ゲームクリア感想117_バイオハザードRE:2 Z VERSION(PS4版)
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"あれは昔、弟が父親に買ってきて貰ったらしきバイオハザード2をおもむろに開始したのは良いものの、当時はRPGばかり遊んでいて、所謂ラジコン操作初体験だった私は、操作が覚束ないがゆえにゲーム開始地点から文字通り一歩も動けず、ただゾンビにかじられて死んでゆく主人公を見つめるしかなかった日。 プレイステーションの電源を落としてディスクを取り出してから、起動することは二度と無いまま、ソフトはいつの間にか棚から無くなっていました。
この日以来、ラジコン操作のゲーム及びバイオハザードに苦手意識が生じ、ホラーゲーム好きという自覚を持ちながらも、バイオハザードに再び手を付けることはありませんでした(6の体験版だけ遊びましたが)。"
以上、7の記事からの引用です。
しかしこの文章を投稿してから二年、無事に雪辱を果たせました。
待ち望んでいました。この時を。
その割にダウンロード版をいつ購入したか記憶に無いのですが、それはともかくとしてクリアしました。
去年は期待作ほど今ひとつ、という傾向にあったのですが、本作は期待通りの良作でした。本当に完成度が高かったです。
レオンとクレアの各主人公のルートをクリアし、レオン(2nd)という二周目以降出現のルートもクリアして真エンディングに到達し、計三周してひとまず満足しました。
バージョン 1.01
難易度
ASSIST(一周目レオン編)
STANDARD(二周目クレア編および三周目レオン編2nd)
※ASSIST=EASY相当 STANDARD=NORMAL相当
クリア時間
13:01:26(一周目レオン編)
07:43:14(二周目クレア編)
09:43:11(三周目レオン編2nd)
合計約30時間
トロフィー取得率 41%
システム面で不便を感じることがほぼ無かったです。快適で申し訳なさすら感じるくらい。
・懇切丁寧なチュートリアル!
欲しいタイミングで有用な説明が表示される。当然ゲーム内でも再読できますが、ゲームオーバーになったらリスポーンのローディング中に解りやすいヒントを教えてくれるので、苦手な局面も何度が繰り返せばちゃんと乗り越えられました。
・懇切丁寧なマップ!
旧作からある、未習得アイテムがあるフロアの色分け表示だけでなく、アイテムの場所まで表示される親切さ。
変に立体化(リベレーションみたいに)したりもせず読みやすい。
・馴染みやすい操作!
もうザ・TPSといった感じのボタン配置なのですぐに慣れました。
シリーズ経験者やTPSを何作か遊んだ人なら同じくすぐ慣れると思います。
カプコン製ですが複雑な体術コンボとかもないです。まず体術がないです。
・整理しやすいアイテムボックス!
ボタン一発でソートできるので楽です。自信のないエイムの腕(戦闘)をアイテム回収で補うタイプのプレイヤーなので、アイテム整理を行う頻度が相当多い自負があるのですが、ストレスなく行えて助かりました。
・一部オートセーブあり!
ボス戦前など一部の局面ではオートセーブから再開されるので(難易度STANDARDまで?)最終セーブポイントからやり直す事態には予想ほど陥らなかったです。
・程よい謎解き!
