2017年9月12日火曜日

ゲームクリア感想90:Undertale(PS4版)

いずれ遊ぶ日に備えてネタバレを封印していました。

機種:Playstation4
クリア時間:約5時間30分(一周目)
トロフィー取得率:100%(プラチナ)


【良かった点】


◎音楽

 これは本当に素晴らしかったです。今年に入ってから遊んだゲームは音楽面がやや物足りなかったのもあり、久々にゲーム音楽らしい曲を聴いた気がします。
 購入したサウンドトラックを聴きながら本記事の更新作業をしています。

◎ストーリー・演出

 ローカライズが秀逸なのもあり、短いプレイ時間ながらとても楽しめました。
特に戦闘中の演出はアイデアに満ち溢れていて、これを思いつくだけでも凄いのに、それをゲームに実装してしまう開発力に驚きました。

 ストーリーは内心「しゃらくせぇ! 」という気持ちも湧きましたが、終盤の展開は音楽・演出と相まって感動しました。

 (2017/9/16追記)また、二周目は不殺ルートで進めたのですが、この先もずっと記憶に残るような展開で、やって良かったと思いました。
(追記終了)

◎ローディング

 ローディングという概念を忘れてしまうレベルで無いです。
実質発生していないようなもの。

◎プラチナトロフィーの取りやすさ

 早い人なら初周でも3時間くらいで取得できます。
コレクターにはオススメ。PS系ゲームの中でも屈指の取得しやすさです。

◯キャラクター

 美麗イラストで描かれる美形キャラクターがいなくてもゲームは作れるんだよなという、至極当然のことを再認識させられました。そういったキャラクター造形に慣れきってしまったので、それぞれが個性的な本作のキャラクターはとても新鮮に映りました。

(2017/9/16追記)
◯スキップ機能の多さ

 短いゲームにも関わらず、長いイベントやボス戦の前には会話スキップが実装されていて、かなり親切です。このお陰で気楽にリトライできます。
(追記終了)


【気になった点】


△戦闘

 コマンド戦闘とシューティングの要素を合わせた画期的なシステムで、かといって複雑なものは何もなく、直感的に遊べます。
 自分のターンはバーの目押しで攻撃を当て、敵のターンはシューティングの要領で、エリア内の自機を動かして攻撃をかわしていく…という流れになります。個人的に、攻撃時のバー目押しはシャドウハーツを思い出して懐かしい気持ちになりました。
 と、素晴らしい出来なのですが、自分にはあんまり合いませんでした。コマンド戦闘はテンポが早ければ早いほど良いと思っているので、敵の攻撃のたびに毎回攻撃をかわしていくのがちょっとダルく感じました。でもこれが無いと単なるコマンド戦闘になってしまうので、私が合わなかっただけなのでしょう。


【まとめ】

「面白い」というより「凄い」なと感心しっぱなしでした。これは世界的な絶賛を浴びるのも当然でしょう。
 ただ、ゲーム自体は素晴らしいのですが、私自身の感性や好みの問題で、今一歩ハマりきれませんでした。勿体ないとは思いつつも、一周クリアしたら満足してしまったというのが正直な所です。本来ならば全ルートをクリアすべきなのでしょうが……

(2017/9/16追記)
 やっぱり気になったので、不殺ルートで二周目もクリアしました。
戦闘に苦労しましたが、その甲斐ある素晴らしい終わり方で、やっぱり二周目をクリアしてから更新したほうが良かったなと少々後悔しています。
(追記終了)

 雑な言い方になってしまいますが「面白い」より「凄い」が勝るゲームは長続きしないなぁと感じました。確かに楽しめましたが、面白かったと断言できるかというと自信がありません。
 
 何百回も何千回も戦闘して、何千体も何万体もモンスターを殺す。そんな感じのゲーム体験を長く続けすぎたのかも知れません。本作のストーリーにはとても感動しましたが、翌日には「やっぱりRPGの戦闘はテンポが大事! サクサク敵を殺せなきゃな」みたいな思考に戻っていました。
 ゲームを通じて、こうした自己のあり方をプレイヤーに認識させてくれるという意味では、なかなか得難い体験を味わえるRPGではないでしょうか。

 MOTHERライクなRPGに飢えている人、プラチナトロフィーの数を増やしたい人、短い時間でさっくり終われるゲームを遊びたい人、ゲーム音楽らしい曲が流れるゲームを遊びたい人(このニュアンスが通じる人)などにはオススメです。







2017年8月27日日曜日

ゲームクリア感想89:ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて(PS4版)


「圧倒的完成度」でした。

 完全にドラゴンクエストを侮っていました。
発売前は世界観もキャラクターもシステムもピンと来ず「2017年にもなって“まもののむれを やっつけた!"ですか……何だか主人公のビジュアルも好みじゃないし、仲間もかつてないほどモブ感が凄いし、さほどそそられないな」と冷めた気持ちもあったのですが、それは間違いでした。
 9と10以外のナンバリングを遊んできましたが、その中でもトップクラスの内容でした。「定価の元は取れた」という域を越えて、そもそも買ったことすら忘れるレベルで没頭してしまいました。とにかく遊びやすく、ストーリーの先も気になるのでモリモリと遊び、モリモリと時間を費やしました。

 とにかく「総合力」が高い。力の入れ所を誤らず、しっかり全体の流れを見ながら製作されたんだなと思います。面倒くさい要素が皆無とは言いませんが、ストーリーを追うだけならびっくりするほどサクサク進めます。
 DQの代名詞である「レベル上げ」も、数えるほどしかしませんでした。回復アイテムも余るほど手に入る上、本編だけなら難易度も低めだと感じました。

 普段なら【まとめ】に書く所ですが、先に書きます。
近年のPS4ソフトでは、ペルソナ5ホライゾンゼロドーンあたりと並んで超おすすめです。「コマンド戦闘がどうしても耐えられない!」「キャラデザインが苦手!」などでない限り、買えばほぼ確実に楽しく長く遊べます。

機種:Playstation 4
クリア時間:本編は約106時間。寝落ちや放置を差し引くと90時間ほど。
トロフィー取得率:60%

スタメンは、主人公・カミュ・ベロニカの3人で、あと1枠は適宜入れ替えています。


【良かった点】


◎ストーリー

5回くらい泣きかけました。
この回数は全RPGでも最高記録でした。ネタバレが手痛い内容なので詳細は語りませんが「ドラクエのストーリーは歳を取ってからの方が感動する」という先人の言葉がようやく理解できました。
「勇者と魔王」という古典的な題材を、賢しらぶったメタ視点や臆病なおふざけではなく、ちゃんと完結する一本のストーリーとして書き上げたのは流石です。他作品の多くの「勇者と魔王」は大抵一捻り二捻りアレンジされ、そのアレンジ自体がありふれているから逆に見飽きたストーリーになる、という罠を見抜いています。

