2017年5月28日日曜日

ゲームクリア感想85:ファイアーエムブレムエコーズ もうひとりの英雄王

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幻影異聞録#FEの記事


「ゲーム業界の火薬庫」「任天堂の実験場」
の異名を取るまでになったファイアーエムブレムシリーズの最新作です。ファミコンで発売された「外伝」のリメイク作となります。
 (ちなみに、今年2月に配信されたヒーローズも続けています)

サントラ付きのLIMITED EDITIONを予約購入して、発売日に入手しました。
前作ほどではないにせよ、レジに持っていく人が多くて、人気も盤石のものになったものだという感慨深さを2年ぶりに味わいました。

リメイク元の外伝は未プレイです。

機種:3DS
クリア時間:47時間
難易度:ハード/カジュアル

DLC(リンク先音声注意)は無料配信全て、第1弾と第2弾を全て、第三弾を1つの計12利用しました。


【良かった点】


◎ようやくのストーリー面改善


 作品を重ねる度に悪化していた(幻影異聞録#FEは除く)ストーリーが、ここにきてやっと改善されました。
 外伝という下敷きがあるにしても上手くまとまっていて、しっかりと「お話」になっています。違和感や不快感はほとんど感じませんでした。
 新規キャラクターも話に溶け込んでおり、浮いている感じもありません。

 もうファイアーエムブレムのストーリーは完全に諦めていましたが、本当にようやく是正されたという感動があります。
 このクオリティを今後も保って欲しいところです。


◎各種演出面が強化


 フルボイスになったことの効果は意外と大きかったです。
声優の演技力が全体的に高いのでストーリー自体に集中できますし、より印象深くなりました。イベントや戦闘も盛り上がります。
 特に新規キャラのベルクトの演技は素晴らしかったです。

 他、リザルト画面や食事、更には近くのキャラクターが必殺で敵を倒した時など、隙あらば喋りだすので、これまでのシリーズに比べると新鮮味があります。

 もう一つ、戦闘カメラワークも多様になりました。
主観カメラこそ廃止されてしまいましたが、その分細かく切り替わるようになって迫力が出ました。

 あと戦闘演出も増えました。
キャラクターごとに戦闘後の固有モーションがあったり、マップの地形とほぼシームレスに切り替わったりで、フロントミッション3を彷彿とさせます。
 個人的に一番好きなのは「階段で戦闘すると、階段を駆け上がってから攻撃する」演出です。
 これで暁の女神みたいに、飛行ユニット同士は空中戦になるともっと嬉しかったのですが、今作は屋内戦闘も多くあんまり見る機会に恵まれないと思うので、次回作に期待します。


◯快適さを保ったUI


 これがあるからつい長時間プレイをしてしまいます。これまで通り快適で、致命的なやり辛さはないので、この辺は安心して遊べました。


◯音楽


 良かったです。後半の方で流れる戦闘曲とダンジョン曲が好きです。
ダンジョン曲は、FEではあんまり聴かないアレンジで新鮮でした。


【気になった点】


×育成が過去最悪に楽しくない 


シリーズでも一番楽しくなかったです。
何を差しおいてもキャラクターの成長率が非常に悪く、1つしかステータスが上がらない(いわゆる「1ピン」)がデフォルトと言っても過言ではない有様。アルムとセリカは主人公だけあってマシな成長率ですが、他の仲間は本当に悲しくなるほどステータスが上がらないです。
 更には(難易度ハードだから?)取得経験値も低いので、DLCを活用しないと前線に立てるキャラクターが減る一方。

 一番つらかったのはクラスチェンジの楽しみが希薄なこと。
クラスチェンジボーナスがただでさえしょぼい上に固定上昇ではなく、通例通りレベル20まで上げてクラスチェンジしようとしたら全くボーナスが付かなくて、心底愕然としました。
 それ以降、クラスチェンジ可能なレベルを迎えたら早々にクラスチェンジするようにしましたが、私はMAXまで上げてからクラスチェンジして強くなるのが好きだったので、この仕様は悲しかったです。

 恐らく、DLCやダンジョンや遭遇戦で時間をかけて育成して欲しいということなのでしょうが、実装された仕様自体が気に入らないので、その上でさほど頑張る気に慣れず、育成はそこそこにクリアしました。