攻略情報や教養必須みたいな謎解きはなく、探索をしっかりしていればヒントを見逃すこともないバランスで、簡単すぎず難解すぎずでちょうどいいバランスでした。
私でもクリアできたので、大抵の人は謎解きで詰まることはまずないでしょう。
と、こうした快適な土台に支えられているからこそ、高難易度で緊張感に満ちたゲーム内容に集中できたと思っています。
相当にテストプレイを重ねて、細部までしっかり作り込んだんだろうなというのが窺えました。
◎安定した動作
強制終了や激しい処理落ちなどには見舞われませんでした。
振り返ってみると、バイオハザードで不具合に見舞われた経験が今の所ないので、かなり気をつけてるポイントなんだろうなと感じます(どこの製作チームもそうでしょうが)。
◎周回しても飽きない攻略・探索の楽しさ
どのステージもよく練られていて、攻略ルートを考えるのが楽しかったです。
特に警察署や下水道、研究所などの広めのステージはルートを複数開通できるので、どちらのルートを通ってセーフルームまで戻るのか、どうすれば道中で効率よくアイテムを回収できるのか、どの敵をスルーしてどの敵を倒すか、などと検討して進める楽しさがアリました。
また、二周目以降開放される2ndモードでは、序盤と終盤の展開および謎解きが一部異なるので、二周目以降は経験知と新鮮さを同居させながらモチベーション高く楽しめました。
上記の通りゲームプレイ自体が非常に快適なので、余計な不安に煩わされることもなく……
○敵回避においてしっかり機能している「歩き」
ステルスキルの類こそないものの、歩き移動を駆使すればそこそこ察知されずに脇を抜けられるので、シンプルながらあまり味わえない緊張感を味わえました。
ステルスできるゲームは大抵「歩き移動で敵をやり過ごせる」システムがあるのですが、敵側の高い察知能力やら歩きと走りの加減が難しい操作方法やらで思い通りに行かないパターンが多いので、ちゃんと「歩きが機能しているホラーゲーム」という点でも好感触です。ただ難易度STANDARDまでの話なので、高難易度は不明です。
○滑らかで高精細なグラフィック
真に迫った世界の終わり(ゾンビパニック)の表現に心動かされました。
雨は本当に冷たそうだし、埃っぽい倉庫では咳き込みそうになるし、下水道はリアリティある水の色合いと臭いたつ不潔さに操作キャラクターが気の毒になりました。感染症になりそう。
ゾンビに噛まれると肩にしっかり歯型が残ったり、敵に押し倒されたりすると服が汚れたり、自分のプレイがちゃんと反映されるのも没入感が高まりました。
あと、鏡にちゃんとキャラクターが映るゲームはすごく久しぶりに感じました(グラフィックが向上して映るのが当然になると思いきや、背景扱いで意外と映らないゲームが多い)。
○ストーリー
ストーリー面は期待しないつもりだったのですが、クレア編の終盤などは声優の演技もあってちょっと感動しました。話自体もさほど展開に違和感があるわけでもなく綺麗にまとまっていて、特に不満はないです。
このシリーズは巷間で言われているよりもストーリーに注力していると感じるのですが、初体験が7だったからかも知れません。
確かに追われる怖さというものは味わえました。
しかし私が好んでいるのは、いつ四方八方から驚異に襲われるか解らない空間で、暗闇や物陰に怯えながら少しずつ進めてゆく探索、といったもので、執拗な追跡でそれを妨害してくるタイラントの存在は、恐怖を通り越して苛立ちの原因でした。
その苛立ちも恐怖由来ではあるので製作者の狙い通りではありますが、あまり好みではなかったというか、ステージの雰囲気と既存の敵だけで十分に怖いので蛇足に感じました。
もっとも、タイラント出現後の警察署をゆっくり探索すること自体は可能で、かつ
・走れば追いつかれることもない
・一部の部屋やセーフルームには入ってこない
・ダッシュや発砲を控えれば(歩き移動で戦わずいれば)ある程度撒ける
・比較的攻撃もかわしやすい
と回避手段はあるので、ゲーム自体の完成度に比べれば微々たるストレスです。
【まとめ】
今まで遊んだリメイク作品の中でもトップクラスの良作かつ、これまで遊んだバイオハザードの中でもトップでした。これに並ぶ良リメイクは3DS版ドラゴンクエスト7くらいでしょうか。
ここまでキーを打って、原作を早々に挫折した癖にリメイクを評価できるのか? という自問が生じましたが、高い完成度を誇る良作ということだけが伝わればOKです。
よほどホラーやゾンビが駄目でない限りは超オススメです。