ストーリーの良いRPGはキャラクターの描き方からして格が違うのですが、本作もその例に漏れず、本編を進めるだけで全員の背景がちゃんと掘り下げられます。
発売までは「ピンとこない」「モブ」と思っていた主人公や仲間たちが、終盤にはもうこのメンバー以外に考えられない! というレベルまで好きになれました。

また、過去作のオマージュもふんだんに盛り込まれており、かつ綺麗な立体グラフィック(洋ゲー超大手などには劣りますが)で再現されるので、懐かしさと新鮮さが同時に味わえます。
音楽も過去作の曲が思いがけない所で使われており、かなりシリーズファン向けです。


◎オートセーブ採用

 心から待ち望んでいました。
オートセーブは「活用するかしないか」ではなく「実装済みか未実装か」であると考えています。あるだけで安心感が段違いなので。


◎乗り物に乗りながら「調べる」が可能

 もう本当に、これが出来ないゲームの多いことと言ったら。
樹木などの、調べる際に特別なアクションがでるオブジェクトも乗り物に乗りながら調べられるので、いちいち降りる必要はないです。

◎現代に合わせた親切設計

 9と10が未プレイなので、既出の要素があったら申し訳ないのですが、遊びやすいと感じたのは下記の点です。

・△でメニュー→□で「ほぼまんたん」(コマンドショートカット)
・モンスターの残HPが名前の色変化で判別できる
・レベルアップでHPとMP全回復
・主人公は死んでもHP1で戦闘後復活
・アイテムの情報が見やすく解りやすい
・アイテムを拾ったらすぐに動ける(ウィンドウ閉じ待ち不要)
・教会セーブ周りの操作。間違って冒険をやめてしまうことがほぼ無くなった
・ダンジョンは謎解きではなく探索メインになった

ダンジョンに関してはやや物足りなさもありますが、レベル上げをさほど必要としない難易度なのも相まって、快適にエンディングまで進めるための調整が丁寧に施されています。実際、難易度の物足りなさより快適さのほうが勝ちました。

◎超特大ボリューム

 想定ボリュームの3倍はありました。
オープンワールドというわけでもないのに、現在プレイ時間が115時間を超えています。
しかし、上記の親切設計も相まって、ダレることなく続けられています。

 そして超特大ボリュームにかかわらず、テキストの誤字などは(読んで限りでは)一切なく、動作面の不具合は皆無です。

◎攻撃のヒット感が心地よい

 ドラゴンクエストで「ヒット感」という言葉を使うことになるとは思いませんでした。
「かいしんのいちげき」や「暴走(魔法版のかいしん)」の派手なヒット感は癖になります。個人的には、ブーメランのヒット感からの鮮やかなキャッチが格好良くてお気に入りです。


◯解りやすいシステムと解りやすいチュートリアル

 このゲームで「チュートリアルを読んでもよく解らない」と思ったのはカジノのマジスロくらいで、他は移動も戦闘も会話も、まず悩むことはありませんでした。
 特に難しい操作や非直感的なボタン配置は無いので、シリーズ初挑戦の方でもすぐに慣れると思います。シリーズ経験者は言わずもがな。
 
また、難しい謎解きもなく、常に地図や仲間の会話で行き先を示してくれるので、攻略情報を一切見なくても迷いません。


◯モンスターの作り込み

 モンスター好きならPS4版かなと思います。
 フィールドでは群れで歩いていたり、眠っていたり、謎の集会を催したりしていて生態を感じられます。
 戦闘ではステータス異常ごとにちゃんとモーションがあって、色々試すのも楽しいです。初代のモンスターが3Dで動いているのを見ると感慨深いです。
 モンスター図鑑もあるので、収集要素としても良いモチベーションになっています。


【気になった点】


×ボウガン全般

 基本大絶賛したい本作で、唯一ダメな要素でした。
まず良く言われていることですが、暴発が多発します。遠くの敵に当てて自分の所に引き寄せる機能を持つアイテム(武器ではない)なのですが、目の前の敵にアタックしたいのに、ターゲットがズレて遠くの敵に当たってしまい、ボウガン発射モーションの硬直の間に目の前の敵に接近され、次は近付いてきた遠くの敵に距離を詰められ……とストレスが溜まる展開になりがちです。

 また、フィールド各地にある的を壊して、特定地域の的をすべて壊すと褒美がもらえる「ボウガンチャレンジ」があるのですが、取ってつけたような要素で何も面白くないです。しかしプラチナトロフィー取得を狙う場合はコンプリート必須となります。

 そもそもボウガン自体不要ではないでしょうか? 自分から敵に近づけば済む話なので。

△長く感じるローディング時間

 ルーラで行ける先が増えるほどに気になってきます。
特にフィールドに出る時が長いです。更に船上ではランダムエンカウントになるのですが、その際にちょっとした読み込みが入るので、フリーズが心配になります。

△サブクエスト

 流石にここまではストーリーの面白さを持ち込めなかったというか、よくあるお使いです。報酬は豪華なのでやった方が良いです。
 また「誰々と誰々の連携ゾーン技で特定の敵にとどめを刺せ」という内容のサブクエストがかなり面倒で、私は完全に放置しています。
 全部クリアしなくてもサブクエスト絡みのトロフィーは取得できるのが救いです。

△調べられるオブジェクトとそうでないオブジェクトの区別しづらさ

 樽やツボなどの人工物に多いです。似通った色や形状をしているので、序盤はよく間違えました。

△音楽

 好きな方には申し訳ありませんが、今回の新曲で良かったのは通常戦闘曲くらいでした。他に良いと思ったのはどれも過去作のアレンジ曲でした。
 昼間の街の曲に至ってはゼノブレイドクロス並にやかましく、一時期は街に入るたびに音量を0にしていました。

 また、PS4だとゲームからかなり浮いてしまっているように聴こえます。グラフィックや移動速度と曲が噛み合っていないです。
 加えて今や、「地域ごとに曲が違う」というのが当たり前になったので、フィールド曲がどの地域に行っても同じなのがどうしても気になりました。

 新曲作曲に限っては、もう他の方に担当して貰ったほうが良いんじゃないかなというのが正直な感想です。

【まとめ】


「ドラゴンクエストに求めているものは揃っている。あとは買って遊ぶだけ」

以上です。












2017年7月17日月曜日

ゲームクリア感想88:サイコブレイク(PS4版)


