ゲームクリア感想187_ライフイズストレンジ トゥルーカラーズ(PS4版)

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 約2年周期で全作発売日に購入しております。黙っていてもローカライズされるような作品ではないと思うので、話題作を一旦差し置いて、今回も発売日に新作購入しました。


【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4(ディスク版)
バージョン 
難易度 設定なし
クリア時間 約15時間
トロフィー取得率 100%(プラチナ取得済)

※追加エピソードもクリア済です。
(ゲームからストア画面が開けなかったので、PS4のライブラリーからゲームページを開いて、追加コンテンツを選んでダウンロードしました)


【良かった点】


◎トップクラスの日本語ローカライズ


 このシリーズ以上にこれが安定している海外ゲームはないのではと思います。
シリーズの途中でクオリティが下がったりすることなく、常に高品質なのが素晴らしい。お馴染みの面白い訳(「わるもノーム」とか)から、キャラクターの感情が伝わってくる言葉選びまでどれも自然に受け止められ、没入感が高まりました。誤字脱字も気付いた限りでは見当たらなかったです。

 スクウェア・エニックスは毀誉褒貶あれど(私も色々思うところはあります)、ローカライズ自体の高品質さが過小評価されているように思えます。


◎音楽


 ぼーっと曲を聴いて浸るだけの時間がとても落ち着きます。ゲーム的にはタスクが設定されているものの、どれだけ遅れても責められることはなく、聴取中にリマインダーのセリフが流れることもないです。
 オープンワールド系のゲームに多い、催促メッセージでペースを乱されるのが地味に苦手なので、こういう緩いノリは落ち着きます。


◎グラフィック


 高グラフィックを期待するシリーズではないという認識でしたが、本作はかなり綺麗になっていて驚きました。これまでの絵画調?からリアル寄りになったものの、リアルすぎない調整で、これまでの雰囲気をしっかり継承しています。


◎相変わらずエピソード選択が親切


 「シーン選択」「このシーンからプレイ」が便利で、エピソードから更に小分けされたシーンごとに再開でき、トロフィー獲得状況だけ保存されて以前の選択は上書きされません。そのため、別選択肢の確認やトロフィー収集がより便利です。


◎プラチナトロフィーが取得しやすい


 難しい内容のものは一切ないです。探索をしっかり進めていれば初周でプラチナに届くかも。引っ掛けじみた内容のものがひとつありますが、上記のシーン選択で直前からやり直せるタイミングのため負担は少ないです。


○シリーズで一番穏やかなストーリー


 良くも悪くもインパクトがあった旧作とは少し違い、口当たりがマイルドになってヒューマンドラマの側面が濃くなった印象です。パーソナルな話運びが薄れたというか、比較的万人受けする内容で、旧作のノリを期待していた序盤は少々物足りなさがありました。ですがエピソード4あたりからグッと真相に迫る展開になり、エンディングを迎える頃にはひとまず満足しました。

 ビフォアザストームに続いて演劇要素もあり、LARPとしてゲーム内に落とし込まれていて新鮮でした。
 ビフォアザストームといえば、ステフが主人公の追加エピソードがシリーズ集大成感があってすごく良かったです。キャプテン・スピリット(2の前日譚)みたいな一か所舞台で、ラジオDJ兼レコード屋兼ミュージシャンとして働く内容となっており、初期2作アルカディア・ベイの後日談要素まであって、期待以上でした。

 実のところ、一時間程度の短い内容を予想していたのですが、内容盛りだくさんでクリアに二時間半かかりました。ラジオDJもレコード屋もゲームの内容になることが少ないので、そういった新鮮さもありました。
 ステフ以外にも懐かしのキャラクターが出てきたり、やや描写不足感のある今作本編キャラクターの人間関係描写もあるので、旧作プレイの経験を問わず絶対に遊んだほうがいいです。

【気になった点】


△若干動作がカクつく時がある


 街の目抜き通りなどは特に不安定に感じます。操作に支障はないものの滑らかとは言えないという感じです。あと(自分のPS4環境だと)エリア切り替えの読み込みが少し長めで、ゲームテンポが崩れがちでした。


 あと、街の人達の会話や心の声がリマインダーのセリフで途切れてしまうことがあり。



△本編だけだとボリューム不足


 ストーリーの内容は別として、ボリュームだけで見ると割とあっさり終わってしまったというのが正直なところです。追加エピソードをクリアしてやっと旧作(キャプテン・スピリット除く)と同じくらいのプレイ感になりました。


 しかし思い返すとビフォアザストームもこのくらいだったような気がします。こちらは完全新作で舞台もキャラクターも一新されているため、余計掘り下げ不足に感じるのでしょう。

 その分グラフィックが綺麗だし、BGMやミニゲームも充実しているし、追加エピソードを遊べば解消される不満ではあるので、そこまで気になるというわけではないです。



【まとめ】

 ゲームとしては正当進化で、高水準かつ安定した内容でした。シリーズ経験者ほどストーリーが物足りないかもとは思います。旧作のインパクトを期待せず、シリーズ最新作を楽しむという感じで臨んだほうが良いかも知れません。
 前作の2が自分に合わず、シリーズの行く末を勝手に不安視していたのですが杞憂でした。主人公も周りのキャラクターも割と成熟しているので、その意味では安心して遊べます。自分の選択の結果、理不尽に罵倒されるみたいなことはほぼなかったです(テーマからして仕方ないとはいえ、2は周りが何もしないくせに敵意と嫌味だけはぶつけてくるので本当に疲れました)。

 ちなみに、初周でほぼ全員と友好な関係になり、最高レベルの結末を迎えられました。おなじみのエピソードクリア後のプレイヤー選択結果表示では比較的レアらしく、得した感じです。

 また新作が出たら引き続き発売日購入する予定です。ただ、仮に新作があっても日本語版が出るかどうかやや不安ではあります。素人目には大ヒット売上を達成するイメージが湧かないので……ビフォアザストームの段階でも日本語版が必要かTwitterでアンケートしていたし、キャプテンスピリットや2も今作も実のところ危ういな……と思っていました。実際には無事に発売されたので一安心ですが。
 ともあれ、引き続き購買行動で示そうかと思います。



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