ゲームクリア感想不定期まとめ(2025年① 320〜322)
● 前回のまとめ
■ 月間まとめ年別
↑このリンク、タグ検索を使えば不要では? と思ったので次回からは削除予定です。
あと一作くらいクリアしてから更新しようと思いましたが、間に合いそうにないので書き溜めていたぶんで更新します。
前回不定期まとめから4ヶ月も間が空いてしまい、メモを残していなければゲームの記憶が取り戻せなかったかも知れません。前回の記事でも書いた通り、最近はゲームの購入を取捨選択せざるを得ず、小作品は大作や新作ゲームの合間に(その時のモチベーション順で)ちまちまと進めることにしています。この大作や新作でさえ積んでいるのに、それらのDLCなども最近は早いサイクルで出るので、ますますインディー小作品から遠ざかってしまっています……去年なんて不定期まとめを5回も更新していたのに、今年は本記事含めて2回のみという。
320_ ABZU
【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4(PlayStation 5で起動)
バージョン 1.0.2
クリア時間 約 6 時間
トロフィー取得率 35 %
同メーカーのTHE PATHLESSとSword of the Seaを楽しんだにも関わらず、一番有名な初期作が未プレイだったのでSword of the Seaクリア後に着手。
……というメモしか手元にありませんでしたので、9月ごろに遊んだ時の記憶を手繰り寄せて書きます。
正直、発売順としては最古のゲームだけあって操作性が悪く、クリアだけでも一苦労でした。ビジュアルにしてもやはり昔のものになるため、当時から迸っていたセンスを感じるも、システム面・ビジュアル面ともに兼ね備えた近作には及ばないという感想です。発表当時はかなり話題になっていた記憶がありますが、ゲームの進化は凄い。
また、個人的にゲームの海中は苦い思い出があります。世界観としては好きですが、操作が不快なレベルに制限されることが多く、かつその制限が良質な体験に繋がっていない事例が多いので、それこそ「SOMA」レベルまでバチバチに世界観やストーリーが凝っていそうでもない限りは避けています。
それでも今作はマシな方かと思いますが、やはり人間は海に戻れないことを再認識しました。
美点としては、Sword of the Seaとの繋がりを示唆するような要素があったのは興味深かったです。やはりゲームはリアルタイムで遊ばないと体験が損なわれがちですね。
| 示唆に富む |
| 示唆に富む2 |
321_The Case of the Golden Idol
【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 5
バージョン 1.0.001
クリア時間 約 19 時間
トロフィー取得率 100 %
推理ポイント&クリック。DLC2つもクリア済です。
システムは各場所を調べて関連ワードを収集し、穴埋め式で正答を完成させるスタイル。今なら都市伝説解体センターで一躍触れるプレイヤーが増えたジャンルでしょうか。実は本作というよりも、続編のRise of the Golden Idolの高評価をどこかで目にして、それならばと一作目に当たる本作を購入した流れになります。
推理の歯ごたえは結構ありましたが、完全に詰むことまではないバランスでした。どうしても行き詰まったら使用ペナルティなしのヒントを頼る手もあるので気楽です。またヒント以外にも、解答ページごとに3回まで正誤判定が利用できるので、しっかり考えればこの回数を使い切るまでに全問正解できるバランスだと感じました。正誤判定とヒントを試して、それでも駄目なら総当たりすればいずれは解けます。
| クリアだけなら左の本を穴埋めすればOK。ほかは正答に至るまでの手がかりサブ要素 |
| 人名と顔の一致が大変 |
ストーリーに関しては壮大でスケール感があります。かなりファンタジーな設定が絡むので面食らいましたが、DLCで程よく深掘りされてからはむしろワクワクしました。
難点としてはふたつ。カーソル選択の反応が控えめで、現在の選択箇所が分かりにくいことと、日本語訳の男女の役割語と実際のキャラクターとの乖離。後者は先入観に囚われない謎解きに繋がっていると言えなくもないですね。
結論としては良作でした。勘が鈍らないうちに続編も遊びたいところです。
322_KIOSK
【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 5
バージョン 1.0.001
クリア時間 約 4 時間
トロフィー取得率 100 %
公称「ホラークッキングゲーム」とのこと。なんと定価440円という激安価格。
