ゲームクリア感想171_Paradise Lost(PS4版)
公式サイトはこちら(PS Store)
※2021/10/27まで40%オフらしいです。
ウォーキングシミュレーターと探索と謎解きの割合が6:3:1な按配のゲームでした。
ほぼ一本道のストーリー重視な内容で、面白そうな粗筋だったので購入。
そういえば、ゲームにおいて「地下世界エリア」はあっても地下世界オンリーなものは数少ない気がします。パッと思いついたのがブレスオブファイア5とバイオショック1&2(海底)でした。もっと遊んだ気もしますが……
本作はバイオショックほどのリッチな感覚はないものの、プレイ感覚は近いものがあります。人の気配がない廃墟を探索しつつ、テキストや音声ログからストーリーを想像するお馴染みのADV形式ですね。
関係ないですが、タイトルの検索性が低くて売上に影響していないか不安になります。
バージョン 1.02
難易度 設定なし
クリア時間 計約7時間(1周目は約4時間半、2周目は約2時間半)
難易度 設定なし
クリア時間 計約7時間(1周目は約4時間半、2周目は約2時間半)
トロフィー取得率 100%(プラチナ設定なし)
【良かった点】
◎臨場感
リアルな微細さをもって響く足音、人体の重みのある操作感、地下世界の風の音など、かなり臨場感ある作りだと感じました。
ちなみにホラーゲームではないです。ホラー風味なのは最序盤だけで、少し進んでからは敵や脅かしもない探索メインです。それでも人の気配がない不気味さは変わりないので、どこまで怖いかは人によりそう。
◎世界観・ストーリー
地下世界もので、公式のビジュアルイメージから想像するよりもロケーション豊かです。やっぱり地下世界はこのくらいやり過ぎでないと。
ストーリーも、大体予想がつくオチではありますが、ライトノベル的なツンデレボーイミーツガールな側面もあり、なんだかんだ先が気になる内容ではありました。神話の中ではマイナーな(?)スラブ神話ネタがあるのも新鮮。
あと、情報の出し方も適度に想像力を刺激されて程よかったです。終盤ちょっと駆け足気味なのは許容範囲。
○トロフィーが取得しやすい
最低2周! 難しい内容なし! 序盤の入国エリアと最終盤の選択肢に注意! 以上! という感じです。
【気になった点】
△やや動作が不安定
シーンの切り替え地点で(恐らく読み込みで)数秒画面が固まったり、一部の場所で扉を開けるためのアイコンが出現しなかったりと、やや心許なかったです。
ただし強制終了など深刻な不具合には一度も見舞われなかったので、焦ってボタン連打したりしなければ特に問題なく進めると思います。
△微妙に移動速度が遅い
子供が主人公なのである程度仕方ない……とは思っているものの、ダッシュ機能もないので移動速度の遅さを解決する手段がなく、遅さを受け容れるしかないのがちょっとストレスでした。L2ボタンで視点拡大しながら移動すると体感でやや速くなるので、それをダッシュの代わりにしていました。
△コレクタブル文書の一部不備
何枚か未翻訳のものがあるのがちょっと惜しかったです。意図的な演出の可能性もありますが。
あと、どれも読み応えがある内容なので、メインメニューなどから読み返せるともっと良かったです。
【まとめ】
一周目で終わると佳作、二周目まで終えると良作という印象です。
短いゲームかつほぼ一本道のため、優秀とは言い難い操作性もそこまで気にならず。
正直一周目だけで終えるつもりでしたが、そんなに時間もかからないしトロフィー回収がてら…と二周目を始めたら、一周目で見逃した要素や会話、伏線の発見など予想以上に世界観の理解が深まり、二周目のエンディングを終えたところで、ようやく検索性の低いこの作品タイトルの意味が理解できました。
どんなにありがちなタイトルでも、内容次第でちゃんと効果を発揮する(有り体に言うとエモくなる)という学びがありました。
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