ゲームクリア感想不定期まとめ(2023年② 263~266)

● 前回のまとめ



2023年の秋は一瞬で過ぎ去りましたね。体感では3週間くらいでした。
12月中旬ごろに更新すると区切りがいいかなと思いましたが、そもそも不定期更新なので、春夏秋冬にこだわらずとも臨機応変にやっていきます。一応今回は秋季としました。
(2024/2/17追記:秋季→②に記事タイトル変更)


263_Deliver Us The Moon (PS4版)

264_JUSANT(XSS版)【新作】

265_ブランブル:ザ・マウンテン・キング(XSS版)【新作】

266_午前五時にピアノを弾く(Steam版)【新作】


263_Deliver Us The Moon


【主なプレイ環境】

ハード PlayStation 4(PS5で起動)
バージョン ver.1.00
難易度 設定なし
クリア時間 約 8 時間
トロフィー取得率 49%


この画面の感じ、マスエフェクト一作目を思い出す


前から気になっていたゲームがPS Plusにあったのでこれ幸いにと。一度詰んだが時間を置いて再開。
続編が今年(2023年)2月に発売されたので、可能なら年内にこちらも遊びたいです。

感想としては、いわゆるレベルデザインが粗削りに思えます。月に降り立つまでの宇宙ステーション編で慣れない無重力操作を強制されたのが本当に辛く、何度も詰みかけました。

宇宙ステーション到着早々、どこに触れれば先へ進めるのかが解らず何度も酸素切れでゲームオーバーとなり、なんとかそこを抜けると今度は無重力電撃イライラ棒ゾーンで手こずり、ここで数ヶ月放置してしまいました。
それから再開して、そもそも無重力なのだからそれを活用して操作しやすい画面に傾ければ良いと気付き、イライラ棒がx軸からy軸になるように画面を動かしようやく突破……と思いきやラストの脱出でエレベーターの場所が解らず再び酸素切れを繰り返すという始末でした。制作者はこんな序盤でここまで苦戦する奴を想定していなかったのでは?と思うぐらい。

最終的に、奥にある円形の地形が軌道エレベーターだと5回目くらいでようやく気がつき、起動ボタンを押してようやく先へ進めました。
紆余曲折を経て月に着いてからは探索メインでやっと面白くなってくるとはいえ、そこまでが厳しかったです。序盤からいきなり無重力操作は人を選ぶ。

ゲーム全般に通底する問題点としては、対象オブジェクトがややわかりにくいのと、テキストが白文字なため場合によっては背景に同化して読みにくいこと、地形ハマりやマップ切り替えオートセーブ時の危ういカクつきなど挙動面の不安定さなどがあります。
日本語訳に関しては全体的に良いと思うけど、肝心なところが不安定かも。


この一枚にローカライズの問題が詰まっている(クリアするぶんには問題なし)


良かった点は……ダレない程度に緩急がある点でしょうか。探索がひと段落ついたら時間制限やQTEなどのアクティブな要素が挟まって程よいアクセントになっているというか。
あとは無人の空間の雰囲気も良い感じです。個人的にアンビエントなBGMが好き。いかにもこの手のゲームのBGMという感じで特色には欠けるものの、そこまでおどろおどろしくないので妙にまったりできます。 
終わってみれば思い出深いですね。



264_JUSANT


【主なプレイ環境】

ハード Xbox Series S(Xbox Game Pass)
バージョン ver.1.3.0
難易度 設定なし
クリア時間 10時間49分
実績取得数 13/21




今年発表されて、コンセプトからして一目惚れでした。発表から配信までも比較的速く好印象。

大手ゲームの登攀にありがちなスティックとボタンの組み合わせではなく、基本はLRを左右の手足のように交互に押して登っていきます。
カラビナは3つあり、基本どの地形にも刺せるので落下を避けるために適宜刺して進めたり、時には大胆にジャンプして崖を掴んだり、ロープスイングなども活用して上へ上へと登ってゆく…とい感じです。
主人公の登山道具の相棒の特殊能力を組み合わせて険峻な地形を攻略してゆくやりがいがあります。

キャラクターは主人公の少年と相棒の軟体生物、あとは野生動物くらいしか出てこないので、道中にあるコレクタブルでかつての生活に思いを馳せつつ世界観を知る流れです。

この相棒がなかなか可愛らしく、待機モーションで転がったり頬を擦り寄せたり肩を移動したりする様がハードな登攀の癒し。


画像だとおけつに見えるが実際にゲーム上で動くと愛らしい相棒


気になる点としては誘導のわかりにくさ。掴める箇所の彩度が低かったり、通り抜けられる閉所が閉所すぎて通れるように思えなかったりと、背景と同化してかなり把握しづらい。
コレクタブル系なども同じで、ただでさえ見逃しやすいのにそこそこ接近しないとアクションボタンが表示されない、ボタンの白地が背景に同化する場合がある、そもそも場所も見落としやすいところにあるなど悪条件が重なり、初見実績コンプは早々に諦めました。
大抵は本ルートと違うルートの奥まったところにあるとはいえ、やはり見逃しは避けられず。

あとは地形の引っかかりや操作性でしょうか。瓦礫の上とかまぁまぁ乗れてしまうので逆にハマりやすい気がします。
直近のセーブポイントからやり直しても、オートセーブ間隔が妙に開いているので体感ではなかなか巻き戻ってしまうように感じます。