 発売当時は買う気でいましたが、購入直後の評価に気後れしてスルーしてしまい、その内にすっかり関心が薄れていました。
 しかし、今年のPS StoreのDAYS OF PLAYセールで90%OFF(787円)という破格の安値で販売されていたので飛びつきました。
 最近PS Storeの値引きが激しくて積みが増える一方です。

 実際に遊んだら予想以上に長く楽しめ、ストーリーも気になるので全3種類のストーリーDLCまでクリアしてしまいました。


機種:Playstation4
クリア時間:26時間59分21秒(本編のみ。DLCは合計して+10時間くらい)
難易度:Normalで開始して、中盤から最低難易度のCasualに変更。
トロフィー取得率:40%(DLC1とDLC2は84%、DLC3は30%)

ゴアモードは導入していません。
また、画面のレターボックス(上下黒帯のアレ)も、ゲーム開始時にOPTIONで消しました。


【良かった点】


◎最初から最後まで緩急を保った、濃厚なホラー要素

 このゲームを完全に侮っていました。
ホラーゲームにもすっかり慣れたと思い込んでいた自分のおごりに気が付かせてくれました。ホラーゲーム初見プレイによくある「怖すぎて安全地帯から出られない」という状況が頻発しました。

「何か起こりそう(起こらないで欲しい)」と「起こってしまった(パニック状態)」
「少しは明るい(つかの間の安らぎ)」と「暗い(怖すぎる)」

 などの緩急の付け方が巧みで、それも序盤だけではなく終盤まで息切れせずに恐怖のクオリティを保っています。また、こうなったら嫌だなという展開はほとんど詰め込まれていて、予想は出来ても演出が上手いので緊張感があります。
 敵も一体一体が個性的で、絶対近寄って欲しくないタイプが揃っています。しかも強いし、死亡時演出も残酷なので雑魚一体と対峙するだけでも緊張感がありました。

 ホラーゲームは後半になると、こちら側の慣れやホラー演出の頻度低下などで、中盤頃までにはあった緩急の波が穏やかになってしまい、それが後半の単調さ・ちょっと期待してたのと違う感に繋がったりもするのですが、本作はかなり工夫が行き届いており、飽きをを感じさせない丁寧な仕事だと思いました。

◎DLCが非常に面白い

 勿論、本編に最初から組み込まれていたほうが嬉しいですが、別売りで購入しても全く後悔しない、非常に充実した内容でした。買って後悔することが多いDLCという販売形態の中で、ここまで満足感が残るのは珍しいです。

 本編ではサブキャラだったキッドマン主人公の「ザ・アサインメント」と
その続きの「ザ・コンセクエンス」
そしてスコアアタック要素がある「ザ・エクスキューショナー」

 の3つありますが、本編をクリアしてストーリーが気になったら全て購入した方が良いです。本編では明確に語られなかった設定が説明されるので、今年10月発売予定の続編に備える意味でもオススメです。

 個人的には本編より好みでした。「ザ・アサインメント」と「ザ・コンセクエンス」は武器が無い局面がほとんどで、ステルス攻略と探索中心のゲーム性だったので。
私にしては珍しく、一周目で収集アイテムを自力回収できました。本編に比べてトロフィーも簡単なものが多く、取得しやすいです。

◎ボリューム

 予想の倍はあって驚きました。同ジャンルゲームではトップクラスの本編ボリュームだと思います。ボリューム不足の心配は一切不要です。
 死亡リトライ回数も含めるとかなり時間を注ぎ込めるので、セールでなくても安価な今はかなりお得です。序盤で詰んだりしない限りは……

◎アートワーク

 普段はめったに買わないのですが、アートブックが欲しくなりました。
グロテスクなのにスタイリッシュな敵デザインは魅力的です。

◯絶妙な難易度

 最低難易度ですら「今の戦力だと絶対に突破できない! 詰んだかも! 」という局面が何度もありましたが、無事に攻略情報無しでクリアできました。
 高難易度の死にゲーではありますが、根気と度胸、そしてミスの反省さえあれば、エイムの腕が壊滅的でも何とか突破できる作りになっているように感じました。
 セーブデータが多めに作れるので(15個くらい?)、保険に残しておくと良いかもしれません。

◯キャラクター

 それぞれ自分の意志で行動している所が良いなと思いました。
個人的には、小物と思いきや囮を買って勇気を示したり、何だかんだで弟子(?)への思い入れがあったりするヒメネス院長が好きです。


【気になった点】


×アイテムの触れにくさ

 トラバサミやワイヤートラップは近づけば解除できるものの、判定が厳し目でギリギリまで近づかないとアイコンが表示されず、自分がかかって大惨事になることがありました。アイテムも、病院の金庫最上段などの目線より上にあるアイテムが微妙に取りにくかったり、拾えるアイテムが重なると、先に拾いたいアイテムとは別のものを拾い出したりと、細かいながらも気になりました。

△ダッシュ時間の短さと息切れ硬直

 他のレビューでも言われていますが、未強化のダッシュ時間は4秒程度しかなくてあっという間に息切れしてしまいます。また、後ろから殺人機械が迫っているような、どんなに緊迫した状況でもその場で棒立ちになって呼吸を整えだすので、逆に不自然に感じました。他の追われる場面ではスタミナ無制限でダッシュできたりするので「火事場の馬鹿力」が存在しない世界という訳でも無さそうですが……

 一方で恐怖演出としては秀逸でした。開始位置からダッシュするとちょうどゴール手前で息切れする距離になっていたりするのが憎い。

△リトライの負荷

 「微妙に長いローディング時間」と「空きがちなオートセーブ間隔」「数歩足りないリスポーン位置」が合わさって、リトライの心理的負荷が個人的に辛かったです。
 ホラーかつ死にゲーなので当然だろ、と自分でも思うのですが、他のゲームの快適さに慣れると……
 低難易度でこれなので、高難易度だったらクリアまでモチベーションが保つかどうか不安です。
 とは言ったものの、局面によっては気にならない時もあるので、致命的な欠点というわけでもないです。

△強制戦闘の多さ

 戦闘自体に目新しいものは少なく、このゲームに戦闘要素をさほど求めていなかった私としては、強制戦闘が発生するたびに溜息をついていました。
 それまで程よく没入して探索を楽しんできたのに、扉から大勢の敵がワーワー出てくると「あ、バトルタイムが始まったな」と思って少し冷めてしまいました。

△ランダム出現の倒せない敵(即死攻撃・ワープ持ち)

