投稿

11月, 2021の投稿を表示しています

ゲームクリア感想179_2064:Read Only Memories(PS4版)

公式サイトは こちら  ※ポータルサイト いきなりですが、本記事で語るPS4版はおすすめしません。 今なら 追加要素のあるSwitch版 が良いと思います。  購入から実に2年ぶりのクリアとなりました。 当時は、不具合なのかチャプター5でどうやっても次へ進むフラグが立たずにクリアを断念したものの、セーブデータだけは残っていたので積みゲー崩しの一環で再挑戦。といっても該当セーブデータを誤ってチャプター2の別データで上書きしてしまったので、そこからやり直しました。復習にはちょうどよかったです。 しかし割と否定的な感想になってしまいました。自分に合う気がしたのですが…… 【主なプレイ環境】 ハード PlayStation 4 バージョン 1.01 難易度 設定なし クリア時間 約10時間 トロフィー取得率 44% 【良かった点】 ◎豊富かつ軽妙洒脱なテキスト  とにかくテキストのパターンが膨大で、なんでもない観葉植物オブジェクトにすらよく語彙が尽きないな…と感心するレベルの分量が割かれています。それだけ世界観が緻密に作られていることに感心しました。 ◎日本語ローカライズ  キャラクターのイメージそのままの訳で、読み進めるのにまったく違和感がなかったです。 膨大なテキスト量にかかわらずいずれも丁寧で、僅かな誤字があるくらい。 【気になった点】 ×キーレスポンスが鈍い  ポイント&クリック要素があるゲームでは許容し難いレスポンスの悪さ。しかも文章パターンが最低でも2種類、多いものでは6とか10パターンあるので、どんなに面白いテキストでもやがてストレスが勝りました。  オブジェクトを調べて文章をスキップできるまで2秒程度、と書くとそこまで深刻ではないように思えるでしょうが、文章量の多いゲームなので、このレスポンスの悪さが蓄積して探索意欲を削いできます。  しかもアイテム使用を除けば「見る」「触る」「話しかける」の3アクションあり、それぞれ2パターンかそれ以上あるので、なんでもないオブジェクトひとつ調べるだけで予想以上に時間がかかります。  仮に全ドリンク完飲のトロフィーを狙うなら、バーテンダーに話しかけてからアイテム欄で使用して飲むまで一杯約1分。全ドリンクだと約一時間の作業になります。  あと、ゲームスタート時の名前入力がうまく反応しない不具合があり、その段階でプレイを断念す

ゲームクリア感想178_Last Stop(PS4版)

公式サイトは こちら  ※PS Store あと3時間で30%オフのセール終了!!! (2021/11/29時点) ※因みにSwitch版とSteam版のセールも同様で、XBOX Series版はもとからゲーパス入りらしいです。  セール終了間際なので端的に言うと、動かせる海外ドラマです。Netflixの「ブラックミラー」がノリとしては近い気もしますがあそこまでブラックではないです。  会話選択と簡単なQTEで進み、ゲームオーバーは存在しません。 このゲームも今年 8 月の日本語版配信タイミングで目をつけ、最近購入しました。それにしても凄いペースで積みゲーが崩れていきますね…一作ごとにちゃんと味わっているつもりですが、この動きも折り返し地点なので、そろそろじっくりモードに入りそうです。  余談ですが、年末年始はゲーム以外にも慌ただしいので、休みがあっても意外とゲームが進まなかったりしますよね。 【主なプレイ環境】 ハード PlayStation 4 バージョン 1.01 難易度 設定なし クリア時間 約7~8時間 トロフィー取得率 93% 【良かった点】 ◎予想よりも痛々しいストーリー 「すこしふしぎなイギリス怪異譚」みたいなゆるふわな展開を想像していたのですが、話は予想以上に深刻でした……中盤くらいまではまだまだ日常というノリですが、途中からどんどん不穏さが増し、急展開からのエンディングはどれも無傷では終わらない理不尽さ、不条理さがあり。  それでも主要な伏線回収はエンディングまでにほぼ全て終わるので、物足りなさはなかったです。海外ドラマ風なのに、続編匂わせなしの完結型なのも好感を抱きました。  意識が高そうなイメージに対し、ブラックジョークや下ネタがそこそこあるのでちょっと人を選ぶかも知れません。全体的にはエンターテイメント寄りで、少なくとも一周目は退屈しないと思います。  周回で言うと、二周目を遊ぶと最終チャプターを示唆する伏線がさりげない箇所にあったりするのも面白いです。 ◎洗練された演出  まず最初に感動したのはPS4コントローラーの振動加減でした。4DXクラス…とまでは言いすぎだとしても、ここまで直感的なものはあまりないと思います。状況に合致した絶妙な振動加減なので掌が心地よい。  頻繁に切り替わるカメラワークもドラマチック。 そして秀逸なのが、移動中の

