2018年9月27日木曜日

ゲームクリア感想108:シャドウオブザトゥームレイダー(PS4版)

公式サイト

前々作の記事はこちら
前作の記事はこちら

3ヶ月ぶりの新作記事となります。しばらく旧作続きでしたね。
リブート3部作完結編ということで、ここで付き合わなきゃ嘘だろうと思い発売日に購入しました。良いタイミングで来た3連休を活用して一気に進め、クリアしました。

それにしても、休日に新作を集中して進めると、やはり平日に時間を気にしてちまちま進めるよりは体験としての質が違ってきますね。休日よりも平日のほうが多いので基本はちまちま進めるほかないのですが……

序盤こそ、前作からの変化の希薄さに不安を抱きましたが、中盤から一気に面白くなってのめりこみました。クリアした今まず言うなら、完結編かつ3部作最高傑作という理想的な内容に仕上がった良作、という感想です。


バージョン    1.03
クリア時間    約25時間
難易度      NORMAL(戦闘・パズル共に)
トロフィー取得率 74%

サブミッション・トゥーム・墓棺はほぼ全て巡り、収集物も集められるだけ集めました。


【良かった点】

◎極端なまでの探索メインな内容


一言で言うと戦闘が激減しています。

前作よりも更に戦闘が減り、探索中どころかメインストーリーですらほとんど銃撃戦がありませんでした。なんと敵のリスポーンも現時点では確認できていません(多分ない)。
メインの他にはジャングルでごくたまに野生動物と戦ったり、あとはサブミッションで戦闘するくらいで、その頭数も少ないです。

前作記事でも書きましたが、このゲームの戦闘に特筆したものはないので(今回売りにしているジャングルゲリラ戦も、戦闘自体が限られた機会しかないので印象が薄い)、戦闘自体を激減させたのは大正解だったと思います。
実際戦闘よりも遺跡探索のほうがずっと面白いので、望まない戦闘がそもそも無くて集中して遊べました。

攻略する遺跡や墓所もやり応えが増し、難易度NORMALですら結構頭を使いました(最長で一時間ほど同じ場所で詰まりました)。
かといって私でもノーヒントクリアできるレベルなので、難しすぎることもなくそこそこの時間でクリアできる内容です。罠を見破ったり、息切れの恐怖と戦いながら水中を探索したりと、従来の楽しさは健在です。

また収集物も膨大な数あり、その全てに相変わらず吹き替え説明が付いています。画面を注視して小さい文字を読まなくても、目の休憩がてらに説明を聞けるので良い小休止にもなりました。


◎セーブ・ロード周りの親切さ

まずリトライ時のロードが短くて助かりました。10秒くらいはかかるのを覚悟していたのに、2秒で再開されました。もっとも、起動時とファストトラベルはそれなりのロード時間となりますが、それは仕方ないです。

またオートセーブが異様に細かく、リトライしてアイテムから拾い直したり、遠く離れた場所から再度目的地へ走ったり、ということが殆どありませんでした。
加えて、遺跡の奥で脱出路がどうしても解らずに詰んでも、救済用のセーブが別枠で用意されています。ちなみに、私がそれに気がついたのはクリア後でした。


◎画面切り替え不要の親切なチュートリアル

オプションで設定しておけば、特殊なアクションが必要な局面に差し掛かると解りやすい大きな文字で都度(操作を阻害しない形で)チュートリアルが表示されます。
これは地味ながらも、画面を切り替えていちいちチュートリアルを確認しないで済む親切な仕様で、ゲームにより集中できました。


◎操作性の向上(特に泳ぎ)

このゲーム以上に泳ぎの操作が快適な作品を知りません(泳ぎが速くなるスキル取得前提ですが)速いだけでなく、適度な水の抵抗がコントローラーの振動に反映されて、気持ちいい操作感になっています。特に今作は水中移動がものすごく多いので、この改善はなおさら大きいです。
全体的に操作に関してのストレスは少なかったです。

それにしても、ほかに生身の水中操作が快適なゲームというのはほとんど思い浮かばないですね。速さだけで言えばゼノブレイドシリーズくらいでしょうか。


◎有能なインスティンクト

「誰かの視界に入っている敵は赤色でハイライト表示される」
(つまり赤色の敵を殺すと即警戒もしくは発見されてしまう)

これ。これが欲しかった。
戦闘の機会自体が少ないので活用できた実感はあまりないですが……


○巧みなボリューム調整

公式曰く過去最大級の広さで、システムとしては前2作と同様にエリア分割オープンワールドになると思います。
オープンワールドといえば長大なボリューム、長大なボリュームといえばダレですが、今作はダレる前に一通りの探索を終えられる程よいボリュームになっています。
もちろんボリューム不足でもなく、この手のアクションアドベンチャーとしてはかなり長く楽しめます。

前に訪れたエリアで、特定のアイテムが無くて通れなかった場所は探索が短時間で済んだり、前作よりもチャレンジ内容が優しくなったりと、ボリューム過多気味だった前作から遊びやすく調整されている印象です。植木の剪定みたいなボリューム調整?


