ゲームクリア感想262_QUANTUM BREAK(XSS版)



先日アランウェイク2をクリアしてREMEDY熱が上昇したため、Xbox Game Pass加入後一年半手つかずだった本ソフトを起動するに至りました。今やらなかったらまた先延ばしになる予感がしたので。
約7年前のゲームのため、グラフィックやシステム面などは流石に一昔前を感じたものの、手堅くまとまったボリュームやゲームと実写のパート分けによるペース配分で、飽きずに実質二周楽しめました。
余談ですが、これで Game Pass加入後一年半放置ソフトはFallout:New Vegasを残すのみとなりました。

【主なプレイ環境】

ハード XBOX Series S(Xbox Game Pass)
バージョン ver.1.0.0.46
難易度 NORMAL
 (1周目)  HARD(1.5周目)
クリア時間 約 20時間(1周目) 約12時間半(1.5周目)
実績取得数 40/42

※2周目はラスボス戦で詰んだので1.5周目としました。


【良かった点】


◎海外ドラマ風味のストーリー


アランウェイクやControlとはまた違って、よりエンターテイメント色強めで先が気になる構成です。
それも、エピソード終わりに挿入される実写ドラマパートの没入感が大きく貢献していると感じました。てっきりゲームとは独立した内容だと想像していましたが、ゲーム進行に合わせた展開で、舞台や俳優もゲームと大きな乖離がなく、本当に再生媒体が違うだけという感じ。

またエピソード形式で、1エピソードが長すぎず短すぎずでちょうど良いところで次に行くのでテンポも良い。
ちなみにエピソードの構成としては、基本ゲームパート→選択肢パート→実写ドラマパートとなっており、選択肢パートでの選択によってゲームパートや実写ドラマパートに変化があります。ゲームパートなら同行者キャラクターが違ったり、実写パートなら別の展開になったりといった感じ。


◎安定の魅力的な世界観


やはりRemedy Entertainmentといえばリミナルな世界観で、今回もそれは外していませんでした。もう自分の中でSam Lakeは野村哲也説(スクウェア・エニックス)が浮上しています。
現代〜近未来世界観を愛好・光と闇の表現・クリエイティブディレクター職が主・顔出ししがちなど……

ノムリッシュ世界ほどのファンタジー感はないものの、フォトモード無しで切り取っても様になる能力バトル、見応えあるリミナルスペースや近未来の意匠など童心に帰って盛り上がれる要素満載で見ごたえがありました。











◯エイムアシスト強め


非常に助かりました。ドッジからのエイムの際は見当違いの敵を狙ったりすることもあるとはいえ、それを差し引いても助かりました。


【気になった点】


×字幕の不備


音声ログや実写ドラマパートの字幕が表示されなかったり、操作中の会話も他の音声と被ると字幕が表示されなかったりと字幕周りの不備がかなり目立ちます。

ただ実写ドラマパートに関しては多少マシで、再生してから字幕をロードしているのかしばらくして途中から表示されます。

こうした付帯情報から理解を深めるタイプのストーリーなので、不備があるのは結構痛いです。ゲーム本編とテキスト系コレクタブル、実写ドラマだけでも大筋は把握できるのでマシといえばマシ。



△今となっては古いゲームプレイ(特に戦闘)


いわゆる一本道の道中にちょこちょこTPSバトルが挟まる、今となってはやや懐かしいスタイル。探索要素もあるものの、エリアが狭いので探索というより回収する意識です。

発売当時に遊べば気にならなかったかも。

特に戦闘に爽快感がなくて単調なのが一番辛いです。
特殊能力と銃がうまく噛み合っているように感じず、ちょっと特殊能力が使える普通のTPSなのが寂しい。近接攻撃手段に乏しいので、特殊能力を発揮したところで最終的には実弾で解決するパターンが多くてもどかしかったです。
もっとも、時間止められて近接攻撃も強かったらバランスが崩れるだろうし、主人公が受けたのは銃の訓練であって近接戦闘ではないという設定なので致し方ないとは思います。


演出は格好いい



△メニュー画面のUIが見辛い



下がメニュー画面の画像です。




白背景と薄めの文字色で可読性が悪い上、何がどこにどういった意図で配置されているのか把握しづらく、なかなか慣れませんでした。2023年配信最新作アランウェイク2ではUIはさほど気にならなかったので、この時代はセンスと使い勝手のバランスがちょっと危うかったかも。




△頻度が高すぎてしつこい音声ガイド


ステージを散策していると同行者が「こっちに来て!」とガイドしてくれたり、主人公が「こんなことしてる場合じゃない。早く先に進まないと」 などの催促ボイスを発するのですが、これの頻度が高くてゆっくり探索ができません。全体的にテキストが長めなのに、ゆっくりコレクタブルを読んでいる間も催促され続けるのでやがて辟易してきます。主人公の独り言ならともかく、同行者だと嫌味っぽいボイスが流れるのでうんざりします。

テキスト系は拾ったらメニュー画面からも読めますが、メニュー画面のUIは白がキツく文字色も薄いので可読性が低いのが難点。

そもそも正解ルートのガイドならヴィジョンですぐに見られるし、基本一本道でほとんど迷わないので、ガイドボイスはこんなに要らなかったのではと思います。


【まとめ】


楽しめた一方で、ゲームの進化の早さを実感しました。
2016年発売の今作でもそこそこ綺麗なグラフィックなのに、もう古く感じるのが素晴らしくも恐ろしい。
ゲームとしては色々気になる点はありますが、後発のゲームで一通り解決されていると思えば特に引きずることもないです。あと予想以上に実写パートがゲームと馴染んでいて新鮮でした。この実写パートは別途ダウンロード(無料)する必要がありますが、ダウンロード後ゲームを再起動しないと再生されないので焦りました。

続編を作れそうなエンディングなのでやはり期待は膨らむもの。ただ有名俳優を起用しているのでギャラも高額だろうし、権利関係も複雑そうなので新展開は期待薄と思っています。
(記事作成中に知ったのですが、アランウェイク2の企画が断られてその代わりに新規IPとなったという背景があるそうです)。

現在詰んでいる難易度ハードラスボス戦に関しては、また後日挑戦したいと思います。
第2waveの重装兵が手こずる。


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