ゲームクリア感想178_Last Stop(PS4版)
会話選択と簡単なQTEで進み、ゲームオーバーは存在しません。
このゲームも今年8月の日本語版配信タイミングで目をつけ、最近購入しました。それにしても凄いペースで積みゲーが崩れていきますね…一作ごとにちゃんと味わっているつもりですが、この動きも折り返し地点なので、そろそろじっくりモードに入りそうです。
難易度 設定なし
クリア時間 約7~8時間
トロフィー取得率 93%
【良かった点】
◎予想よりも痛々しいストーリー
「すこしふしぎなイギリス怪異譚」みたいなゆるふわな展開を想像していたのですが、話は予想以上に深刻でした……中盤くらいまではまだまだ日常というノリですが、途中からどんどん不穏さが増し、急展開からのエンディングはどれも無傷では終わらない理不尽さ、不条理さがあり。
それでも主要な伏線回収はエンディングまでにほぼ全て終わるので、物足りなさはなかったです。海外ドラマ風なのに、続編匂わせなしの完結型なのも好感を抱きました。
意識が高そうなイメージに対し、ブラックジョークや下ネタがそこそこあるのでちょっと人を選ぶかも知れません。全体的にはエンターテイメント寄りで、少なくとも一周目は退屈しないと思います。
周回で言うと、二周目を遊ぶと最終チャプターを示唆する伏線がさりげない箇所にあったりするのも面白いです。
◎洗練された演出
まず最初に感動したのはPS4コントローラーの振動加減でした。4DXクラス…とまでは言いすぎだとしても、ここまで直感的なものはあまりないと思います。状況に合致した絶妙な振動加減なので掌が心地よい。
頻繁に切り替わるカメラワークもドラマチック。
そして秀逸なのが、移動中の会話に中断が発生しないこと。どんな最短距離で移動しても、ちょうど会話が終わるタイミングで目的地近くへ到着します。このタイミングを綿密に計算している辺りも映像作品っぽいですね。
あと、最初のトロフィー入手表示のタイミングもグッと来ました。
【気になった点】
△選択肢と実際の発言の齟齬
洋ゲー選択肢システムあるあるのアレです。
選択肢での端的なテキストと実際の発言のニュアンスが異なり、結果として意図していない選択になるアレです。
正確に言うと、選択肢が内心で実際の発言がその言語化、といった感じ。
ゲームオーバーがないとはいえ、予想以上にキツい言葉遣いになったりしてやや後味が悪いです。
△日本語訳が一部不安定
2日前に記事を更新したRoad 96と同様、話者の口調が統一されていない箇所があって、シリアスが台無しになっている場面も。でも許容範囲内です。
【まとめ】
もう「ムービーゲー」という蔑称もとっくに過去のものだなというのを再確認しました。
そのムービー内で動き回れるのですから……(このゲームに限らずですが)
周回にしても存外作業感が薄く、一度観た映画を再視聴している感覚に近い気がします。伏線探しや別選択肢の楽しみも残っていますし。
といってもそれはストーリー自体、或いはゲーム自体を気に入ったことが前提で、終盤のやや賛否が分かれそうな展開をどう受け止めるかで違ってきそうです。個人的には好きです。
因みにエンディングだけなら、チャプター選択から大して時間かからずに全部観られます。
海外ドラマやこの種の選択ADVが好きな方は楽しめると思います、
最後にトロフィーについて。
プラチナトロフィー取得率(本記事更新時点で13.4%)だけで見るとトロフィーを取得しやすいように思えますが、攻略情報がないと一部のトロフィーで地獄を見ると思います。私は早々に頼りました。チャプター選択がある上に移動先が判明しているので、予想よりも時間がかからなかったのが救いです。
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