ゲームクリア感想175_ブレア・ウィッチ日本語版(PS4版)

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 まずネタバレします。ゲームに登場するワンちゃんの生死が気になる優しい方は下記■内を反転してください。
ワンちゃんは死にません(怪我はします)

 約2年半前、同時期に発売したゴーストオブツシマと主人公の日本語版声優が同じだったのが印象的だったホラーゲームです。

 本来、発売日に購入する予定が当時は多忙によって後回しになり、その後もセールなどのたびに製品ページまで行って購入するか迷っては撤退し、今年に入ってようやく購入に至った、という流れになります。


 因みに、原作映画は相当昔に初代と2を観ただけで、記憶はかなりおぼろげ。初代はあの有名なシーン、駄作で有名(実際そこまで面白くなかった)な2は後味の悪いオチだけ覚えています。最新作の映画は未視聴です。


とりあえず一周目を通常エンディングで終えました。



【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4
バージョン 1.01
難易度 設定なし
クリア時間 約8時間
トロフィー取得率 25%


【良かった点】


◎犬が可愛い


 これが本作最大の美点。

バレット(ワンちゃんの名前)が可愛すぎてホラーな雰囲気が削がれている側面はあるものの、愛らしい忠犬の前では細かいこと。

撫で撫での際、首を大きく仰け反らせて堪能する仕草が特に良いです。撫で撫で自体も複数パターンあっていずれも可愛いですね。



○原作リスペクトのビデオカメラ演出


 ゲーム画面とビデオカメラ画面の使い分けアイデアに感心しました。特に終盤の足跡をたどるギミックは中々自然な形でプレイに落とし込まれており、緊張感のあるパートでした。




【気になった点】


△探索がそこまで面白くない


 操作可能な舞台の大半が鬱蒼とした森林の中で、特に見どころがあるわけでもなく探索が思ったより楽しくないです。

 また、マップの境目がわかりにくい、跨いで越えられそうな小さいオブジェクトに引っかかりがち・景色が代わり映えせずあっさり迷子になるなど、ゲームの3D森林特有の問題がすべて体験できてしまいます。しかも夜間は視認性が更に悪化。


 リアルな森林に近づければそうなるだろうし、森の恐ろしさも疑似体験できるとはいえ、操作して楽しくないのがジワジワと効いてきます。



△操作が煩雑


 ボタン配置が色々割り振られているのですが、その場その場で使うボタンがバラけていて直感的に覚えられなかったです。

 基本はR2決定×キャンセルで、携帯電話や無線は×決定○キャンセル、追跡用臭い嗅がせはL1と、割り振りが統一されておらず、なかなか慣れなかったです。


 特に不可解でストレスだったのが電話・無線応答の操作で、頻繁に応答しそびれました。

R1で機器を手にして×ボタンで応答、が正解なのですが、たかだか応答に二段階の操作が必要になるという体験が初で戸惑うばかり。

 こういうのはワンボタン、それも決定ボタンかそれに近いボタンにして欲しかったところですね(出たくなければ押さなければいいだけなので)。



△そもそも怖くない


 割と序盤からフィジカルな異形が登場するので、原作映画や他の雰囲気重視ホラーゲームと同じものを期待すると裏切られると思います。森の雰囲気は怖いですが、これもやがて恐怖より迷子のストレスが勝ります。

 本作の直前に遊んだ、とりわけホラー要素推しでもないThe Suicide of Lachel Fosterのほうがまだ怖かったです。




【まとめ】


 どの観点から見ても中途半端な内容になってしまったと感じます。
クリアして映画を観たいとは思わないし、ゲームとしても続けて遊ぼうという気にならないし……売りの日本語吹き替えも各声優の演技力でカバーされているだけで、あまりマッチしているように感じませんでした。

 夜の森の雰囲気、一部の演出、相棒のワンちゃんなど、美点もしっかりあるとはいえ、ホラーとしても探索ゲームとしてもどうにも消化不良。

 特定の条件を満たせば別のエンディングに到達できるらしいですが、クリア直後の余熱がある時ならともかく、数日経過した今ではもう興味は別のゲームに移ってしまいました。
 長らく購入予定ゲームリストに名前が残っていたゲームだったので、この機会にクリアできて肩の荷が下りた気持ちです。


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