2015年11月7日土曜日

ゲームクリア感想56:Fallout3 GAME OF THE YEAR EDITION(XBOX 360版)


告白すると、このゲームの一部のファン層が苦手でした。
(スカイリムの記事でも似たような事を言いましたが……)

最近ではそうでもありませんが、とにかく口の悪い輩が目立って、
他のゲームを平気でゴミ呼ばわり、同列に並べるなと放言して憚らず、二言目には他をけなさないと褒められないのかと疑うような言説ばかりを目にして、メーカーに対する印象も最悪になってしまいました(実際にゲームを遊んでこれはある程度払拭されました)。

今でこそ自由度至上主義の風潮も希薄になりましたが、このゲームが日本発売された約7年前はどこのコミュニティでも大絶賛に次ぐ大絶賛で「もう日本の一本道RPGは終わり! Fallout3なら何でもできる! もはや人生! これを楽しめない奴はRPGやめろ!」みたいな意見が主流でした(当時はこの手のフリーローム系RPGが今ほど多くなくて、Fallout3で初体験という人が多かったと思われる)。
 私自身も当時は「なるほど。そんなに凄いならやってみようかな」と思いましたが、やがて前述の通り口汚いファンに辟易して、「何なんだこの連中は!」と半ば意地になってアンチ……とまではいかないまでも、ベセスダ製RPGからは距離を置きました。
実は、約4年前のスカイリム発売時、同時期に発売したFF13-2を買ったのもそういう意識が影響していました(もともと両方気になっていたので、ベセスダが嫌いだからFF13-2を選んだという訳ではないです)。

こうして、一部のベセスダRPG信者には嫌な思いをさせられたという反発心もあって、今までずっと手を出さずにいたのですが、続編発売の報もあってモチベーションが回復し、今まで棚に鎮座していた今作をクリアした、という運びになります。

プレイ時間は約182時間、DLCは5つ全てクリア(GOTY版はDISC2を一度読み込んで本体にダウンロードするやり方でした)。
傾向としては善人プレイでした。


【良かった点】

  • 探索が面白い
  これが全て……ではないにせよ、不満点の3つくらいはこの面白さだけでカバーできます。この点については世界中で散々評価されているので今更なんですが、ワールドマップが踏破式(歩いた分だけ地図が埋まってゆくスタイル)でないのがポイントだと思いました。
周辺地域を示すローカルマップは踏破式な一方、ワールドマップは既に地形が全表示されており、実際に冒険してダンジョンや街を見つけてそこにアイコンを増やしてゆく、というのが快感でした。初めから目的地が全表示されていたり、踏破式だったりすると面倒臭さのほうが上回ってしまうので(個人差あり)、この辺は良く作られていると思いました。

  • サブクエストの作りこみが凄い
  後発のスカイリムと比べれば数は少ないですが、その分凝った内容で、クエスト達成までの道のりが複数あるので楽しめました。良かれと思って選んだ選択が裏目にでる展開もあったりして感心しました。

  • メインクエストもしっかり面白い
スカイリムもそうでしたが、導入からして凄く巧いと思います。チュートリアルも兼ねつつ、旅立つ動機付けをしっかりプレイヤーに植え付けるというか。
この手のゲームだとサブクエストに没頭してメインの印象が薄くなりがちですが、話の内容も中々良くて、後半はある種王道の展開。エンディングでちょっと泣きそうになってしまいました……

  • 複雑な取得条件の実績がない
クエストのクリアや収集・育成に関わるものが殆どで、全てのクエストをクリアするように進めていれば特に意識しなくても一通り収集できる作りになっています。ロールプレイと実績システムの相性はあまり良くないのでは?(プレイ方針に反するような取得条件だった場合ちょっと抵抗が生じやすい)と思いますが、そんなに気になりませんでした。

  • DLC5つが全て面白い
  5つもあるとこれは外れだったな、というのがありそうですが、どれも楽しめました(GOTY版なので全部入りですが)。追加武器も豊富。因みにGOTY版のパッケージ裏のスクリーンショットは全部DLCのシーンになっているのを今見直して気が付きました。

  • 気合の入った日本語吹き替え
中国軍の吹き替えが好きです。


【気になった点】

  • pip-boy3000がめちゃくちゃ使いにくい
実はこれに慣れなくて一年近く序盤でストップしていました。
いわゆるメニュー機能なのですが、慣れるまでは見方が良く解らず、入り組んだ操作も相まって、ワールドマップを見るのにすら苦戦する始末。
 更に困ったのがライト機能で、腕に装着したpip-boy3000が光る設定なので自分の周囲がほんの少し明るくなるだけで、実質全然明るくなってくれないのが最後まで不満でした。演出優先なのは構わないのですが、メニュー画面もライトも何百何千回と使うので、この辺は利便性を重視して欲しかったのが正直な所です。

  •  レベル上限が低い
デフォルトで20、DLCのBrotherfood of Steelを導入して30まで上がるのですが、30でも低すぎます。この点は私が言うまでもなく散々指摘されていて、今年出る続編では引き上げられているそうですが、能力強化できなくても良いので50は欲しかったです。ただ経験値が入るだけでもモチベーションが違うので……

  • 戦闘が単調(特に後半)
私がJRPGの異様に凝った戦闘システムに慣れすぎたのか、画期的と称されたV.A.T.S.システムをもってしても戦闘自体が最後まで面白いということは無かったです(実際に体験してみたら特に思う所が無かった)。下手な自覚はあるのでV.A.T.S.を多用できるようにAP中心に育成したのですが、戦闘をそこそこ楽しめたのは中盤くらいで、後半はレベルカンストやフリーズの危険も相まって戦闘を行うメリットが希薄になり、襲ってくるから対応するという作業感だけ残りました。

  •  三人称視点が使いにくい
本当に一人称視点のおまけという感じでした。気分転換に変えると不自然なモーションが目立って格好悪い。

  • 高まる一方なフリーズの危険性
データ量が増えてくる後半はフリーズが多くなり、DLCを導入すると更に目に見えて多くなります。どこでもセーブできるのでやり直しは容易ですが、家庭用ゲーム機で出す以上はこの辺を言及されても仕方ないんじゃないかと思います。


【まとめ】

 悔しいけど面白いです(シンプル)。
一部の口の悪いファンもメーカーも未だに好きになれませんが、確かに絶賛されるだけある内容でした。ただ、7年経った今遊ぶと少々キツい面もあり、個人的には後発のスカイリムの方がロケーション豊かで好みです。
 やっぱりこのゲームをRPGの頂点の様に持て囃すのは危険だと思いました。どちらかと言えば世界観もシステムも人を相当選ぶタイプなので、グロや虫や銃や優しくないキャラクターがダメな人は「高評価なRPG」という点だけに惹かれて遊ぶと後悔するかもしれませんね。
 
 外伝のFallout:New Begasも興味はあります。口の悪いファンが当時繰り広げていたJRPGに対する表層的な批判に便乗したとしか思えない広告に対するモヤモヤが晴れないので、そこまで言うなら確かめさせて貰おうじゃないかという気持ちもあり(広告に関してはベセスダというよりゼニマックス・アジアがアレなんでしょうか)。
 発売の迫る正統続編の4の方も気になりますが、こっちもハマりだすと大変なので購入は検討中です。


 

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