2018年5月22日火曜日

ゲームクリア感想100:ファークライ5(PS4版)

公式サイト

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私事で恐縮ですが、このゲームクリア感想記事も今回で遂に100回目を迎えました。
何事も続けていればそれなりに達成感を得られるものだと思いました。特に何があるわけでもないシンプルなブログですが、こんな辺境にたどり着いて記事を読んで頂いた皆様に感謝しております。今後もこれまでと変わらず細々と更新していく予定ですので、よろしくお願いいたします。

そしてファークライ5ですが、衝撃の大名作(上の記事だとそこまでテンションが高くないですね)ことファークライ3から約5年間の付き合いとなるシリーズなので、今回もバッチリクリアしました。
毎年、GWは大作ゲームを優先して進めるようにしているのですが、今年はこれになりました。健康に悪いとわかっていても、やはり休みの時間をたっぷりゲームに注ぎこむのは快感ですね。

全体的な評価としてはかなり高いです。今年の新作では現時点でトップです。
今年はあまり新作自体を遊べていないですが……


バージョン    1.05
クリア時間    58:53:00
トロフィー取得率 70%
難易度      Normal

※アーケードはほぼ未プレイです。


【良かった点】

◎ストレスのなくなった製作・育成・所持品システム

痒いところに手が届きました。

あまり狩猟に興味が湧かない身としては、狩りで動物の毛皮を集めて銃弾バッグなどの道具を作るシステムがストレスだったので、今作は撤廃されていて有難かったです。今作での狩りは一部のサイドクエストかチャレンジ達成条件、あるいは金稼ぎの方法でしかないので、手を付けなくても問題ありません。

では、その代わりにどうやって銃弾や道具の所持数なりを増やすのかというと、それらはPERK式の育成システムに一本化されました。PERKポイントは、雑誌を拾ったり条件の緩いチャレンジを達成するだけでモリモリと手に入るので、ポイント稼ぎなどの行為は一切不要。ただゲームを進めていくだけで自然と強くなっていきます。
記憶では、3や4はこの育成ポイントがキツめでなかなか新しいスキルを覚えられなかったので、かなり遊びやすくなったと思いました。
特にチャレンジは「特定の武器で××体倒す」みたいな簡単な条件のものが大半なわりにリターンが大きくて助かりました。

所持品は「全体の所持上限」が撤廃されて各道具ごとの上限のみとなり、4のようにアイテム整理で煩わされることがなくなりました。
また金余りもなくなり、各種ビークルや装備品など金の使いみちが増えました。

オープンワールドの場合、所持品整理に費やす時間も馬鹿にならないので、この辺をスッキリさせた改善に感謝しています。


◎操作のスピード感向上

ハシゴの高速昇降には感動しました。他のゲームだとハシゴの昇降時間のダルさが必ずストレス源になるので、リアリティを犠牲にしても操作性を取った判断を支持します。
グラップリングフックや車の運転など、操作性自体も良くなったと感じます。
相変わらずウイングスーツは難しいですが。

ただ、同時にバトルスピードも全体的に速まって、モタモタしてるとあっという間に警報を鳴らされて増援を呼ばれ、戦場のど真ん中でちょっとでも立ち止まると集中砲火されるので、これまで以上にとっさの判断力が必要になったように感じました。
今回は空からの増援も豊富なのでなおさら位置取りが重要な印象です。


◎ガン(ファング)フォーハイヤーシステム

バトルスピードが速まって戦闘の難易度が上がった……と感じるのは序盤だけでした。ゲームを進めて「ガンフォーハイヤー(動物はファングフォーハイヤー)」と呼ばれる仲間が増えると、エイムが心許ない自分の代わりにサクサク狙撃してくれたり、ひっそりステルスで敵の頭数を減らしてくれたり、空爆してくれたり、犬(かわいい)であることを活かして堂々と敵地を走って索敵してくれたりと活躍してくれます。

もし途中で倒れても、制限時間内に助け起こせば戦線復帰してくれる頼もしい仲間です。自分が倒れても、制限時間内に間に合えば助け起こしてくれます(実際はなかなか発生しませんが)。
仮に蘇生が間に合わなくても、昔のファイアーエムブレムのようなキャラクターロストはなく、一定時間後に使用可能となります。