 他のホラーゲームにも居ますが「怖い」というよりも「探索を邪魔された」という思いの方が大きく、演出としては微妙でした。
 とある章の前半までしか出てこないのが救い。


【まとめ】


「行き届いた工夫と密度が両立している、練度の高いゲーム」でした。
ゲームの最初から最後まで細かく点検したんだなぁというこだわりを感じます。今となってはグラフィック含め古臭さも残っていますが、この練度の高さと個性あるアートワークでかなり中和されており、今もこれからも通用する内容です。
 私のようなプレイヤー側は「初作だから多少荒削りでも仕方ない」と考えてしまいますが、そこに甘えない、足腰の強さみたいなものが魅力に繋がっています。

 ただ、やっぱりプレイヤーを選ぶのは必至です。
序盤からグロテスクな演出や高めの難易度が襲い掛かってくるし、頑張ってクリアしても本編だけではストーリーがよく解らないので、気の長い人でないと厳しそうです。
 私もアップデートがDLCが配信済の今だからこそ楽しめましたが、発売当時に買って遊んでいたら、ここまで好意的に捉えられなかったと思います。

 プラチナトロフィーを狙える腕はないので、あとは集められるだけのトロフィーを収集して、今年10月19日発売の続編(リンク先ネタバレ注意。あと重い)に備えるつもりです。続編では遊びやすさが向上しているとうれしいです。あと強制戦闘は少な目だと個人的に嬉しいです。

 



 



2017年6月23日金曜日

ゲームクリア感想87:アンティルドーン〜惨劇の山荘〜


今年の3月頃のPS Storeのセールで買いました。100円で。
発売当時は評判の悪さでスルーしていたのですが、この値段ならということで。

機種:Playstation 4
クリア時間:約10時間
トロフィー取得率:70%


【良かった点】

◯ローディング待ち時間がない

 イベントやムービーが多く、移動速度も遅いのでローディング時間を十分に確保できたのだと思いますが、ただでさえ操作時間が少ないゲームなので、可能な限り非操作時間を減らそうとした工夫が窺えました。

◯臨場感ある雪山の描写

 ゲームにおいて雪山というと処理オチ常連のイメージがありました。
しかし本作では処理オチもなく、なかなか高精細なグラフィックで再現された雪山を歩けるので臨場感がありました。
 個人的には、明け方のほのかに不穏さを残した雰囲気が好きです。夜中のロッジの窓から差し込む月光も捨てがたい。

◯出演俳優と日本語吹替の良さ

 正直なところ、話自体は序盤で読めてしまいました。
かといって先が気にならなくなった訳でもなくエンディングまで楽しめましたが、この悪くもなければ特別良いという気もしないストーリーを盛り上げたのは、俳優と日本語吹替声優陣の名演、それに翻訳スタッフの腕によるところがかなり大きいと思います。

 日本語吹替は本当にピッタリで、ローカライズの質は高いです。主要登場人物の8人がまた自分勝手な若者集団で、自分たちが招いた事態に何の反省もなく、ただ悪態をついて廻るだけというホラーにありがちな輩(マシなのが数人いるだけ)なんですが、演技の巧みさもあって、本当に隣で喚かれているようなイライラすら感じました。



【気になった点】

×嫌がらせに近い周回プレイのしずらさ

 ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(溜息)

 本作のレビューで散々指摘される不満点と言えば、国内版の暗転規制(後述)ですが、暗転の何倍もこっちの方に呆れ果てました。
 問題点としては、

・ダッシュできない。
早歩きは出来るが歩きとさほど変わらない速度で、周回プレイの際は最後までこれがストレスになる(仲間が命の危険に晒されているときですら走れない)。

・マニュアルセーブが無い。
オートセーブ一つだけ。意地悪をするな。

・一周目クリア後エピソード選択で遊べるが、進行状況(選択の結果やキャラの生死など)は一周目のそれで固定
 そこから変化させたい場合、変えたい選択肢があるエピソードから最終エピソードまで、一回たりともエピソード選択を選ばずにエンディングまでぶっ通しでコンティニューしないといけない(途中、QTEのミスなどでやり直した場合、それまで進めていた進行状況ではなく一周目の進行状況で再開されるため、それまでの進行は消失するという悲しい事態になる)

・あらゆるイベント・ムービーがスキップ不可。QTEがある訳でもない見るだけのイベントですらスキップ不可。
 スタッフロールの途中で、思い出したように「◯スキップ」の表示が出て来た時には溜息が出た。

・この仕様のせいでトロフィー取得がかなりかったるい

 「バタフライエフェクトシステム」を謳っているのだから、さぞ周回プレイで色々な選択を試してみてね、というゲーム内容かと思ったらこの有様で、本当に「操作できる映像作品」と揶揄されても反論できないような出来です。実際そのつもりで作ったのかも知れませんが、映画を繰り返し見るのと同じようにゲームも繰り返し遊ぶ訳で、そのことを制作陣は少しでも考えたのか疑問です。

×劣悪な操作性

 上記のダッシュできない点に加え、個人的に勘弁してほしかった要素が一点あります。
本作は固定カメラで、いわゆる「ラジコン操作」を採用しています。ホラー演出の上では確かに固定カメラは効果的でしたが、この操作が苦手な私は、恐怖心より操作面のストレスが勝りました。しつこくて恐縮ですがダッシュ出来ないので、ちょっとした方向転換にもモタモタ……
 この操作に何の思い入れもなく、旧時代の不親切で非直感的な操作という感想しか持っていないので、これも悪印象でした。

×ご存知暗転規制(日本語版のみ)

 もはやこのゲームの代名詞となってしまった、日本語版の暗転規制。
しかし、ホラーは好きなもののグロテスク表現はさほど興味がない身としては、ゲームのこうしたグロテスク表現規制に怒るゲーマーといつも温度差を感じていました。
 初期は規制で血が緑色だったダイイングライトですら全く気にならず(そういう設定かと思っていた)楽しんでいた呑気な人間なので……

 しかし、今回やっと理解できた気がします。
プレイする前は「暗転規制と言っても、グロいのが数カット暗くなるだけだろうし気にすることもないな」と考えていたのですが、これが想像以上の雑さでした。
 規制対象のシーンはごっそり暗転し、セリフだけが垂れ流しになる状態で実質ラジオドラマでした。何よりも敵の怖さがほとんど伝わらないので、緊張感がごっそり削がれてしまっているのが痛いです。
 他のゲームのように差し替える余裕がなかったのでしょうが、ホラー要素の有るゲームでこの雑な規制は流石に擁護しようもないですね。

