ゲームクリア感想172_Chicken Police -Paint it RED!(PS4版)

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　この記事から少しだけブログのフォーマットを変えました。

といってもほんの微調整程度ですが……

　ポイント＆クリック推理ADV。

　国内発売日と同時に購入したかったところですが、当時は色々立て込んでおり、今になってようやく入手＆クリアといった運びです。

　リアル寄りのビジュアルに少々怯んだものの、ゲーム自体が面白いのもあってすぐに慣れました。

【主なプレイ環境】

ハード　PlayStation 4
バージョン　1.02
難易度　設定なし
クリア時間　約9時間半(一周目約8時間、二周目約1時間半)
トロフィー取得率　88%(一周目ノーヒントで51%)

攻略の参考にさせて頂いたサイト様↓
https://dig-game.com/trophy-guide/trophy-walkthrough/chicken-police

【良かった点】

◎軽快な操作感

　これまで遊んだノベル、ポイント＆クリックの中ではトップレベルに快適でした。

この2ジャンルにあるもっさり感、間延び感に若干の苦手意識があったのですが、全然感じなかったです。サクサク動くのでダレることなく進められました。

　操作感も含めて、全体的にゲームテンポが良かったです。

たまに挟まれるミニゲームや謎解きも程よいアクセントでした。ちなみに謎解きは難しくなく、観察力や視野の広さを試される感じです。

◎しっかりキャラクターを掘り下げるテキスト

　やたらハードボイルドを気取ったあざとさもなく、かといって稚拙さや説教臭さもなく、自然体な会話の中からキャラクターの性格やバックグラウンド、あるいはキャラクター同士の関係性が窺える良テキスト。何気ない会話の中に、大人になった今なら頷けるような含蓄があったりして、なかなか唸らされるものもありました。

　一つの特徴を誇張した安易なキャラ付けもそこまで多くなく、多面性をちゃんと描いているので、9割方口が悪いキャラクター達も終盤ごろには愛着が湧きました。

○比較的快適なUI

　一瞬では判断のつきにくいものもありましたが、全体的には(操作感同様)快適でした。

特にテキスト周りは優秀で、会話の最初からリプレイ・スキップがボタンひと押し。他にも特に不便は感じませんでした。

　

○BGM

　まったり何十分でも聴けるいい感じの曲で、耳に優しかったです。劇中歌も好き。

【気になった点】

△周回引き継ぎ要素に乏しい

　引き継がれるのはメインメニューの「エクストラ」にあるアートギャラリーとトロフィーの取得数くらいで、他はまっさらになってしまいます。

　コンプリートを狙う場合、一周で集めきる必要があるという今となっては珍しい仕様です。

カットシーンや会話はサクサク飛ばして進められるとはいえ…

△メッセージ送りにやや難あり

　テキストウィンドウに2行しか表示されず、かつ自動送りなのは構わないとして、2行以上の文章が再生される場合、3行目以降が表示されるまでに微妙な間があって、うっかり読み飛ばしてしまうということが多発しました。

　3行以上ある時はアイコンか何か表示されると解りやすかったかも知れないですね。

【まとめ】

　想像よりも満足度が高かったです。

ただ、ガッツリとした推理モノゲームではない点に注意が必要です。尋問モードはそれなりに緊張感がある一方で、まとめの推理モードなんかは間違えてもペナルティはなく、ただやり直しになるだけ。回数制限などもないので、そのあたりの本格さを求めると不満足で終わってしまうかも。

　個人的にはそこまで気にならなかったのですが、口調の定まらない翻訳も人を選びそうです。

　また事件の真相自体も、悪いとは言わずともそこまで凝った内容ではなく、過度な期待をすると肩透かし。あくまで主役たるチキン・ポリス二羽の話として捉えた方が良さそうです。

　人生ならぬ鳥生に疲れた退職間際の老年刑事と、血気盛んな若年刑事の軽妙洒脱、時には丁々発止のやり取りを堪能しながら進むゲームでした。

　作品イメージに反して結構爽やかな終わり方で、読後感も良し。楽しめました。