ゲームクリア感想177_Road 96(Switch版)

イメージ
公式サイトは こちら ※My Nintendo Store 2021年のINDIE Live Expo Awards 大賞受賞 作品。  今年8月頃、Switch版配信前の紹介記事で内容に惹かれて体験版プレイからの購入。 と言っても実際に製品版に手を付けられたのは約3ヶ月後の今になってしまいました。  積みゲー崩しは来年初頭までまだまだ続く予定ですが、 正直なところ、自分の筆力不足でブログ記事自体がマンネリに堕していると感じており、何とかしたいなと思っています。 もうちょっと物語的な文体にしても良いのでは? と何年も前から考えています。しかしながら、やたら衒学的だったり詩的だったりする文章は「自分で読み返したときに恥ずかしい」という理由でなかなか手を出せず、結局報告書じみた文字通りのログを蓄積させてゆく一方。  しかし、元はと言えば自分の記録を取るために始めたので、深く考えずこのままで良い気もします。  感想記事だけではなく、なにかコンセプトに沿った記事を作成するのもアリとは思いますが、その作成時間をゲームプレイに充てたいのが率直なところで、ひとまず基本方針はログ取り、というスタイルで続けていこうかと考えています。 【主なプレイ環境】 ハード Nintendo Switch バージョン 1.03 難易度 設定なし クリア時間 約12時間(2周) 【良かった点】 ◎旅情と一期一会のストーリー  名なし顔なしの若者となり、未来のない国を出るため国境を超える、というのが最終目標で、それまでの道のりは自由です。 ヒッチハイクでもバスでも徒歩でも、残金や体力と相談して好きな方法を選べます。自動生成の技術を用いているらしく、どの移動手段を選んでも同じイベントが被ることは滅多にないので(イベント全消化したあとの汎用イベントっぽいのは除く)、ゲーム内のヘルプメッセージで表示される通り一期一会の新鮮な道中になります。この技術、素人がどう想像しても複雑の極みで、製作は相当大変だっただろうなということだけが理解できます。  そして素晴らしいのが良く再現された「一人旅感」です。 車内での会話が途絶え、車の走行音とカセットテープの音楽だけが響く中でぼんやり夕暮れの車窓を眺めたり、それに飽きたら休んで、目が覚めたら少し景色が変わっていたり……グラフィックは最先端といかずとも、旅の雰囲気は十分す

ゲームクリア感想176_To the Moon(Switch版)