このシリーズは呆気なく死ぬ割にロード時間が長めなので、腕に自信がない自分には粘れる手段が増えただけでもありがたいです。

また、自動運転があるのであまり使いませんでしたが、ビークルの運転席以外に乗ると運転を代行してくれたり、車に載せ忘れてもその辺の車を拾って追いついてくれる(そうでなくても距離が離れるとリスポーンされる)ので、AIながらもほぼプレイヤーみたいな挙動です。
たまに射線に入って邪魔になったり、いつの間にか転落死していたり、敵に特攻して案の定やられたりもしますがそれはそれ。


◎探索の楽しさが高まった

生活感を感じられるロケーションが増えたのもあって、探索がより面白く感じました。これまでファークライの民家や町はとってつけたような感じだったのですが、今作は本当にありそうな作り込みがされており、ゲームの家探しフェチとしては満足でした。

中でも面白いのは「プレッパーの宝」で、世界終末に備えて建造されたシェルターなり秘密の洞窟なりを探索して宝探しをするミニクエストです。これが一人称アクションだったりホラーだったりミステリーだったりでテイストが違い、楽しめました。

シェルターは雰囲気が出ていて、よくスクリーンショットを撮影しています。


◎隅々まで設定されたキャラクターの会話

NPCのセリフだけでも大量なのに、ガンフォーハイヤーたちはもっと凄いです。戦闘などのよく聞くセリフの他に(動物を除く)6人分に、膨大な各ロケーションごと(!?)の一言セリフが用意されているというこだわりようで、また仲間の組み合わせでも掛け合い会話が発生します。このゲームで全てのボイスを聴くのは不可能ではないかと思えるほどです。しかも、どれもだいたい面白いというおまけ付き。CERO Zなので際どい会話もあります。

スターオーシャンやゼノブレイドばりの会話量に圧倒されました。


◎リスポーンの仕様

大抵のゲームのリスポーンは「設定された地点から徒歩の状態で再開」だと思うのですが、このゲームは数分前の自分のプレイ状況を呼び出してくれます(例外あり)。つまり、ヘリコプターに乗って敵地に近付いてうっかり撃墜されたら、ちゃんとヘリコプターに乗った状態から再開されます。

 同じ仕様のゲームは他にあるのでしょうが、私は初体験だったのでなかなか衝撃でした。ぜひ他のゲームも採用して欲しい。


◎音楽

シリーズ中最高だと思います。
版権曲の使い方も良いのですが、戦闘曲が好きです。
ジャンル分けに困る不思議な曲調で、底知れぬカルト教団との戦いというシチュエーションにぴったりでした。
この記事を更新しながらオリジナルサウンドトラックを視聴していたのですが、我慢ならず購入しました。


◯ほか細かい点

・オプションが細かく設定できる
・手動セーブが項目選んでボタン一押し(未だにセーブが仰々しいゲームは見習って)
・サイドミッションがそれなりに作り込まれている
・(日本版のみ)日本語声優の演技が良い


【気になった点】

×探索を阻害する高エンカウント率と本編演出

探索自体は楽しいですが、それを邪魔する要素が多くてストレスでした。

まず一つは敵エンカウント率の異常な高さ。
主に道路ですが、エリア解放しない限り、3や4の比ではないレベルで敵と遭遇します。
道路を走っていると対向車線から敵の車両が走ってきて、仕方なく戦っている間に別の車両に見つかり、戦いが長引いている内にまた別の車両やら近くの敵やら動物やら、最悪はヘリや飛行機まで参戦してくる始末。
なんとか猛攻を凌げたとしても、ちょっと車を走らせたらまたすぐにエンカウントします。下手に車を走らせるより、徒歩で森を隠れながら進んだほうが目的地へ速く着く時もあるくらいです。

加えて、どのエリアもレジスタンスポイントが一定量溜まるに従い敵の戦力が強化され、最終フェーズに入ると飛行機まで飛ばしてきて、どんな僻地にいても見つけて上空からしつこく攻撃してきます。飛行機には地上からは攻撃を当てづらく、対処に時間がかかるのもまたストレス。私はニック(飛行機乗りのガンフォーハイヤー)に任せるか、ファストトラベルと車で逃げ回っていました。

