ゲームクリア感想173_ファークライ6 & ファークライ3:ブラッドドラゴン クラシックエディション(PS4版)
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3→ブラッドドラゴン→4→プライマル→5→ニュードーン→6…と、ナンバリングと外伝作を交互に発売してきたリブート後ファークライシリーズも、これにて未プレイはプライマルのみになりました。
ver. 1.01
Time 7:52
Dif ノーマル
Trophy 70%
因みにプラチナトロフィーは存在しないのでご注意ください。
なんかこの時期のシンプルでスピーディーな操作性の方が好きです。6は操作の反応が鈍く感じて……
本作は主人公がサイボーグなのもあり、移動速度がデフォルトで速め、落下ダメージおよび水中呼吸限界時間もなしとかなり割り切った作りで快適です。特に移動速度はシリーズで一番かと思うくらい速く、乗り物を必要とする局面がほぼなかったです。むしろ速すぎて敵を通り越したり崖から落ちたりするほうが悩ましかったくらい。あとローディングも速いです。
シリーズで一番易しい気がします。短いゲームボリューム故に敵の武装が序盤からさほど強化されないので、こちらの武装が揃えば揃うほど易しくなります。ラストバトルに至ってはほぼイベント戦闘みたいなものです。歯ごたえには欠けるものの、そこまで詰まるところなく進められるのは良かったです。
レトロサイバー(?)感溢れる世界観が目に悪く、休憩しながら遊んでいました。
またドラゴンのアイビーム音がキンキンの高音かつ爆音で滅茶苦茶耳に悪く、しかも頻繁に聴くことになるので参りました。コンフィグで音量を弄ってもあんまり解決せず……
あと、常に世界が薄暗いので視認性が悪いのも気になりました。
シリーズの気持ちいい要素を抽出して凝縮したような外伝でした。視覚と聴覚に悪いのが人を選ぶ要素となっているくらいで、ほかは安定した作りです。
近年のファークライも面白いのですが、内容の肥大化に伴ってどのナンバリングも一長一短というか面倒な要素があり、このくらいのカジュアルさを取り戻さないまでも意識してほしいなと感じました。
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ブラッドドラゴンやプライマルなどの外伝を除き、3からのシリーズを一通り発売日に購入しているシリーズです。延期を経て2021年10月にようやく発売されたわけですが、前作ニュードーンからは約2年半しか間隔が空いておらず、これまでがハイペース過ぎた気もします。
難易度 序盤はアクションモード、途中からはストーリーモード(ゲームボリュームを鑑みて)
クリア時間 約8070時間
トロフィー取得率 61%
ブラッドドラゴンやプライマルなどの外伝を除き、3からのシリーズを一通り発売日に購入しているシリーズです。延期を経て2021年10月にようやく発売されたわけですが、前作ニュードーンからは約2年半しか間隔が空いておらず、これまでがハイペース過ぎた気もします。
【主なプレイ環境】
ハード Playstation4
バージョン 1.04難易度 序盤はアクションモード、途中からはストーリーモード(ゲームボリュームを鑑みて)
クリア時間 約80
トロフィー取得率 61%
【良かった点】
◎探索が非常に楽しい
振り返ってみるとこれが一番です。シリーズで一番マップの出来が良く、また最新作だけあって景色も非常に綺麗です。
ひとつタスクを片付けると、大抵は徒歩圏内に収集物や別のクエストがあるので、それを追ってはまた近くのタスクを片付け……というペース配分もよく練られていると感じました。
特にストーリー進行に無関係な場所にも何かしらのテキストや収集要素があるので、徒労を感じることもなく。