公式サイトは こちら ※My Nintendo Store  2021年の残りは積みゲーを崩すのに専念しようかと考えています。 例年ならホリデーシーズンで、大作ゲームラッシュの時期なのですが今年はそこまで惹かれるものがなく、過去と向き合うことにしました。  そして、これもずっと気になっていたゲームで、ゲームボリュームも控えめそうなのでこの機会に遊ぼうと思い購入しました。 【主なプレイ環境】 ハード Nintendo Switch バージョン 1.8 難易度 設定なし クリア時間 約4時間 【良かった点】 ◎良質なBGM  ゲームを初めてすぐに引き込まれました。作中のシーンを思い出そうとすると必ずピアノの旋律がセットで付いてきます。  一番好きなのはスタッフロールの入り方で、ああやって「繋げて」くるのは雰囲気から予想できるものの、いざ聴くとやっぱり心揺さぶられました…… ○ストーリー  冷静に振り返ると思うところも残りますが、なんだかんだ感動しました。 もちろん現実の問題と向き合う生き方のほうが圧倒的に正しいものの、最近はその正しさにも疲れ出してしまったのが正直なところで、個人的にはタイムリーに突き刺さる内容でした。  作中で依頼者が口にする「報われたらいけないのか?(超アバウト)」という本音は誰にも否定できないと言うか、現実から去る時くらい現実逃避したっていいだろと思いました。今際の際になってようやくそれが叶うと考えたら、やっぱり感動のエンディングだったと思います。確かな報いもなく、人間の身で他の人間を支え続けるのは相当な負担ですから…… 【気になった点】 △判定がやや雑  オブジェクトがを調べる際、位置取りにまごつくことが多かったです。 特にオブジェクトが隣接しているとなかなか目的のものに触れられず。 △メメント(パズル要素)の頻度が細かい  細切れに単調なパズルをこなしていくので、途中から若干ダレてしまいました。 ゲーム終盤まで続くわけでなく、ストーリーの途中で完了するのが救い。 【まとめ】  約3~4時間でとても豊かな体験を得られました。 最先端の3Dゲームなどを続けていると、こうしたツクール系の操作に癒やしすら感じます(もどかしさも)。  おすすめかどうかと問われたらおすすめです。プレイ時間も半日程度かつ、頻繁にセールしているので、お手頃価格で遊べます。  

ゲームクリア感想175_ブレア・ウィッチ日本語版(PS4版)

公式サイトは こちら  まずネタバレします。ゲームに登場するワンちゃんの生死が気になる優しい方は下記■内を反転してください。 ■ ワンちゃんは死にません(怪我はします) ■  約2年半前、同時期に発売したゴーストオブツシマと主人公の日本語版声優が同じだったのが印象的だったホラーゲームです。  本来、発売日に購入する予定が当時は多忙によって後回しになり、その後もセールなどのたびに製品ページまで行って購入するか迷っては撤退し、今年に入ってようやく購入に至った、という流れになります。  因みに、原作映画は相当昔に初代と2を観ただけで、記憶はかなりおぼろげ。初代はあの有名なシーン、駄作で有名(実際そこまで面白くなかった)な2は後味の悪いオチだけ覚えています。 最新作の映画 は未視聴です。 とりあえず一周目を通常エンディングで終えました。 【主なプレイ環境】 ハード PlayStation 4 バージョン 1.01 難易度 設定なし クリア時間 約8時間 トロフィー取得率 25% 【良かった点】 ◎犬が可愛い  これが本作最大の美点。 バレット(ワンちゃんの名前)が可愛すぎてホラーな雰囲気が削がれている側面はあるものの、愛らしい忠犬の前では細かいこと。 撫で撫での際、首を大きく仰け反らせて堪能する仕草が特に良いです。撫で撫で自体も複数パターンあっていずれも可愛いですね。 ○原作リスペクトのビデオカメラ演出  ゲーム画面とビデオカメラ画面の使い分けアイデアに感心しました。特に終盤の足跡をたどるギミックは中々自然な形でプレイに落とし込まれており、緊張感のあるパートでした。 【気になった点】 △探索がそこまで面白くない  操作可能な舞台の大半が鬱蒼とした森林の中で、特に見どころがあるわけでもなく探索が思ったより楽しくないです。  また、マップの境目がわかりにくい、跨いで越えられそうな小さいオブジェクトに引っかかりがち・景色が代わり映えせずあっさり迷子になるなど、ゲームの3D森林特有の問題がすべて体験できてしまいます。しかも夜間は視認性が更に悪化。  リアルな森林に近づければそうなるだろうし、森の恐ろしさも疑似体験できるとはいえ、操作して楽しくないのがジワジワと効いてきます。 △操作が煩雑  ボタン配置が色々割り振られているのですが、その場その場で使うボタンがバラけていて直感的に覚え

ゲームクリア感想174_The Suicide of Rachel Foster(Switch版)

