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【まとめ】2016年個人的ゲーム大賞&遊んだゲーム振り返り

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去年まとめはこちら  結論から言うと今年は良作揃いでした。RPGだけでも、スターオーシャンとペルソナとFFの新作が同じ年に発売するという贅沢ぶりに加え、他のゲームも新旧問わず軒並み楽しめました。  もうしばらくこんな当たり年は来ないのではないかと不安になるくらいですが、来年は来年で期待作目白押しなので、やはり忙しくなりそうです。  そして今年のゲームまとめですが、去年と同様のフォーマットで下記にまとめました。 赤字 =今年発売  黒字=それ以外 ()内は複数ハードで発売されている中で自分が遊んだハード、 ブログに記事があるタイトルはリンクあり。 また、2015年12月発売の新作でクリアが2016年になったものは新作扱いにしています。 【2016年ゲーム大賞〜新作部門〜】 ■ペルソナ5(PS4版)  例年一つに絞りきれないのですが、今年はこれですんなり決定しました。 何やらファンタジーブランドを立ち上げたとのことですが、当分ペルソナの新作はいいかなと思えるくらいの長大なボリュームと、それに相応しい遊びやすさ、ストーリーの面白さ、ブラッシュアップされたゲーム性と、ほとんど文句の付け所がなく、声を大にして人に勧められるRPGでした。もう大絶賛です。 【2016年ゲーム大賞〜旧作部門〜】 ■ドラゴンエイジ インクイジション(PS4版)  今年は新作で忙しく、あまり旧作に手を出しませんでした。 ドラゴンエイジシリーズは本作が初でしたが、オープンワールドRPGとして楽しめました。やはりBioWareのRPGに外れはないですね。     【2016年ゲーム大賞〜ゲーム音楽部門〜】 ■Reincarnation(出典:幻影異聞録#FE ※2015年12月発売) ■What a Breeze(出典:スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness)  ダブル受賞にしました。Reincarnationはもっと作中でフィーチャーして欲しかったくらいの名曲で、今でも毎日のように聴いています。  What a Breezeは後半のダンジョンでしか流れない戦闘曲で、シームレス乱戦を盛り上げるヒロイックな曲。  毎年同じことを言いそうですが、ことゲーム音楽に

ゲームクリア感想75:人喰いの大鷲トリコ

てっきりキャンセルになったと思っていたので、去年か一昨年だったかのE3で久々の動画が出た時には安堵しました。 PS2版のICOを一周クリアしただけで、所謂「上田ゲー」にはこれと言った思い入れは無いのですが、これだけは発表当時から世界観やゲーム性に惹かれました。 クリア時間は15時間以内、ダウンロード版です。 あと、私にしては珍しく、この手の謎解きアドベンチャーでノーヒントクリアを果たしました。 【良かった点】 ◎このゲームでしか味わえない体験 ここまでの大型生物と一緒に探索するゲームというのは(私が知る限り)無かったと思うので、新感覚でした。  先へ進むためには建物の仕掛けを解くだけではなく、トリコという生物の力や身体を借りないと先へ進めないので、通じているかどうか心配しながら、トリコに呼びかけて謎の建造物を進んでゆく、というのがゲームの流れになります。  相手は動物なので当然言語のやりとりは出来ず、快適さという基準から見ると、意思疎通がなかなかうまく行かないのがイライラの原因となることも多々ありました。段差を登ってもらうだけで10分近く費やしたこともあります。  ただ、それ故にうまくコミュニケーションが通じた時は安心します。話が進むに従って警戒心も解け、ワイルドな愛情表現に驚いたり和んだり。序盤は反応に乏しいトリコも、仲が深まるにつれて積極的になってきます。  紆余曲折を経てラストを迎えた時、泣きはしませんでしたが、色々な想像力が働いて切ないものが込み上げました。  動物好きな人だけではなく、切った張ったのゲームに疲れてきた人にもお勧めです。 ◎リトライとオートセーブが快適 ローディングがストレスになったことはほぼありませんでした。 サクサクやり直せる部類だと思います。オートセーブタイミングも適切。 ◎移動が基本スピーディー 普通の走りもそれなりに足が速く、かつほふく前進やハシゴ昇降や隙間通過などの、移動速度が下がりがちな場所でも比較的スイスイ進んでくれます。  子供の身軽さをしっかり表現して、かつ快適さに落とし込んでいるのに感心しました。 正直、もっさり移動を覚悟していたのでこの辺の快適さは嬉しかったです。 ◯ICOより簡単になった謎解き 頭の回転よりも観察力が重要になったと思います。 ICOで

