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ゲームクリア感想6:デウスエクス

   最近、「発売当初購入を検討していたが結局見送ったソフト」を今になって遊ぶ事が多いのですが、本作もその内の一本です。DLC入りベスト版が出そうな気配もないので、結局中古市場で買ってしまいました。  和訳すると「人間革命」になる副題がヤバかったのか、日本では2011年秋に副題を除いて発売されましたが、これが期待以上に面白い。  ジャンルとしてはFPS視点のRPGなのですが、カバーアクションやムービー、その他特定のアクションでは三人称視点で主人公が表示されるので、ゴリゴリのFPSさは無いです。  クリア早々、DLCも購入して楽しんでいます。 【良い所】 看板に偽りが無い所。自由度を謳うゲームで自由を感じる事はあまり無かったのですが、このゲームはどんなふうに成長させてもさほど詰まることはないし、途中で難易度も変更可能。ミッションは大体2,3通りかそれ以上のルートが用意されていて、窮屈すぎず自由すぎずのバランスが安心します。  ステルス行動の報酬が大きい所。いきなり上の自由度の話と矛盾しますが、銃撃戦より隠密行動のほうが好きなので、好都合でした。 ムービースキップとセリフ早送り(一部だけど)がちゃんとある所。前も書いたような気もしますが、現世代機のゲームって何故かスキップ機能が充実してなかったりするので…… 戦闘中、ボス戦でもセーブできる仕様。下手くそにとってあまりに有難いです。巧く攻撃を当てられたら保存して、そこからやり直せるのは助かりました。オートセーブと任意セーブは別枠なのでハマる危険もないです。 ゲーム序盤のチュートリアル。動画とナレーションで詳しく説明してくれる。 この手のゲームにしては思った以上にボリュームがある。その点はあまり期待していなかったので驚きました。 膨大かつ内容の濃いテキスト・会話。PCのメールや電子書籍がその辺に一杯転がっており、それに一般市民や敵兵の期間限定会話も含めると、それらを全部調べるだけでかなりの時間が費やされます。ゲームテキスト厨としては嬉しいですが担当者の心身状態が心配になります。更にゲームの進行ルートによって会話も微妙に変わり、にもかかわらずローカライズの誤字は皆無です。アサシンクリード3とは何だったのか。  ステージが細かい所まで作りこまれている。特に中国の街並みが雰囲気も含めてものすごく良い。

ゲームクリア感想5:アサシンクリード3

 当然ネタバレしています。  PS3版に限定DLCがあるのを失念してXBOX360版を買いました。 プレイ時間54時間くらい(実際70時間はやってるはず) 、シンクロ率95%でひとまず終了。 あとは3本だかあるというキャンペーンDLC待ちです。  このシリーズに手を出したのは10ヶ月前なのですが、1作目にはまってからすぐに据え置き機で出た続編を買い、2ヶ月近くぶっ続けでプレイしていました。  そして待望の完全新作という事で予約。 やはり毎年のように発売されると安心感がありますね。 出るんだか出ないんだかわからないシリーズのファンだと尚更そう思います。 【良かった所】 操作性の向上。障害物にバタバタぶつかることが少なくなった。 戦闘が過去作の良い所取りで面白くなった。これまで、アサシンクリードの戦闘は緊張感はあっても面白いと感じたことは無かったけど、今回は格好いいモーションが無数にあるし、カウンターや武器の奪取などのアクションがやりやすくなった。 ローディングが速くなった。以前は10秒近く掛かっていたのが半分くらいで済む。 シナリオはなかなか感動した。特に現代編は予想以上でした。 トンネルに直接行かなくてもファストトラベル出来るようになった。 海戦は、こんな簡単操作でゲームの進化を体験していいのかという感じ。船をフル強化してから面白くなった。 本拠地を発展させていくのが非常に楽しい。平和な村で問題解決に奔走したり、住人の会話を聞いて回るだけで和む。 アサシンの弟子システムがようやく洗練された。ちょっと小さくまとまり過ぎな気もするけど、弟子を何十人と揃えられる身分でもないし…… アイテム製作はスターオーシャンのアイテムクリエイションみたいで、「これだこういうのを待っていた!」と言う感じです。 過去最高難易度とも言えるフルシンクロに思うところはあれど、これがあると達成感が違うので支持します。 インディアンの言葉を吹き替えなかったのは文化を尊重する意思を感じた。 フロンティアの風景が綺麗かつ作りこまれており、無目的にうろついているだけで楽しい。 現代編のメールシステムが復活して嬉しかった。 【悪かった所】  バグの異常な多さ。運よくフリーズこそしなかったものの、いくらなんでも気づかない筈がない量。エンジン変更とかW

