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ゲームクリア感想73:ホラート〜ディアトロフ峠の惨劇〜

今年の東京ゲームショウに行った目的の一つが、このゲームの試遊でした。 混雑でブースが見つけられなくて諦めましたが…… プレイ時間は約7時間。 トロフィー取得率は71%です(あと一つだけ)。  元となる事件に関しては、 ネットの情報 と映画 「ディアトロフ・インシデント」 の予備知識しかありませんが、この手の話が大好きなので、ゲーム版にも興味を抱いた次第です。 【良かった点】 ◎背筋が震える孤独感 実はシナリオ目当てで、ホラー要素にはそんなに期待していなかったのですが、めちゃくちゃ怖かったです。 エイリアン:アイソレーション 以来にゲームでビビりました。  ただでさえ雪山に一人で心細いのに、外を歩けば凍傷になりそうな猛吹雪で、洞窟に入れば謎の囁き声が聞こえ、森に入れば真っ暗闇で、わずかな建物に入れば怪奇現象という始末。雰囲気を出すために部屋の電気を消して布団を被って進めてみたのですが、予想以上に恐怖感が増幅されて焦りました。  しかも持ち物に乏しく(コンパスと地図とノートくらい)、危機に対する抵抗手段が自分の肉体以外に無いのも不安を煽ります。  特に、唐突に挿入されるナレーション( 有名俳優 が担当)は心臓が跳ねること必至。 特にイベントも起きそうにない道の真ん中で、突如として美声で囁かれるので、そのたびに背筋がビクッとしました。  このナレーション含め、BGMやSEなどの音声面にかなり注力されているので、没入感を得たいならヘッドフォン推奨です(攻略上でも有利)。 ◎爆速ファストトラベル 何と 2秒 です。ゲーム自体が短いのでそんなに使わないですが、これは感心しました。 ◯テキスト拡大可能 最初は文字の小ささに面食らいましたが、L2で拡大して読めました。 文字の拡縮が出来ないゲームもあるので、ここの配慮がされていて嬉しかったです。 ◯手探りでやり応えある探索 雪山で、オートマッピングや現在位置表示なし、地図とコンパスのみというリアル志向な作りなので、方向音痴だと最序盤で詰みかねません。   しかも、地図と言っても最低限の情報しか記載されていないので、ゲームが始まったら、地図左上の方角の記載を頼りに、イベント発生ポイントを巡るのが主な流れになりますが、私はこの記載にすらしばらく気が付かず、序盤は探索とい

ゲームクリア感想72:Gone Home:Console Edition

以前から「高評価なインディーズゲーム」として名前だけは知っていたのですが、 今回ローカライズされて国内DL発売されると同時に、2016年11月の PS Plusフリープレイ ( 提供期間:2016年11月2日(水)~2016年12月6日(火)) に来るということで、このゲームのためにPS Plusにお試し加入しました。 トロフィー取得率は95%(残り一つだけどうしても取れない) それらの回収も含めたプレイ時間は約5時間くらいです。 【良かった点】 ◎「元の場所に戻す」という良システム  オブジェクトを拾ったら、それを拾った場所に視点を合わせると「元の場所に戻す」というコマンドが表示されて、合った場所と全く同じ場所に戻せます。  地味ながらも、他のゲームではありそうでなかった機能で、拾ったオブジェクトが行方不明になったりする心配も減りました。  コメンタリーモードで制作スタッフも言及していましたが、このシステムを採用したのは本当に良かったと思います。 ◎家の中なのに孤独感  雨の日、家族が誰もいなくて薄暗い家の中に雨音だけが響く、不気味に静かなあの感じが表現されているなと感じました。  私も子供の頃、雨の日の留守番が心細く感じたのを今でも覚えています。見知った家のはずなのにやけに静かで、もしこの家に自分以外の誰かがいたらどうしよう……などという方向に想像力が働いてしまいました。  このゲームに出てくるような広い家ではなく、ただの団地でしたが……  このゲームの舞台は屋敷の中で完結しますが、外はずっと雷雨で、屋敷の中も初めは電気が切れている場所が殆どです。薄暗い部屋の中、スイッチを探していると突如として(ランダム再生の)雷鳴が響き渡って、ちょっとびっくりしたりもします。  とは言ってもホラーゲームではないので、ホラーが苦手な人でも基本は安心です。 何ヶ所がホラー演出があるだけです。 ◯狭そうで広い屋敷の中と探索の楽しさ  ゲームを初めて地図を開いた時は「一軒家だしすぐに探索が終わりそうだな。早々にクリアできそう」と思っていたのですが、凝った作りで複雑な屋敷の構造、各地で調べられる箇所や読めるテキストの思いがけない豊富さなどにより、気がついたら探索に熱中していました。