2018年6月12日火曜日

ゲームクリア感想102:ライフイズストレンジ:ビフォアザストーム(PS4版)

公式サイト

前作のブログ記事はこちら

前作の前日譚となります。
日本で出るか微妙なところでしたが、要望が集まった甲斐あってか無事発売(しかもパッケージ版まで)されましたね。それだけ前作が良いゲームで、ファンの熱量も高かったのだと思います。私もこのシリーズの濃いファンには及びませんが、2年と2ヶ月前にクリアした時のなんとも言えない感情が忘れられません。
ということで、今回も発売日に買ってきました。

【クリア時情報】
バージョン:1.00
クリア時間:約7時間
トロフィー取得率:100%(プラチナ取得)

特典ボーナスエピソードもクリア済です。


【良かった点】

◎音楽の良さをたっぷり引き出した一部イベント演出

今回もこの辺は外していません。ネタバレを避けるため簡潔に言うと、とてもエモーショナルでグッと来るものがありました。各章後半のムービーが好きです。
ただ、各所の演出は良いのですが、多くの会話シーンでは無音なことと、肝心のストーリーがちょっと弱かったように感じました(後述)。


◎世界観と利便性を併せ持ったUI・システム

小目標表示からして左手に直接書いたメモ(L2ボタン長押しで表示)という徹底ぶりです。本編において、各種テキストやセリフはほとんど主人公のクロエ視点で語られ、第3者の言葉が表示されるのは各章序盤のチュートリアルくらいです。
メニュー画面に当たる「日記」は、前作同様凝った作りになっていますが、特に見づらいなどの不便は感じませんでした。
また、この種のゲームにしては意外なことに大抵の場面で小走り、あるいはダッシュできるので、移動のストレスも無かったです。前作よりも行動範囲が狭いのでそう感じるのかも知れませんが……
 
そもそもが短い作品で、不満を覚える前にゲームが終わってしまうという側面もあるかもしれませんが、インターフェイス・操作周りは良好でした。
という訳で「この手の非戦闘アドベンチャーゲームって操作面がダルいんだよな。演出で歩きを強制させられたりそもそもの移動速度が遅すぎたりするし」という危惧は不要です。ただダッシュするとオブジェクトを見逃しやすいかも?


◎非常にプラチナトロフィーが取得しやすい

これも前作同様です。観察力が高い人なら、初周で取得できてしまうかもしれません。
私は前作と違い、ノーヒントでの回収は諦めてしまいましたが、オブジェクトと選択肢の出現を見逃さなければノーヒントでも余裕だと思います。
イベントを進める前に虱潰しに探索するのは基本で、一度調べた場所をもう一度調べたり、イベントが終わって操作可能になったらそのまま先に進まずに振り返ってみるなど注意深く行動すれば気が付きやすいです。
同じオブジェクトでも「落書きする」コマンドがさりげなく増えていたりするので、それが意外と見逃しやすいです。その他はゲームを進めていれば集まります。


◎(日本語版のみ)高品質で敬意を感じるローカライズ

もはやキャラクターやテキストを一から再構築したレベルで高品質です。
日記などのテキストはもちろん、吹き替え声優の演技が素晴らしく、本作のストーリーのレベルを演技だけで数段押し上げていると感じました。演技のことは何一つ解らないですが、日本語吹き替えは他の人が思い浮かばないです。


◎親切なクリア後の仕様

引き続き、メインメニューから、映画のチャプター選択と同じ要領で各エピソード、各チャプターからやり直せます。また、チャプターからやり直した場合、初周の選択が上書きされることはなく、あくまでパラレルとして進むので話が崩れる心配もありません。

チャプターごとに達成できる「落書き」(前作の写真に当たるトロフィー取得条件)の数も右上に明記されているので手際よく取得できます。


【気になった点】

△前作ほど魅力のないキャラクターと単調なストーリー

単調直入に言うと今作のヒロインに全く魅力を感じず、しかしストーリーはヒロイン側に寄って進んでいくので、まずその意味でフラストレーションが溜まりました。

この人物が前作のクロエ以上に身勝手かつ短気で(その理由はゲーム内で説明されますが、それで済むなら何でも済むだろ! みたいな理由です)、もう行動を共にしたくないし、この人のために犯罪したくないなと思いながら進めていました。
好感を抱けないキャラクターとツボが解らない会話(文化の違いもありますが)をして、好感を抱けないキャラクターのために敵対したくない相手と敵対して……そういう愚かさや虚しさを表現しているのは解りますが……

他のキャラクターも、前作から続投のキャラクター以外はさほど好感を抱けないままで終わりました。

そもそもストーリー自体が単調に感じました。ゲームの前日譚というよりもキャラクターの前日譚という趣が強く、行動範囲が前作ほど広くないのが原因かも知れません。ほとんどの会話にBGMがなくて長い会話に眠くなる(特にTRPGは長すぎ)、ロケーションの半分くらいが既出などの原因も手伝って余計に単調さが強調されます。
前作のゲーム性を失った割に、それを補えるほどのキャラクターやストーリーではないと感じました。
良いシーンもちゃんとあるし、こういうヒロインが好きな人もいると思うのですが、私は無理でした。

特典ボーナスエピソードはラストシーンだけ良かったです。


△新システムがあまり機能していない

前作の時間巻き戻し能力の代わりに「バックトーク」と呼ばれる時間制限ありの選択肢システムがあります。
主人公クロエが口論を仕掛けるもので、相手の言葉尻をうまく捉えてやり込め、巧みに事を運ぶ……という感じのシステムなのですが、システムとして機能していないのでは? と疑問です。

クロエ自身もともと口が悪いので、平素の選択肢と違いがよくわからない上に、相手の直前の発言から単語を拾って言い返す、というルールがピンとこないです。いずれのバックトークもなんとなく選んでいるだけであっさり勝ててしまい、このシステムには釈然としないままでした。


【まとめ】

前作の大型DLCのような内容でした。
あくまでスピンオフ作品なので過度な期待はしていませんでしたが、一部キャラクターやストーリーが自分に合わず、ちょっと今一つでした。
一方で、ストーリー以外は前作の良いところをそのまま継承しているのは好感触でした。
前日譚の本作から手を出すのもアリだと思います。ゲームとしては前作のほうが圧倒的に完成度が高いのでおすすめです。

興味のある方は下記の点にご注意ください。

・前作と異なって犯罪行為に手を染めるシーンが多いので人によっては抵抗が生じること
・パッケージ版の場合、特典ボーナスエピソードは引き換えコード式なのでオンライン必須なこと

今となっては楽にプラチナトロフィーを取れた上、もう一度ライフイズストレンジの世界に戻れたので、なんとか満足といった感じです。



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