また、いわゆる「お使い」感が薄れたように思います。というのもサブクエストが存外少なく、その代わりにひとつの中身が濃いので、サブクエストを追うというよりは探索のついでにこなすという形になることが多かったです。
ひとつのクエストを達成するためだけにファストトラベルや移動を繰り返す…といった「追ってる感」はほとんど感じませんでした。
収集要素にあたる「コレクション」のほとんどがノーヒントなのも探索にやりがいを与えてくれました。
ヒントがあるのは雄鶏くらいで、「楽曲データのUSB」やテキストドキュメントにあたる「隠された歴史」はほぼノーヒントです。クリアした今でもUSBは半分、隠された歴史は3分の1程度しか集まっていません。特に後者は背景に隠れがちなので、そこそこ世界を回ったつもりでもかなり見逃していました。
あとは武器や装備やビークルも収集要素を兼ねており、いずれも面白いフレーバーテキストが付いているのも良かったです。
ビークルは敵軍のものを除き、スマートフォンで撮影するだけでも呼び出しに登録されるのも便利でした。
◎広大なオープンワールドに適した移動
シリーズで一番移動が快適でした。
素の走り速度が速めで、かつ装備で更に速くできるのでビークルにもあまり乗らなかったです。ビークルに乗っても小回りが効かなかったりして、走りで悪路ごと駆け抜けた方が速く感じます。
ヘリさえ入手すれば地上ビークルはほぼ不要となった5とは異なり、対空拠点という新要素によって空中移動に制限があるのも良いバランスでした。対空拠点自体はあっさり潰せるものの、一度地上から攻略する必要を創出したのは上手いですね。
またホイールから呼び出せるマイカーは弾薬庫も兼ねていて、緊急時や基地攻略前に役立ちました。
○ストーリー
3~5路線の逆張り冷笑説教からようやく脱しました(前作ニュードーンから脱しつつあったけど)。これに感心できたのはせいぜい4までで、5発売時点ですでに飽きていたので、個人的には嬉しい変化です。
インパクトやギミック要素は薄れたものの、それだけでこの先ずっとシリーズを続けていくわけにもいかないだろうから、ここで軸を移したのは良かったと思います。
とは言え、シリーズお馴染みのオープニングや敵幹部の胸糞さはバリバリに健在なので、絶対倒すというモチベーションになること請け合いです。
少し話は変わって、シリーズファンに多い、やたらヴィランに肩入れして味方陣営を腐すノリに一度も同意できたことがありません。
3も4も5もニュードーンも6も、生死を選べる敵は一人除いて全員射殺しましたし、それで作中世界はマシになったと思っています。生き残らせた一人にしても、その方が本人にとって苦痛だろうからという判断でした。
確かにこのシリーズの味方陣営は魅力に乏しいと思うものの、5やニュードーンはそこをある程度解決していたし(連れ歩けたのが大きい)、6にしたって別に悪人ではないし、ヴィラン亡き世界は新たな地獄の始まり! 正義の反対はまた別の正義! みたいなのはヴィラン一派の所業を忘れすぎだろと。
4は好きですけど、こういうノリをシリーズで一番増長させてしまったのは功罪あると思います。UBIJ公式アカウントのTwitterアンケートでもパガン・ミンが一位でしたし、それだけインパクトがあったのでしょう。
そもそも、このシリーズが毎回伝えたがる「正しいことをしている筈がやがて暴力の行使に目覚め……」みたいな警句自体が「いや別に」という感じです。
先に悪事を働いていたのはヴィランサイドだし、暴力を行使しなければ抵抗できず搾取される一方なんだから、こういう警告は呑気なもんだなぁと。そりゃ主人公は殺しまくっているだろうけど、設定や描写からして、敵方だって同じかそれ以上に殺してるのでは? 自分が操作しているから自分ばっかり殺しているように感じるだけで。
旧作の考察などを読んでいると、要するに「敵を殺さざるを得ないゲームシステムとプレイヤーの暴力性云々」「第4の壁」みたいな論調が多く、なるほどと思う一方、今となってはもう手垢のついた古いテーマに感じます。「それは結構だけどその先は?」という気持ちが大きいです。せめてゲーム上でも暴力性を自覚して暴力を振るえという話であれば、もうしています。
