ゲームクリア感想139_ライフイズストレンジ2(PS4版)
公式サイトはこちら
初代の記事はこちら
ビフォアザストームの記事はこちら
プロモーションが皆無という訳でもないのに、日本国内では発売があまり周知されていない本作。私は体験版を遊び、DL版を予約して発売日に備えていました。
まさかの日本国内オンリートレーラー曲に驚きながらも、このトレーラーの段階では期待が最高潮でした。
今振り返ると、この時がピークでした。これまでの二作はプラチナトロフィーを取得してから記事を作成していたのですが、今作はそこまでしていないところから、なんらかの思うところがあったことをご推察いただければと思います。
バージョン 1.01
難易度 なし
クリア時間 約12時間
トロフィー取得率 56%
各マップ自体がこれまでよりも広めになったにもかかわらず、作り込みの度合いは下がるどころか上がっています。調べられるオブジェクトなども増えて、探索しがいがあります。制作陣の緻密な取材がうかがえました。
もっとも、後述の理由でじっくり楽しめないことが多いですが……
選択の結果が反映される「通常モード」と反映されない「パラレルワールド」が選べるので、選択の結果を上書きすることなくトロフィー回収などができます。
また、各パートの収集物の数も表示されるので、取り逃しがなく便利です。
セーブスロットも複数に分かれているので、周回プレイも気兼ねなくできます。
The Awesome Adventures of Captain Spiritとして配信されている無料体験版があります。
これはよくある、序盤だけ遊べる体験版とは違い、製品版とは別の主人公、別のストーリーになりますが、製品版よりも丁寧にまとまっていて、想像よりもこれ一作で遊べるのでオススメです。
データを残していれば、製品版にもささやかながら反映されます。
このシリーズお馴染みですね。言葉のニュアンスの違いで思わぬ選択をしてしまう…みたいなことは無かったです。
フルプライスでも良いくらいのボリュームだと思うのですが、4,980円(税別)という中価格帯です。利益が確保できるのか不安になるものの、ユーザーとしては助かりました。
あと、個人的には中〜低価格帯だとDL版を選ぶことが多いです。
最近は、低価格のインディーズゲームなんかはパッケージ版の方が価格が高かったりすることもあるので、昨今のコロナウイルス事情も相まって、DL版主流の流れがますます加速しそうですね。
クリアまで一度も感じたことがないです。
このシリーズ最大の魅力ともいえるストーリーが好きになれませんでした。
なんていうかあらゆる点が「いかにも」で、不自然さが目立ちまくるんですよね。
「こうすれば皆さん"エモい"って言ってくれるんでしょ? 」みたいな制作陣の顔が透けて見えるというか……
エピソードが5つあり、いずれも↓
・平成のドラマみたいないかにもな不幸が発生(大体主人公がボコられる)
・いかにも今後に影響しそうな選択が発生
・ゴタゴタの後の束の間の休息
・また理不尽な不幸が発生(またボコられる)
・弟の不思議パワーが炸裂!