○前作より緩和されたトロフィー取得条件

前作は異様に難しすぎましたね。今作はちょっと頑張って、とどめにもうちょっと気合を見せればプラチナトロフィーも夢じゃない程度には緩和されています。


○改善されたストーリー・演出

このシリーズのストーリーにさほど感じるものがなかったのですが、今作は三部作完結編なのもあって、注力されていました。その割に駆け足に感じる部分があったものの、最終的に迎えたエンディングはなかなか感動しました。
また、終盤の書庫の神秘的な雰囲気はBGMと相まってとても良かったです。それから後の
ラスボス戦前の演出は、このゲームらしからぬ少年漫画みたいな熱い王道展開で、夜中に一人で盛り上がりました。

ストーリーや演出だけで言えば他に良いゲームが沢山ありますが、新生トゥームレイダーの中では一番良かったです。
あと、お馴染みの危機一髪アクションも迫力が増していて手に汗握りました。


○強くてニューゲームがある

こういうのはあるだけで安心に繋がるので○


【気になった点】

x動作面の不安定さ

こちらの環境もあるので一概に言えませんが、一部の場所で(演出とは思えない状況で)強制的に歩き移動になったり、または「ストリーミングが再生されるのをお待ち下さい」的なメッセージが出て数秒ゲームが止まったり、地形に引っかかって最終的にゲームオーバーを迎えたりと、ちょっと不安定さを感じる事例が少なくない頻度で発生しました。地形引っかかり以外はローディングの関係でそういう仕様なのかも知れません。

他で報告されているようなフラグ未発生やアイテム未入手などのバグは運よく発生しなかったのは救いです。
今後のアップデートで対応されるのを待つしかないですね。


△一部遺跡の出口がわかりにくい

終盤に出てくる治水施設みたいな遺跡の出口が解らずに、最初詰んだかと思いました。
結果登れる場所を見つけて事なきを得たものの、あそこはもうちょっと解りやすくても良かったのではないかと感じました。


【まとめ】
三部作完結編に相応しい良作でした。序盤の代わり映えのしなさを乗り越えると、中盤辺りからRPG色が強くなって一気にハマりました。RPG要素と膨大なボリュームの探索要素の相性がバッチリで、戦闘が少なくても十分に面白いです。完結編にして新たな路線を見つけるのに成功したように思います。

言うとすれば、危なっかしい動作面とストーリーの物足りなさが惜しいです。もっとも、それを踏まえても全体的な出来の良さで、これまでシリーズを追ってきたユーザーは十分に満足できると思います。私は期待以上の出来に満足しました。

前2作経験者は最後を見届ける意味でもおすすめですが、未経験者はまず新生一作目のディフィ二ティブエディションから遊んで、それで合うかどうか決めたほうが良いかも知れません。
あと一年くらい待てば3作品セットのコレクションが出る可能性もありますし、あまり急いでやらなくてもいいかなと思います。ストーリーのネタバレが致命的な内容でもないので。

今後ですが、10月から予定されているシーズンパスDLC(追加トゥームや追加サブミッション)は様子を見ようと思います。本編で綺麗にまとまっているので、よほど興味をそそるストーリー補完でもない限りはあまり食指が動かないです。他にやるゲームも溜まっていますし。

プラチナトロフィーは取れていないものの、74%も集まったら十分かなと思い始めています。こんなに戦闘が少ないならVERY HARDで始めても良かったですね。





2018年9月17日月曜日

ゲームクリア感想107:ウルフェンシュタイン ザ ニューオーダー(PS4版)

公式サイト(PS4)はこちら
※ベセスダの公式サイトは重い上に旧作情報が見辛いのでこちらにしました。

これはいいものを遊んだ!

