ゲームクリア感想323_Miasma Chronicles (PS5版)
公式サイト (重いのでご注意)
【主なプレイ環境】
難易度 スタンダード(Normal相当)・戦闘モードはフルタクティカル
クリア時間 約66 時間(うち放置15時間と見込まれるので、実時間は約51時間)
【良かった点】
◎ポストアポカリプスの世界観の探索
| 報酬がおいしいので絶対やるべき |
| 我々の好きな風景 |
◎チマチマステルス攻略の楽しさ
| サイレンサー武器×2と主人公の無音スキルで各個撃破が基本 |
| こっそり物陰から位置取り |
| そして攻撃 |
◯主人公兄弟のキャラクター
| ミアズマパワー発動の瞬間。ストーリーが進むと攻撃系以外の能力も増える |
【気になった点】
✕会話スキップ操作の反応の悪さ
地味ながらこれもきつかった。まず最初にこれが気になったのが会話で、私はフルボイスは特に興味が湧かなければテキストを読み終えた後スキップしがちなのですが、この会話スキップの反応が妙に悪いです。スキップのボタンを押してもうまく反応せず、2回連打すると反応したり、かたやひと押しでいけるときもあったりと不安定。そして長押しすると会話が全スキップされて余計に手間です。テキストを目で読み終えたら適切な感度でボタンを押すQTEを実践していました。
前作はイベントがあっさりめ、かつ、多くの会話が移動中に行われたので気にならなかったのですが(移動中会話自体は今回もあります)、自由操作できる拠点ができたのとNPC増加が裏目に出て会話が面倒なものになってしまっています。内容も大半がそこまで面白くない上に中途半端に長いので眠気を誘います。
✕危うい動作面
ゲームとしても動作が危うい局面が多々。味方が地形にハマって動けなくなったり、敵が地形の中に入ってしまって爆発物でないと攻撃が届かなくなったりなど。前者は発生前のセーブデータからやり直し、後者も対応できる武装がなければやり直しです。
あとはステルス行動の切り替えも不安定。ボタンを押してしゃがめばステルス行動に移行するのですが、カメラが遠くてただでさえわかりにくい上に、一旦奇襲をキャンセルするとなぜか操作キャラがステルス状態のまま立ち上がり、それを見てしゃがもうとするとステルス解除になって敵に発見されることも。
△探索中にダッシュできない
制作陣はステージの広さを過小評価しているのではと思います。結構広めなのは良いのですが、それ故に走れないのがややもどかしい。せっかく探索が楽しいのに惜しいです。特に補給などで何回も訪れる街ですら広いので、補給がやや手間なときも。
その一方で、梯子は途中で飛び降りられたりもします。基本はどの位置からでもファストトラベルできるので致命的な不満点とまではいかないかなと思います。
△細部で常時付き纏う取り回しの悪さ
上記の一連の点のほかにも細部でままならず、常にうっすら操作性の悪さ、ひいては体験の悪さが通底していました。
そもそもインディーながら中規模クラスのゲームなのに設定項目が少ない。「ゲームプレイ」は字幕・チュートリアル・振動のON・OFFと難易度設定の4つだけで、自分は使わないが操作リバースもない。
音声周りもちょっと気になります。デフォルトの音量が低めなので調整しようと思ったらデフォルトが最大音量でした。
UIもよく言えばオーソドックス、悪く言えばぎこちなく、特に戦闘は慣れないうちは誤操作で何度もピンチに陥りました。レスポンスの悪い古いPCで作業している感覚というか。
△あまり盛り上がらないストーリー
思えば、序盤からパッとしないストーリーも自分のモチベーションに影響していたと思います。大筋の流れは良いと思いますが、どうにも取ってつけたような展開とテキストで世界観ほどには魅力を感じませんでした。キャラクターの言動がその場でコロコロ変わり、一本筋の通ったストーリーというより書きたいシーンの連続という様相。そのシーンも手垢のついた展開やセリフが多く、悪い意味でスターオーシャン4とかトラスティベルあたりのJRPGストーリー感があるなぁと思っていたら終盤にそれらと似たような展開まである始末。すごくトライエースのRPGを思い出しました。
とはいえ完全に虚無というほどでもなく、中盤や終盤の設定の核心に迫るあたりはそこそこ良かったです。でもそこに至るまでの冗長さがきつい。
あと主人公兄弟を除く仲間キャラクターの魅力のなさもなんとかならなかったのかと思います。マシなのは3人目までで、4人目と5人目は到底好感が抱けるキャラクター像ではなく、正式加入しても腹立たしい言動で主人公兄弟とプレイヤーを萎えさせてきます。そしてようやく改心らしき言動を見せるのが本当に最後の最後なので、ゲームプレイ中の印象は悪いまま。なのでほとんど初期メンで通しました。
△ローカライズの不安定さ
残念ながらこの点も気になりました。未翻訳のセリフや男女の役割語違いなどがそこそこありました。それでもゲームの規模を考慮したらよくやっていると思いますし、ゲームプレイ自体にはそこまで影響しないのが救い。
【まとめ】
結論としては、前作の方がシンプルで好きでした。ゲームのベース自体は確立していますが、キャラクターやシステムの新鮮さに乏しく、攻略の幅も狭くてモチベーションの持続が難しかったです。洋ゲーによくある、世界観構築が最優先で体験が軽視されがちという傾向を改めて感じてしまいました。実際にはそんなことはないのでしょうが、貴重な可処分時間を費やすのが苦しかったというのが正直なところ。操作のレスポンスが全般的に悪いのに加え、それをカバーするほど先行きの気になるストーリーでもなく。世界観や設定はよくできていて探索が楽しいという美点はあります。ステルス重視の戦闘も個人的には好きですが単調になりがちという弱点は乗り越えられず。
本作に近いところだとDaymare:1994を思い出します。このゲームも前作が好きだからという理由で手を出した続編だったのですが、前作のシンプルな魅力が薄れて、ガワは綺麗になったけどゲームとしては鈍重で面倒になった点が似ていると感じますね。続編に恵まれた洋インディーの悪癖というのは言い過ぎとして、どうにも洋ゲー制作陣はゲームとしての取り回しというか足回りを軽視しがちに感じます。もっとも本作は2023年発売のゲームで、今となってはそれも改善傾向にあるとも感じますが……いずれにせよDaymare:1994も本作もストーリー的には続編に続きそうですが巷間の評価からすると厳しそうですね。
残念ながらこういう感想に落ち着きました。それでも遊んで良かったです。結局自分で遊んで自分で納得する必要がありますので……
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