長くなりましたが、6ではそういうノリから脱却できたのが前進だったということです。
○エンカウント率の改善
地域を制圧するまでまともに道も走れなかった5から改善され、無条件に襲われることは少なくなりました。基本的に武器をしまっておけば、敵の警告を無視したり急接近したりしない限りは襲われません。
味方ゲリラや野生動物との戦闘に巻きこまれて戦闘になることはあります。野生動物もそこまで人里には下りてこないので、探索に集中できます。
(追記)○オプションの充実
※今から始められる方は、ゲームを始める前に「メインメニューのオプション」から「音声」を選択して日本語に変更してください。ゲーム中からのオプションだと音声は変えられないです。
それを除けば、オプションが細部まで充実していて、だいたい自分好みの環境が整えれれます。
【気になった点】
△敵増援がしつこい
エンカウント自体は減りました。ただ今回はエンカウントしてからが長引きがちです。
道から外れた場所であっても、戦闘音を聞きつけた周囲の敵兵がワラワラと駆け寄ってきて、そうこうしている間にいつの間にか増援を呼ばれてどんどん増え、しまいには序盤から容赦なくヘリの増援まで来ます。不十分な武装だとろくにダメージを与えられません。
特にヘリはしつこく、戦地から逃げてもかなりの距離追ってきます。一通り地上の敵を殲滅して一安心したところにプロペラ音が聞こえてくると心底うんざりします。飛行機は火力こそ高いものの、割とすぐ諦めてくれるのでむしろ楽でした(あんまりエンカウントしないし)。
ヘリ対策の武器(ランチャー系やパイロテクノなどのリゾルバー武器)は必須でした。実はいつでも武器変更できるのですが、毎回画面を開いて装備変更するのも煩わしいので持ち歩きっぱなしでした。
じゃあ海上なら大丈夫だろうと思いきや、マップ端の離島ですらゲリラと敵船の戦闘に巻き込まれた時は呆れました。
そもそも放置しているだけで敵がどこからともなくスポーンして巡回を始めるので、主人公が追跡されているという設定なのだと思っています。
個人的にはそもそものエンカウント率減少のほうがありがたいので、増援のしつこさでプラマイ0とまではいかないですが、
△空中移動および高低差に関して
そこまで便利アイテムというわけでもないのに、ジャンプスーツが相変わらずの使いづらさでした。
まず高所から飛んでから着用までに数秒必要で、高さが不十分だと着用モーションに要する時間よりも自由落下速度の方が勝って墜落死しがちです。
体感では、死因の6割がこれでした。
他にも、飛行モードと地上モードを切り替えられるビークルでは、普通に減速降下して着地したつもりなのに衝突扱いになって爆死したりと、空を飛ぶと死にがちでした。
そもそも、今回の主人公が高さに弱い気がします。目視ではそこまでの高低差でもないと判断して飛び降りると即死することが多々あり……
それ以外にも、登れる場所とそうでない場所の区別が曖昧で、登れそうなのに登れなかったり、その逆もあったりで地味にストレスでした。
△アミーゴの性能差など
全員動物で全員可愛いです。
ただ……性能差が激しすぎないですかね? とある一匹が可愛さと強さを兼ね備えており、いざ仲間にしてしまうと他のアミーゴは愛玩動物と化します。
そしてビークルやアミーゴの種類によってはビークルに同乗させられないので(ワンちゃんたちは助手席に乗せられることが多いです)、自分が運転するビークルを必死に追ってきて、たまに轢かれてダウンしてしまうのが不憫です。
そうなったらゲームシステム上放置でも問題ないものの、自分は引き返して蘇生させています。
△不具合
- 音声が消失する
- しゃがめなくなる
- ファストトラベルでコントローラーが超振動し、目的地到着後も別画面を開くまで収まらない(仕様?)