ゲームクリア感想74:FINAL FANTASY 15 (PS4版)

オフライン前作(LR:FF13)の記事はこちら  10年とも言われる長期化した開発期間に関しては、不思議と思うところはありません。 なかなか情報が出ないのにやきもきした時期もありましたが、他の面白いゲームを進めている間にそんな気持ちも薄れて、新情報が出ればひとまず義務的にチェックする、というやや消極的な受け止め方になってしまいました。 発売日が決まった時は流石に驚いて、その勢いのまま予約しましたが、結局それも延期になる始末。  かといって予約を取り消すほどの失望でもなく、発売日夜から早速起動しました。 操作パターンはB、 難易度はノーマル(変更なし) クリア時間は約71時間でした。 発売日パッチはゲーム開始前に導入済みです。 またプラチナトロフィー獲得済みで、その際のクリア時間は約98時間半でした。 【良かった点】 ◎リバーシブルジャケット  最初に挙げるのがそれか! という感じですが、歴代FFパッケージと統一できるように、裏返すとロゴのみのパッケージに出来ます。 ◎自動写真撮影システム これ相当な神システムじゃないですか?  その名の通り、プロンプトという仲間が自動で写真を撮って、宿泊時に見せてくれます。 気に入った写真があれば150枚まで保存できます。写真のスキルレベルを上げれば写真の腕も向上します。  これがなかなか良い出来で、自動で効果も付けてくれたりするので(スキルメニューで設定変更可)、思いのほか良い写真が集まります。 個人的には、普段スクリーンショットが撮りにくい戦闘中の写真が手に入るのと、このシステムがストーリーにも関わっているのが好感触でした。 発売前にアナウンスされた時は何の期待もしていない要素でしたが、これは嬉しいサプライズでした。 ◎良曲揃いのBGM+カーラジオで聴ける豊富な旧作曲  二転三転したゲーム内容に対し、この点だけはずっと前から信頼していました。 戦闘曲だけでもかなり種類がある上に、イベントで流れる曲も雰囲気にしっかり合致していて、ゲーム全体の盛り上げに一役買っていました。 また、 サウンドトラックは2016年12月21日発売 だそうです(リンク先音声注意)。 加えて、各地の店で「FF◯◯のおもいで」というカー用品を購入すれば、旧

ゲームクリア感想73:ホラート〜ディアトロフ峠の惨劇〜

今年の東京ゲームショウに行った目的の一つが、このゲームの試遊でした。 混雑でブースが見つけられなくて諦めましたが…… プレイ時間は約7時間。 トロフィー取得率は71%です(あと一つだけ)。  元となる事件に関しては、 ネットの情報 と映画 「ディアトロフ・インシデント」 の予備知識しかありませんが、この手の話が大好きなので、ゲーム版にも興味を抱いた次第です。 【良かった点】 ◎背筋が震える孤独感 実はシナリオ目当てで、ホラー要素にはそんなに期待していなかったのですが、めちゃくちゃ怖かったです。 エイリアン:アイソレーション 以来にゲームでビビりました。  ただでさえ雪山に一人で心細いのに、外を歩けば凍傷になりそうな猛吹雪で、洞窟に入れば謎の囁き声が聞こえ、森に入れば真っ暗闇で、わずかな建物に入れば怪奇現象という始末。雰囲気を出すために部屋の電気を消して布団を被って進めてみたのですが、予想以上に恐怖感が増幅されて焦りました。  しかも持ち物に乏しく(コンパスと地図とノートくらい)、危機に対する抵抗手段が自分の肉体以外に無いのも不安を煽ります。  特に、唐突に挿入されるナレーション( 有名俳優 が担当)は心臓が跳ねること必至。 特にイベントも起きそうにない道の真ん中で、突如として美声で囁かれるので、そのたびに背筋がビクッとしました。  このナレーション含め、BGMやSEなどの音声面にかなり注力されているので、没入感を得たいならヘッドフォン推奨です(攻略上でも有利)。 ◎爆速ファストトラベル 何と 2秒 です。ゲーム自体が短いのでそんなに使わないですが、これは感心しました。 ◯テキスト拡大可能 最初は文字の小ささに面食らいましたが、L2で拡大して読めました。 文字の拡縮が出来ないゲームもあるので、ここの配慮がされていて嬉しかったです。 ◯手探りでやり応えある探索 雪山で、オートマッピングや現在位置表示なし、地図とコンパスのみというリアル志向な作りなので、方向音痴だと最序盤で詰みかねません。   しかも、地図と言っても最低限の情報しか記載されていないので、ゲームが始まったら、地図左上の方角の記載を頼りに、イベント発生ポイントを巡るのが主な流れになりますが、私はこの記載にすらしばらく気が付かず、序盤は探索とい