△脅かし方がワンパターン

 最初こそ驚かされましたが、ババーン!キャーが真顔で何十回も繰り返されるので、段々制作陣の正気を疑い始めました。
黒幕の陳腐を皮肉った演出とも捉えられるのですが、黒幕が関係ない所の演出もこの調子なので、単にワンパターンなのでしょう。
 本作に限らず、この手のびっくり系は二周目以降の寒々しさが辛くなるのも弱点ですね。


【まとめ】

 久々にマイナス面が目立つ記事を書いた気がします。4年半ぶりくらいでしょうか?
目新しい要素もなく、ストーリーやキャラクターが突出して魅力的でもなく、ゲーム性は希薄。ホラーとしても微妙だし規制で更に微妙に。グラフィックとローディング、演技の3つくらいしか良い所が思い浮かびませんでした。

 あとは、初回プレイを親しい人とワイワイしながら遊ぶと楽しめるのではないかと想像します。電子お化け屋敷みたいな内容だし、規制のお陰でグロテスクなのが苦手な友人とも遊べそうです。
 
 あと「映画の代替品」という誹りを免れない内容なのもちょっとなぁと思いました。
特典のメイキング映像などを観ていると、映画業界人を雇い、並みに手間と金がかかっていそうなのですが、それなら映画でまとめたら? に対する反論を思いつきません。
 違いは操作できるというインタラクティブ性にあるとはいえ、その操作が楽しくないし、さして操作時間が多いわけでもないので……

 制作陣はどうもゲームファンの忍耐力を見誤ったような印象です。
「操作できない」「見たくないシーンを飛ばせない」といったのを何よりも嫌う部族なので、映画ファンの忍耐力を前提に「この程度の妥協なら許容範囲内だろ」として世に出したらレビューが振るわずという結果になったのではないかと妄想しています。
 私としては、100円足らずで購入できたというのを差し引いても、ストレスの多いゲーム体験となってしまいました。ダッシュとマニュアルセーブの2つさえあれば良作になり得たのが惜しいです。






2017年6月18日日曜日

ゲームクリア感想86:PREY(PS4版)


 暗い書き出しで申し訳ありません。
開発はArkene Studiosということで、少々の不安を抱きながら購入しました。

 と言うのも、私は同開発元の代表作、ディスオナードが見事に合わなくて、今作の世界観やゲーム性に魅力を感じながらも、店頭でもちょっと悩んでからレジに持っていきました。

 そして、最終的にはお気に入りの一作となりました。
私がディスオナードに感じていた「自由度が高すぎる故の単調さ」みたいなものは無く、一周目はダレること無くエンディングまで到達できました。そして、トロフィーと別エンディングのため、すぐに二周目を開始し、思った以上に楽しめたゲームとなりました。
勿論不満な点もありますが……(後述)

機種:Playstation 4
クリア時間:(一周目)40時間21分 (2周目)21時間29分
※ゲーム内「キャンペーン合計時間」では(一周目)14時間8分 (二周目)4時間22分。
因みに一周目は人間の能力中心に習得、二周目はティフォンの能力のみ習得しました。

難易度:(一周目)ノーマル (二周目)イージー
トロフィー取得率:68%


【良かった点】

◎収集すればするほど有利になるゲーム性

 探索厨としては非常に嬉しい仕様でした。
紙くずからハンドガンまで、ゲーム内で拾える(イベントアイテム除く)ほぼ全てのアイテムが漏れなく素材にリサイクル可能なので、無駄なアイテムというのが存在しません。
Fallout4に一番近いですが、あれをもっと簡潔に解りやすくした感じです。

 リサイクルは特定の場所にある「リサイクラー」でリサイクル可能。
そうして得た素材は「分子成形機」という機械で、設計図を入手済みの各種アイテムに換えられます。
この2つは大抵近い場所に位置しているので「リサイクラー」で不用品を素材にして「分子成形機」でアイテムに換える、というのがアイテム入手の基本となります。

 これをこまめに行うだけで、ゲームがグッと有利になります。
と言うのも、なんとゲーム内で「ニューロモッドの設計図」が手に入るからです。
この「ニューロモッド」はスキルを習得するために必要なアイテムで、素材さえ足りていれば、なんとこれを中盤あたりから大量生産できてしまいます!!!!!

 私は、難易度ノーマルの初回プレイこそ回復アイテムや弾薬を優先して作成していたため、さほど生産しませんでしたが、2周目では難易度をイージーに下げたこと、ニューロモッドの入手場所をある程度把握していることなどが功を奏し、バンバン作って一気にスキルを覚えて強化しました。
 難易度低下が危惧されるところですが、本作自体なかなか手応えのある難易度なので、私の腕では大量生産してちょうど良いくらいでした。
 なので、こだわりが無ければ遠慮なく大量生産した方がストレス無く楽しめると思います。

 また、アイテム生産だけでなく、メモや音声ログから部屋や金庫のパスワードの情報が得られたりするので、探索に飽きるということもありませんでした。

 探索すればするだけ強くなれる、この手の3Dアドベンチャーゲームとしては大正解な仕様ですが、他社のゲームも是非参考にして欲しいと思いました。まずは同じ発売元のベセスダのゲームから……

 いやぁこれは本当に良かった。こういうタイプのゲームが好きな層の探索偏重なプレイ傾向をよく理解していらっしゃる。


◎インベントリ管理の快適さ

 上の項目に合わせて絶賛したいのがこれです。
インベントリやアイテム周辺はどのゲームでも軽視されがちに感じるのですが、本作はノーストレスでした。

・ボタン長押しで(近くに転がった)他のアイテムをまとめて拾える!
・自動ソートがサイズ・名前・タイプの3種類で出来て便利!
・リサイクラーに投入する際、素材アイテムをボタン長押しでまとめて投入できる!
またリサイクラー画面でもソート可能なので、インベントリ画面を小刻みに呼び出してソートし直す必要なし!
・メニュー画面を開いても再生途中の音声ログが途切れない! ログを聴きながらマップを見たりインベントリ整理が出来て効率的!