サイレントヒルダウンプア プチ考察※ネタバレ注意

海外で発売されてから半年以上経っているのでもう一通り考察されているとは思いますが、プレイして何となく考えたことを書いておこうと思います。 当然ネタバレしていますので注意。 要するに、ダウンプアの(メイン)キャラクターは2作目の換骨奪胎なのかなと思いました。 マーフィー = ジェイムス (罪の意識に苛まれる主人公) チャーリー = メアリー アン = ジェイムス (介護疲れの果てに怪物が見えた) フランク = メアリー スーエル = マリア (主人公を惑わす) ブギーマン =ご存知、 △様 こと レッド ピラミッド シング  マーフィーとアンはどちらも似たような存在(ジェイムス)で、お互いスーエルに惑わされている。 マーフィーは「贖わなければいけないと思い込んでいる罪」と「贖うべき罪」の二つを抱えていて、前者は修道院裏世界でブギーマンを倒しチャーリーと会った時に終わったものの、後者はまだ終わっていない。  アンの「街が終わらせろと言っている」というのはそういう事ではないでしょうか。 マーフィーはフランクのその後を知らなかった訳ですから、刑務所の世界はマーフィーだけじゃなくアンもデザイン(byヴィンセント)に関わっているのかも。  マーフィーとアンは主人公とヒロインというより主人公と裏主人公の関係で、マーフィーがラスボスを倒してマーフィーのサイレントヒルを終わらせた後は、ストーリーはアンに引き継がれるのだと思います。  ラストステージのマーフィーの姿はアンにとっての姿なので、ああいう展開になるわけです。 アンとプレイヤーにそう見えるだけで、マーフィーは、あの時でも自分の姿は自分のまま映っていたかと。  そこでのアンの行動と直前のラスボスの行動には、牢を開けて囚人を象徴するクリーチャーを開放するという類似点が存在することも興味深いです。ラスボスにとってのそれは象徴的意味合いが強いと思いますが、アンにとっては「内なる憎悪の開放」という意味も含まれているのでしょう。  実際、開放されたジャガーノート達はアンを攻撃しませんし。  この説の一番象徴的なのがFエンディング、次点でBエンディングではないでしょうか。 特にBでは、裏主人公たるアンが2のマリア的存在であるスーエルと対峙する所で終わります

ゲームクリア感想4:サイレントヒルダウンプア

日本語版はすっかり諦めていましたが、無事発売された8作目のサイレントヒル。 とりあえず一周目はアクション難易度をEASY、謎解き難易度NORMALでクリア。 エンディングはBとDでした。プレイ時間はサブクエスト半分くらいやって13時間。 全盛期の"らしさ"は薄れてよくある佳作に止まってるけど、下手にマルチプレイとか冒険して破綻するよりも、(今時)オフライン専用で手堅くまとめたのは好感が持てました。ただそれだけで、正直シリーズの中では今ひとつ物足りない部類です…… 【良い所】  敵が少ないので探索に集中できる謎解きメインの作り。 サイレントヒルの雰囲気を忠実に再現しており、探索それ自体が楽しい。 トロフィーが取得しやすい(アサシンクリード2並に取りやすい)。 サイレントヒル独特の恐怖感は薄れたけど、ホラーゲームの恐怖はしっかりある。  被ダメージの演出が凝っている(ダメージを受けるとライトにも血が飛んで光が赤くなったり)。 日本語版のジャケットが素晴らしい。  時間が掛かったとはいえ、ちゃんと日本語版が発売されたこと。 【悪い所】  処理落ちが酷い。フリーズこそ今のところ無いけど、あまりに多発するのでしょっちゅう方向感覚が狂う。  操作が地味にストレス溜まる。武器の投擲なんてそうそう使わないし、救急キット即使用に割り当てるボタンを地図に当ててほしい。  そもそも、日記に操作説明も各種テキストも地図もひとまとめにしたせいで使いづらくて仕方ない。  イベントがスキップできない。何周もするゲームでこれは無いんじゃないかと。 裏世界がつまらない。不条理世界というよりテーマパークだし、特に後半の即死要素やQTEはうんざりした。 クリーチャーはどれも人型で、しかもやたらコミカルで怖くもなんともない。0やホームカミングではしっかりデザインされてたのに、ここまで劣化するとは。 そのクリーチャーとの戦闘も、連続攻撃でハメるかハメられるかしか無くてつまらない。敵が少ないのだけが救い。 どんなにゲームとしては問題でもストーリーだけは外さなかったのに、今回それも薄味。 強制で歩きになる場所が多い。 サブクエストといっても大した報酬があるわけでもなく、トロフィー取得したらそれで終わり。 オープンワールドの楽しさが希薄。