ゲームクリア感想72:Gone Home:Console Edition

以前から「高評価なインディーズゲーム」として名前だけは知っていたのですが、 今回ローカライズされて国内DL発売されると同時に、2016年11月の PS Plusフリープレイ ( 提供期間:2016年11月2日(水)~2016年12月6日(火)) に来るということで、このゲームのためにPS Plusにお試し加入しました。 トロフィー取得率は95%(残り一つだけどうしても取れない) それらの回収も含めたプレイ時間は約5時間くらいです。 【良かった点】 ◎「元の場所に戻す」という良システム  オブジェクトを拾ったら、それを拾った場所に視点を合わせると「元の場所に戻す」というコマンドが表示されて、合った場所と全く同じ場所に戻せます。  地味ながらも、他のゲームではありそうでなかった機能で、拾ったオブジェクトが行方不明になったりする心配も減りました。  コメンタリーモードで制作スタッフも言及していましたが、このシステムを採用したのは本当に良かったと思います。 ◎家の中なのに孤独感  雨の日、家族が誰もいなくて薄暗い家の中に雨音だけが響く、不気味に静かなあの感じが表現されているなと感じました。  私も子供の頃、雨の日の留守番が心細く感じたのを今でも覚えています。見知った家のはずなのにやけに静かで、もしこの家に自分以外の誰かがいたらどうしよう……などという方向に想像力が働いてしまいました。  このゲームに出てくるような広い家ではなく、ただの団地でしたが……  このゲームの舞台は屋敷の中で完結しますが、外はずっと雷雨で、屋敷の中も初めは電気が切れている場所が殆どです。薄暗い部屋の中、スイッチを探していると突如として(ランダム再生の)雷鳴が響き渡って、ちょっとびっくりしたりもします。  とは言ってもホラーゲームではないので、ホラーが苦手な人でも基本は安心です。 何ヶ所がホラー演出があるだけです。 ◯狭そうで広い屋敷の中と探索の楽しさ  ゲームを初めて地図を開いた時は「一軒家だしすぐに探索が終わりそうだな。早々にクリアできそう」と思っていたのですが、凝った作りで複雑な屋敷の構造、各地で調べられる箇所や読めるテキストの思いがけない豊富さなどにより、気がついたら探索に熱中していました。  

ゲームクリア感想71:ライズオブザトゥームレイダー(PS4版)

前作の記事はこちら 前作を発売日に買って中々楽しめたので、今回も買いました。 XBOX ONEでは約一年前に発売されていたのですが、未だにハードを揃えていないので……(いずれ買いたい) クリア時間は約30時間、トロフィー取得率は46%(全DLC含め)です。 難易度はNormal。 【良かった点】 ◎戦闘が少なくなり探索メインになった  前作は敵の頭数も多く、ボス戦もあって戦闘に苦労した思い出があるのですが、今作では敵の頭数が減った上にステルス行動できる局面が増えて、戦闘が楽になりました。  その代わりに、遺跡探索がメインコンテンツになった感じです。  戦闘自体は(近接攻撃が強い)TPSで、あまり独自性が無く爽快感もそんなに無いので、探索メインの内容になっていたのは有難かったです。    探索は前作同様にステージ型のオープンワールドで、今回は雪景色がメインです。 コントローラーを振動ONにすると、凍った足場をそろそろ伝い歩く臨場感が手に伝わってくるのでおすすめです。   ◎シングルプレイDLCが面白い  DLCには「冷酷な闇」「バーバ・ヤーガ」「エンジュランスモード」(co-op対応)「一族の系譜」(PSVR対応)、その他追加衣装などがあり、全てシングルプレイ可能です。  中でも白眉なのが「一族の系譜」で、戦闘無しで洋館の探索をするモードなのですが、なかなか雰囲気が出ていて、ホラーゲーム好きとしても楽しめました。  PSVRで遊んだら一層面白そうです。 ◯ボリュームたっぷりかつお手頃価格  そこそこのボリュームを持つ本編に加え、全DLC込で6,800円(DL版なら5,800円)なので、PS4のソフトとしては安いです。 ◯コレクタブルが凝っている  前作に引き続き、音声ファイルのみならず文書のコレクタブルやレリックまで全ボイス付きです。いずれも相当な数なのによく対応したなと思います。 ◯ジップラインを上れる  高低差の激しいステージが大半なので、これは地味に有難かったです。 ボタンを押し間違えて下ってしまった時も、途中で停止して戻れるのでストレス軽減になりました。 ◯親切な通知  敵を全滅させたり謎を解いたりすると、正解SEみたいなもの