・兄弟間でひと悶着のち共依存を深める
(誰にも頼れない! 悪いのはアメリカ人! 悪いのは大人! )
・なんかいい感じの曲が流れて締め
↑というワンパターン。誇張ではなく毎回ボコられが発生するので、同情するよりしつこさへの不快感が勝ります。なんでこんなに押し付けがましいのか。
しかも、ボコられや罵倒だけでなく、少し前にTwitterで流行った尊厳破壊まである始末。相当意図的にこちらを不快にしようとしてくるので、ゲーム体験として楽しいと思える点がほとんどありませんでした。
選択も増えた割にパッとしません。
前二作は選択を出すタイミングも反映させるタイミングも巧みで、あっそう来るか! という驚きとともに納得を味わっていたものの、今回はやたら選択が安売りされ、どれを選んでもないも印象に残りません。
というか、ボリュームはシリーズ最大の割に印象深いシーンが特にないです。
思い出せるのは、不幸のための不幸、エモのためのエモ(?)みたいなあざとい不幸が連続していたなぁということだけ。
せっかくエピソードが分かれているのに、あるのはいずれも暴力と罵倒、少しの善意という感じで、いくらなんでもそこまで世界は厳しくないだろと思います。
同じ不幸連発でも、BEYOND:Two Soulsなんかはこのへんのバランスが上手く、心を抉る辛いパートとそうでないパートを散らして緩急をつけていたので全然そうは感じなかったです。
何もかも悪い点しかない、という訳ではなく、要所要所の選択ではなかなか緊張感をもって悩むこともありましたが、全体を通してみるとかなりワンパターンで食傷気味な展開が多かったです。
エピソード5だけはそこそこの完成度でした。
そして、ストーリーを鼻につくものにした最大の原因がキャラクターです↓
まず主人公の行動原理たる弟、ダニエルにまったく愛着が湧きません。9歳という年齢を差し引いても我儘で、ほぼ毎回兄である主人公が理不尽にその尻拭いをさせられます。
ゲーム序盤なら仕方がないとも思えるのですが、話が終盤になっても大して成長せず、こっちの揚げ足取りだけは一人前。
そんな弟でも必死に守ろうとする主人公に感情移入できず、ストーリーが苦痛でした。
というかこの主人公も極端で、弟を守れるのは世界で自分だけと言わんばかりに振る舞って、プレイヤーの介入できないカットシーン中で勝手に敵を増やしたりして、その意固地さに辟易することが多かったです。
兄弟をオオカミに例えてベタベタな寓話風語りをするのも共感性羞恥を刺激されるし、
なんかプレイヤーそっちのけで兄弟間の共依存を深める様をひたすら見せつけられて 、もう……なんていうかこの兄弟、守ってくれた人間に対して恩を仇で返すことが多く(特に弟)、モヤモヤさせられます。
極端な悪意か極端な善意しかないストーリーの問題が大きいですが。
ついでに言ってしまうと、兄弟だけでなくこの家族全員が苦手ですね。
父は善人だけど弟を甘やかしすぎでは? と思ったし、母は主人公が嫌うのも当然な無責任人間だし、母方の祖父母が比較的まともなくらい。
苛烈な人種差別に晒されたのは気の毒だけど、この人達のパーソナリティがもっとまともならこんな不幸な話にはならなかったように思えてなりません。
かといって周囲の人間も7割は好感の持てない連中またはクズで、善人は3割くらいでした。
しかも、TwitterやPixivでよく見るような、取ってつけたようなクズがどのエピソードにも必ず登場するので、あまりに薄っぺらさに、これがあのライフイズストレンジなのか? とすら思いました。
前二作はサブキャラクターも魅力的だったのに、今作はエピソードごとに使い捨てなのもあって、魅力を感じることがなく、その場その場で見切っていくことが多かったです。
「人にはさまざまな側面があり、一面だけで判断できない」とライターは伝えたいのでしょうが、サブキャラクターの大半は登場エピソードが終わればお役御免なので、嫌な奴は嫌な奴のまま、善い人は善い人のまま、印象が変わることはなかったです。