あと、あまりアナウンスされていない要素で人を選ぶかな?と思ったのは岩壁に張りつく虫を掴んで進むパートがあること。それも終盤まで出てくる。
虫といってもそこまで嫌悪感の強いビジュアルではなく、パッと見は動く岩なので、個人的には許容範囲でした。

肝心の崖登攀シーンを撮り忘れた


265_ブランブル:ザ・マウンテン・キング(XSS版)


【主なプレイ環境】

ハード Xbox Series S(Xbox Game Pass)
バージョン ver.1.0.0.8
難易度 設定なし
クリア時間 約 5 時間
実績取得数 23/30


ゲームの画面づくり自体が良いので素人スクショでも様になる

童話風味の3Dアクションホラー。グロテスク表現あり。

初めて発売前のトレーラーを観た瞬間、飛び抜けたものを感じました。
その直感は正しく、実際遊んだら完成度の高さに衝撃を受けました。これもっと注目されていい。
2023年5月の発売日にはリアルタイムで遊べなかったものの、年内にクリアできました。

まず操作性がかなり良好。イメージよりも操作が軽快でサクサク動けるし、スタミナ切れもないです。Xbox Seriesのコントローラー(所謂箱コン)との相性が良いと思います。

そして感心したのが秀逸なレベルデザインによるゲームテンポの良さ。
詰みポイントというのがあまりなく、大抵の攻略は 4~5回程度リトライすればコツを掴んで突破できました。
カメラ固定なぶん画面づくりに凝っているのか、よく観察すると次に行く場所がなんとなく奥の方に見えるので、しっかり観察すればあまり迷うことはなかったです。

 ゲームの象徴となる荊。右手に握った光る石がライト兼謎解きアイテム


攻略に限らずストーリー展開のペース配分もちょうど良く、グロテスクなシーンの後は目に優しい草木のステージや可愛らしい生き物との触れ合いだったり、そこが過ぎたらまた仄暗い不気味な雰囲気が待ち構えていたりと、短い間隔で変化があるのでダレないです。
ほのぼのとグロテスク、どちらも妥協なしなので遊びごたえがあります。丁寧にまとまっているため、変にダレるくらいならこれで良し。


序盤のほのぼのシーン。ゲーム全編がこの縮尺ではないです


オートセーブも比較的細かく刻んでくれるのでストレスも少ないです。ボス戦もフェーズ刻みなので安心。ストレスはゲーム内表現に任せて、操作やシステム面は至極快適でした。
そのため、気になる点もあまり無いです。ラスボス戦の難易度くらい。

また、親切にチャプター選択があるので収集物の取り逃がしもそこまでのダメージではないです。ただ実績コンプとなるとノーデス実績が超難関なのは明白なので、自分は早々に諦めました。

という訳で、丁寧に面白さが凝縮されたゲームでした。高評価も頷けます。
音楽も良く、不満点がほとんどないので教科書的な完成度。2023年の賞レースにもっと見出されても良いです。


終盤ぽい雰囲気だけどここからまだまだ先がある贅沢さも魅力


266_午前五時にピアノを弾く


※本項の画像は公式サイト(https://kazuhideoka.net/game/piano5am/)のプレスキットを使わせて頂いております。ありがとうございます。

【主なプレイ環境】

ハード Steam(Mac)
バージョン ver.1.1.0
難易度 GAME(ノーマル相当)
クリア時間 約1時間40分


テキストアドベンチャー。驚くことに無料で配信されています。
何に感動したかといえばもうUI。テキストアドベンチャーというジャンルの古さを感じさせないシンプルで洗練されたデザイン。でもここまでのものはあまりお目にかかれないです。テキストの白背景と文字サイズが詰まり気味なのが惜しいくらい。
基本的に一画面で必要な情報にたどり着ける(アイテム名にマウスオーバーすれば説明が表示されるなど)ので、使い勝手も良好です。



基本的なゲーム画面。ここ一枚に必要な情報がほぼすべて表示されます


またオートセーブ完備で難易度変更も可能、動作も安定とシステム面でも不満は一切湧きません。トライ&エラー要素強めですが、選択肢以外の会話パートやゲームオーバー演出はすべてスキップできるのでストレスは0、あっても僅少。
UIデザインのお陰で目に入る情報量も調節されているし、音楽も耳に心地いいのでそもそもストレスを感じにくいです。いくらでもとは言わないまでもやり直しがさほど苦になりませんでした。

ストーリーは適度にまとまっており、ほんのり前向きな気持ちになれました。すべてを詳らかにせず程よく得体の知れなさを残して終わるのも自分好みでした(エンディング2)。雰囲気が良いだけにとどまらず、テキストアドベンチャーとしてしっかり遊べるのも好感触です。



朝5時起きを習慣化しているのが偉い(今朝も出勤ギリギリの電車に乗りました)


【まとめ】

 
全部面白かったのを大前提として、好きなのはJUSANT、得るもの(前向きさなど)が多かったのは午前五時にピアノを弾く、完成度の高さに震えたのはブランブルでした。
ブランブルはゲーム面でさほど目新しいシステムはないものの、ゲーム自体がしっかり練られていて体験として濃密でした。この体験をむやみに損ないたくないという気持ちもあり、現在は二周目を封印しています。
他三作も一周しただけだと物足りなさがあるので、いずれ二周目をやりたいところです。

来月でいよいよ今年も終了となり、恒例の年間まとめ記事を更新するわけですが、実は今の段階から少しずつ更新しているので、現時点で60%ほど作成完了しています。
昨年までは年末にまとめて着手していたため更新作業で丸一日潰れていましたが、今年の年末はわりかし楽ができそうです。



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