×やがて面倒さが先立ってくる戦闘


 上記の退屈な育成も相まって、戦闘自体も今ひとつでした。
まず、勝利条件の大半が敵全滅という、まさかの覚醒の悪夢再来です。
それに加えて、ダンジョンでもないのに丸々使いまわしのマップがいくつか存在します。
ダンジョンではマップを切り替えると敵が即復活するので(育成には便利)、探索を楽しみたい時に捕まって戦闘になるとうんざりします。

これが顕著なのがダンジョン内の戦闘です。
 FEで言えば聖魔の光石、他はアークザラッドシリーズやタクティクスオウガ、フロントミッション5でも感じたのですが、私はどうも「SRPG+ダンジョン」の組み合わせがキツいみたいです。
マス目戦闘の繰り返しがどうしてもダルくなってしまい、よほどのモチベーションが無い限り長続きしません。FFTのディープダンジョンくらいの量なら大丈夫です。

 もっとも、FEは操作自体が快適な上に、敵ターンが丸ごとスキップできたりと繰り返しに耐えうる作りなのですが、それでもやっぱり面倒さが先立ってしまいました。
 ダンジョン内ではミラの石像がある場所以外でセーブできない(中断は可能)なのも、オートセーブが当然な昨今のゲームに慣れるともう煩わしいだけですね。


△要改善のダンジョン探索


 そのダンジョンなのですが、やはりまだブラッシュアップが必要そうです。
ジャンプさせろとまでは言わないので、カメラをもう少し見回せるようにして欲しいのと、敵を不意打ちする際、武器を振り下ろす踏み込みのモーションで前進してしまい、武器の判定よりも体の接触判定が先に来て不意打ちに失敗する(敵のHPが減らない)のを改善して欲しいです。もし次もダンジョンがあるならですが……


△キャラクターがいろいろな意味で弱い


 前述の通り成長率が悪いことに加えて、キャラクター自体ももう一歩魅力に欠けるかなと思いました。原作の尊重とキャラ付けの間で苦労したのは窺えますが、最終的には無難で既視感のある設定になってしまったようで、これといって「育てたい!」と思うキャラクターはいませんでした。
 みんな善人なのは良いことですが、フィクションとして見ると刺激に欠けるかもいう感じです。

 あと、一部のキャラクターの行動が若干人を選ぶかなと感じました。
私は、多くの若者を不幸にしたリゲル帝国老人組のやったことは罪深いと思っていますが、作中では特に指摘されませんでした。


△支援会話が乏しい


 上記の通り、キャラクターの魅力に欠けるなら支援会話で掘り下げようという流れになりますが、フルボイスの弊害なのか会話自体が短い上にほとんどが他愛のない雑談で終わるので、これといって気になるキャラクターがいない身としては、何一つ印象に残りませんでした。ペガサス3姉妹のボイス付き会話が感慨深かったくらいです。
 覚醒・ifが膨大にあったので、そのギャップも大きいですね。

 ちなみに今回、恋人・結婚・出産システムはないです。


△武器の熟練度が確認しづらい


 他に比べると細かい不満です。
武器アイコンの下の細い白線が武器の習熟度合いを示しているのですが、それが細すぎて見辛いです。
 最初気付きませんでした。



【まとめ】


 ハマりきれない方のファイアーエムブレムでした。
不具合もほとんど無く、新要素や改善点も盛り込まれている手堅い良作なのですが、
一方で、覚醒やifでせっかく進めたコマをここに来て下げてしまった感があります。
今のファイアーエムブレムの盛り上がりにしては少々地味でとっつきにくさがある一方、ゲームとしてはそれなりに楽しめました。

 思い返すと、似た仕様の聖魔の光石もさほど育成せず2周しただけで満足したので、私自身がダンジョン潜りと相性が悪いのでしょう。私の中に、SRPGの戦闘はストーリーと噛み合ってこそという固定観念があるのかも知れません。
 何はともあれ、ひたすらキャラクターを育成したい! という方にはオススメです。

 覚醒から5年、3DSというハードはファイアーエムブレムにとって特別な存在となりましたが、それも今年のファイアーエムブレム無双で最後になりそうですね。
 長年望まれてきた(私も望んでいた)外伝リメイクですが、新ハードでの新作に備えた「旅の途中」のゲームといった印象です。
 あくまで新作に向けた足がかりというか。

 今後はまだ新作が2つ(無双と完全新作)も控えているので、ヒーローズをポチポチと進めながらそれを待ちたいです。
 エコーズ自体は、47時間のプレイで満足したので、しばらく寝かせておこうと思います。



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