ゲームクリア感想3:デッドライジング

OverTimeまでクリアしました。 結論から言うと、体調の自己管理を忘れるほどに良い意味でも悪い意味でも熱中して、見事に体調崩しました。 普段ゲームで独り言は滅多に呟かないのですが、悪い意味でハマりすぎて汚言が自然に口から出ていました。 例 「離せ!離せってこのっ!」(レバガチャしながら) 「どけよホラ!」 「何でそうなるの!何でそーなんのこっちはちゃんとやったのに!」 「相手してる暇ねーんだよ!!」 「んんっ!クソッ!」 「そんないちいち相手しないでいいから!」(わざわざ立ち止まって戦う生存者に)  「やっぱカプコンってダメだわ」(無根拠) 「いい加減にしろってマジで!!!」(中庭のあいつらで5回目の死を迎え) 「何だよもー!このゲーム!!」 「だーかーらー!早く来いって!!」 「頼むから離して!」(時間制限が迫っているのにゾンビに噛まれ) 「はー……っ」(言葉にならない) 「んんっ(怒)」 (ゾンビに攻撃されたのに「途中で(無線)切るなよ」と言われた時) 「だからカプコンのアクションってこういうアレが~あーもう……!」  「何だよ!どけよおぉ!」(暴走車にしつこく邪魔される)  「なああああああ!!!」 「製作者……田舎!」(製作者はゲーム作り止めて田舎帰れ!という気分になったが、幾らなんでもそれは言いすぎだと冷静になり抑えた) 「Noooooo!!」 「もうやる気なくした~(目的地手前でタイムアップを迎えてガチ半泣き)」 「……はあっ!」(掛け声じゃなくて強い溜息) 「カプコン……!カプコン!!」(意味不明)    特にストーリーを追うと、中盤からかなり時間制限がきつくなるので、ショートカットルートを開拓していない状態だと毎回ギリギリになって上記の暴言の発生率が高まりました。四六時中こんな調子なので精神衛生に悪く、かといって途中でやめる気にもなれずイライラしながら進めていたら、翌日頭痛がしました。  本編を無視して進める分にはそれ程でもないのですが。 本編を進めなくても生存者を見殺しにしてもエンディングは見られるのは良い点ですね。  時間が余ったら約束の時間まで待ち合わせ場所で放置していればクリアになる気楽さも。 あと、周回がほとんど苦にならない(モチベーションを保てる)のは素晴らしいです