文句の付けどころがないとはこのことです。タイラントの件も回避手段さえ把握すれば許容範囲内。周回を重ねてプレイスキルが上達してゆく感覚もあり、操作もすぐに手に馴染むので、今後も遊べそうです。ダウンロード版にして正解でした。
あえて言うとすれば、Z VERSIONなのに結局表現規制があるのは少々残念ではありますが、それ抜きでも十分楽しめたので、私はさほど気にしていないです(7でもそうだった)。
ただ、わざわざバージョン分けするなら極力規制なしにした方がいいとは感じます。
2月15日配信の無料追加DLCも楽しみです。解禁された「The 4th Survivor」もいずれクリアしたいところ。
今年初の新作は良作でスタートを切れました。ここからしばらく期待の新作が続くので、半年くらいはそれらに没入している内に一瞬で過ぎてしまいそうです。
私事ですが、今月中旬頃から復職する予定なので、遊んでばかりいられないのが辛いところではあります。職場では色々あって転職も検討しているのですが、今重要な決断を下すのは不安が残るので、まずは復職して様子を見てからにしようかなと考えています。
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"あれは昔、弟が父親に買ってきて貰ったらしきバイオハザード2をおもむろに開始したのは良いものの、当時はRPGばかり遊んでいて、所謂ラジコン操作初体験だった私は、操作が覚束ないがゆえにゲーム開始地点から文字通り一歩も動けず、ただゾンビにかじられて死んでゆく主人公を見つめるしかなかった日。 プレイステーションの電源を落としてディスクを取り出してから、起動することは二度と無いまま、ソフトはいつの間にか棚から無くなっていました。
この日以来、ラジコン操作のゲーム及びバイオハザードに苦手意識が生じ、ホラーゲーム好きという自覚を持ちながらも、バイオハザードに再び手を付けることはありませんでした(6の体験版だけ遊びましたが)。"
以上、7の記事からの引用です。
しかしこの文章を投稿してから二年、無事に雪辱を果たせました。
待ち望んでいました。この時を。
その割にダウンロード版をいつ購入したか記憶に無いのですが、それはともかくとしてクリアしました。
去年は期待作ほど今ひとつ、という傾向にあったのですが、本作は期待通りの良作でした。本当に完成度が高かったです。
レオンとクレアの各主人公のルートをクリアし、レオン(2nd)という二周目以降出現のルートもクリアして真エンディングに到達し、計三周してひとまず満足しました。
バージョン 1.01
難易度
ASSIST(一周目レオン編)
STANDARD(二周目クレア編および三周目レオン編2nd)
※ASSIST=EASY相当 STANDARD=NORMAL相当
クリア時間
13:01:26(一周目レオン編)
07:43:14(二周目クレア編)
09:43:11(三周目レオン編2nd)
合計約30時間
トロフィー取得率 41%
【良かった点】
◎ホラーゲーム随一の快適なゲームプレイシステム面で不便を感じることがほぼ無かったです。快適で申し訳なさすら感じるくらい。
・懇切丁寧なチュートリアル!
欲しいタイミングで有用な説明が表示される。当然ゲーム内でも再読できますが、ゲームオーバーになったらリスポーンのローディング中に解りやすいヒントを教えてくれるので、苦手な局面も何度が繰り返せばちゃんと乗り越えられました。
・懇切丁寧なマップ!
旧作からある、未習得アイテムがあるフロアの色分け表示だけでなく、アイテムの場所まで表示される親切さ。
変に立体化(リベレーションみたいに)したりもせず読みやすい。
・馴染みやすい操作!
もうザ・TPSといった感じのボタン配置なのですぐに慣れました。
シリーズ経験者やTPSを何作か遊んだ人なら同じくすぐ慣れると思います。
カプコン製ですが複雑な体術コンボとかもないです。まず体術がないです。
・整理しやすいアイテムボックス!
ボタン一発でソートできるので楽です。自信のないエイムの腕(戦闘)をアイテム回収で補うタイプのプレイヤーなので、アイテム整理を行う頻度が相当多い自負があるのですが、ストレスなく行えて助かりました。
・一部オートセーブあり!
ボス戦前など一部の局面ではオートセーブから再開されるので(難易度STANDARDまで?)最終セーブポイントからやり直す事態には予想ほど陥らなかったです。
・程よい謎解き!