ゲームクリア感想70:ペルソナ5(PS4版)

ペルソナQの記事はこちら 幻影異聞録#FEの記事はこちら これはもはや“事件”です。 この完成度は一大事です。  度重なる延期と「怪盗」という全くピンとこない要素、あまり代わり映えのしなさそうなシステムと不安要素満載で、発売直前まで購入すら迷っていましたが、製作者を信じられなかった当時の自分を恥じています。  購入を迷っている、或いは興味はあるがハード(PS4かPS3)が無いという皆様へ。  悪いことは言わないので、ネタバレが広がる前に購入をお勧めいたします。 3か4が楽しめるならハードごと購入しても損はしません。  私はクリアした今、余韻が抜けきらず、他のゲームに手を付けようという気すら薄れている始末です。今週はまた新作を買う予定があるのに、2周目を遊ぶことで頭が占められています。 プレイ時間は約116時間、放置時間を抜くと実質約101時間です。 難易度はNormal(変更なし)、スタメンは坂本竜司・モルガナ・新島真でした。 恋人は御船千早になりました。 トロフィー取得率は57%。 DLCは「回復アイテムセット」(無料)「私服・制服コスチュームセット」(無料)「ペルソナ3コスチューム&BGMスペシャルセット」(800円)の3つのみ導入。 主人公の名前は「安藤 鴉」(直前に遊んでいた DA:I の主人公名が「カーラス」だったので)に、団名は「エクスキューショナーズ」という、200人は被っていそうな名前にしました。 【良かった点】 ◎非常に遊びやすくなっている  ペルソナ4ザ・ゴールデンの段階で相当遊びやすかったのですが、なんとそれ以上に改善が加えられています。神か?  戦闘中の「バトンタッチ」で 弱点を別キャラで連続して突ける ようになった。SP消費の偏り問題がある程度解消された。 「アシスト」で、R1ボタン一押しで、所持ペルソナの中から 弱点をつけるスキルを呼び出せる ようになった。 ボス戦は、リトライが「戦闘開始時点」と「最後にセーブしたセーフルーム(ダンジョン内の安全地帯)」から選べるようになって、 ボス戦で負けてセーブポイントからやり直すことがなくなった。 「オートリカバー」で、ボタン1,2押しで全回復。しかも 控えメンバーから優先的にSP消費

ゲームクリア感想69:ドラゴンエイジ:インクイジション(PS4版)