ゲームクリア感想2:レッドシーズプロファイル

まず後悔している事があります。 このゲーム 、実は発売日(2010年3月11日)買いするつもりでした。 数少ない新規のアクションアドベンチャーゲームということで、「レイニーウッズ」として雑誌発表された時から注目していたのです。 しかし、日に日に詳らかになってゆく(一昔前のグラフィックなどの)前情報から、これを本当に新品で購入した良いものかどうかと悩み出してからは購入意欲が衰える一方で、更に当時は愚かにもアフィリエイトゲハブログなどにアクセスしていたので、そこに掲載されていたネガティブキャンペーン記事(終盤のネタバレを思いっきり掲載。今思うとあの頃からあからさまだった……)を見てしまい、最終的にはスルーすることに決めてしまいました。 しかしある日、 ゲーム関連のサイトを閲覧していると「レッドシーズプロファイル、ディレクターズカット版開発中!」との記事が。フルプライスで発売した日本では振るわなかったものの、海外では(日本より価格が安いのもあり)「隠れた名作」として熱烈なファンがいるとか。 そして ディレクターの方のブログ を一通り読んで、今更ながら後悔の感情に襲われたのです。  あの時、自分の期待と直感を信じて買うべきだったと。 そしてクリアした今は、偏向した情報に流されて買わなかった事に申し訳なさを感じています。 XBOX360版、難易度ノーマル、クリア時間約23時間です。   【良い所】   ゲームを始めた頃には想像も付かない展開を迎えるシナリオ。 このゲームの根幹。事前にネタバレを見てしまった私でも、「えっ、どうしてこんな話に……?」と意表を突かれっぱなしでした。世界観にそぐわない演出もあるけど、人物の描き方が丁寧なので感動もひとしお。エピローグのカットシーンは全て必見。  車の運転が楽しい。 無目的にドライブしているだけでもそこそこ楽しいし、(期間限定の)主人公や同乗者の会話も独特のノリで面白い。更には新車も購入できて、車ごとにBGMが違ったり、ただの背景のカーナビも現在地に対応していたりで芸が細かい。非レースゲームでここまで車の運転が楽しいゲームは他に知らないです。対向車の走行音やすれ違った際のライトの当たり方もリアルを感じる。 意外とホラー要素が強め。 期待していなかったので嬉しいサプライズ?でした。敵であ

ゲームクリア感想1:ロストオデッセイ

XBOX360を新調して最初に起動したゲーム。 シャドウハーツのスタッフが参加しているとのことで前々から気には留めていたものの、発売から5年後の今頃になって購入してクリア。 植松サウンドのRPGを遊んだのが凄く久しぶりなので、「あぁ、昔やってたRPGってこんな感じだったな」と思いながらちまちま進めていたら61時間も掛かってしまった。 FFの様にDISC4中盤から自由に探索できるようになり、そこからは俄然面白くなりましたね。 【良い所】 高過ぎないエンカウント率、 ダッシュが速い、調べられる所が多くて街の探索が楽しい スキルリンクで不死者のスキル欄を充実させるのが楽しい 千年の夢はどのエピソードも読み応えがある 植松サウンド マック(ショタ)がとても可愛い ヤンセン  Aボタン長押しでコマンド早送りができる(気がついたのは中盤だった) 簡単に強くなれる(強いスキルが割と楽に手に入るので後半は楽。戦闘が面倒なだけ) 戦闘中の待機アクションの効果音が癖になる。待機アクションはあってもそれに音まで付いているゲームは初めてやったかもしれない。 サブイベントの豊富さ。 単純なシステムだけどオークションが意外に楽しい。二度と行けないダンジョンの宝箱もこのオークションで入手できる(実績解除にも関わる)親切設計。 【悪い所】  ロードが長くて本体取り込みほぼ必須 とにかく戦闘テンポが悪すぎる。ザコ敵が一匹ずつ近づいてしょうもない通常攻撃をペチン、と当てて、それをただ黙って喰らうだけのキャラクターは見てて情けなくなるし、それを6セット繰り返された時にはもう…… ディスク3までは、割と頻繁にムービーや千年の夢が入ってテンポが悪い 魔導師系のキャラクターばかり先に加入してバランスが悪い 梯子が多い割に昇降速度が遅い(ダッシュが速いので落差で余計気になる) 「調べる」の判定が狭すぎてうまく物を調べられない時が多い。立ち位置を微調整している間にエンカウントした時のイライラは異常 地形のハマりが何回かあった。 ミニゲーム「箱演奏」は何が楽しいのか解らない  「通常者」というネーミングはなんとかならんかったのかと思うし、スキルのいいとこ取りをして最強になれる不死者と比べると不遇  肝心な時にセーブポイントがない。 【まとめ】 典