嫌な奴といっても、掘り下げさえあればもっとマシになっていた気がします。
エピソード4の敵サイド(?)キャラクターとか、呆れた嘘つきではあるけどこれまで出会ったクズよりはずっとマシだったので、血縁ゴリ押ししてくる主人公サイドの方が気持ち悪く感じてしまいました。
長々と書いたものの、私がこのシリーズに向いていないと言われればそれまでではあります。一作目の中盤までのクロエ、ビフォアザストームのレイチェル、今作のダニエルと、DQNの尻拭いに奔走する展開が苦手なのだとようやくはっきり自覚しました。
更に言うと、ハッパと酒とタバコ とパーティー、アメリカのティーンエイジャー、みたいなノリも、こちらの感覚としてはぎょっとしますし、それを青春のワンシーンとして語られても違和感があります。
個人的に、体験版の主人公であるクリスが一番好きですね。
体験版自体が前二作のつくりに近いこともあって……主人公一家よりクリス一家の問題を解決したかった。
体感で、ひとつのエピソードの65%くらいが見ているだけのカットシーンでした。
前述の通りストーリーもキャラクターも好きになれなかったので。辛い時間でした。
それはともかく、これが地味にゲームを損なっていると思います。
前二作は操作パートがメインだった記憶があるのですが、なんか今作は操作パートが限られていて窮屈に感じます。
オブジェクトやアイテムは増えているのに、同行者の催促や主人公の独白でやたら急かされるので、折角の探索パートに集中できません。しかも催促の語調が皆キツいので萎えます。
リアルな表現ではあるものの、それって静かに探索したいという楽しさとトレードするほどのものなのか? というのはよく思います。本作に限らず。
独白の最中にどこか調べたりすると途切れて、もうそれっきり再生されないことが多いです。同行者の会話は途切れても再開されることが多いので、会話なら相手がいるけど独り言なら打ち切るのが自然だろうという意図的な仕様なのでしょう。
それはそうとして損した気分になります。
まさかライフイズストレンジの記事でこんな当たりの強い文章を書くとは……
いや、ビフォアザストームの頃から兆候はあったものの、嫌な方向に向かってしまったなぁというのが率直な思いです。
本当に悪い意味で、発売元のスクエニっぽくなってしまいました。
押し付けがましくあざといストーリー&キャラクターと、やたら長いカットシーン、いわゆるJRPGの特徴が色濃く、そっちに向かってしまったかと。
最近ではスクエニすらそこから脱却しつつあるので、よりレガシーさが浮き彫りになっているような気もします。
なんていうか、人種差別や国境問題などに対する制作陣の高い意識がゲームにうまく落とし込まれているように思えません。その問題意識は尊重していますが、ちょっと不幸を連発しすぎてリアリティを損ない、逆効果にすら感じました。
血縁さえ繋がっていれば家族は許し合うべきなのか、というのは作中でもさりげなく提起されていたのに、その点にはプレイヤー側の答えを反映できず、最後まで弟を守ることを強制されるのも、社会問題への意識の高さの割にそこは血縁でファイナルアンサーなのか、というのは拗れすぎな見方でしょうか。
キャラクターも愛着が湧いたり違う側面を見る前にエピソードが切り替わるので、特に印象に残らず、主人公兄弟が好きになれないとエンディングまで辛いままです。
特に弟はライターに下駄を履かされている感が強いですね。
シリーズの評価としては、現状ゼノブレイドシリーズに似てますね。
どちらも1→外伝→2と出て、1は良作、外伝は賛否両論、2はノリが変わって更に賛否両論という。キャラクターも不快なのが多く、ボリュームの割にさほど話が印象に残らないのも双方の2の共通点。
