2019年7月15日月曜日

ゲームクリア感想128_メタルギアサヴァイブ(PS4版)


公式サイトはこちら


 なんと、初めてクリアしたメタルギア作品となりました。
弟がメタルギアソリッドの2と3を持っていたので、どちらも手を付けたことがあるのですが、どうもピンとこなくて、それ以来シリーズを追いかけることもありませんでした。
 そして今年、PS Plusのフリープレイにて配信されたので、思い切ってダウンロードしました。

 序盤がキツいとは聞いていたので少々不安だったのですが、実際にキツかったです。
ゲームオーバーになると一気に拠点に戻されたり、オンライン専用タイトルなのもあって回線が切れると即ゲーム中断になったりして何度も進めるモチベーションが下がりましたが、なんとかシングルプレイで無事エンディングを迎えることが出来ました。

 co-opはしていないので、基本的にシングルプレイの感想になります。
また、基本的にメタルギアシリーズの知識は皆無なのでご容赦ください。


バージョン 1.19
プレイ時間 約40時間くらい
トロフィー取得率 42%


【良かった点】


◎切迫感と連帯感を味わえるサバイバル体験

 動物の「狩り」にここまで切迫感のあるゲームは初めてでした。もっとも食糧問題はゲーム中盤あたりで大体解決してしまうので序盤に限った話ですが、それでも「狩らないと死ぬ」という状況は初めてだったので、本当に命がけでした。

 食糧に限らず、序盤は水も武器も素材も何もかもが不足しているので、常にギリギリでした。貴重なログインボーナスも加えてやりくりしながら、荒涼としたフィールドを一人彷徨う日々は不安に満ちていました。
 基地に戻っても、そこにあるのは今ひとつ信用を深められない仲間と貧弱な設備という始末。

 しかし、ゲームを進めていくうちに少しずつ要素が解放され、仲間も増え、拠点を開発出来るようになってから、一気に面白くなってきました。序盤の孤独感や切迫感を知っているからこそ、拠点を開発して仲間たちに役割を与え、連帯してこの荒涼とした世界を生き抜く意欲も湧いてくるというもの。水や食糧も安定して供給できるようになり、冒険を楽しむ余裕も出来てきました。
 危険しかない外の世界から拠点に戻ってきた時に仲間の姿が見えると安心感が違います。プライベートな会話とかはなく、話があっても基本的にサイドミッションを一言で依頼されるだけだとしても……

 序盤は本当に泣きたくなるほどサバイバルでしたが、それが永遠に続くわけでもなく、少しずつ乗り越えていけばそれなりに余裕のある生活が出来るようになりました。この辺のバランスがとても良かったと思います。


◎新規プレイヤーへの配慮

 まずチュートリアルが親切です。
新要素は段階的に、かつわかりやすい文章で案内されるので、一気に説明されて理解が深まらないとか、説明されてもよく解らないとかいうことはなかったです。
 当然いつでも読み返せます。

 また、私のようにフリープレイでのこのこ初めたプレイヤーにはログインボーナスが本当にありがたかったです。
 

○ストーリー

 割と先が気になる内容で、シリーズの知識がなくても追うのが楽しかったです。
エンディングはベタな展開ながらも感動しました。察しのいいプレイヤーは気がつくがそうでないプレイヤー(私)は見過ごす、適度な伏線の張り方だと思いました。

 NPCの仲間たちは「ゲームの仲間」として見ると個性に欠ける点はあるものの、ストーリーを追っていくにつれて愛着が湧いてきました。
 

○それなりのキャラクリエイト

 大体は思った通りの主人公が作れると思います。流石に子供とかは無理ですが。
一通り整った感じに仕上がるので、私は満足でした。


○そこそこホラー要素がある

 外も怖いですが、屋内の緊張感はホラーゲーム並みです。
死んだふりをしている敵に何度も驚かされました。
 そもそもクリーチャーデザインがサイレントヒルの人なので、不気味さもひとしおです。


【気になった点】


×シングルプレイにもオンライン回線の接続状況が影響する

 まず「オンライン専用タイトル」なので仕方ないのかも知れませんが、シングルプレイであっても、回線接続が途中で途切れるとそこでゲームが終了しタイトル画面に戻されます。
 これに何度も泣かされました。どんなに探索が進んでいても、ゲームオーバーと同様に拠点から全てやり直しです。

 シングルプレイだけはオフラインでも続けられると最高でした。
回線を安定させてない自分も悪いのですが……


△スカベンジングに時間がかかる

 一度に出る敵の量が多いので、一通り殲滅させたあとにクバンエナジーや矢を回収しようと思うと、一体ずつボタン長押しでひたすら回収作業をするしかないので、かなり時間がかかります。そのボタン長押しの時間自体も微妙に長く、スキルアップで短縮してもなお長いです。

 これは防衛戦と同様に、倒したらその場で即クバンエナジー入手でも良かったのではと思いますが、それだとスカベンジングによるサバイバル感が損なわれるので、せめてもうちょっとサクサク拾えると最適でした。


△派遣ミッションのアイテム回収数が少ない

 やたらと派遣条件が細かくて面倒な割に回収してくる数が少なく、あまり労力に見合っていないように感じました。


【まとめ】


 クリアしてみれば思った以上に良いゲームで、やはり自分で遊んでみないと解らないという当然のことを再確認させられました。
 確かに序盤はかなり辛いですが、シングルプレイを通してみると適度なバランスでまとまっており、ゲームオーバーになっても装備やガジェットを用意して再挑戦すればちゃんと乗り越えられるようになっていたと感じます。