 公式サイトはこちら (Nintendo Store) ※2021年11月16日まで 20%オフ です。  ↑これに加え、何よりも舞台設定が好みだったので配信日に購入しました。 手をつけるのは二週間ほど遅れてしまいましたが…… そこまで探索要素が大きくなかったので、思ったより速くクリアしました。  プレイ感として一番近いのは Firewatch です。謎解きは頭を使うというよりも、地図を参照して隠し扉を見抜く探索力が重要されます。  地図に現在地が表示されない硬派な作りですが、そこまで詰まることはないはず。というかFirewatchの記事を書いたのが約3年半前!?  【主なプレイ環境】 ハード Nintendo Switch バージョン 1.0 難易度 設定なし クリア時間 約7時間 【良かった点】 ◎重苦しいストーリー  「まぁこういう感じの話になるんだろうな」と想像していたものの、予想以上に真相が重く、エンディング後は (良質なストーリーを堪能したあとに特有の) 心地よい虚脱感に襲われました。役者さんの迫真の演技もあって、かなり心に来ました……  これまで主人公に一切好感を抱いていなかったものの、エンディングはのめりこんでしまいました。最後の選択は直感で選んでしまいましたが、あれは選択肢が出てから悩むのではなく、これまでの過程を踏まえてどちらを選ぶか? ということだったのでしょう。 ◎ホテルの雰囲気  雪山のホテルを独り占め! という垂涎のシチュエーション。 Switchだけどグラフィックもなかなか綺麗で、かなり雰囲気が出ています。公式スクリーンショットから察せるように、某有名作品のオマージュも窺えます。 ◎想像よりもホラー色強め  公式にはあまりホラー要素を推してないものの、ホテル内を移動していると出所不明の足音や声が不規則かつ頻繁に響いて、外が明るくても結構不気味です。ジャンプスケアもほぼないので、個人的には心臓に優しい部類だと感じます。そのぶんジワジワと不気味さが増してくるのですが……  そしてこの音声の処理がすごい。ヘッドフォンを装着しているのに、ヘッドフォンの外から囁き声や足音などのSEが響いて、リアルの音と区別がつかなかったです。  そうした異音に主人公はいちいち反応しないので、プレイヤーの自分だけが怖がっているという孤独な感覚がホテルに一人というシ

ゲームクリア感想173_ファークライ6 & ファークライ3:ブラッドドラゴン クラシックエディション(PS4版)

公式サイトはこちら 3の記事はこちら 4の記事はこちら 5の記事はこちら ニュードーンの記事はこちら  ブラッドドラゴンやプライマルなどの外伝を除き、3からのシリーズを一通り発売日に購入しているシリーズです。延期を経て2021年10月にようやく発売されたわけですが、前作ニュードーンからは約2年半しか間隔が空いておらず、これまでがハイペース過ぎた気もします。 【主なプレイ環境】 ハード Playstation4 バージョン 1.04 難易度 序盤はアクションモード、途中からはストーリーモード(ゲームボリュームを鑑みて) クリア時間 約80 70 時間 トロフィー取得率 61% 【良かった点】 ◎探索が非常に楽しい  振り返ってみるとこれが一番です。シリーズで一番マップの出来が良く、また最新作だけあって景色も非常に綺麗です。  ひとつタスクを片付けると、大抵は徒歩圏内に収集物や別のクエストがあるので、それを追ってはまた近くのタスクを片付け……というペース配分もよく練られていると感じました。  特にストーリー進行に無関係な場所にも何かしらのテキストや収集要素があるので、徒労を感じることもなく。  また、いわゆる「お使い」感が薄れたように思います。というのもサブクエストが存外少なく、その代わりにひとつの中身が濃いので、サブクエストを追うというよりは探索のついでにこなすという形になることが多かったです。  ひとつのクエストを達成するためだけにファストトラベルや移動を繰り返す…といった「追ってる感」はほとんど感じませんでした。  収集要素にあたる「コレクション」のほとんどがノーヒントなのも探索にやりがいを与えてくれました。  ヒントがあるのは雄鶏くらいで、「楽曲データのUSB」やテキストドキュメントにあたる「隠された歴史」はほぼノーヒントです。クリアした今でもUSBは半分、隠された歴史は3分の1程度しか集まっていません。特に後者は背景に隠れがちなので、そこそこ世界を回ったつもりでもかなり見逃していました。  あとは武器や装備やビークルも収集要素を兼ねており、いずれも面白いフレーバーテキストが付いているのも良かったです。  ビークルは敵軍のものを除き、スマートフォンで撮影するだけでも呼び出しに登録されるのも便利でした。   ◎広大なオープンワールドに適した移動  シリーズで一番移