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ゲームクリア感想192_FORECLOSED(PS4版)

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公式サイトは こちら ( PS Store )  昨年8月に配信されて、その数ヶ月後に購入して、また数ヶ月寝かせたままにしていました。予想以上に控えめなボリュームで、すぐに終わりました。 【主なプレイ環境】 ハード PlayStation 4 バージョン 1.03 難易度 ストーリー(低難易度) クリア時間 約6時間 トロフィー取得率  【良かった点】 ◎バンド・デシネ的表現の落とし込み  唯一とも言える美点。似たアプローチの LIBERATED に対し、こちらはほぼ全編3Dとなっており、かなり雰囲気が出ています。  今月に入ってから『ブラックサッド』(人気バンド・デシネ作品)を読み始めた身にはタイムリー。 ビジュアルは良いのですが…… ○実績・トロフィーが集めやすい  私はモチベーションが持ちませんでしたが、難しい条件は一周で収集要素を取り切るやつくらいで、他は少し時間をかけるくらいで全部取れます。  戦闘関係の数値目標トロフィーは、クリア後のチャプター選択から「弁護士」を回していました。敵の頭数も多めで、ステルスキルを4人分まとめて取れるのが大きかったです。 【気になった点】 ✕チュートリアル不足   引き算しているのは解るのですが、引き算しすぎて不親切の域に達しています。 序盤早々に、扉の開け方がわからなくて詰みかけました。実際は表示された矢印の方向に入力するだけなんですが、なんの説明もなくいきなりアイコンだけ出るので戸惑いました。その直前にスキルのチュートリアルが挿入されるので、スキルを活用するのかと思い色々試しましたが無関係でした。 あと信号の拾い方も×長押しなのですが、長押しを想像させるアイコンやら意匠がないので、ボタン連打してました。 極めつけはとある場所の即死ポイントで、正解の「カメラだけ向ける」という発想に気付かず、マザー2よろしくその場で待機したり即死攻撃を回避できないか20回近く試行錯誤する始末。 色々試していくうちに気がつく範囲 …… と言いたいものの、人によってはどれだけ試行しても思い至らず、ゲーム自体を投げ出す可能性が高いと思います。 ✕イベントスキップ不可  これ単体でもどうかと思うのに、 イベントや会話の「前」から再開されるリトライのタイミングと組み合わさると辟易します。すべてのリトライが該当するわけではないし、負けが込む難易度やボリ

ゲームクリア感想191_アノー・ミューテーショネム(PS4版)

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公式サイトは こちら ( PS Store ) ハマりました。 自分がアクション不得手なのもさほど苦にならないくらい。 発売時期が時期なので埋もれがちですが、今からでもジワ売れして欲しいという気持ちで書きました。 【主なプレイ環境】 ハード PlayStation 4 バージョン 3.06 クリア時間 19:02:10 トロフィー取得率 89% 【良かった点】 ◎バランスの良さ  アクション操作が相当下手な自覚があるのですが、戦闘もアクションも、適度に難しく適度に勝算を見いだせる程良さがあり、予想以上に楽しく遊べました。  ボスキャラにしても、攻撃方法や動きをよく観察すれば対処法が想像できて、適切に動けばいずれは勝てるという塩梅になっており、何十回もやり直すということはなかったです。アビリティや武器を適宜更新しておくのをサボらなければなお良し。  アクション操作に関しては、終盤あたりから難易度が上昇して試行回数が増えました。 特に終盤の、謎の物体から逃げるパートと重力異常パートは苦戦しました……ただ詰みかねないのはそれらを含めた2~3ヶ所くらいで、全体的にはモチベーションが途切れる前に乗り越えられる感じでした。 恐らく、2Dアクションにもとより慣れ親しんでいる人ならそこまで苦戦しないでしょう。  ちなみに 戦闘に関しては、シールド破る→シールドゲージが回復仕切るまで一手でも多く攻撃を当てる、の繰り返しです。私は基本、大剣の「破甲」をチップなどでひたすら高くして、シールド破り後のラッシュのために双剣の「攻撃」「クリティカル」を高めていました。後半は弱点属性ダメージが大きいので、面倒でも付け替えたほうが良いなと気付いた頃にはラスボスでした。 ◎魅力的な世界観  サイバーパンクとSCP風のノリが混在する、ありそうであまりなかった世界観が新鮮でした。片方だけなら有り触れていても、組み合わせ次第で魅力が深まるという学びがあります。  かといってやたらと奇を衒わず、サイバーパンクは共通認識としての「サイバーパンク」そのままだし、SCP風のノリもほぼあのまま(この辺はあまり詳しくない上に賛否両論になりそうですが)で、探索が楽しいです。  オリジナリティを発揮できるところではあるけど、この世界観の組み合わせ自体にそれなりのオリジナリティがあるので、要素単体で冒険しなかったのはちょう

ゲームクリア感想190_夜廻と深夜廻

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公式サイトは こちら ホラーゲーム好きと自認しておいて、今の今まで手を出さずじまいだったシリーズです。 今年の4/21に 続編 が発売されるということ、かつ先日セールをしていたことが重なり、いい加減重い腰を上げるタイミングだと思いました。 【主なプレイ環境】 ハード Nintendo Switch バージョン 1.0.0 クリア時間 約23時間(2作合算) 【良かった点】 ◎ 感心することしきりな演出  両作ともチュートリアルの作り方に滅茶苦茶感心しました。 誰もが意表を突かれる展開で、アイデアと実装力の完全勝利。雰囲気を掴むために配信動画で事前確認とかをしなくて正解でした。  ゲーム自体も全体的にテキストは控えめで、子供故に語彙が豊かではない主人公ともリンクしています。 その分巧みな演出で語る、 INSIDE などのインディーズ作品を彷彿とさせる内容です もちろんホラー演出も練られており、特に深夜廻のほうはしょっちゅう驚かされました。 ◎ ステージの雰囲気  これが本当に最高。 日本の(一昔前の)田舎の住宅街をここまで再現できているゲームは他に思い浮かびません。水道管工事のあとのコンクリ舗装のツギハギ加減まで再現されているこだわり。 自動販売機が立てる唸りや街灯のチカチカ加減、道路から山道に繋がる場所の、あのコンクリと土が交わる感じ(?)など、細かい点までリアルさを感じました。 変に奇を衒わずシンプルに再現しているので、没入感は高いです。もう「おばけ」抜きで探索ゲーにしても全然成立するくらい……と思ってしまうのですが、そんなリアリティの中に「おばけ」という異物が佇んでいるからこそ、より異常さや恐ろしさが際立っていると思います。  あと個人的に嬉しかったのは、「拠点(セーフハウス)ありタイプのホラー」だったこと。てっきり一本道ものだと思っていましたが、実際は半オープンワールド(ゲーム進行状況次第で少しずつ行動範囲が広がってゆく)みたいな感じで、自宅という安全地帯がしっかり存在します。セーフハウスがあることで心理的なコントラストが生じ、セーフハウスの外に出るのが恐ろしくなる……という効果が生じて好きなので、こういう仕様なのは個人的に助かりました。  ちなみに各地のお地蔵さんに 10 円をお供えすることで中間セーブが行えて、ファストトラベルも解放されます ( ファストト