 シリーズ初体験です。 ファンの方には大変申し訳無いのですが、PS Storeのセール(またそれか)で購入したはいいものの、全く期待していませんでした。  理由としては、序盤から、キャラクリエイトが上手くいかない、専門用語だらけで世界観が解らない、戦闘があまり面白くない、UIが使いにくい(この辺りは「気になった点」で書きます)などのストレスに晒され、当時は他に進めたい新作もあったので、優先して進めるモチベーションが持てなかったのが理由です。  そのため、最初の拠点に到着してから8ヶ月も放置していました。 スカイリム や マスエフェクト も序盤だけ初めて長期間放置していたので、洋RPGの重厚さに慣れるには時間が必要な体質なのかも知れません。  ようやくゲームスケジュールにまとまった空きが出来たので再開したのですが、再開当初もダルさは変わらず、半ば義務感だけで進めていました。  そうしたらいつの間にか ドハマリ してしまい、クリアの勢いに任せて全種DLCまで買ってしまいました。 今はサウンドトラックの購入すら検討しています。 難易度はノーマル。 クリア時間は本編が約130時間、DLC全種含めて約160時間です。気力が持つ限り回れるところは全て回りました。 パーティーは主人公(クナリ族♂・両手武器戦士)、セラ(短剣)、アイアン・ブル(片手武器+盾)、ドリアン(精霊魔法+炎魔法中心)で通しました。 トロフィー取得率は78%です(DLC分含む)。 今回から少し書き方を変えて、◎、◯、△、×の4段階に分けてみました。 【良かった点】 ◎ダイナミックな世界観とそれを活かす美麗グラフィック 現時点で、私が遊んだ全RPGの中で 一番グラフィックが綺麗 です。ゲーム中、あまりの綺麗さに足を止めてスクリーンショットを撮影するということが何度もありました。  約2年前に発売したゲームですが、今年の新作にまったく劣らないと思います。  このゲームは大森林や広大な砂漠などを駆け巡るわけですが、その世界観を見事に表現していて、これを人間が作り上げたのが凄いと思いました。  特に光の表現が異常で、背負った剣に太陽光がギラギラ反射したり、かがり火の照らし加減が絶妙だったりと、こだわりを感じます。  あとは山が凄い。なんというか 「

ゲームクリア感想68:メトロ リダックス(PS4版)

2年くらい前にPS Storeでセール中だったので買いました。 なかなか遊ぶタイミングが無く、購入からかなり間を空けてのクリアとなりましたが、なんと2033、ラストライトともプラチナトロフィーを獲得するほどハマりました。 クリア時間は2033、ラストライトそれぞれ約20時間、プラチナトロフィー2つ取得までは約50時間ほどだと思います。それぞれ難易度サバイバル/ノーマルとスパルタン/ノーマルで2周ずつクリア。全収録されているDLCも全クリア。ちなみに、2033の原作小説は未読。 今回は2作品セットのソフトということで、1作ずつ書きました。 〜メトロ2033 リダックス〜 【良かった点】 (日本語版)ローカライズが細かい  相当気合が入っているなと思いました。普通に進めていたら聞き逃すような、字幕の出ないNPC同士の会話もしっかり吹替されていて、演技も面白いです。 TIPSがメニュー画面に表示される    大抵、TIPSというとローディング画面ですが、ゲーム中何度も開くことになるメニュー画面に表示される作りは巧いなと思いました。  また、章ごとのローディング中には主人公の語りが挿入される上に、そのローディング自体が速いのも素晴らしいです。何もせず画面を見ている時間は、基本イベントシーンの時だけです。 独特の世界観  初見ではスタート時画面の凝った作りに感心しました。シナリオの途中で雰囲気が急に変わったりすることもなく終わりを迎えるので、一つの話としてうまくまとまっています。地下世界ということで(地上にも出ますが)、ホラー風味が強いのも好みでした。 同行者がいずれも強い  まず全員無敵な上、しっかり弾を当てて頭数を減らしてくれます。陰鬱な世界の中でも、頼もしい仲間が一人いるだけでずいぶん心強かったです。  イメージに反して、意外と同行者が居る状況が多いのですが、主人公のアルチョムは章間の独白意外しゃべらないため(ダメージ声はよく漏らす)、同行者がいるくらいが丁度良かったです。 ステルス攻略も可能  ステルスゲームでは無いので、テイクダウン表示出現の判定が狭いなどの粗さもありますが、ステルス攻略も可能なのが嬉しかったです。またステルス強制の場面は無いので、苦手なら撃ち合

ゲームクリア感想67:ミラーズエッジカタリスト(PS4版)

