ゲームクリア感想216~218_小規模ゲームクリア記事まとめ(2022年11月)

2022/1〜7の記事はこちら
2022/8の記事はこちら
2022/10の記事はこちら


4回目となる、ゲームボリュームが短め(クリアまで10時間程度)あるいは、全体の文章感想量が少ないゲームクリア記事のまとめです。
今回も前回と同様3作品です。いずれも先週の一週間くらいにまとめてクリアしました。今月は仕事や私事で時間の余裕がなかったのが惜しいですね。


216_The Final Station(XSS版)
→公式サイトはこちら

217_Somerville(XSS版)
→公式サイトはこちら

218_EDENGATE:The Edge of Life(PS4版)
→公式サイトはこちら(PS Store)


216_The Final Station

【主なプレイ環境】
ハード XBOX Series S(Xbox Game Pass)
バージョン 1.0.0.4
難易度 設定なし
クリア時間 6時間23分
実績取得数 5/23(半分近くDLC関連みたいです)

2016年配信の旧作。この時期にどこかのゲーム関連サイトで知って世界観に興味を惹かれたような記憶があります。今年XBSを入手してMicrosoft Storeを回っていたら再会しました。

結論としては、物凄く自分好みのゲームでした! 世界観もシステムもすごくしっくり来るし、徹頭徹尾シンプルな作りなので「このパートやりたくないな」みたいなの(急に別ジャンルが挟まったりとか)が一切なかったです。実は日本語訳されていないのですが、上述の通りシンプルな内容なのでクリアには支障ありませんでした。

ゲームは「2D横スクピクセル版ラストオブアス」みたいなイメージで、リソース管理アクションアドベンチャー。
鉄道で終末世界の各地を回り、それぞれの土地で鉄道を動かすためのパスコードを回収します。併せて物資集めや生存者救出を行うといった感じ。救出に条件はなく、話しかければ救出です(多分)。

また、ここで救出した生存者を(4~5駅間隔に配置された特定の)駅に送り届けると金銭やちょっとした報酬が手に入ります。生存者には空腹ゲージと体力ゲージがあり、前者が0になると体力が減り始め、体力ゲージが0になると死亡してしまいます。救出時すでに負傷していたら最初から体力ゲージが減り続けるみたいです。
そのため生かしたければmedkitやfoodを定期的に与える必要があります。しかしmedkitは自分の回復アイテムでもあるので、自分用に残すか生存者に使うべきかの見極めが発生します。


生存者が集まる街に到着するとリザルト画面


















世界観に関しては、鉄道で終末世界を回る旅情が良いです。トンネルを越えるとガラッと景色が変わったりするのもちょっとした感動です。
ただ、実際は車窓をのんびり眺めている暇があまりないです。なぜなら毎回電車の機器トラブルが生じるので、!のアイコンが出ている機器トラブルに触れて、連打や目押しのミニゲームをクリアして修理する必要があるからです。これも放置すると生存者のゲージがどんどん減ります。

戦闘は近接+2Dシューティングで、ある程度狙いをつければ弾は必中なので難易度は低めです。ヘッドショットの概念あり。それに加えてそのへんに転がっている拾える家具を投げるとほぼ即死攻撃となります。仮に弾切れしても素手で攻撃できます。
シューティングと言ったものの、敵の数が1~3体程度であれば素手のヒット&アウェイで十分打破できます。弾薬が潤沢に入手できる環境ではないため、むしろ素手を基本にしていました。


左下の!が出てると機器トラブルか生存者ゲージ残量ピンチ

















敵は何種類かいて、ヘルメットを被っている個体は一度素手でヘルメットをぶっ飛ばさないと銃が効きにくかったり、自爆特攻してきたりというこの手のゲームお馴染みの敵もいます。初回プレイだと扉を開けた先に敵の集団が待ち構えていて……というのが多発しますが、リトライは爆速なのでトライ&エラーが苦になりません。

ボリュームは短いもののダレずに楽しめました。文字サイズが極小とか、鉄道パートが地味に慌ただしくて車窓を楽しめないとかはあるけど、全体的に遊びやすく、かつゲーム内容が物凄く自分に合っていました。タイトルの伏線回収も好き。


ずっと敵が出るわけではなく、静かなパートもある(ピストル以外の武器も)











217_Somerville

【主なプレイ環境】
ハード XBOX Series S(Xbox Game Pass)
バージョン 1.0.9.4
難易度 設定なし
クリア時間 10時間08分
実績取得数 6/11

ゲームパス初日配信。いわゆるゲーパスデイワン。

LIMBOやINSIDEに関わったクリエイターの新作という触れ込みですが……正直そこまでハマれませんでした。こちらが勝手に期待を膨らませ過ぎたのでしょう。

ニューゲームで流れる長めのムービーから嫌な予感がしました。
起動したらいきなり知らない場所からスタートするLIMBOやINSIDEのセンスみたいなのは薄れているのをそこから察し、あれ?と思いました。

ゲーム本編はとにかく操作性の悪さにイライラさせられました。
任意のダッシュ操作がないのはこの手のゲームの常として、2.5Dになって広がった移動範囲に対しては遅いです。もっとも探索したところでなにか目ぼしいものがあるわけでもなく、道なりに進んでいくだけで十分なのですが……


残念ながらワンちゃんとは触れ合えません


















オブジェクトは背景と同化してわかりにくい&判定が狭いの二重苦で、バルブハンドルすらろくに掴めない始末。梯子に至っては一回でスムーズに昇れたことが数えるほどしかありませんでした。絶対まごつく。プレイヤーが謎解きの試行錯誤で何回も往復することを想定していないのでは?