今まで遊んだホラー系フリーゲーム紹介

「最近満足できるホラー系ゲームが世に出ない……そう思っていた時期が私にもありました。  海外スタジオなどが制作するホラーテイストなFPSやTPSも、それはそれで面白いのですが、我々好事家(?)が求めているものとは微妙に違う、よくあると思います。 シューティングやアクション主体じゃない、非力そうなキャラクターが頼りない武器を携えて、あるいは丸腰で敵対者の気配に覚えながら部屋を回ってアイテムを収集していくタイプのゲーム……恐らくそういうものを求めているのではないでしょうか? 私も手を出すのが遅すぎました。フリーゲームにはアイデアに溢れた作品が数多くあり、それら全てを遊び尽くした訳ではないのですが、取り敢えず今まで遊んだホラージャンルのフリーゲームを遊んだ順に紹介します。 タイトルを踏めばダウンロードできるサイトに飛びます。 1.青鬼  ホラーアドベンチャー。 ここで取り上げるまでもなくプレイ済の方も多いでしょう。 私も初めは「ニコニコ動画でよく見るやつか……気になるしやってみるか」程度の軽い気持ちでダウンロードしたのですが、 開始5分で「あぁ……話題になるだけあるな……」と思わされました。 何しろ青鬼の追跡が執拗かつ唐突過ぎる。 加えて出現頻度が高めなので、いつ扉の音とともに現れるか、始終怯えて探索しなければなりません。 その分ゲームオーバーにもなり易いのですが、すぐにコンティニュー出来るのでそこはあまり気にならなかったです。 ver.6.23プレイ。  2. Re:kinder サバイバルホラーRPG。 RPGといっても戦闘は要所にしか無いです。その戦闘もボタン連打では勝てない作りで、それなりに緊張感があります。 追跡者もおらず、どちらかと言えばスプラッター系の表現が多いです。 ただこの作品の肝はホラー表現よりも、作者以外には書けないであろう独特のノリのテキストと演出です。 フリーゲームといえど、怒涛のイベントからラスボス戦を経て真エンディングをクリアした後には、忘れられないゲームになりました。崩壊する家族の描写が実にタイムリーで…… あとは選曲センスも好きです。ラスボス戦の曲とか。  Ver 1.00プレイ。 3. 箱弐伍遺体 ホラーノベルゲーム。 まとめサイトを見ていたら紹介されていて、あまり期待

インターネットで恐怖心の克服を試みる奴の数

ホラー系フリーゲームを続々とクリアしたのを切欠に、何度目か解らないホラーブームが到来しています。 といっても、洒落怖やオカ板系まとめサイトを巡る程度ですが。 新しい話を収集したり、何度か読んだ有名な話を読み返したり内に気づいたのですが、どうやら恐怖を感じる対象が変わってきたように思います。 いや、変わったというより、これまで怖くなかった話に恐怖を感じる様になった、という方が正確です。 以前までは、「本当に怖いのは人間」というどこかで知った様な紋切型の言葉への反発もあり、そういうタイプの怪談(霊的存在や怪異が出てこない)に興味を惹かれる事はあっても恐怖を感じることはなく、 「そうは言っても、物理的にも色々限界がある人間とそうでない存在とじゃ恐怖は段違いだよな。テレポをアビリティに標準セットしてる相手じゃ布団被って丸まってるしかないだろ常識的に考えて……それすら無効な場合もあるけど」などと考えていました。 しかし今では、以前まではまともだった身内や友達が理不尽に狂う系の話が何よりも怖いです。 その原因の所在は、今年1月初頭の、私の身内の入院騒動まで遡ります。 詳細は書いたらいけない気がするので書きませんが、20年と少しの間一緒に生活していた相手が豹変し、こちらの言葉が一切通じず恨み言と苦労話を繰り返す姿は、本当に何かが憑いたのではないかと思わされる程に鬼気迫るものでした。 実際にはこれまで服用していた抑鬱剤が効きすぎて異常な躁状態になった、というのが原因だったのですが(確かに2ヶ月ほど前からやたらと積極的で金遣いも荒かった。同じ様な状態に陥ったことは以前にも1,2回あった。)、目付きも言動も何もかもが狂人のそれで、人間なんて薬か絶望のどちらか一つで簡単に全てを捨ててしまえるものだなと思わされました。  (主治医も父親も言及しませんが、私は更年期障害の時期と重なったのも原因だと想像しています。) 過去の幸福の蓄積も何もかも、頭を壊す薬と、そして他人には窺い知れない絶望の前には無いも同然。 どんなに言葉を尽くして説得しても、泣き喚くばかりで全く話が通じない。 どういう訳か、自分の妄想を確かな未来の出来事だと思い込み、身内に殺されるという話をその身内がいる前で平気でする。 泣きたくなるような理不尽さと、身内が変貌した恐怖でしばらくは