 など、素晴らしく快適です。探索を売りにしている割にインベントリ管理が貧弱なゲームとは一線を画しています。


◎セーブ及び死亡後リトライの快適さ

まずオートセーブがかなり細かいので、何時間分も巻き戻されることはないです。ついでに手動セーブも「クィックセーブ」というのが別に用意されているので、手早く済みます。
 それに加え、敵にやられてもリトライのローディングが短めなので、イライラはかなり軽減されました。一方でエリア切り替えのローディングは長いのですが……


◎回復システム

各種回復アイテムはインベントリ画面を呼び出さずとも、△押しのメニューからボタン一つで使えます。メニューを開いている間は時間が止まるので安心。

 また、飲食物(少量回復)も同じ仕様ですが、何十種類もある飲食物は一元管理されるので、少量回復のためにわざわざ種類を選んで使わずとも、使用ボタンを連打するだけでサクサク飲み食いしてくれます。


◎死体運びのしやすさ

死体運びが実装されているゲームは、必ずと言っていいほど理不尽に操作が途切れて死体を捨ててしまう現象が多発するのに、どのゲームもなかなか改善されないのが長年不満でした。死体に触れたくないというのが当然の心理ですが、ちょっとの段差ですぐ手を離してしまうのはやはりストレスでした。
 
 その不満は今作で解消されました。ちょっと荒れた道を通っても死体を捨ててしまうことなく、しっかりと掴んでくれて非常に頼もしいです。
 文章にしてしまうとそれだけ? という感じですが、それだけでも感動しました。
ここを改善しているゲームは初めてだったので……


◯簡易なボタン配置

他のFPSでも体験したようなオーソドックスな配置で、この手のゲームが好きな人もあんまり遊ばない人も、操作自体には早めに慣れると思います。奇を衒った操作はないので、かなり時間を空けて再開しても勘を取り戻すのが早そう。


◯ゲーム性と組み合わさったストーリー

周回すると味の出る秀逸なオープニングから始まり、各端末で読めるメールやデスクの上のメモ、死体の傍に落ちている音声ログなどから情報収集して、それらをつなぎ合わせて想像するタイプの「いかにも」なゲームですが、終盤まで自分を含め誰が正しいのか解らない語り方で、常に自分の意思を試されるような話でした。
 自由度の高いゲーム性としっかり組み合わさっていて、違和感もありません。

 世界観も良かったです。個人的には乗員区画が探索しがいがあって好きです。


【気になった点】

×エリア切り替えローディングの長さ

 やはりこれでしょう。行ける所が限られている序盤はさほど気になりませんが、サブクエストと行ける場所が増えた中盤からこれに悩まされ始めます。時間にすると一分弱?
 宇宙ステーションという閉鎖空間が舞台で、一エリア自体の広さはさほどでも無いのですが、作り込みがかなり細かいので、その分時間がかかるのでしょうか。

 そして、クエストのToDo達成順によっては、さっき行ったばかりの所にまた舞い戻ることになって、そうなるとその移動時間はほぼローディングで占められてしまいます。仕方ないので、私は目の休憩、トイレ、水分補給、スマホアプリのスタミナ消化などに充てていましたが、出来ればゲームに集中して遊びたかったですね。
 探索厨歓喜の内容ですが、下地になるマップの読み込みまでは如何ともしがたかったとして納得しています。


×二周目引き継ぎなし

 同難易度限定でもいいので欲しかったです。
というのも、サブクエスト含めると意外と長丁場なので、全部一から集め直しというのはやっぱり抵抗がありました。
 海外のゲームは完全コンプ最強データ! みたいなものに日本ほどこだわらないですね(ゲームによる)。


△無重力空間の操作性

極力リアルに再現したらこうなるのは仕方ないのでしょう。
酸素ボンベが途切れないだけマシです。ただ、この操作パートで詰むプレイヤー(特にFPSに不慣れな人)は確実に存在すると思うと、もうちょっと浮遊感抑えめでも良かったかなと……敵は通常重力とほぼ変わりない動きで攻撃してくるので、その意味でも厄介なパートになってしまっています。

 そう言えば、何気に宇宙遊泳が出来るゲームは珍しいですね。
ステーション周辺に限られますが、アイテムや死体などもしっかり配置されていて、ちゃんと探索がいのあるマップになっています。私は熱心にやりませんでしたが……


△(日本語版のみ)一部日本語吹き替えが今ひとつ

一周目は女主人公で進めたので気付きませんでしたが、二周目を男主人公で始めた時は悪い意味で驚いてしましました。
 男主人公の方は声質は格好いいものの、ちょっと棒読みが過ぎると思います。
吹き替えがあるだけありがたいという気持ちを上回るレベルの棒読みで、もう少し適任がいらしたのでは?
 脇役の吹き替えも上手い人と拙い人がはっきり分かれていて、贅沢は言えないけどモヤモヤが残りました。


△動作面の不安定さ(PS4・ディスク版)

 二周する間に4回強制終了しました。エリアローディングの際にフリーズというあるあるパターンが多かったです。また、何気なく本体を触ってみたら滅茶苦茶発熱していたので、動作面で配慮が必要かもしれません。特にこの季節(6月後半)は……



【まとめ】

アイテムは全て懐に入れないと気が済まない探索家向け。思った以上の良作でした。
この手のジャンルに付きものな不満も可能な限り改善されており、ゲームのイメージに反して遊びやすくなっています。難易度こそ高めですが、トロフィーなどのデメリットは皆無なので、堂々とイージーで進めるのがオススメです。
 ボリュームが多かったり、ヒントが少な目だったりするのもあって、予想より長く楽しめること請け合い。
 ほぼ全ての戦闘は避けられ、オートセーブも細かいので地形ハマりもさほど怖くなく、これといった詰みポイントは無いです。無重力空間くらいでしょうか。
(6/19追記)因みにホラー要素もありますが、擬態して脅かしてくる敵は事前に見分ける手段があり、敵のデザインも怖いというより寧ろ格好いい部類なので、個人的にはそこまで心配しなくてもいいかなと思います。あとは人気のない雰囲気に慣れさえすれば……
 
 2017年も半分終わろうとしている現時点では、TPSならホライゾンゼロドーン、FPSなら本作といった所です。両作ともこれまでから一段階進化した、ひたすら快適なゲーム性で、これに慣れたら以前のゲームが辛くなってしまいそうですね。

 実はPS Storeのセール(2017年6月18日まで。リンク先重いです)でまた3本ほどソフトを増やしてしまったので、引き続きPS4を酷使することになりそうです。






2017年5月28日日曜日

ゲームクリア感想85:ファイアーエムブレムエコーズ もうひとりの英雄王

シリーズ他作品の記事は↓から

新・紋章の謎の記事
if暗夜王国の記事
VC版トラキア776の記事
幻影異聞録#FEの記事


「ゲーム業界の火薬庫」「任天堂の実験場」
の異名を取るまでになったファイアーエムブレムシリーズの最新作です。ファミコンで発売された「外伝」のリメイク作となります。
 (ちなみに、今年2月に配信されたヒーローズも続けています)

