ゲームクリア感想209_ザ・ギャラリー(PS4版) ※トロフィー簡易取得ガイド

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プラチナトロフィー共有でサムネ用画像入手


 2022年9月8日に静かに配信された実写ADV、公式にはインタラクティブフィルムです。選択肢付きの映画のような感じです。
制作会社Aviary Filmsは公式サイトによると「英国ロンドンに本拠を置く家族経営の会社(自動翻訳)」とあり、ゲーム開発もざっと見た限りでは今回が初のようです。

 私はゲーム情報サイトで知って、スキマ時間にサッとクリアできそうなボリュームだし、なにより実写ゲームをとんと遊んでいなかったので良い機会だと思い購入しました。もちろん、40年離れた2つの時代で人質にされる2人の主人公、という設定が魅力的だったというのも大きいです。

 舞台は「1981年の女主人公」と「2021年の男主人公」の2つで、どちらから始めても問題ありませんでした。どちらも基本的な話の流れは似通っており、8割がたワンシチュエーションで進みます。登場人物こそ多いものの、群像劇を想像すると肩透かしをくらうかもしれません。個人的に、フラグが比較的明確でエンディング回収しやすいのは1981年、一部のフラグがわかりにくいものの意外な展開が楽しめるのは2021年という印象です。

 ちなみに起動時はデフォルトだと言語が英語になっているので、日本語訳で進めたい場合はまず「設定」から変更する必要があります。ただ、日本語訳自体が不安定なので、英語得意な方はそっちで進めるのもありです。

設定ついでで言うと、選択肢の時間制限は初回だけで十分でした。なぜかと言うと操作性があまり良くなく、思ったように選択肢を選べないことがそこそこあったので。



【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4
バージョン ver.1.00
難易度 設定なし
クリア時間 約 3~4時間(初周) プラチナトロフィー取得までは約8時間
トロフィー取得率 100%(プラチナ)


【良かった点】


◎ストーリーのテーマが明確


 急に異世界転生するとかの突拍子のない展開はなく、比較的地に足の着いたストーリーでした。また、上で基本的な話の流れが似通っていると書きましたが、それは2つの時代を対比で際立たせた上で、どちらの時代にも通じる、つまり40年間変わらない問題を提起していると解釈しました。
 
 確かにやや説教臭さもありますが(特に2021年は)、そこまで押し付けがましいものでもなく、それなりに多い選択肢でプレイヤーの意思を反映させられるので個人的には腑に落ちる内容でした。


○トロフィーが集めやすい


 いくつか条件達成に一捻り必要なものがあるものの、基本的にどれも特定の展開に辿り着くだけで取得できます。選択肢とその組み合わせを虱潰しにやっていけばいずれは自力でプラチナトロフィーを取得できるという塩梅となっています。私は2つだけ自分の頭では辿りつけず攻略を頼りましたが……(プレイヤーが少ないゲームなのに情報を買いてくれた有志に感謝)



【気になった点】


×ゲームとしてのUI/UX


 もともと映像制作会社で今回が初のゲームリリース、というところに贅沢かも知れませんが……いくらなんでも簡素すぎないかと。


 ADVにありがちな、いわゆる分岐チャートやギャラリーモード、EDリストなどの項目はなく、「統計」ページに表示されるのは「到達済みエンディング数/総数」「見たシーン/
総数」「決定した選択肢の数」「登場人物(とその生死・好感度)」となっています。確かにゲームのやりこみに必要な情報こそ揃っていますが、非常にシンプルな画面で、他のADVのようなサクサク感・快適さ・コンプリート感は期待しない方が吉です。

当然、選択済みの選択肢に色がつくとかの親切機能はないです。ある程度周回して分岐が読めたら選択肢をメモしておくと便利です。

 二週目以降は既読スキップならぬ視聴済みパートスキップが解放されますが、機能らしい機能はそれくらいです。ちなみにそれすらも思ったよりサクサク飛ばせず、スキップ直後は数秒引っかかったりしてそこそこじれったい思いをします。ここで変にボタン連打するとゲームが固まるので、適度に流したほうが安定します。