もう一つがメインストーリーの強制突入。
レジスタンスポイントが一定量溜まると、敵の特殊攻撃や場所を問わないイベント開始なので、どこに居ても強制的にメインに突入します。

イベントだけならまだしも、半分くらいは戦闘を伴います。
最悪なのがジェイコブの地区のメインで、時間制限ミッションを複数回やらされます。人によってはここで詰みかねないと思うのですが、その辺をどう考えているのか気になります。私も時間制限戦闘が苦手なので、これが来るたびに溜息をついていました。加えてこの地区はストーリー展開も胸クソが悪いという始末。

こんな調子なので、せっかくの楽しい探索をしょっちゅう台無しにされていました。
探索はメインを進めてエリア解放してから! ということなのでしょうが、ちょっと強引ではないかと。


×一部不具合

・フラグが作動せずサイドミッションが進まない(2回遭遇しました)
・リスポーン即ヘリの空中衝突で即死
など


△本編ストーリー

クリアした今思うのは、この手の「プレイヤーに善悪を問うストーリー 」も古くなってきたなということです。

自分がクリアした中だと、パッと思いつく限りではSPEC OPS:THE LINEUNDERTALE、そしてファークライ3なんかがそういうノリだと思うのですが、これらが発売された数年前ならともかく、2018年にもなると食傷気味かつ「考えさせてやろう」というあざとさが鼻についた、というのが正直な受け止め方です。

肝心のカルト教団にあまり宗教団体らしさを感じず、キリスト教っぽいものを信仰している武装集団のイメージが強かったのも、ストーリーが上滑りしているように感じた原因かも知れません。
口を開けばカルトのクソ共を殺すと喜々として語り、暴力でしか解決しないと信じ切っている味方勢力のほうがよっぽど宗教臭かったし、どんな武器も車もヘリも飛行機も初見で扱えて、一切の自己主張も許されず何百人も殺して回る超人主人公のほうが怖かったです。

……というように感じさせたかったのだろうし実際そう感じましたが、今となってはだからどうした? という感じなんですよね。
こちら側としてはゲームを進めるにはカルト教団と敵対するしかないし、そもそもゲス極まりない犯罪行為を重ねて自分たちだけシェルターで生き残ろうとしている卑怯者たちに従う義理もないし……

何より、ゲーム開始時点ではこちら側が戦力面で圧倒的に不利で、そもそもの条件が平等でないのに、それを同じ天秤に乗せて善悪を測られても困りますね。

先に大多数で武力行使しているのはカルト教団側だし、善とか悪とか以前にこっちは圧倒的不利で、かつ自分や同僚の命が懸かってるんだからそりゃ抵抗して当然だろうと。

ちょっと脱線しますが「善か悪か線引きはできない」みたいな言説自体が悠長に過ぎるというか、もう皆それを理解した上で自分なりの善を模索しながら生きていると思うんですね。確かに2015年頃までならゲームで善悪を問うストーリーも新鮮でしたが、もう今は線引きできないならどうやって尊重しあっていけるか」という実働のフェーズに入っているんじゃないかと……

脱線してしまいましたが、とにかくストーリーのあざとさ、押し付けがましさが気になりました。
善悪を問えるのはお互いが同じ条件の時だけだと思います。

オープニングとエンディングの演出は良かったので×ではなく△にしました。


【まとめ】

ゲーム面ではシリーズ史上最高の内容で、この手のストーリー主導FPSに興味がある人ならクリアまで十分に楽しめます。クエストも短すぎず長すぎず、育成や戦闘もスピーディーに進むので、イメージよりもプレイ時間はかさばらないです。
ただ、メインストーリーとその仕様が人を選ぶので、自分のペース第一で遊びたい人はちょっと許容の心が必要になるかも。

メインストーリーの不満点を長々と書いてしまいましたが、作品を重ねてゲーム自体の基盤がしっかりしているので、探索だけでも十分に楽しんでいます。

3種のDLCが発表されていますが、ストーリーとは独立した内容なので、私はちょっと見送ろうと思います。予想よりも高評価であれば手を出すかも知れません。
このシリーズはDLCがピンとこないのが玉に瑕ですね。