サントラ付きのLIMITED EDITIONを予約購入して、発売日に入手しました。
前作ほどではないにせよ、レジに持っていく人が多くて、人気も盤石のものになったものだという感慨深さを2年ぶりに味わいました。

リメイク元の外伝は未プレイです。

機種:3DS
クリア時間:47時間
難易度:ハード/カジュアル

DLC(リンク先音声注意)は無料配信全て、第1弾と第2弾を全て、第三弾を1つの計12利用しました。


【良かった点】


◎ようやくのストーリー面改善


 作品を重ねる度に悪化していた(幻影異聞録#FEは除く)ストーリーが、ここにきてやっと改善されました。
 外伝という下敷きがあるにしても上手くまとまっていて、しっかりと「お話」になっています。違和感や不快感はほとんど感じませんでした。
 新規キャラクターも話に溶け込んでおり、浮いている感じもありません。

 もうファイアーエムブレムのストーリーは完全に諦めていましたが、本当にようやく是正されたという感動があります。
 このクオリティを今後も保って欲しいところです。


◎各種演出面が強化


 フルボイスになったことの効果は意外と大きかったです。
声優の演技力が全体的に高いのでストーリー自体に集中できますし、より印象深くなりました。イベントや戦闘も盛り上がります。
 特に新規キャラのベルクトの演技は素晴らしかったです。

 他、リザルト画面や食事、更には近くのキャラクターが必殺で敵を倒した時など、隙あらば喋りだすので、これまでのシリーズに比べると新鮮味があります。

 もう一つ、戦闘カメラワークも多様になりました。
主観カメラこそ廃止されてしまいましたが、その分細かく切り替わるようになって迫力が出ました。

 あと戦闘演出も増えました。
キャラクターごとに戦闘後の固有モーションがあったり、マップの地形とほぼシームレスに切り替わったりで、フロントミッション3を彷彿とさせます。
 個人的に一番好きなのは「階段で戦闘すると、階段を駆け上がってから攻撃する」演出です。
 これで暁の女神みたいに、飛行ユニット同士は空中戦になるともっと嬉しかったのですが、今作は屋内戦闘も多くあんまり見る機会に恵まれないと思うので、次回作に期待します。


◯快適さを保ったUI


 これがあるからつい長時間プレイをしてしまいます。これまで通り快適で、致命的なやり辛さはないので、この辺は安心して遊べました。


◯音楽


 良かったです。後半の方で流れる戦闘曲とダンジョン曲が好きです。
ダンジョン曲は、FEではあんまり聴かないアレンジで新鮮でした。


【気になった点】


×育成が過去最悪に楽しくない 


シリーズでも一番楽しくなかったです。
何を差しおいてもキャラクターの成長率が非常に悪く、1つしかステータスが上がらない(いわゆる「1ピン」)がデフォルトと言っても過言ではない有様。アルムとセリカは主人公だけあってマシな成長率ですが、他の仲間は本当に悲しくなるほどステータスが上がらないです。
 更には(難易度ハードだから?)取得経験値も低いので、DLCを活用しないと前線に立てるキャラクターが減る一方。

 一番つらかったのはクラスチェンジの楽しみが希薄なこと。
クラスチェンジボーナスがただでさえしょぼい上に固定上昇ではなく、通例通りレベル20まで上げてクラスチェンジしようとしたら全くボーナスが付かなくて、心底愕然としました。
 それ以降、クラスチェンジ可能なレベルを迎えたら早々にクラスチェンジするようにしましたが、私はMAXまで上げてからクラスチェンジして強くなるのが好きだったので、この仕様は悲しかったです。

 恐らく、DLCやダンジョンや遭遇戦で時間をかけて育成して欲しいということなのでしょうが、実装された仕様自体が気に入らないので、その上でさほど頑張る気に慣れず、育成はそこそこにクリアしました。


×やがて面倒さが先立ってくる戦闘


 上記の退屈な育成も相まって、戦闘自体も今ひとつでした。
まず、勝利条件の大半が敵全滅という、まさかの覚醒の悪夢再来です。
それに加えて、ダンジョンでもないのに丸々使いまわしのマップがいくつか存在します。
ダンジョンではマップを切り替えると敵が即復活するので(育成には便利)、探索を楽しみたい時に捕まって戦闘になるとうんざりします。

これが顕著なのがダンジョン内の戦闘です。
 FEで言えば聖魔の光石、他はアークザラッドシリーズやタクティクスオウガ、フロントミッション5でも感じたのですが、私はどうも「SRPG+ダンジョン」の組み合わせがキツいみたいです。
マス目戦闘の繰り返しがどうしてもダルくなってしまい、よほどのモチベーションが無い限り長続きしません。FFTのディープダンジョンくらいの量なら大丈夫です。

 もっとも、FEは操作自体が快適な上に、敵ターンが丸ごとスキップできたりと繰り返しに耐えうる作りなのですが、それでもやっぱり面倒さが先立ってしまいました。
 ダンジョン内ではミラの石像がある場所以外でセーブできない(中断は可能)なのも、オートセーブが当然な昨今のゲームに慣れるともう煩わしいだけですね。


△要改善のダンジョン探索


 そのダンジョンなのですが、やはりまだブラッシュアップが必要そうです。
ジャンプさせろとまでは言わないので、カメラをもう少し見回せるようにして欲しいのと、敵を不意打ちする際、武器を振り下ろす踏み込みのモーションで前進してしまい、武器の判定よりも体の接触判定が先に来て不意打ちに失敗する(敵のHPが減らない)のを改善して欲しいです。もし次もダンジョンがあるならですが……


△キャラクターがいろいろな意味で弱い


 前述の通り成長率が悪いことに加えて、キャラクター自体ももう一歩魅力に欠けるかなと思いました。原作の尊重とキャラ付けの間で苦労したのは窺えますが、最終的には無難で既視感のある設定になってしまったようで、これといって「育てたい!」と思うキャラクターはいませんでした。
 みんな善人なのは良いことですが、フィクションとして見ると刺激に欠けるかもいう感じです。

 あと、一部のキャラクターの行動が若干人を選ぶかなと感じました。
私は、多くの若者を不幸にしたリゲル帝国老人組のやったことは罪深いと思っていますが、作中では特に指摘されませんでした。


△支援会話が乏しい


 上記の通り、キャラクターの魅力に欠けるなら支援会話で掘り下げようという流れになりますが、フルボイスの弊害なのか会話自体が短い上にほとんどが他愛のない雑談で終わるので、これといって気になるキャラクターがいない身としては、何一つ印象に残りませんでした。ペガサス3姉妹のボイス付き会話が感慨深かったくらいです。
 覚醒・ifが膨大にあったので、そのギャップも大きいですね。