 予算や技術など諸々の条件があるのは想像に難くないものの、もうちょっと類似ジャンルを研究しても良かったのではないかと思います。インタラクティブ性こそあるものの……

周回の際、左上の記録以外全部消失するのが寂しい



△不安定な日本語訳


 いやもうこんなマイナー言語をローカライズ対象に含めてもらっただけでも有難いという気持ちはあります。ただ選択肢など重要な箇所の翻訳まで不安定で、ゲームに支障を来してしまっているのが惜しいです。選択肢といっても2~3択なので、別の機会に回収すれば良い話ではありますが。誤字脱字・話者の取り違いと思われる女/男言葉など、あるあるも健在。


 ちなみに一番戸惑ったのはニューゲームの際の「新しいゲーム」を選ぶと保存された記録は消えてしまうが大丈夫か? といった主旨の警告メッセージです。前の進行記録は消えるので嘘ではないのですが、エンディングやシーンの発見記録は消えないのでエンディング回収・シーンコンプリートに一切問題はないです。




【まとめ】


 色々荒削りでゲームとして足りない点はあるものの、ゲームとしては低価格(映画一本分?)の割にかなり楽しめました。テーマとしても共感できるし、なんだかんだノーヒントであれこれ試行錯誤してエンディングやトロフィーを回収していくのが楽しかったです。この会社にはまた同路線でも良いのでゲームを作って欲しいところ。映像自体は良かったので、これに適切なUI/UXが加わればますます良作になる予感がします。

 また、このゲームは日本語の情報が少ないので、取得が少々面倒なゴールドトロフィーだけ簡単に解説しようかと思います。

 もっとも、True Achievementsのページに全トロフィー取得のガイドが存在し、こちらをブラウザの自動翻訳をかけて読めば事足りますので、ぜひご覧ください。下の文章は補足と思って頂ければ……

ここのシーンは次のカットと合わせてアツい

以下ネタバレ注意↓↓↓













トロフィー名は日本語表記に準じています。
実際見ると解りますが、ここのトロフィー説明も日本語訳がわかりにくいという……


「冷たい心」


ドリアンと穏当に接し友好度を緑色(4以上)にしておく→テイラーに助けを求めない→乱入してきたパンクスの処遇を「無視」する



「援助者」


警察にメガホンメルからの被害を訴える→テイラーに助けを求めない→パニックで叫ぶ(ここが重要)→嘘で警察をやり過ごす→次のシーンで薬を混入する→


あとはドリアンに絵の批評を求められるパートまで進めエンディングも回収。批評は無言か酷評でいい

※ここでドリアンの友好度が高すぎると批評のパートが発生しづらい気がする。中くらいが安心



「救助のジェイミー」


兄と電話する全ての機会で兄を助ける(電話を切らない) 。

選択肢の日本語訳が紛らわしいが、とにかく電話を切らなければOK。


警官が全滅、メガホンメルも逮捕されているとラストにジェイミーが駆けつけてくれるのでエンディング回収となる。



「私たちは軍団です」


最初に「誇り高い母親」の絵を選ぶ→アーティストに真実を話す→翌朝アーティストに助けを求める

※個人的にこのパート好きです。



「復活」


草は売らない→メガホンメルには「攻撃的」に対応→メガホンメルに助けを求める→警官との受け答えの際に「紛争」→「いいえ」(ここで後輩警官のアレックスがメガホンメルの死体を発見したら成功)


序盤に「犬」の絵を選ぶとシーンが少なくなり時短になるのでおすすめです。

ちなみに最後のバトルは2ラウンド目に「カウンター」を出せば勝利。「スラッシュ」なら敗北となりエンディング分岐です。

※このトロフィーは何周してもフラグが噛み合わずに自力で取れず、下のと合わせて攻略を見た



「若者を腐敗させる」


草は売らないチャーリーとは話さない警官との受け答えはドリアンに従うニッキーに謝罪するチャーリーと話す

※ニッキーに謝罪するのが嫌すぎて毎回抗っていたため、自力では発見できなかった




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