と、予想以上の掘り出し物を引き当てた喜びで、クリアから24時間も経っていないのに記事を更新してしまいました。
本来ならば二周目をしたり、トロフィーを集められるだけ集めてから更新したかったのですが、早めに遊びたい新作や旧作もあり、早々の更新となりました。

4年前に発売されたシングルFPS。ご多分に漏れず、以前のPS Storeセールで外伝作のオールドブラッドと一緒に購入しました。
空いたスケジュールにぴったりハマるようなボリュームで、無事クリアできました。


バージョン 1.00
クリア時間 約15時間
難易度 NORMAL(5段階中3つめ)
トロフィー取得率 50%


【良かった点】

◎軽快かつ、解りやすい操作

FPSでよくあるボタン配置で、あっという間に慣れました。
また操作感も軽やかで違和感なく、移動のストレスはほぼありません。一部水中操作がちょっともどかしく感じるくらいです。

操作という基本がしっかりしているので、バトルにおいても理不尽に感じる局面がなく、敵に撃ち勝つことだけに集中できます。
下手な人間にとっては考えることが少なくて有難かったです。


◎全く不便を感じないインターフェース

便利すぎて意識に上らないレベルです。画面のそれはシンプルながらも綺麗にまとまっており、スピーディーなバトルな中であちこち目を泳がせる必要もありません。

メニュー画面においても、欲しい情報は大体思ったところにあり、アクセスも楽で各項目の文章も平易です。文字サイズや枠のサイズまで程よい出来(言い過ぎ?)。
基本的に最後に覗いたページを記憶してくれますし、項目が増えたら後にメニューを開けば一発でその新項目を表示してくれます。
また、わざわざゲームを中断してメインメニューまで戻ったりしなくても、各種コレクタブルのチャプターごとの収集度を確認できるのが好感触でした。
 
「メニュー画面でカーソル送りして目的の項目を探す」という操作をほとんどせずに済みました。それくらい洗練されています。


◎ダレることのない洗練されたムービー・イベント

多くのプレイヤーがオープニングから引き込まれること請け合いです。私の場合も、右も左も分からない状態であれこれしているうちにどんどんのめり込んでいきました。

ムービーも多めに挟まれるのですが、一からダラダラ会話を続けたりせず、カットを駆使してテンポよく進むので、長い非操作時間でテンションが途切れることも全くありませんでした。

ちなみに、肉体精神両面に響くハードな表現が多めに有り、私は2回くらい夢にまで見てしまいました。それだけ本作がナチスの残虐さを表現できているということなのでしょう。


◎予想以上のボリューム

8時間くらいで終わるボリュームをイメージしていたのですが、その倍はありました。
また、序盤のとある分岐でルートが2つに分かれるので、周回も含めるとなかなかのボリュームになり、これは嬉しい誤算でした。


◎攻略しがいのあるステージと、それを助ける優秀な地図

大抵のステージには増援を呼ぶ「指令官」が配置されており、ステルスで指令官の下へたどり着き、静かに始末してから攻略範囲を広げる、というのがセオリーになります。
もちろん、最初から弾薬に物を言わせて正面突破で攻めるのもアリです。
 
ステージをよく探索すると、指令官の下へ一気に近づける隠し通路があったりして、銃撃戦に自信がない私のようなプレイヤーでもちゃんと攻略できる作りになっています。流石に後半は強制発見戦闘が増えてきますが。

そして、本作は地図が優秀で、単純に見やすい上に、コレクタブルや重要な地点をマークしてくれます。これも良かったです。


○すべての武器に出番がある

ナイフやテスラグレネードなどを除いた武器(銃器)にはサブ機能があり、ステージで拡張アイテムを拾うと、以後十字キーの右で機能を切り替えられるようになります。
 これが優秀で、あまり使っていなかったショットガンやスナイパーライフルが後半は大活躍しました。
私の場合、FPSでは使う武器がアサルトライフルなどに偏ってしまい、弾薬消費が非効率的になりがちだったのですが、本作ではバランス良く使えました。


○トロフィーが取得しやすい

まだプラチナトロフィーは取得できていないものの、比較的条件が緩くて、プラチナを目指しやすいと思います。ほとんどは本編を進めながら取得できるのも好感触。最高難易度クリアのトロフィーが個人的には不安なものの……