など、そこそこプレイを阻害する不具合がありました。
いずれも別アクションや再起動で直るので致命的ではないですが……
因みに、オープンワールドに付き物の強制終了には一度も見舞われなかったので、それが救いかも。
△クリア後について
クリア後の展開が、モブのセリフなどにあまり反映されていないのが惜しかったです。
敵兵同士の会話には反映されているので、そこの足並みが揃っているとアツかったです。
(追記)△程よい難易度がない
「ストーリーモード」だと戦闘に手応えがなく、逆に「アクションモード」だと被ダメージ量が大きくて、この中間くらいが欲しかったです。コロナ禍でそのあたりの調整時間がなかったと想像しています。
【まとめ】
UBISOFTが誇るオープンワールドの最大公約数、といったイメージです。
同社のゲームを全て遊んだわけではないのであくまでイメージに留まりますが、とにかく全体的によくまとまっていて、オープンワールドに伴うストレスがかなり排除されて遊びやすかったです。しっかり探索が楽しいのは好印象すぎる。
PS4でも動作は比較的安定しており、一部の不具合を除けばほぼノーストレスでした。
今年一番面白い! とまではいかないまでも、十分良作の範囲内、シリーズでも集大成・トップクラスの完成度でした。難易度もストーリーも5あたりに比べればマイルドになった一方、ファークライに期待されるものはしっかり備えているので、旧作が楽しめたならまず大丈夫だと思います。
ストーリーにしても、このくらいの按配で丁度いいです。ギミックは過去シリーズで堪能したのでもう充分。
あとは可能な限りの収集物やトロフィーを集め、この先定期的に追加されるらしいDLCを楽しみに待とうと思います。
以下、2021/12/30追記
悩んだのですが、本作シーズンパスに付属しているファークライ3:ブラッドドラゴンの記事が文章量的に心許なかったので、こちらに統合することにしました。
元は、日本語版3発売の少しあとくらいに発表されてかなり気になっていたものの、日本語版発売予定なしということでスルーした思い出があります。本作は字幕ありとなっています。
3→ブラッドドラゴン→4→プライマル→5→ニュードーン→6…と、ナンバリングと外伝作を交互に発売してきたリブート後ファークライシリーズも、これにて未プレイはプライマルのみになりました。
【主なプレイ環境】
ver. 1.01
Time 7:52
Dif ノーマル
Trophy 70%
因みにプラチナトロフィーは存在しないのでご注意ください。
【良かった点】
◎軽快な操作性
なんかこの時期のシンプルでスピーディーな操作性の方が好きです。6は操作の反応が鈍く感じて……
本作は主人公がサイボーグなのもあり、移動速度がデフォルトで速め、落下ダメージおよび水中呼吸限界時間もなしとかなり割り切った作りで快適です。特に移動速度はシリーズで一番かと思うくらい速く、乗り物を必要とする局面がほぼなかったです。むしろ速すぎて敵を通り越したり崖から落ちたりするほうが悩ましかったくらい。あとローディングも速いです。
○やや易しめで程よい難易度
シリーズで一番易しい気がします。短いゲームボリューム故に敵の武装が序盤からさほど強化されないので、こちらの武装が揃えば揃うほど易しくなります。ラストバトルに至ってはほぼイベント戦闘みたいなものです。歯ごたえには欠けるものの、そこまで詰まるところなく進められるのは良かったです。
【気になった点】
△目と耳に悪い
レトロサイバー(?)感溢れる世界観が目に悪く、休憩しながら遊んでいました。
またドラゴンのアイビーム音がキンキンの高音かつ爆音で滅茶苦茶耳に悪く、しかも頻繁に聴くことになるので参りました。コンフィグで音量を弄ってもあんまり解決せず……
あと、常に世界が薄暗いので視認性が悪いのも気になりました。
【まとめ】
シリーズの気持ちいい要素を抽出して凝縮したような外伝でした。視覚と聴覚に悪いのが人を選ぶ要素となっているくらいで、ほかは安定した作りです。
近年のファークライも面白いのですが、内容の肥大化に伴ってどのナンバリングも一長一短というか面倒な要素があり、このくらいのカジュアルさを取り戻さないまでも意識してほしいなと感じました。
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