 ただ、私はタワーディフェンスというか、この手の防衛というのが苦手で(あの焦燥感で体調を崩してしまう)、探索や拠点開発は楽しいものの、メインコンテンツである防衛戦がちょっと辛かったです。うまく罠に引っ掛けられた時は楽しかったりもしますが……

 という訳で、シングルプレイをクリアしたのを一区切りにしようと思います。調べてみるとクリア後が本番なタイプのゲームなようですが(オンライン専用なので)、もうエンディングを無事に迎えられただけでも満足です。
 あとは、サービスが続いているうちに時折ログインして遊ぶ程度に留めるつもりです。

 あと、やっぱり相当に人を選ぶタイプのゲームです。
ホラー要素に耐性がある、タワーディフェンスが楽しめる、ある程度根気がある、オンライン接続が安定しているなどの条件を一つでも満たしてないと序盤で脱落する可能性が高いです。

 それにしても、凄まじいバッシング吹き荒れる中、「メタルギア」の名を冠して完成度の高いゲームを世に出した制作陣のことを思うと尊敬の念が湧いてきます。
 自分なら精神を病んでしまいそうですが、それでも発売に漕ぎ着けて一年以上サービスを続けているのは普通に凄いし、今はそれなりの評価に落ち着いたことを思うと、臆さずに信じて続けることの重要さに思いを馳せてしまいます。


 これは下衆な発想ですが、本作の序盤のハードなサバイバルと、本作発表時の世界中からのバッシングをどうしても重ねてしまいます。
 カリスマ的な仲間もおらず、ほぼ一般人たちで連帯して生き抜くゲームシステムと本作の開発状況もまた、どこかリンクしているように邪推してしまいます(とはいえ制作陣は一般人どころか一流だし、そもそもこの邪推自体が今更感ありますね)。
 
 メタルギアシリーズや小島秀夫作品にほとんど縁がないからこそこう思うのかも知れませんが……
 でも今年11月発売のデス・ストランディングは購入する予定です。
 

  















2019年7月12日金曜日

ゲームクリア感想127_送り犬(Switch版)

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 今(2019/7/12)は終わってしまったようですが、セールで安くなっていたので思い切って購入しました(元々990円という安価帯のゲームです)。
 ここ最近これといったゲームがなく、体調を崩したのも重なって以前ほどゲームを楽しめない日々が続いていたので、新しいゲームを買っても楽しめるか僅かばかり不安でしたが、実際に遊んでみたら熱中しました。
 買って大正解でした。

 また、飯島多紀哉シナリオのゲームに触れるのは、PSアーカイブスで遊んだ「学校であった怖い話S」以来になります。


バージョン 1.0.0
クリア時間 約8時間(エンディング全35種類中32種類達成済み)


【良かった点】


◎ADVとして不足ないシステム

 バックログ、クイックセーブ、早送りスキップ、選択済みの選択肢に色付けなど、この手のジャンルに必要なシステムは全て揃っていて、非常にゲームプレイが快適でした。
 また、アクション要素やミニゲーム等もないため、Switchの携帯モードと非常に好相性で、プレイ中はずっと携帯モードでした。
 システム面での不満はほぼ0でした。


◎豊富な展開のあるシナリオ

 なんとなく予想できる展開もあれば、思いがけない方向に展開する選択肢もあって、エンディング回収が楽しかったです。
 また、エンディングを回収するために何度も遊んでいるうちに、以前はなかった選択肢に自然と気がつくような構成になっており、ノーヒントでそれを見つけたのが嬉しくてエンディング探しを続けていううちに、気がついたら真相ルートに到達していました。
 
 また、ホラー要素も個人的にはそこまで強くなかったです。もちろん不穏な展開や残酷な描写はあるものの「学校であった怖い話」ほどではなく、比較的穏やかに終わる展開も多いので、ショッキングな展開で体調を崩す、ということはなかったです。
 動物大好きの人はちょっと厳しいかも、というエンディングがある程度ですね。
 因みに「学校であった怖い話S」は怖すぎて何日か引きずった思い出があります。


○あらゆる面で程よいボリューム

 その気になれば一日で一通りのエンディングを回収できる、良くも悪くも価格相応のボリュームではあります。
 ただ不思議と物足りなさはさほど感じませんでした。ちょうどダレ始める前に一通りのエンディング回収が終わる按配のボリュームなので、短すぎず長すぎずで満足でした。


【気になった点】


 振り返ってみても特に思いつきません。
真相編はもうちょっとボリュームが欲しかったとか、エンディングリストからエンディングが再生できたりすると良かったとかはありますが、今の仕様でも特に不都合は感じませんでした。


【まとめ】


 Switchのダウンロード作品の中ではいち推しです。
低価格低容量の割に程よいボリュームと遊びやすさを備えており、難解な操作もないので、日々多忙な人でも一通りのエンディングを回収して楽しめると思います。
公式サイトなどの事前情報から受ける印象よりもずっと出来が良いです。

 ホラー要素があるのでそこだけ人を選びますが、それもそこまでハードではないので、よほど心身が不安定だったりしない限りはそんなに心配しなくてもいいかなと感じます。
 ちゃんと穏当なエンディングもあるので、その辺りでもバランスは取れています。

 それにしても、ノベルゲームとSwitchの相性の良さに気がついたのはちょっとした収穫でした。