 ちなみに今回、恋人・結婚・出産システムはないです。


△武器の熟練度が確認しづらい


 他に比べると細かい不満です。
武器アイコンの下の細い白線が武器の習熟度合いを示しているのですが、それが細すぎて見辛いです。
 最初気付きませんでした。



【まとめ】


 ハマりきれない方のファイアーエムブレムでした。
不具合もほとんど無く、新要素や改善点も盛り込まれている手堅い良作なのですが、
一方で、覚醒やifでせっかく進めたコマをここに来て下げてしまった感があります。
今のファイアーエムブレムの盛り上がりにしては少々地味でとっつきにくさがある一方、ゲームとしてはそれなりに楽しめました。

 思い返すと、似た仕様の聖魔の光石もさほど育成せず2周しただけで満足したので、私自身がダンジョン潜りと相性が悪いのでしょう。私の中に、SRPGの戦闘はストーリーと噛み合ってこそという固定観念があるのかも知れません。
 何はともあれ、ひたすらキャラクターを育成したい! という方にはオススメです。

 覚醒から5年、3DSというハードはファイアーエムブレムにとって特別な存在となりましたが、それも今年のファイアーエムブレム無双で最後になりそうですね。
 長年望まれてきた(私も望んでいた)外伝リメイクですが、新ハードでの新作に備えた「旅の途中」のゲームといった印象です。
 あくまで新作に向けた足がかりというか。

 今後はまだ新作が2つ(無双と完全新作)も控えているので、ヒーローズをポチポチと進めながらそれを待ちたいです。
 エコーズ自体は、47時間のプレイで満足したので、しばらく寝かせておこうと思います。



2017年5月2日火曜日

ゲームクリア感想84:フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(PS4版)

 原題:What Remains of Edith Finch

 正直、強い関心を抱いていたタイトルではありませんでした。
しかし、これといった予定のないゴールデンウィークなのだから、多少財布の紐を緩めて新作ゲームを遊ぼうという機運が高まり、配信されたばかりの本作をダウンロード購入しました。

 ゲームとしては、Gone Home幸福な消失あたりに近いストーリー主導の探索ゲームで、例に漏れず価格設定とボリュームは控えめです。
 余談ですが、こうしたジャンルは「忙しいけど腰を据えてゲームをしたい」「10連ガチャや基本無料にも飽きたけど、オープンワールドは疲れる」みたいな日本人に向いていると思っています。なのでPS Storeあたりで「平日夜でもお手軽に遊べる! 忙しい人向けDLゲームキャンペーン! 」を展開するといいのでは? と妄想しています。
 もっとも、仕事に忙殺される社会状況を是正するのが先ですが……

機種:      PS4(ダウンロード版)
クリア時間:   4時間くらい
トロフィー取得率:95%


【良かった点】

◎ゲーム内の演出

 「すごいアイデアを実現できる人たちがいるんだなぁ」と脱帽しました。
序盤はそうでもないのですが、中盤から、他の製作者が思いつかない、または、思いついても実装を諦めたような演出が増えて、そのセンスに驚きました。
「え、ここで動かせるの!? 」の連続です。
それも奇を衒うだけの演出ではなく、ストーリーにおいて必然性を感じられるので、違和感なく受け入れられました。

◎字幕表現(日本語ローカライズ)

 このゲームについて調べると、ほぼ必ず字幕表現について言及されています。
実際に体験すると、ちょっとした新感覚でした。たまに表示場所を見失いますが……
 
 また、このローカライズが非常に凝っており、ゲームの雰囲気を壊さず、かつ読みやすく収めているのに感動しました。凄く手間がかかっただろうなと思います。
 なので、やや固い口調だったり、句読点が不足していたりしても、さほどマイナスには感じませんでした。

◯余韻を残すストーリー

開始直後「おっ、いかにも"意識高い系ゲーム"って感じの始まり方ですな。この手のゲームはストーリー命みたいな側面がありますからなフォカヌポウw」


クリア後「我々は記憶しておかねばならない。かつて確かに、確かに存在したのだから」

 予想よりも暗い話でした。色々なものを残しながらエンディングに向かっていきました。

◯トロフィー100%容易

 私はどうしても一つだけ取れていないですが、極端に難しい条件のものはないので、100%到達は楽だと思います。ただ、プラチナトロフィーはないです。


【気になった点】

△突き放した操作関連

 まず操作説明がゲーム内のどこにもないです(見逃していたらすみません)。
操作と言っても、

R1で「調べる」
左スティックで「移動・ページをめくるなど
△ボタンで「メインメニュー」
×ボタンで「メインメニュー内決定」(キャンセルは◯)

の4種類くらいしか使わないですが、私は操作がわからずに、2回ほど軽く詰みかけました。

 1回目はゲーム開始直後、いきなり目の前の本が開けませんでした。
 2回目はゲーム中盤、ブランコを漕ぐ操作が解らずに20分位詰みました。実際には「左スティックと右スティックを同時に傾けて漕ぐ」が正解でした。

 不満というより勿体ないと感じます。色々操作を試して、自分で正解を見つけてほしいという意図は察しましたが、気の短い人だとゲーム開始直後に止めかねない突き放しっぷりなので、他のゲームに倣って、序盤くらいは操作説明があっても良かったのではと思います。

△移動にやや難あり

 
 案の定、歩き移動オンリーでした。
小走りでも構わないので、せめて屋外はちょっと走りたかったです。
また、一部特殊な操作になる場面での移動は反応が悪くて、少々ストレスでした。


【まとめ】

 
 予想外の良作でした。
購入前は「いかにも良作感を醸し出していていけ好かないな。変な形の椅子とかあるオシャレなオフィス(私服OK)でザ・アートな人達が開発してそう」と若干の反発心すら抱いていたのですが、アートに中身がしっかり伴っている、本物サイドのゲームでした。

 ただ、人を選ぶことには変わりないと思います。
一つにはジャンル的に好みが分かれること。

もう一つは、ストーリー上ややキツい演出があることです。特に、フィクションであっても幼児・子供の生死に関わる表現(ぼかした文章)がダメな人は、気分がざわつくというか、最悪の場合詰みかねないです。
 また、ほんのりホラーな雰囲気が人によっては苦手かも知れません。

 とは言え、意識高い系ゲームのイメージで敬遠するのは勿体ない内容なので、ジャンルや設定などに惹かれるものがある人はオススメです。