【気になった点】

△主人公の吹き替え音声の音量が小さすぎる

デフォルトで主人公の音声だけが異様に小さいです。ムービーだと普通の音量ですが、移動中の会話や独り言などはヘッドフォンをしていても聞き取れませんでした。OPTIONSで「字幕」を「すべて」にして、全言語の字幕を表示させれば解決するのですが、それに気がついたのが中盤以降でした。
聞き取れなくて困ることはないですが、独り言で攻略のヒントを呟いたりすることもあるので、ちょっと気になりました。


△微妙に気になる操作

水中操作や金属切断は若干もどかしさを感じましたが、多くの美点に比べれば本当に些細なことなので、若干もどかしさを感じたということだけ書いておきます。


【まとめ】

ハードコアなイメージとは裏腹に、非常に遊びやすいです。
マイナス点がほとんど無く、理想的な完成度のシングルFPSになっています。
こんな完成度の化物を今はセールなどで安価で入手できるので、胸を抉る(二重の意味で)ようなハードな表現及びFPSに耐性のある方々には強くおすすめしたいです。
もっとも、本作に興味を抱くタイプの方なら心配ないと思われます……多分。

難易度設定も5段階あるので、射撃の腕に自信がなくてもなんとかなる筈です。現に私でもNORMALでクリアできました。
遮蔽物の影や、敵の追ってこれない隠し通路の近くからちまちま狙い撃つだけでもそれなりに勝てる上、ボス戦は攻略手順さえ把握すればさほど難しくないです(最初はビビりますが)。

とにかくゲーム面で安定しているので、あとはプレイヤー次第です。
不具合もなく、ゲーム側の都合に振り回されることがほとんどないので、その辺も遊びやすさに繋がっていると思います。

今後は、時間の空いたときに二周目やトロフィーコンプリートを狙います。
また、ライブラリの奥に追いやられてしまっているオールドブラッドや、未購入の2も早いうちに是非遊びたいです。もちろん今後の新作も。
それだけの良作でした。
 
 





2018年9月2日日曜日

ゲームクリア感想106:シャドウオブモルドール(PS4版)

公式サイトはこちら

 いきなり私事ですが、ここ最近疲れが溜まりがちでなかなかPS4を起動するところまで意欲が湧かず、一週間の起動時間が普段の3分の1くらいに減少しています。
 あわせてブログの更新も滞りがちで、久々に丸々一ヶ月空いてしまいました。
ゲームしない代わりに何をしているかというと、ひたすら寝たりネットしたりという無為極まりない生活を送っている始末です。

 最近ダラダラと過ごしがちなので、もうちょっとメリハリをつけた日々を送るよう心がけたいと思います。

 そんな現実とはうってかわって、先月は本作シャドウオブモルドールにてハイファンタジーの世界で冒険していました。
 こちらもかなり前にセールで購入して、しばらくライブラリの漬物になっていたのですが、ようやく手を付けられました。


バージョン 1.0.0
クリア時間 約50時間
トロフィー取得率 82%(全体60%。DLCが日本未配信なので100%は不可能とのこと)


【良かった点】

◎超軽快な操作&早いローディング

 バトルは近接コンボがどこからでも繋がり、攻撃判定も広めでもっさり感は皆無です。
移動においてもサクサクで、登攀モーションが他のゲームの1.5倍くらい速く、また大抵の場所は掴めるので遠回りのストレスが皆無です。ダッシュも早いので逃走も簡単。
 少し古いゲームですが、この点に関してはすごく快適です。

 ローディングに関しては、何か書こうと思って何も思いつかないほど気にならなかったです。ファストトラベルもリスポーンも速いです。


◎ネメシスシステムが面白い

 全要素が解放されるのが中盤以降となるものの、全要素が解放されてからは出来ることが増えて攻略が楽しかったです。
 ウルク(オーク)の小隊長を洗脳して、その小隊長が護衛を務める軍団長を始末する際に裏切らせて有利な状況にしたり、普段は拠点で大勢の部下に囲まれている小隊長と敵対させ、決闘に発展したところに乱入して2対1の有利な環境で始末したりと、下準備と戦略次第で攻略を楽にできます。
 うまく噛み合えば、自分は高所から状況を見守っているだけで勝てたりするので、高みの見物プレイが捗ります。
 
 私はあまりアクションの腕が良くないので、このゲームの快適な操作性を持ってしても中盤まではよく負けていたのですが、ネメシスシステムの活用を意識しだしてからは有利な状況で戦えるようになり、腕をカバーしながら攻略できました。

 こうした「第2勢力と第3勢力の争いを起こせる」システムは、他のゲームであれば実際にやると思い通りにいかないことが多々ありますが、本作は大体思い通りになってくれるので、アクションでなくても爽快感が味わえました。