前作の記事  とうとう待ち望んだ新作が出ました。 レビュー が思いの外奮わず、また前作の難易度を思うと購入を少し迷う所もあったのですが、ここしばらくはこれといった新作が出ないこともあり、購入しました。 現時点のプレイ時間は50時間位(メインクエストだけなら15時間程度?)で、トロフィー取得率は72%です。コンプリートを狙いたい気持ちはありますが、そろそろ疲れてきてしまいました。 【良かった点】 (日本語版のみ)ローカライズが丁寧 これはもっとアナウンスするべき。 公式サイト にも特に何も無かったので、今回はローカライズは日本語字幕だけかなと思っていたのですが、実際はほぼ全吹き替えです。字幕のつかないような一般市民の会話やニュース番組の音声、各種音声ログもローカライズ済みで、雰囲気がしっかり味わえます。違和感のある吹き替えも無し。 戦闘が改善された 銃を扱えなくなった(それにもちゃんと設定があるのが細かい)のが前作との大きな違いですが、大正解だったと思います。常に動き回って攻撃をかわしながら、周囲の環境を活かして戦うのが基本になりますが、移動の操作と戦闘がリンクしているので、慣れると無双状態で戦えます。 起動即ゲーム開始  ゲームを起動して、少しのロード時間のあとトップメニューが表示されて◯ボタンを押せば、すぐにゲーム再開です。 インファマス シリーズと同じような速さです。 ダッシュ(タイムアタック)の細かい配慮 まず、やり直しの時のロード時間が短いこと、他のロード時間については残念ながら少し気になったのですが(後述)、ダッシュを途中でやり直す時だけロードがほぼ無いので、再挑戦が楽です。落下死した時だけいつもと同じロード時間なのが謎。  次に、ダッシュ開始時が「依頼人の会話が終わったら開始」や「即開始」ではなく 「エリアを出たら開始」 なのが嬉しいです。他のゲームだったら先の2つなのですが、エリア制なので、いつ始めてもOKな配慮に感心しました。再挑戦も気楽に出来ます。  後は、ダッシュを中止する時にローディング無しでその場で終わりなのも良いですね(ちなみにメインやサブクエストを再挑戦して終わる時も同様)。 時間経過がある 昼間は抜けるような青空、夜は高所から見下ろす街明かりがい

ゲームクリア感想66:アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝

前作の記事(約3年4ヶ月前) 実はとある理由で、購入を発売日直前まで迷っていました。  私の中には「このシリーズを遊ぶと(ゲームの明るいノリに反して)家庭環境が悪化する」というジンクスがあり、今思うと単なる偶然なのですが、旧作を遊んでいた頃に比べれば環境も落ち着いたため、またジンクスが発動するのはどうしても避けたく、新情報や高評価レビューに盛り上がる世論をよそに悩んでいました。  結局、高評価レビューに後押しされる形で、予定通り購入しました。2作目と3作目をそれぞれ2周し、今回ようやく完結編の4作目が発売ということで、買わない理由も前述のジンクス以外には全くありませんでしたし。  結論ですが、家庭環境は悪化しませんでした。 ゲーム内容も満足できるもので、1作目を遊んでおけばよかったと後悔しました。 PS3からのPS代表作として、理想にかなり近い形で完結できたと思います。  難易度は1周目中級、2周目はプロ(但しオートエイムおよびボーナス武器使用)でクリア。クリアタイムは両方ともに約23時間。  自力で発見できた宝物は109個中86個でした。出来る限り隅々まで探してこれなので、残りは攻略サイトに頼ります。ちなみにコンプリート系トロフィーは、メモ全回収のやつだけ自力で取得できました。 【良かった点】 4作(と外伝1作)で話が綺麗に完結した  ゲームは話が未完結で終わるのも珍しくないので、4作もかけてこれといった消化不良なく完結しただけでも賞賛したいのですが、本作単体で見ても面白いシナリオで、もう他との差を見せつけられたなと思いました。 洋ゲーは「続きはセカンドシーズンで」な洋ドラマの手法を取り入れていたり、あまりエンディングをベタベタ描かない作風が多かったりして、物足りなさが残る終わり方が個人的には多いのですが、このシリーズは毎作エンディングをしっかり作っていたので、完結編でもそれがブレなくて良かったです。 ボリュームも十分。もっとも「こんな大規模な遺跡があったら見つかっているはず」「正当防衛とはいえ人殺しすぎ」なのは代わり映えしないとも思いましたが、後者に関してはゲーム内でも言及されていたのでまぁ…… (日本語版のみ)ローカライズが相変わらず最高  ネイトがちょっとくだけ

ゲームクリア感想65:Republique(PS4版)

