2017年5月2日火曜日

ゲームクリア感想84:フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(PS4版)

 原題:What Remains of Edith Finch

 正直、強い関心を抱いていたタイトルではありませんでした。
しかし、これといった予定のないゴールデンウィークなのだから、多少財布の紐を緩めて新作ゲームを遊ぼうという機運が高まり、配信されたばかりの本作をダウンロード購入しました。

 ゲームとしては、Gone Home幸福な消失あたりに近いストーリー主導の探索ゲームで、例に漏れず価格設定とボリュームは控えめです。
 余談ですが、こうしたジャンルは「忙しいけど腰を据えてゲームをしたい」「10連ガチャや基本無料にも飽きたけど、オープンワールドは疲れる」みたいな日本人に向いていると思っています。なのでPS Storeあたりで「平日夜でもお手軽に遊べる! 忙しい人向けDLゲームキャンペーン! 」を展開するといいのでは? と妄想しています。
 もっとも、仕事に忙殺される社会状況を是正するのが先ですが……

機種:      PS4(ダウンロード版)
クリア時間:   4時間くらい
トロフィー取得率:95%


【良かった点】

◎ゲーム内の演出

 「すごいアイデアを実現できる人たちがいるんだなぁ」と脱帽しました。
序盤はそうでもないのですが、中盤から、他の製作者が思いつかない、または、思いついても実装を諦めたような演出が増えて、そのセンスに驚きました。
「え、ここで動かせるの!? 」の連続です。
それも奇を衒うだけの演出ではなく、ストーリーにおいて必然性を感じられるので、違和感なく受け入れられました。

◎字幕表現(日本語ローカライズ)

 このゲームについて調べると、ほぼ必ず字幕表現について言及されています。
実際に体験すると、ちょっとした新感覚でした。たまに表示場所を見失いますが……
 
 また、このローカライズが非常に凝っており、ゲームの雰囲気を壊さず、かつ読みやすく収めているのに感動しました。凄く手間がかかっただろうなと思います。
 なので、やや固い口調だったり、句読点が不足していたりしても、さほどマイナスには感じませんでした。

◯余韻を残すストーリー

開始直後「おっ、いかにも"意識高い系ゲーム"って感じの始まり方ですな。この手のゲームはストーリー命みたいな側面がありますからなフォカヌポウw」


クリア後「我々は記憶しておかねばならない。かつて確かに、確かに存在したのだから」

 予想よりも暗い話でした。色々なものを残しながらエンディングに向かっていきました。

◯トロフィー100%容易

 私はどうしても一つだけ取れていないですが、極端に難しい条件のものはないので、100%到達は楽だと思います。ただ、プラチナトロフィーはないです。


【気になった点】

△突き放した操作関連

 まず操作説明がゲーム内のどこにもないです(見逃していたらすみません)。
操作と言っても、

R1で「調べる」
左スティックで「移動・ページをめくるなど
△ボタンで「メインメニュー」
×ボタンで「メインメニュー内決定」(キャンセルは◯)

の4種類くらいしか使わないですが、私は操作がわからずに、2回ほど軽く詰みかけました。

 1回目はゲーム開始直後、いきなり目の前の本が開けませんでした。
 2回目はゲーム中盤、ブランコを漕ぐ操作が解らずに20分位詰みました。実際には「左スティックと右スティックを同時に傾けて漕ぐ」が正解でした。

 不満というより勿体ないと感じます。色々操作を試して、自分で正解を見つけてほしいという意図は察しましたが、気の短い人だとゲーム開始直後に止めかねない突き放しっぷりなので、他のゲームに倣って、序盤くらいは操作説明があっても良かったのではと思います。

△移動にやや難あり

 
 案の定、歩き移動オンリーでした。
小走りでも構わないので、せめて屋外はちょっと走りたかったです。
また、一部特殊な操作になる場面での移動は反応が悪くて、少々ストレスでした。


【まとめ】

 
 予想外の良作でした。
購入前は「いかにも良作感を醸し出していていけ好かないな。変な形の椅子とかあるオシャレなオフィス(私服OK)でザ・アートな人達が開発してそう」と若干の反発心すら抱いていたのですが、アートに中身がしっかり伴っている、本物サイドのゲームでした。

 ただ、人を選ぶことには変わりないと思います。
一つにはジャンル的に好みが分かれること。

もう一つは、ストーリー上ややキツい演出があることです。特に、フィクションであっても幼児・子供の生死に関わる表現(ぼかした文章)がダメな人は、気分がざわつくというか、最悪の場合詰みかねないです。
 また、ほんのりホラーな雰囲気が人によっては苦手かも知れません。

 とは言え、意識高い系ゲームのイメージで敬遠するのは勿体ない内容なので、ジャンルや設定などに惹かれるものがある人はオススメです。







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