正論に便乗して何か言った気になっている人達

 そして正論じゃない相手には言葉を選ばない人達。 Twitterでも実世界でもよく見ますけど、何なんでしょうね?ああいうの。  理性や正論ではどうにもならないほど追い詰められている人間の事なんて想像もできない、いやそもそも「想像力」というものを「無根拠」「非理性的」と馬鹿にしているのではないか。  自分はなにもしないのに、「ソース出せ」とだけ書き込んでおけば優位に立った気になれる?  ああいう人達って、結局当事者の抱えている問題とかどうでも良くて、旬の話題を肴に、自分が言説()論戦()で優位に立ちたいために正論で暴れ回る蛮族そのものだと思っています。 野蛮ですよ、(想像力を持つ)人間なのに人間を想像しないんだから。 その想像が見当違いでもまったく構わないのです。他人を想うという営みが重要であり、誤解と訂正を積み重ねて、初めて強固な結び付きが完成するのではないでしょうか。 「客観的」なものしか信用出来ないなら人間を辞めていただくしかない。  インターネット上に限ってそういう人間の例を挙げるならば、デマとかオカルトとかニセ科学とか情報弱者とか失言とかを目の敵にして、インターネット上でそれらの論説の「撃墜数」を発表するタイプの悪趣味な人間が代表格ですね。 (ちょっと狭い類型かも知れませんが……) そういう人達って会話のたびに根拠やソースを確認するのでしょうか。 いちいち言質を確保しようとしてくる人間って怖ろしいのですが。 そもそも、デマや失言が悪いのはそんなの大前提で、それを踏まえた上で、どうして当事者がそれを発信するに至ったかが大事なのに、「デマは悪!失言を拾われるのが嫌だったらネットで発信するな!」に終始するんですもの。 それで二言目には、自分が被害を被るわけでもないのに(少しの間不快になるだけ)、「インターネットは全世界に発信されているんだから発信の際には責任感を持て」という正論で相手をとっちめた気になってるの。人間の感情を侮っているというか、人間自体バカにしている。 無知であったり、解っていても抑えられない感情があったりしての人間ではないのでしょうか。 (当然、その失言やデマの被害者であったりする場合には話が違ってきますが。) この手の人達って、観客席から無責任な野次を飛ばすオッサンを想像してしまいます。  いちいち

Twitterと紙Twitterの中間

人生初のブログです。 これまでTwitterなどでは「 Jagrass14 」と名乗っていました。 没個性そのものの町でフリーターをしています。 趣味に「読書」と入れたからには「お気に入りの本」も入力しないとな、と思いましたが、キリがないので 私の読書メーターを貼っておきます。 メインコンテンツになる予定のゲームの話題はおいおい更新していこうと思います。 それと 私のゲームメーター も貼っておきます。 あとは、 人生で初めてインターネットで発信した記念もおまけに。 取り敢えず今欲しい"物"は、 iPhone5(ipod shuffleが洗濯機に呑み込まれた為、この機会に携帯の機種変更も兼ねて)  今年末から来年にかけての新作ゲーム諸々(別記事でまとめたい)  Playstation2(2年くらい壊れたまま) そして今欲しいものは、 定職(母は入院し父も退職間近。危機感を持たないと) 母親の精神の安定 自信(誰に対してもビクビクしている) です 。 上3つと定職に関しては大金さえ入手できれば解決するのですが、それは現時点では エルムドアから源氏装備を盗める確率と同じ なので、去年も今年も何かが変わりそうな、人生を一変させる"物語"が始まりそうな風景の場所へ一人旅したり、インターネットで仮想的相手に吹き上がったり、pixivで二次元ショタ画像を眺めて回ったり、ゲームしたりして何とかやっています。 寧ろ、それなりに平穏なのが恐ろしくて、来年からは職業訓練とか、そろそろそういった方向へ舵をとってゆきたいというのをそれなりの頭でそれなりに考えています。 「終わりの始まり」という言葉を使ったら本当に終わりそうな気がするので、これからは自分もそれ以外も勝手に終わらせたりしないようここに誓います。 何というか、現実逃避でも何でもいいから、一つ終わりが見える前に新しい事を初めておきたいという気はします。 私は現実に絶望する以前に「何も成し遂げていない」人間なのだから、臆病さを理屈で鎧う前にただ素直に行動してからでも、色々遅くはないんじゃないか。 後悔したくはないが、何もしなければそのままそれが後悔に変わるのは確定的に明らか。  皆いちいちインターネットで発信しないだけで、臆病であ