約二年半前のiOS版の記事は こちら iOS版の展開が期待していたよりも遅く、これはシーズンパスを買わないで正解だったなと思い、ローカライズを期待しながらも自分の中で過去のものになっていたゲームでした。 それがある日、全エピソードがローカライズされて更にPS4で発売という嬉しいニュースが飛び込み、これは遊ぶしかない! と思った次第です。 忙しい方向けに結論から言いますと、値段分楽しめるかは正直厳しい内容です。 イメージに反してトロフィー全取得も面倒なので、その辺でも厳しいです。 プレイ時間は約10時間でした。衣装は変更せず。 トロフィー取得率は15%です。 【良かった点】 収集要素が換金できる設計 私が知らないだけかもしれませんが、この手のゲームではありそうで無かったシステム。各収集要素に応じてショップで換金できて、そのままスキルの購入に使えます。こまめに調べていれば全てのスキルを揃えても余るくらいは手に入るので、スキル入手を逃すこともありません。 先の気になるシナリオ・演出  ラストのカタルシスは乏しいものの、それまでのシナリオは先が気になる内容で楽しめました。挿入されるムービーの演出がまた洗練されています。所謂ディストピアものとしては、体制側の怖さが執拗に描かれていて、漠然とした管理社会への憧れを打ち砕いてくれました。ラストは私としてはあまり納得出来ない展開でしたが、問題提起のインパクトを増すためには一番しっくりくるのかもしれません。  また、日本要素が割とあるので、そこも楽しめます。 デスペナルティが希薄  これはiOS版でもそうですが、エピソード4以外はまずゲームオーバー自体がなく、そのまま直近の監視部屋に連行されるだけで済みます。勿論すぐに脱出できます。 ペナルティとしては、持っていた催涙スプレーやスタンガンなどの武器を没収されますが、もう一度盗み直せば戻ります。道中で連行されたら、また道中にいる同じ敵から盗めば済みます。 収集物の内容が濃い  一つ一つにちょっとしたエピソードやコメントや書評がついていて、世界観を上手く補強しています。中でも面白いのが「フロッピーディスク」で、近年発売された実在のゲーム(海外インディーズ中心)が登場人物のプレイ感想付きで語られます。ゲ

ゲームクリア感想64:スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-(PS4版/ULTIMATE BOX版)

このブログでスターオーシャンの記事を作成するのは初めてなので、まずは私のスターオーシャン歴を書いておきます。 1. スターオーシャン (SFC)……1996年発売。初代。パッケージに裏のゲーム画面や煽り文句に惹かれて父親に買ってもらった思い出があります。難易度が高く、何度も詰んでは初めからやり直していました。ちゃんと通しでクリアしたのは数年後とかそのレベルだった気がします。 ボイス付きのゲームはこれか初代アークザラッドのどちらかだったと思います。  序盤は回復手段が少なく、戦闘中のアイテム使用間隔が限られているのに泣きを見た記憶があります。 2. スターオーシャン セカンドストーリー (PS)……1998年発売。小学校時代からの一円玉貯金を解禁して、発売日に自転車を漕いで買いに走った思い出深い作品。店についた頃には棚一面に並んでいたはずのソフトは全て売り切れており(当時はそれだけの期待作だった)、愕然とした時に目の前で店員さんが補充を始めた時には嬉しかったです。  当時は最先端クラスのグラフィックとムービーに加え、初代PS作なのに短いローディング、大ボリュームにテンションの上がるBGM、キャタクターの組み合わせだけ存在するカップルエンディング、アイテムクリエイションの自由度など、「ここまでのゲームが作れるものなのか」と驚くレベルの最高なRPG、最終的には8周もしてしまいました。 3. スターオーシャン ブルースフィア (GBC)……2001年発売。2の外伝作でスターオーシャン初の携帯機ですが、こちらも遊びました。後半のダンジョンで詰んでしまい未クリアなのですが、ボリュームもあって世界観も凝っており、なかなか遊べる内容でした。 携帯電話版のリメイク もあるようですが、再リメイクか移植希望です。 4. スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット (PS2)……2004年発売。 シリーズの中で一番好きです。 この一年前に通称「無印版」が発売していたのですが、当時既にネット環境を手に入れていたため、進行不能バグやバグ自体の多さ、シナリオへの批判、私の貯金額不足などの理由で発売日の購入はスルーしてしまいました。  後になってこのディレクターズカット版を購入し、夢中になって遊びました。戦闘はシリーズ最高レベルに楽しく