折角なので、残りのトロフィーも回収してプラチナ取得したいと考えていますが、それはまた余裕のできた時にしたいと思います。前二作より面倒になってますし。
ストーリー自体の周回は、もう初周のエンディングが彼ら兄弟にとって最良の終わり方だと思っているので、特に考えていません。
今から始める方は、できれば心に余裕のある時に遊ぶのがオススメです。主人公がひたすら理不尽な悪意に晒されるので、辛い時に進めると悪影響かも。
ストーリーの進め方に関しては、最初に方針を定めて、それを初志貫徹すると思う通りの終わり方を迎えやすい気がします。
このへんはゲーム中でそれとなく示唆されます。
初代の記事はこちら
ビフォアザストームの記事はこちら
プロモーションが皆無という訳でもないのに、日本国内では発売があまり周知されていない本作。私は体験版を遊び、DL版を予約して発売日に備えていました。
まさかの日本国内オンリートレーラー曲に驚きながらも、このトレーラーの段階では期待が最高潮でした。
今振り返ると、この時がピークでした。これまでの二作はプラチナトロフィーを取得してから記事を作成していたのですが、今作はそこまでしていないところから、なんらかの思うところがあったことをご推察いただければと思います。
バージョン 1.01
難易度 なし
クリア時間 約12時間
トロフィー取得率 56%
【良かった点】
◎ロケーションの作り込み
各マップ自体がこれまでよりも広めになったにもかかわらず、作り込みの度合いは下がるどころか上がっています。調べられるオブジェクトなども増えて、探索しがいがあります。制作陣の緻密な取材がうかがえました。
もっとも、後述の理由でじっくり楽しめないことが多いですが……
◎エピソード選択が細かく便利
選択の結果が反映される「通常モード」と反映されない「パラレルワールド」が選べるので、選択の結果を上書きすることなくトロフィー回収などができます。
また、各パートの収集物の数も表示されるので、取り逃しがなく便利です。
セーブスロットも複数に分かれているので、周回プレイも気兼ねなくできます。
◎体験版の出来が非常に良い
The Awesome Adventures of Captain Spiritとして配信されている無料体験版があります。
これはよくある、序盤だけ遊べる体験版とは違い、製品版とは別の主人公、別のストーリーになりますが、製品版よりも丁寧にまとまっていて、想像よりもこれ一作で遊べるのでオススメです。
データを残していれば、製品版にもささやかながら反映されます。
◎相変わらずの高品質ローカライズ
このシリーズお馴染みですね。言葉のニュアンスの違いで思わぬ選択をしてしまう…みたいなことは無かったです。
○ボリュームの割に安価
フルプライスでも良いくらいのボリュームだと思うのですが、4,980円(税別)という中価格帯です。利益が確保できるのか不安になるものの、ユーザーとしては助かりました。
あと、個人的には中〜低価格帯だとDL版を選ぶことが多いです。
最近は、低価格のインディーズゲームなんかはパッケージ版の方が価格が高かったりすることもあるので、昨今のコロナウイルス事情も相まって、DL版主流の流れがますます加速しそうですね。
○ローディングのストレスほぼなし
クリアまで一度も感じたことがないです。
【気になった点】
×あざとさと独善が鼻につくストーリー
このシリーズ最大の魅力ともいえるストーリーが好きになれませんでした。
なんていうかあらゆる点が「いかにも」で、不自然さが目立ちまくるんですよね。
「こうすれば皆さん"エモい"って言ってくれるんでしょ? 」みたいな制作陣の顔が透けて見えるというか……
エピソードが5つあり、いずれも↓
・平成のドラマみたいないかにもな不幸が発生(大体主人公がボコられる)
・いかにも今後に影響しそうな選択が発生
・ゴタゴタの後の束の間の休息
・また理不尽な不幸が発生(またボコられる)
・弟の不思議パワーが炸裂!
