ゲームクリア感想189_囚獄のセブンスヘイム(Switch版)


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世界観とキャラクターに惹かれるものがあり、リリース記念セールを開催していたのもあって即購入しました。
脱出ゲームや謎解きゲームの類は(頭の回転が鈍くて)詰みがちなこと、最新ゲームに順応しきった目にはやや粗めに思えるポリゴンなど、懸念点はありましたが、クリアした今振り返るとそこまで気にならなかったです。ゲームとしての足腰がしっかりしているので、さほど引っかかることなく最後までダレずに進められました。

それにしても、春も近づき、2022年1~3月の殺人的なゲームスケジュールもようやく一段落という感がありますね。
自分もここ数ヶ月でかなりやってきたはず……

この他に買って積んでいるのが8、購入予定が20近く


/(^o^)\ <ナンテコッタイ(まだまだ残っている歓喜の悲鳴)


【主なプレイ環境】
ハード Nintendo Switch
バージョン 1.0.0
クリア時間 08:12:00


【良かった点】


◎程よい謎解き難易度


 なんとか攻略情報を参照せずにクリアまで漕ぎ着けられました。何度か危うい局面もあったものの、個人的には満足感が大きいです。

 謎解き自体はバランスが良いと感じました。極端に理不尽すぎずかといって簡素すぎず、最初は悩んでも観察や気付きの積み重ねで突破できるちょうどいい加減でした。

 あと、仲間たちが基本的な説明やヒントを担当してくれるので、にっちもさっちも行かないという深刻な事態にはまず陥らなかったです。やりがいと満足感を両立できる調整で楽しめました。


◎ストーリー・設定


 なんとなく予想ついてきた……というところから二転三転して、終盤で真実が明かされた時にはキャラクターと同じタイミングで驚きました。
 なにを言ってもネタバレに繋がる気がするので詳述は避けますが、キャラクターがいわゆる「ケモノ」であることにしっかり意味があるし、大抵のプレイヤーの「こんな感じなんだろうなぁ」は超えてくると思います。エンディングは感動しました。

 世界観は(キャラクターの服装なども)基本的に無国籍なのも、変な先入観を極力抑え、謎や不穏さをかき立てられました。幕間などで語られる各人のバックグラウンドも良い……


◎好感度の高い仲間キャラクター


 閉鎖空間での話なので、いかにもデスゲームじみた胸クソ悪い輩や、ストレスによる仲間割れみたいな展開がありそうですが……蓋を開ければ全員好感を持てる人たちでした。なので全員と仲良くなりたくなるし、しっかり探索してコインを獲得すればするほど、その仲間たちへのプレゼントアイテムを購入して信頼関係を高められるので、探索モチベーション向上にもなりました。
 ストーリーや各ステージ環境を中心に語られるハードな描写のダメージを、幕間の仲間たちとの会話で癒やして次へ進む、という構成も良かったです。
 個人的には主人公のジンクーと、最初の仲間のガラムの関係が好きです。作中でベタに語られ過ぎないのも良い……



◎安定した動作


 大変失礼ながら、ストアのスクリーンショットを目にした際、今となってはローなポリゴンに一抹の不安がよぎったのが正直なところです。こう、昔ながらの長いローディングやカクつく動作などが待ち受けているのではないかと……

 いざ遊んでみると、そうした要素が0とは言わないものの、やたらと心配する必要はなかったです。エリア切り替えのローディングは気になるものの、ワンステージ自体がそこまで広大ではないので個人的には許容範囲内、カクつきも、別にハイスピードアクションバトルがある訳ではないのでクリアするだけならさほど気にならなかったです。

 むしろ動作は安定しており、約8時間のあいだ強制終了などは一回も発生せず、そこそこ歩き回っても地形ハマりなどは皆無でした。パッと見のポリゴンで判断するのは誤りだったようです。


◎音楽


 振り返ると、音楽のパワーが大きな比重を占めていましたと思います。
予想外の主張の強さに最初は驚くものの、謎解きのために右往左往しているうちに、謎の解決に詰まって途切れそうになるモチベーションを、テンション高めの音楽でうまく繋いでもらっていることに気が付きました。

 実際、他のゲームで謎解きに詰まった時にテンションの低いBGMが流れていると、コントローラーを握ったまま船を漕ぎそうになったり、現実逃避にスマートフォンをチェックしてしまうので、クリアまでダレることなく一気に進められたのは音楽の力が大きかったです。序盤からエンディングまで良い曲しか流れないという全体のクオリティの高さも凄い。
 ちょっとデフォルトの音量が大きめに感じたので、そこは適宜コンフィグで音量調整していました。
 


【気になった点】


△なにかと視界を塞がれがち


 終盤まで悩まされたのがこの点です。主観視点だと主人公に追従する仲間に視界を塞がれ、客観視点だとカメラワークの都合で主人公が隠れがちという。

 主観に関しては、上背大きめな仲間が多いのでより塞がれる感があります。こちらが移動すれば地形に詰まったりせず、すぐにどいてくれますが……

 個人的には客観視点のカメラワークのほうがもどかしかったです。これもあり、必然的に視点を頻繁に切り替えて進めることになったので、探索が捗ったとも言える……?




△バックログがなくテキスト読み逃しが痛い


 終盤のとある謎解きでうっかり仲間による説明を読み飛ばし、少しばかり解決に時間がかかってしまいました。それは前回のセーブデータからやり直せば解決できるとして、一度読んだらそれっきりになる会話も多いので、謎解きに限らず世界観や真相にまつわる話などをバックログ的なもので読み返せるとより良かったと感じます。



【まとめ】

 想像以上に記憶に残るゲームなりました。ロー気味ポリゴンやカメラワークなどで序盤のとっつきがあまりよろしくない点はあるものの、ストーリーやBGMの良さもあり、いざコツを掴んだらエンディングまで一気に進められました。

 気になる点があっても、ゲームボリューム自体が比較的短めなためそこまで深刻ではないです。謎解きもノーヒントでなんとかなる難易度で、なんならセーブスロットも沢山あるので詰む心配もほぼなし。
 ただ人によっては3D酔いの可能性があるかも……大作のようなきめ細かいコンフィグはないし、主観視点と客観視点を頻繁に切り替えるので視点が定まりにくく、Switchの携帯モードなどの小さい画面だと少々ストレスがあるかも知れません。3Dでの操作や謎解きに慣れていればこの点はほぼ大丈夫です。

 あと、好感度システムこそあるものの、萌えソシャゲ的に特定個人とベタベタした関係にならないのも良かったですね。せっかくの世界観を変に損ねることもないですし、なによりエンディングを見てしまうと全員尊いので……

超余談:最近「萌え」が古い表現らしいというのを知って、この概念をどう換言すれば良いのかわからず頭を抱えています……

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