小さくて薄暗いキオスクの店員となり、ハンバーガーやホッドドッグやコーヒーを売りつつ異変を体験するストーリーモードと、コーヒートークシリーズのようなタイムアタックができるエンドレスモード、そして完全フリーのリラックスモードの3つのモードがあります。
キオスクと言っても日本の鉄道駅にあるような形態ではなく、キッチンカー、あるいはフードコートのキッチンみたいな感じ。シフトを重ねるごとに新たな調理器具が解放されて対応メニューも増えます。
| 注文はカウンター左のホワイトボードで自動管理される |
| 閉店前の仕込みで翌日楽できる(メニュー画面に戻って食材再配置させたほうが早い) |
操作はあまりにも割り切ったもので、使うのは決定ボタンと移動くらい。
食材や道具の扱いも「投げる」と「置く」「(ケチャップやマスタード等を)使う」くらいしかありません。パックに入った食材に向けてナイフを「投げる」ことで開封できるのですが、その際に物理演算で中身が派手に飛び散るのが見どころです(野菜も同じ操作でスライスできますが肉ほど飛散しません)。
しかしエンドレスモードをやることで、このシンプル操作のありがたみが理解できました。かなり時間的余裕がないのでいちいち調理器具に接近する時間すら惜しく、プレートや皿まで食材を遠投しても問題ないことを知ってからはエイム力の概念が湧いて出てきます。私は最大で12の注文しか受けられませんでした。
| ワンオペはやはり悪 |
| 実績獲得のためパンケーキを量産する図(焼く端から焦げて腐っていく) |
衛生観念はゲーム内に存在せず、床に散らばったソーセージをお客さんの前で拾ってプレートで焼いてもお咎めなし。それに対する苦情も発生しないし、調理を失敗しても何度でもやり直し可能。エンドレスモードを除けば応対の時間制限もありません。ソーセージやパテを早めにプレートから回収しないと焦げるなどの時間制限はありますが、基本は自分のペースで作れます。
正直、良好な操作とは言い難いです。とはいえシンプルかつゲームボリュームも控えめなのであまり気になりませんでした。物理演算系の操作で頭が茹だる身としては、想像よりもずっとマシでした。食材を重ねるときは吸収してくれるなど親切な点もあります。
肝心のホラー要素は控えめ。軽くビクッとするジャンプスケアが数回ある程度で、ホラーと言うよりかは雨の夜の職場のじめじめとした不快感がよく出ていると思います。あの居心地の悪い静寂が粗いポリゴンの中で再現されていると言いましょうか。個人的にはラストの唐突さが逆にリアルで一番怖かったです(ストーリー自体はシンプルです)。
| 停電。フライヤーの食材が焦げている |
安価なゲームですがお値段以上に遊べました。ソーセージが派手に飛び散るのだけはやや気になりますが、ゲーム開始時点で飛び散りの洗礼を喰らうのが本作の個性とも言えますし、そのそも定価440円でここまで遊べるだけで凄いことです。容量も少ない(333.1MB)ので、なんならエンドレスモードを遊ぶためだけにPS5に常駐させようかと検討しています。
【まとめ】
The Case of the Golden Idolが白眉でしたね。キャラクターのビジュアルで一瞬警戒したのも事実ですが、いざ遊んだら面白かったです。正誤判定機能によって推理ものが苦手な自分でもクリアできました。
そしてKIOSKも予想以上に楽しめました。ホラー要素こそ薄いものの、こんな安価でここまで遊べてしまうのが申し訳ないくらい。個人的に調理システムを簡素にしたのが魅力だと思います。あまり作り込むとほかのクッキングゲームと被るし、ホラークッキングという主題もブレるので。
この2作品はトロフィーも取得が容易なのでその意味でも助かりました。おすすめしたいところですが、結構人を選ぶのでご注意ください。
あとはちょっと思うところを……
インディー作品に関しては、来年以降に今の積みゲーが一段落するまで新規購入ペースを落とすつもりです。序文にも書いた通り今でさえ取捨選択していますが、それでも予定しているだけであと3年、各ストアの欲しいものリストを空にするだけでそこから更に6年は消化できてしまいます。大げさな話ですが年単位で放置している作品への罪悪感がそれなりに積み重なり、身の丈以上に興味を広げすぎたかもと思っています。これが災いして「遊ぶ」というより「消化する」になりつつあり、やりたいゲームをやりたいときに遊ぶという基本を取り戻そうと思っています。
とは言えいきなりスタンスを変えることはないです。一気に積みゲーを片付けて取捨選択を楽にする! と意気込んだりせず、ゲームにおいても常に多様な選択肢がある状態にしたいです。とはいえ最古の積みゲーは2022年あたりまで遡るので、流石にこのあたりはレトロジャンルになる前に楽しみたいですね。
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