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ゲームクリア感想85:ファイアーエムブレムエコーズ もうひとりの英雄王

シリーズ他作品の記事は↓から 新・紋章の謎の記事 if暗夜王国の記事 VC版トラキア776の記事 幻影異聞録#FEの記事 「ゲーム業界の火薬庫」「任天堂の実験場」 の異名を取るまでになったファイアーエムブレムシリーズの最新作です。ファミコンで発売された「外伝」のリメイク作となります。  (ちなみに、今年2月に配信されたヒーローズも続けています) サントラ付きのLIMITED EDITIONを予約購入して、発売日に入手しました。 前作ほどではないにせよ、レジに持っていく人が多くて、人気も盤石のものになったものだという感慨深さを2年ぶりに味わいました。 リメイク元の外伝は未プレイです。 機種:3DS クリア時間:47時間 難易度:ハード/カジュアル DLC (リンク先音声注意)は無料配信全て、第1弾と第2弾を全て、第三弾を1つの計12利用しました。 【良かった点】 ◎ようやくのストーリー面改善  作品を重ねる度に悪化していた(幻影異聞録#FEは除く)ストーリーが、ここにきてやっと改善されました。  外伝という下敷きがあるにしても上手くまとまっていて、 しっかりと「お話」になっています。 違和感や不快感はほとんど感じませんでした。  新規キャラクターも話に溶け込んでおり、浮いている感じもありません。  もうファイアーエムブレムのストーリーは完全に諦めていましたが、本当にようやく是正されたという感動があります。  このクオリティを今後も保って欲しいところです。 ◎各種演出面が強化  フルボイスになったことの効果は意外と大きかったです。 声優の演技力が全体的に高いのでストーリー自体に集中できますし、より印象深くなりました。イベントや戦闘も盛り上がります。  特に新規キャラのベルクトの演技は素晴らしかったです。  他、リザルト画面や食事、更には近くのキャラクターが必殺で敵を倒した時など、隙あらば喋りだすので、これまでのシリーズに比べると新鮮味があります。  もう一つ、戦闘カメラワークも多様になりました。 主観カメラこそ廃止されてしまいましたが、その分細かく切り替わるようになって迫力が出ました。  あと戦闘演出も増えました。 キャラクターごとに戦闘後の固有モーションがあったり、

ゲームクリア感想84:フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(PS4版)

 原題:What Remains of Edith Finch  正直、強い関心を抱いていたタイトルではありませんでした。 しかし、これといった予定のないゴールデンウィークなのだから、多少財布の紐を緩めて新作ゲームを遊ぼうという機運が高まり、配信されたばかりの本作をダウンロード購入しました。  ゲームとしては、 Gone Home や 幸福な消失 あたりに近いストーリー主導の探索ゲームで、例に漏れず価格設定とボリュームは控えめです。  余談ですが、こうしたジャンルは「忙しいけど腰を据えてゲームをしたい」「10連ガチャや基本無料にも飽きたけど、オープンワールドは疲れる」みたいな日本人に向いていると思っています。なのでPS Storeあたりで「平日夜でもお手軽に遊べる! 忙しい人向けDLゲームキャンペーン! 」を展開するといいのでは? と妄想しています。  もっとも、仕事に忙殺される社会状況を是正するのが先ですが…… 機種:      PS4(ダウンロード版) クリア時間:   4時間くらい トロフィー取得率:95% 【良かった点】 ◎ゲーム内の演出  「すごいアイデアを実現できる人たちがいるんだなぁ」と脱帽しました。 序盤はそうでもないのですが、中盤から、他の製作者が思いつかない、または、思いついても実装を諦めたような演出が増えて、そのセンスに驚きました。 「え、ここで動かせるの!? 」の連続です。 それも奇を衒うだけの演出ではなく、ストーリーにおいて必然性を感じられるので、違和感なく受け入れられました。 ◎字幕表現(日本語ローカライズ)  このゲームについて調べると、ほぼ必ず字幕表現について言及されています。 実際に体験すると、ちょっとした新感覚でした。たまに表示場所を見失いますが……    また、このローカライズが非常に凝っており、ゲームの雰囲気を壊さず、かつ読みやすく収めているのに感動しました。凄く手間がかかっただろうなと思います。  なので、やや固い口調だったり、句読点が不足していたりしても、さほどマイナスには感じませんでした。 ◯余韻を残すストーリー 開始直後「おっ、いかにも"意識高い系ゲーム"って感じの始まり方ですな。この手のゲームはストーリー