◎デスペナルティほぼ無し

 いわゆるゲームオーバーとそれによる巻戻りが存在しないので、うっかり負けてもすぐに立ち直れます。
 また、体力0=即死亡ではなく、体力が0になるとQTE(時間内に範囲内へアイコンを動かし、表示されたボタンを押すというもの)が発生し、それに成功すると復活できます。
 序盤は敵に囲まれると厳しいですが、バトルに慣れてくる中盤以降はだんだん死なずに勝てるようになるので、モチベーションを保ちやすかったです。

 強いてペナルティを挙げるならば、主人公が死ぬとウルクの間でも人事異動が発生するので、ネメシスシステム上での計画が狂いかねないくらいでしょうか。


◎チュートリアルの丁寧さ

 ゲームを起動するたびにごく自然な形でチュートリアルが表示されるので、時間が空いてもすぐに操作を思い出せました。一度表示された後はチュートリアルの項目を読まないと再確認できないということはなく、移動中や戦闘中、必要になったときにこちらの状況を読んだかのようなタイミングで表示されるので、地味ながら凄く丁寧な配慮だと思いました。


○なかなか爽快感あるバトル&ステルス攻略

 上記4点も手伝って、バトル自体もなかなか盛り上がりました。覚えることがやや多いですが、弓で頭数を減らして(盾持ちや両手武器持ちから倒していく)、その後近接バトルに持ち込むのが定石でした。

 ステルス攻略も、特にステルスを謳ってないにもかかわらずやりがいがありました。
上や下や後ろからの暗殺はもちろん、弓で焚き火を爆発させて一網打尽にしたり、檻を壊して野生モンスターを解き放って大混乱を起こしたり、そこに加えて野生モンスターをおびき出せる餌を撃ち落として更に混乱を深刻化させたりと、下手なステルスゲームよりもパターン豊かな攻略ができます。


【気になった点】

×世界があまりにも味気ない

 原作ものなので仕方ないとは言え、序盤はあまりの荒涼としたフィールドにダルさすら感じました。オープンワールドではあるのですが、人の集まる街や色彩豊かな自然はなく、いるのはウルクとモンスターと奴隷扱いされている人間くらいという殺伐極まりない世界で、世界というよりも戦場です。

 メインストーリーを進めると2つ目のフィールドへ行けるようになり、そこは多少自然豊かなのですが、どこも荒れ果てておりやはり戦場です。
 ちょっとこの舞台で冒険しようという気にはなれませんでした。一応コレクタブル要素はあるものの、それが面白い内容かというとそうでもなかったですし。


×ストーリーが面白くない

 ストーリーやキャラクターを見て、特になにか心が動くということはなかったです。あくまでシステムありきのゲームなんだなという感じでした。続編に続くとは言え、本作だけでもひとまず区切りはついているのでそこだけ安心しました。

 上述の味気ない最初の世界と相まって、序盤の導入がやや物足りなく、投げ出された感がありました。


△敵のリスポーン間隔が短すぎる

 ちょっと目を離すと即復活(あるいは別の場所を守っていたウルクが移動してくる)しています。これは個人の好みですが、私は敵のリスポーンが早いと、敵を倒したという行為を無に帰されたと感じてしまい無常観に襲われるので、このへんは好みではなかったです。


△あっという間に終わってしまうラスボス戦

 QTEを少しやったら終わってしまい、スキルを揃えて臨んだのですが肩透かしを喰らいました。確かにラスボスまで来る頃にはゲーム自体にやや飽きていたので、エンディング前に足止めをくらわなくて良かったとも言えるのですが……


【まとめ】


「理不尽」がほとんどない、よく練られたゲーム体験でした。ゲーム自体の基盤がしっかりしているため(不具合にも遭遇せず)失敗も成功も自分のせいなので、萎えることなくエンディングを迎えられました。
 序盤の投げ出されぶりには面食らってちょっと不安を覚えたものの、メインストーリーを進めて出来ることが増えていくにつれ、段々楽しめるようになりました。

 しかし続編を遊ぶかというと微妙な所です。ストーリーの続きがまったく気にならず、ネメシスシステム自体も本作だけで十分かなと感じています。
 このシステムは確かに面白いですが、それ以外に目新しい要素や魅力的な要素に乏しく、シリーズとして追いかけるだけの気力は湧きませんでした。
 
 とは言え、なかなか楽しめました。