カメラは遠い上に突如アングルが切り替わり、オブジェクトや主人公を見失うのは日常茶飯事。ライブ会場のエリアはごちゃついている上に霧がかっていて最悪でした。これに限らず、謎解き含む導線がわかりにくいことこの上なく、洞窟エリアの端っこの背景みたいな場所から上に登れることに気がついた瞬間、一気に徒労感を感じました。

しかも動作が不安定で、運んだオブジェクトや主人公自体が明後日の方向に飛んで行ったり、変な隙間に落ち込んだりなど、いつ完全ハマりに陥ってもおかしくない。
全体的にボタンやスティックの反応が悪く、正解のアクションを取っているのに反応せず不要な試行錯誤を重ねることも数回ありました。

世界観も発売前の思わせぶりな動画こそ魅力的でしたが、いざ遊んでみると新鮮なようでほんのり既視感があり、そこまで惹かれませんでした。
抽象的で恐縮ですが「空気感」が希薄で、世界観自体がそんなに魅力的ではないですね。
これは主人公にも似たようなことが言えて、どこまでも追ってきてくれる忠犬を一切構いもしないし(というか犬に構えるのが最序盤の子供操作時のみ)、地震や謎生物に襲撃されているような緊急時ですら子供の世話は奥さんに任せっぱなしだし。なんか設定上の伏線なのかも知れませんが、最初から最後まで悪印象だけが残る主人公でした。

不満点を書き連ねたので良かった点を挙げると、音響や演出などは良かったです。チャプター選択画面のUIはノンバーバルで直感的にまとまっていて素晴らしいと思います。

ゲームとしてはそれなりにまとまっているものの、良くも悪くも「インディー」の枠に収まった感じです。特に前二作と比べてしまうと。故にエンディング回収の気力も湧かず、チャプター選択から2つだけ見てゲームを終えました。
これでストーリー面などが良ければ記憶に残るゲームになったのでしょうが、そっちの方面も特に感じるものがなかったので、とりあえずクリアしたという結果だけ残りました。













218_EDENGATE:The Edge of Life

【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4
バージョン 1.01
難易度 設定なし
クリア時間 約6時間
トロフィー取得率 90%(プラチナなし)


久しぶりにPS4を起動しました。990円という安値で配信されています。

良作の予感を感じ取り、情報が出た時からチェックしていたのですが、急に発売日未定になったかと思いきや今月16日にいきなり配信されて面食らいました。プロモーション不足を心配したものの、配信後に大手ゲームサイトでいくつか記事が出て安心。


こんな感じですがゾンビや怪物は出てきません


















公式情報からだとどういうゲーム内容か把握しづらいかも知れません。雑に言うと「3Dホラーゲームからホラーとバトルを全抜きした感じのADV」で、探索要素がメインとなります。無人の街を探索する感覚は絶体絶命都市シリーズに近いかも知れません。災害発生や面白選択肢はありませんが……

ホラーっぽいビジュアルですが恐怖要素はそこまでなく、パンデミック後の人気のない街を超簡単なパズルを解きながら進んでいきます。テーマとしてはコロナ禍の影響下で感じた孤独や不安を取り扱っていると謳われており、実際に具体的なパンデミック状況というよりは内面的なものを取り扱っています。







































操作性は平均という感じで、カメラがおなじみの肩越し視点なのでとっつきやすいです。短いゲームだけどちゃんとダッシュできるのが好感触。
ただ、オブジェクトを調べたあともう一度手に取ると固まったり、マップ切り替え時に心臓に悪いカクツキ方をしたりと動作面が少々ぎこちないかも。足場の運搬なども、ギリギリの狭いところを通るのが正解ルートだったりして、人によっては通過できない箇所だと誤認して謎解き突破に手間取ってしまいそうな洗練されていない箇所もあります。

もっとも、全体としてはかなり良作だと感じました。
バトルもチェイスもステルスもなく、簡単な探索と謎解きでサクサク進みます。一周目ノーヒントでアイテム全回収できたくらいです。
人の気配がない街の雰囲気も、このご時世に沁みるストーリーも好感触です。


今月は以上です。3作とも人の気配が希薄な世界観なのが共通していますね(自分がそういうものを好んで選んでいる)。この中だとThe First Stationが一番気に入りました。
あと一作くらい短いものをクリアしたかったところですが、数をこなすのが目標になっても本末転倒なので、まずはいま進めているスターオーシャン6をクリアまで進めようと思います。











コメント

  1. こんにちは。アサシンクリードあたりの記事で迷い込んだ通りすがりですが、ゲームの好みが自分と非常に似通っており、ついつい読みふけってしまいました。どれも読みごたえのあるレビューでとても楽しめました。ラスアス2など賛否両論作品の評価もおおむね同じ感想を持っておられるようで勝手に親近感がわきました。Everybody's Gone To The Raptureまでプレイされている点も驚きました。レビューにはないのですが、龍が如く、ゴーストリコン、MGSV、ゴッドオブウォー(新旧)、GTAV、Unfinished Swanも非常におすすめです。

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    1. コメントありがとうございます! 私もゲームの好みが似ている方に会えて嬉しいです。Everybody's Gone To The Raptureは今でもたまに遊びたくなりますね……。またおすすめありがとうございます! ゴッドオブウォーやUnfinished Swanあたりはずっと気になって遊べずじまいなので、いずれ手を出してみようと思います!

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