ゲームクリア感想71:ライズオブザトゥームレイダー(PS4版)
XBOX ONEでは約一年前に発売されていたのですが、未だにハードを揃えていないので……(いずれ買いたい)
クリア時間は約30時間、トロフィー取得率は46%(全DLC含め)です。
難易度はNormal。
【良かった点】
◎戦闘が少なくなり探索メインになった
前作は敵の頭数も多く、ボス戦もあって戦闘に苦労した思い出があるのですが、今作では敵の頭数が減った上にステルス行動できる局面が増えて、戦闘が楽になりました。
その代わりに、遺跡探索がメインコンテンツになった感じです。
戦闘自体は(近接攻撃が強い)TPSで、あまり独自性が無く爽快感もそんなに無いので、探索メインの内容になっていたのは有難かったです。
探索は前作同様にステージ型のオープンワールドで、今回は雪景色がメインです。
コントローラーを振動ONにすると、凍った足場をそろそろ伝い歩く臨場感が手に伝わってくるのでおすすめです。
◎シングルプレイDLCが面白い
DLCには「冷酷な闇」「バーバ・ヤーガ」「エンジュランスモード」(co-op対応)「一族の系譜」(PSVR対応)、その他追加衣装などがあり、全てシングルプレイ可能です。
中でも白眉なのが「一族の系譜」で、戦闘無しで洋館の探索をするモードなのですが、なかなか雰囲気が出ていて、ホラーゲーム好きとしても楽しめました。
PSVRで遊んだら一層面白そうです。
◯ボリュームたっぷりかつお手頃価格
そこそこのボリュームを持つ本編に加え、全DLC込で6,800円(DL版なら5,800円)なので、PS4のソフトとしては安いです。
◯コレクタブルが凝っている
前作に引き続き、音声ファイルのみならず文書のコレクタブルやレリックまで全ボイス付きです。いずれも相当な数なのによく対応したなと思います。
◯ジップラインを上れる
高低差の激しいステージが大半なので、これは地味に有難かったです。
ボタンを押し間違えて下ってしまった時も、途中で停止して戻れるのでストレス軽減になりました。
◯親切な通知
敵を全滅させたり謎を解いたりすると、正解SEみたいなものが鳴るので解りやすいです。
また、人間の敵と1対1になると、敵がわざわざそれを教えてくれる(「お前と俺だけだ! 」みたいに)のが気に入っています。
◯チュートリアルが充実
特定のアクションが必要な場所では、しっかり操作説明が表示されるので、ゲームの流れを中断せずに遊べます。
「冷酷な闇」「エンジュランスモード」など特殊なモードにもチュートリアルがあるので安心。
【気になった点】
×意外にも多い不具合
前作ではほとんど無かったのでこの辺りは信頼していたのですが、今回はやたら多かったです。私が体験したのは↓
・仕掛けが作動しないのでチェックポイントから再開×2
・敵全滅がフラグになって進む場所で進まず、聖剣伝説2ばりの閉じ込め発生×2
・「エンジュランスモード」はテストプレイ不足なのか、段差の上れる箇所の判定が物凄く狭くて一苦労
といったもので、作りの粗さを感じました。
特にフラグが立たない系の不具合が多かったです。この辺はがっかりしました。
×ヒントのボイス再生頻度が高すぎて耳障り
謎解きが必要な場所に来ると、主人公のララがヒントを呟いてくれるのですが、そのボイス再生間隔が異常に短くて、何度か耐えきれなくてヘッドホンを外してしまいました。
アンチャーテッドのように、ボタンを押してヒントを再生する仕様の方が良かったです。
×軽快過ぎて逆に悪く感じる操作性
前作では快適な操作性に感心したのですが、他の同ジャンルのゲームほどオブジェクト吸い付き力が高くない上にララのジャンプ力が高すぎて、小舟や木の枝などの小さいオブジェクトに飛び移ろうとすると失敗することが多かったです。
また、ちょっと段差を降りたいだけの時も大ジャンプで降りるか、一旦端を掴んでストンと降りるかしかなく、スムーズな降下が難しいのも若干ストレスでした。
×ストーリー設定やキャラクターに感じるものがない
そういうのが売りのゲームではないのでしょうが、前作以上にキャラクターに魅力がなくて、あまりストーリーにはハマれませんでした。敵幹部2人と前作から続投のジョナくらいしか印象に残らないです。
また、本筋となる敵対組織との対立もありがちな設定で、どうしても先が気になるものではなかったです。
私が直前に遊んでいたソフトとのギャップで、余計そう感じてしまった面もありますが、このギャップがなくても同じ感想になったと思います。
△トロフィーが多すぎる
あらゆる要素を遊び尽くしとテクニックの両方を要求され、更にDLCトロフィー(オンライン限定トロフィー有)も加わるので、100%にするのは一苦労です。
トロフィー取得は好きですが、ここまで数が多いと収集計画を立てる前に気力が萎えます。
△(日本語版のみ)日本語字幕が不自然
日本語字幕は前作で騒動になったので、改善されるものと思っていましたが、字幕の仕様はほぼ同じでした。例を挙げると↓
(うめき声)ううっ……
みたいな感じで、せっかくの綺麗なグラフィックを台無しにする背景色と、台本をコピペしたようなト書きそのままの文章で、雰囲気が壊れます。
字幕なしにすれば解決ではあるのですが、一度炎上した要素なんだからここは脇を甘くすべきではなかったのでは?
未だに前作が「日本語字幕が30ドルのゲーム」として(ろくに内容にも触れられず)ネタにされ続けているのを制作陣も知っているはずなのに、汚名返上の機会を逃してしまったのが惜しい。
【まとめ】
前作とほぼ同様で、点数にするなら75点くらいの内容です。
私の運が悪かったのか不具合に見舞われることが多く、それもマイナスでした。
この手の「岸壁を伝ったり隠密行動したりするジャンル」への思い入れが無いと、価格分は楽しめないと思います。
それなりに思い入れのある私ですら、一通り本編とシングルDLCをクリアしたら早々に飽きてしまいました。
実況や仲間内でワイワイやるのには適していますが、一人でじっくり腰を据えてやるには深さというか、引力がもうひとつ足りないという印象です。
モードはいろいろあっても、本筋の世界観やストーリーの魅力に欠けるのであまりハマらずに終わりました。
前作にあった、リブート一発目の気合みたいなものも希薄です。
と言いながらも続編が出たら、また「前とあまり変化がない」とか言いながら買ってしまいそうです。
今作で探索メインになったのは良い傾向なので、次もこの路線が良いです。
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