・兄弟間でひと悶着のち共依存を深める
(誰にも頼れない! 悪いのはアメリカ人! 悪いのは大人! )
・なんかいい感じの曲が流れて締め
↑というワンパターン。誇張ではなく毎回ボコられが発生するので、同情するよりしつこさへの不快感が勝ります。なんでこんなに押し付けがましいのか。
しかも、ボコられや罵倒だけでなく、少し前にTwitterで流行った尊厳破壊まである始末。相当意図的にこちらを不快にしようとしてくるので、ゲーム体験として楽しいと思える点がほとんどありませんでした。
選択も増えた割にパッとしません。
前二作は選択を出すタイミングも反映させるタイミングも巧みで、あっそう来るか! という驚きとともに納得を味わっていたものの、今回はやたら選択が安売りされ、どれを選んでもないも印象に残りません。
というか、ボリュームはシリーズ最大の割に印象深いシーンが特にないです。
思い出せるのは、不幸のための不幸、エモのためのエモ(?)みたいなあざとい不幸が連続していたなぁということだけ。
せっかくエピソードが分かれているのに、あるのはいずれも暴力と罵倒、少しの善意という感じで、いくらなんでもそこまで世界は厳しくないだろと思います。
同じ不幸連発でも、BEYOND:Two Soulsなんかはこのへんのバランスが上手く、心を抉る辛いパートとそうでないパートを散らして緩急をつけていたので全然そうは感じなかったです。
何もかも悪い点しかない、という訳ではなく、要所要所の選択ではなかなか緊張感をもって悩むこともありましたが、全体を通してみるとかなりワンパターンで食傷気味な展開が多かったです。
エピソード5だけはそこそこの完成度でした。
そして、ストーリーを鼻につくものにした最大の原因がキャラクターです↓
×不快な主要キャラクターと使い捨てのサブキャラクター
まず主人公の行動原理たる弟、ダニエルにまったく愛着が湧きません。9歳という年齢を差し引いても我儘で、ほぼ毎回兄である主人公が理不尽にその尻拭いをさせられます。
ゲーム序盤なら仕方がないとも思えるのですが、話が終盤になっても大して成長せず、こっちの揚げ足取りだけは一人前。
そんな弟でも必死に守ろうとする主人公に感情移入できず、ストーリーが苦痛でした。
というかこの主人公も極端で、弟を守れるのは世界で自分だけと言わんばかりに振る舞って、プレイヤーの介入できないカットシーン中で勝手に敵を増やしたりして、その意固地さに辟易することが多かったです。
兄弟をオオカミに例えてベタベタな寓話風語りをするのも共感性羞恥を刺激されるし、
なんかプレイヤーそっちのけで兄弟間の共依存を深める様をひたすら見せつけられて 、もう……なんていうかこの兄弟、守ってくれた人間に対して恩を仇で返すことが多く(特に弟)、モヤモヤさせられます。
極端な悪意か極端な善意しかないストーリーの問題が大きいですが。
ついでに言ってしまうと、兄弟だけでなくこの家族全員が苦手ですね。
父は善人だけど弟を甘やかしすぎでは? と思ったし、母は主人公が嫌うのも当然な無責任人間だし、母方の祖父母が比較的まともなくらい。
苛烈な人種差別に晒されたのは気の毒だけど、この人達のパーソナリティがもっとまともならこんな不幸な話にはならなかったように思えてなりません。
かといって周囲の人間も7割は好感の持てない連中またはクズで、善人は3割くらいでした。
しかも、TwitterやPixivでよく見るような、取ってつけたようなクズがどのエピソードにも必ず登場するので、あまりに薄っぺらさに、これがあのライフイズストレンジなのか? とすら思いました。
前二作はサブキャラクターも魅力的だったのに、今作はエピソードごとに使い捨てなのもあって、魅力を感じることがなく、その場その場で見切っていくことが多かったです。
「人にはさまざまな側面があり、一面だけで判断できない」とライターは伝えたいのでしょうが、サブキャラクターの大半は登場エピソードが終わればお役御免なので、嫌な奴は嫌な奴のまま、善い人は善い人のまま、印象が変わることはなかったです。
嫌な奴といっても、掘り下げさえあればもっとマシになっていた気がします。
エピソード4の敵サイド(?)キャラクターとか、呆れた嘘つきではあるけどこれまで出会ったクズよりはずっとマシだったので、血縁ゴリ押ししてくる主人公サイドの方が気持ち悪く感じてしまいました。
