ゲームクリア感想323_Miasma Chronicles (PS5版)

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メーカー過去作の記事は↓


明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年一発目は、自分史上かつてないほどに起動と中断を繰り返したゲームの記事からはじめさせて頂きたく思います。2023年5月の配信時期に購入したというのに、3回くらい起動してはやめてを繰り返して今やっと一周目をクリアしました。本当に長かったです。
なんと2年3ヶ月近く序盤の町で放置しており、ようやく再開して軌道に乗ってきたタイミングでまた離れ、そこから半年近く置いて再開し……という感じです。恐らく歴代積みゲー放置期間第3位くらいでしょうか?

なぜこんな始末になったのか端的に言うと、モチベーションが持続しなかったためです。
ゲームは中断しても一回で、基本的には始めたらそのままクリアする性分なのですが、本作に関しては序盤から目的意識のハッキリしないストーリー、冗長な割にスキップ操作の反応が悪い会話、なんか取り回しの悪い操作などなど、同じ制作陣でも比較的シンプルな作りだったMutant Year Zeroでは気にならなかったことが目につき、粗の多さに集中力が持ちませんでした。初報が出たときなんかは本当に歓喜したというのに……

正直、ほかの中断してそのままのゲームと同様に封印することも考えました。しかしゲーム自体はプレイできないほど劣悪というわけでもなく、ここまで来たらこのゲームを乗り越えて結末を見届けるのが義務ではないかという気になり、比較的新作発売のない今のうちにクリアしました(毎年1月のこの時期は積みゲー崩しに励んでいる気がする)。


【主なプレイ環境】

ハード PlayStation 5
バージョン ver.1.007
難易度 スタンダード(Normal相当)・戦闘モードはフルタクティカル
クリア時間 約66 時間(うち放置15時間と見込まれるので、実時間は約51時間)
トロフィー取得率 55%


【良かった点】


◎ポストアポカリプスの世界観の探索


ストラテジーなのに探索が楽しいという珍しい作りです。ひとつの地域に特色あるステージが小分けされ、それぞれにコレクタブルアイテムや武器があるので探索しがいがありました。設定も細かく、細かいアイテムひとつひとつに製作元の企業のエピソードが設定されていたりして読み物としても充実しています。簡単な3ケタのパスコード解読などの謎解き要素(任意)もあります。周囲を探せばヒントがあるのでそこまで難しくなく、また報酬もかなり旨味があります。探索で拾える武器が強力なので必須行動かも。

またグラフィックも綺麗です。特に夕焼けの遠景は廃墟が映えて好きです。


報酬がおいしいので絶対やるべき

我々の好きな風景


◎チマチマステルス攻略の楽しさ


シミュレーションながらステルス要素が強いのが好みでした。セーブ&ロードを繰り返して、発見される前にスナイパーライフルで頭数を減らしておくのが勝利の秘訣。はっきり言ってウケの悪い要素だと思いますが、誰にも悟られずコツコツ戦線を押し上げていく感覚は楽しかったです。戦場をステルス移動しながら観察して、敵の頭数や位置を把握し、確実にステルスで仕留められる戦略を練ってそれがハマったときは嬉しい。
一方、敵に発見された時点で周辺の敵ほぼ全員と戦闘突入するため、頭数を減らしきっていないときに発見されると大苦戦を強いられます。特に最序盤はステルスで削りきる手段が薄く、歯ごたえのある戦闘になりがち。それでもあらゆる戦術を駆使して数の不利を覆し、勝利に向かっている時の静かな興奮はクセになります。


サイレンサー武器×2と主人公の無音スキルで各個撃破が基本

こっそり物陰から位置取り

そして攻撃

もっとも、序盤のうちに(上の画像添付テキストに書いた通り)ステルス武器×2と主人公のとある無音スキルで各個撃破していく基本戦術を確立できたら、もう終盤までずっとそのパターンを繰り返すだけになってしまう単調さはあります。個人的にステルスが好きなのでそこはなんとか耐えられました。
敵味方ともに頭数が重要なので、ステルスの通用しない強制発見戦闘などはモンスター召喚系のミアズマパワーで戦力を増やすのも大事でした(逆に召喚系以外はほぼ使わず)。


◯主人公兄弟のキャラクター


メカ兄と人間弟の関係性は軽妙なやり取りのなかに信頼感が感じられて、ストーリーを先に進めるモチベーションに繋がりました。ほかの仲間キャラクターがいまいち信用の置けない性格なのでなおさら。

ミアズマパワー発動の瞬間。ストーリーが進むと攻撃系以外の能力も増える


【気になった点】


✕会話スキップ操作の反応の悪さ


地味ながらこれもきつかった。まず最初にこれが気になったのが会話で、私はフルボイスは特に興味が湧かなければテキストを読み終えた後スキップしがちなのですが、この会話スキップの反応が妙に悪いです。スキップのボタンを押してもうまく反応せず、2回連打すると反応したり、かたやひと押しでいけるときもあったりと不安定。そして長押しすると会話が全スキップされて余計に手間です。テキストを目で読み終えたら適切な感度でボタンを押すQTEを実践していました。