攻略情報や教養必須みたいな謎解きはなく、探索をしっかりしていればヒントを見逃すこともないバランスで、簡単すぎず難解すぎずでちょうどいいバランスでした。
私でもクリアできたので、大抵の人は謎解きで詰まることはまずないでしょう。
と、こうした快適な土台に支えられているからこそ、高難易度で緊張感に満ちたゲーム内容に集中できたと思っています。
相当にテストプレイを重ねて、細部までしっかり作り込んだんだろうなというのが窺えました。
◎安定した動作
強制終了や激しい処理落ちなどには見舞われませんでした。
振り返ってみると、バイオハザードで不具合に見舞われた経験が今の所ないので、かなり気をつけてるポイントなんだろうなと感じます(どこの製作チームもそうでしょうが)。
◎周回しても飽きない攻略・探索の楽しさ
どのステージもよく練られていて、攻略ルートを考えるのが楽しかったです。
特に警察署や下水道、研究所などの広めのステージはルートを複数開通できるので、どちらのルートを通ってセーフルームまで戻るのか、どうすれば道中で効率よくアイテムを回収できるのか、どの敵をスルーしてどの敵を倒すか、などと検討して進める楽しさがアリました。
また、二周目以降開放される2ndモードでは、序盤と終盤の展開および謎解きが一部異なるので、二周目以降は経験知と新鮮さを同居させながらモチベーション高く楽しめました。
上記の通りゲームプレイ自体が非常に快適なので、余計な不安に煩わされることもなく……
○敵回避においてしっかり機能している「歩き」
ステルスキルの類こそないものの、歩き移動を駆使すればそこそこ察知されずに脇を抜けられるので、シンプルながらあまり味わえない緊張感を味わえました。
ステルスできるゲームは大抵「歩き移動で敵をやり過ごせる」システムがあるのですが、敵側の高い察知能力やら歩きと走りの加減が難しい操作方法やらで思い通りに行かないパターンが多いので、ちゃんと「歩きが機能しているホラーゲーム」という点でも好感触です。ただ難易度STANDARDまでの話なので、高難易度は不明です。
○滑らかで高精細なグラフィック
真に迫った世界の終わり(ゾンビパニック)の表現に心動かされました。
雨は本当に冷たそうだし、埃っぽい倉庫では咳き込みそうになるし、下水道はリアリティある水の色合いと臭いたつ不潔さに操作キャラクターが気の毒になりました。感染症になりそう。
ゾンビに噛まれると肩にしっかり歯型が残ったり、敵に押し倒されたりすると服が汚れたり、自分のプレイがちゃんと反映されるのも没入感が高まりました。
あと、鏡にちゃんとキャラクターが映るゲームはすごく久しぶりに感じました(グラフィックが向上して映るのが当然になると思いきや、背景扱いで意外と映らないゲームが多い)。
○ストーリー
ストーリー面は期待しないつもりだったのですが、クレア編の終盤などは声優の演技もあってちょっと感動しました。話自体もさほど展開に違和感があるわけでもなく綺麗にまとまっていて、特に不満はないです。
このシリーズは巷間で言われているよりもストーリーに注力していると感じるのですが、初体験が7だったからかも知れません。
【気になった点】
△探索を阻害する執拗なタイラントの追跡確かに追われる怖さというものは味わえました。
しかし私が好んでいるのは、いつ四方八方から驚異に襲われるか解らない空間で、暗闇や物陰に怯えながら少しずつ進めてゆく探索、といったもので、執拗な追跡でそれを妨害してくるタイラントの存在は、恐怖を通り越して苛立ちの原因でした。
その苛立ちも恐怖由来ではあるので製作者の狙い通りではありますが、あまり好みではなかったというか、ステージの雰囲気と既存の敵だけで十分に怖いので蛇足に感じました。
もっとも、タイラント出現後の警察署をゆっくり探索すること自体は可能で、かつ
・走れば追いつかれることもない
・一部の部屋やセーフルームには入ってこない
・ダッシュや発砲を控えれば(歩き移動で戦わずいれば)ある程度撒ける
・比較的攻撃もかわしやすい
と回避手段はあるので、ゲーム自体の完成度に比べれば微々たるストレスです。
【まとめ】
今まで遊んだリメイク作品の中でもトップクラスの良作かつ、これまで遊んだバイオハザードの中でもトップでした。これに並ぶ良リメイクは3DS版ドラゴンクエスト7くらいでしょうか。
ここまでキーを打って、原作を早々に挫折した癖にリメイクを評価できるのか? という自問が生じましたが、高い完成度を誇る良作ということだけが伝わればOKです。
よほどホラーやゾンビが駄目でない限りは超オススメです。
文句の付けどころがないとはこのことです。タイラントの件も回避手段さえ把握すれば許容範囲内。周回を重ねてプレイスキルが上達してゆく感覚もあり、操作もすぐに手に馴染むので、今後も遊べそうです。ダウンロード版にして正解でした。
あえて言うとすれば、Z VERSIONなのに結局表現規制があるのは少々残念ではありますが、それ抜きでも十分楽しめたので、私はさほど気にしていないです(7でもそうだった)。
ただ、わざわざバージョン分けするなら極力規制なしにした方がいいとは感じます。
2月15日配信の無料追加DLCも楽しみです。解禁された「The 4th Survivor」もいずれクリアしたいところ。
今年初の新作は良作でスタートを切れました。ここからしばらく期待の新作が続くので、半年くらいはそれらに没入している内に一瞬で過ぎてしまいそうです。
私事ですが、今月中旬頃から復職する予定なので、遊んでばかりいられないのが辛いところではあります。職場では色々あって転職も検討しているのですが、今重要な決断を下すのは不安が残るので、まずは復職して様子を見てからにしようかなと考えています。
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