長々と書いたものの、私がこのシリーズに向いていないと言われればそれまでではあります。一作目の中盤までのクロエ、ビフォアザストームのレイチェル、今作のダニエルと、DQNの尻拭いに奔走する展開が苦手なのだとようやくはっきり自覚しました。
更に言うと、ハッパと酒とタバコ とパーティー、アメリカのティーンエイジャー、みたいなノリも、こちらの感覚としてはぎょっとしますし、それを青春のワンシーンとして語られても違和感があります。
個人的に、体験版の主人公であるクリスが一番好きですね。
体験版自体が前二作のつくりに近いこともあって……主人公一家よりクリス一家の問題を解決したかった。
△カットシーンが長くテンポが悪い
体感で、ひとつのエピソードの65%くらいが見ているだけのカットシーンでした。
前述の通りストーリーもキャラクターも好きになれなかったので。辛い時間でした。
それはともかく、これが地味にゲームを損なっていると思います。
前二作は操作パートがメインだった記憶があるのですが、なんか今作は操作パートが限られていて窮屈に感じます。
△探索が楽しめない
オブジェクトやアイテムは増えているのに、同行者の催促や主人公の独白でやたら急かされるので、折角の探索パートに集中できません。しかも催促の語調が皆キツいので萎えます。
リアルな表現ではあるものの、それって静かに探索したいという楽しさとトレードするほどのものなのか? というのはよく思います。本作に限らず。
△独白がしょっちゅう途切れる
独白の最中にどこか調べたりすると途切れて、もうそれっきり再生されないことが多いです。同行者の会話は途切れても再開されることが多いので、会話なら相手がいるけど独り言なら打ち切るのが自然だろうという意図的な仕様なのでしょう。
それはそうとして損した気分になります。
【まとめ】
まさかライフイズストレンジの記事でこんな当たりの強い文章を書くとは……
いや、ビフォアザストームの頃から兆候はあったものの、嫌な方向に向かってしまったなぁというのが率直な思いです。
本当に悪い意味で、発売元のスクエニっぽくなってしまいました。
押し付けがましくあざといストーリー&キャラクターと、やたら長いカットシーン、いわゆるJRPGの特徴が色濃く、そっちに向かってしまったかと。
最近ではスクエニすらそこから脱却しつつあるので、よりレガシーさが浮き彫りになっているような気もします。
なんていうか、人種差別や国境問題などに対する制作陣の高い意識がゲームにうまく落とし込まれているように思えません。その問題意識は尊重していますが、ちょっと不幸を連発しすぎてリアリティを損ない、逆効果にすら感じました。
血縁さえ繋がっていれば家族は許し合うべきなのか、というのは作中でもさりげなく提起されていたのに、その点にはプレイヤー側の答えを反映できず、最後まで弟を守ることを強制されるのも、社会問題への意識の高さの割にそこは血縁でファイナルアンサーなのか、というのは拗れすぎな見方でしょうか。
キャラクターも愛着が湧いたり違う側面を見る前にエピソードが切り替わるので、特に印象に残らず、主人公兄弟が好きになれないとエンディングまで辛いままです。
特に弟はライターに下駄を履かされている感が強いですね。
シリーズの評価としては、現状ゼノブレイドシリーズに似てますね。
どちらも1→外伝→2と出て、1は良作、外伝は賛否両論、2はノリが変わって更に賛否両論という。キャラクターも不快なのが多く、ボリュームの割にさほど話が印象に残らないのも双方の2の共通点。
折角なので、残りのトロフィーも回収してプラチナ取得したいと考えていますが、それはまた余裕のできた時にしたいと思います。前二作より面倒になってますし。
ストーリー自体の周回は、もう初周のエンディングが彼ら兄弟にとって最良の終わり方だと思っているので、特に考えていません。
今から始める方は、できれば心に余裕のある時に遊ぶのがオススメです。主人公がひたすら理不尽な悪意に晒されるので、辛い時に進めると悪影響かも。
ストーリーの進め方に関しては、最初に方針を定めて、それを初志貫徹すると思う通りの終わり方を迎えやすい気がします。
このへんはゲーム中でそれとなく示唆されます。
コメント
コメントを投稿