前作はイベントがあっさりめ、かつ、多くの会話が移動中に行われたので気にならなかったのですが(移動中会話自体は今回もあります)、自由操作できる拠点ができたのとNPC増加が裏目に出て会話が面倒なものになってしまっています。内容も大半がそこまで面白くない上に中途半端に長いので眠気を誘います。



✕危うい動作面


ゲームとしても動作が危うい局面が多々。味方が地形にハマって動けなくなったり、敵が地形の中に入ってしまって爆発物でないと攻撃が届かなくなったりなど。前者は発生前のセーブデータからやり直し、後者も対応できる武装がなければやり直しです。


あとはステルス行動の切り替えも不安定。ボタンを押してしゃがめばステルス行動に移行するのですが、カメラが遠くてただでさえわかりにくい上に、一旦奇襲をキャンセルするとなぜか操作キャラがステルス状態のまま立ち上がり、それを見てしゃがもうとするとステルス解除になって敵に発見されることも。



△探索中にダッシュできない


制作陣はステージの広さを過小評価しているのではと思います。結構広めなのは良いのですが、それ故に走れないのがややもどかしい。せっかく探索が楽しいのに惜しいです。特に補給などで何回も訪れる街ですら広いので、補給がやや手間なときも。

その一方で、梯子は途中で飛び降りられたりもします。基本はどの位置からでもファストトラベルできるので致命的な不満点とまではいかないかなと思います。



△細部で常時付き纏う取り回しの悪さ


上記の一連の点のほかにも細部でままならず、常にうっすら操作性の悪さ、ひいては体験の悪さが通底していました。

そもそもインディーながら中規模クラスのゲームなのに設定項目が少ない。「ゲームプレイ」は字幕・チュートリアル・振動のON・OFFと難易度設定の4つだけで、自分は使わないが操作リバースもない。

音声周りもちょっと気になります。デフォルトの音量が低めなので調整しようと思ったらデフォルトが最大音量でした。

UIもよく言えばオーソドックス、悪く言えばぎこちなく、特に戦闘は慣れないうちは誤操作で何度もピンチに陥りました。レスポンスの悪い古いPCで作業している感覚というか。



△あまり盛り上がらないストーリー


思えば、序盤からパッとしないストーリーも自分のモチベーションに影響していたと思います。大筋の流れは良いと思いますが、どうにも取ってつけたような展開とテキストで世界観ほどには魅力を感じませんでした。キャラクターの言動がその場でコロコロ変わり、一本筋の通ったストーリーというより書きたいシーンの連続という様相。そのシーンも手垢のついた展開やセリフが多く、悪い意味でスターオーシャン4とかトラスティベルあたりのJRPGストーリー感があるなぁと思っていたら終盤にそれらと似たような展開まである始末。すごくトライエースのRPGを思い出しました。

とはいえ完全に虚無というほどでもなく、中盤や終盤の設定の核心に迫るあたりはそこそこ良かったです。でもそこに至るまでの冗長さがきつい。


あと主人公兄弟を除く仲間キャラクターの魅力のなさもなんとかならなかったのかと思います。マシなのは3人目までで、4人目と5人目は到底好感が抱けるキャラクター像ではなく、正式加入しても腹立たしい言動で主人公兄弟とプレイヤーを萎えさせてきます。そしてようやく改心らしき言動を見せるのが本当に最後の最後なので、ゲームプレイ中の印象は悪いまま。なのでほとんど初期メンで通しました。



△ローカライズの不安定さ


残念ながらこの点も気になりました。未翻訳のセリフや男女の役割語違いなどがそこそこありました。それでもゲームの規模を考慮したらよくやっていると思いますし、ゲームプレイ自体にはそこまで影響しないのが救い。



【まとめ】

結論としては、前作の方がシンプルで好きでした。
ゲームのベース自体は確立していますが、キャラクターやシステムの新鮮さに乏しく、攻略の幅も狭くてモチベーションの持続が難しかったです。洋ゲーによくある、世界観構築が最優先で体験が軽視されがちという傾向を改めて感じてしまいました。実際にはそんなことはないのでしょうが、貴重な可処分時間を費やすのが苦しかったというのが正直なところ。操作のレスポンスが全般的に悪いのに加え、それをカバーするほど先行きの気になるストーリーでもなく。世界観や設定はよくできていて探索が楽しいという美点はあります。ステルス重視の戦闘も個人的には好きですが単調になりがちという弱点は乗り越えられず。

本作に近いところだとDaymare:1994を思い出します。このゲームも前作が好きだからという理由で手を出した続編だったのですが、前作のシンプルな魅力が薄れて、ガワは綺麗になったけどゲームとしては鈍重で面倒になった点が似ていると感じますね。続編に恵まれた洋インディーの悪癖というのは言い過ぎとして、どうにも洋ゲー制作陣はゲームとしての取り回しというか足回りを軽視しがちに感じます。もっとも本作は2023年発売のゲームで、今となってはそれも改善傾向にあるとも感じますが……いずれにせよDaymare:1994も本作もストーリー的には続編に続きそうですが巷間の評価からすると厳しそうですね。

残念ながらこういう感想に落ち着きました。それでも遊んで良かったです。結局自分で遊んで自分で納得する必要がありますので……

 

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