ゲームクリア感想251_シーズン:未来への手紙(PS5版)

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ひとまず、今月から月間まとめは不定期となります。こちらのまとめ形式のほうが良かった方には申し訳ありません。

それにしてもなんという暑さ。
この間、駅のホームで10分ほど水分補給せずに立っていただけで死にかけました。
そうでなくても冷房設備が壊れたらその間生きていけないというの、真面目に社会の危機ですね。いま自室にエアコンしか冷房設備がないので、文字通りの命綱です。こう暑いと遠出をする元気もなくなるのでゲームが捗ります。そんなわけで大作に集中する前に早速クリアしました。

本作は今年の1月に発売された、終末世界を自転車で旅しながら記録を集めてゆくアドベンチャーゲームです。自転車の乗り降りや記録採取のための写真撮影・録音はほぼ自由なタイミングで行える上、探索の順番も自由が効くのでLakeみたいな乗り物系小規模オープンワールドに近いです。
うんざりするほどエリアが広いということはなく、ほぼステージ制で一ヶ所だけメインコンテンツとなる大きめのエリアがある感じです。謎解きは少しだけ、戦闘や落下死などのゲームオーバー要素は一切ないです。言わばウォーキングシミュレーター寄りのアドベンチャーといった雰囲気で、上述のLakeのほかにEDENGATE:The Edge of Lifeあたりのジャンルだと感じました。

【主なプレイ環境】

ハード PlayStation 5
バージョン ver.1.005
難易度 設定なし
クリア時間 約 00:00:00
トロフィー取得率 92%


【良かった点】


◎自転車操作の快適さと旅情


アダプティブトリガーを活かした自転車の操作感が快適で、風景を眺めながらの操作が思ったより楽しかったです。ペダルを漕ぎ出す重量感や坂道を慣性で下る時の爽快感が良かったです。雰囲気も良く、レンタサイクルで知らない土地を回っている時のあの感じの再現がうまいなと思いました。自転車で知らない土地を進んでいる時の爽快な孤独感が味わえます。

自転車に耐久力などはなく、階段や茂みも難なく通過できるのでストレスは少ないです。加速と(◯ボタン長押しの)停止だけで事足りました。



坂道は負荷がかかる。もっと晴天の画像を撮ればよかった。



夕暮れ時の雰囲気もバッチリ。



◯比較的テンポよく自由度も高い探索


思ったよりもサクサク進みました。適度に広く適度に狭く、ストーリーも適度に穏やかで適度に不穏なのでダレることはなかったです。長話なイベントは要所でしか発生せず、基本は探索です。

主な流れとしては、次に訪れる「季節」(時代のような概念)に備えて、その「季節」に残したいものをノートに記録してゆくという感じです。

どう記録していくかと言うと、各地にある文書を拾ったり、気になるものをカメラで撮影したり、動物の鳴き声や自然音を録音したりしてその地域のページを写真やイラストで埋めていく……という流れです。一定数以上記録するとそのページが達成となります。一定数といっても3〜4個くらいですぐ埋まります。基本はどんな写真や音声でもOKで、イラストや画像の添え書きなども加えられます。
またテーマ別ページの場合は下書きイラストが初めから載っており、そこに写真や音声を穴埋めしていくパズル風のページとなります。


右下3行の説明文以外はすべて自由配置です。拡縮変形にも対応


これらをすべて埋め尽くす必要はありません。また写真のクオリティなんかも一切問われません。特定のオブジェクトは収集後に主人公のコメントが発生しますが、無関係な風景や音声でページを埋めても問題ありません。その裁量は自由です。

この探索によるページ作成がアルバム作りのようで楽しく、クリアには無関係なのについついページのデザインに凝ってしまいます。
ちなみにクリアするだけならエリアのゴール地点まで行ったり、わずかに残る住民のお願いごとを解決したりというフラグをこなすだけでOKだと思われます。


【気になった点】

致命的な点はないものの、多少はありました。
近くに音を発する花がある時、その場所を示すピンクのもやもやが写真に映り込んでしまうことや、一部フラグのわかりにくさがそれです。
ボイスとテキストの日本語訳の差異もありますが、そちらは大して気にならなかったです。

あとは価格の割にボリュームが少なめだったり、スピリチュアルな雰囲気やテキストが人を選ぶかもくらい。


【まとめ】


全体的には良い感じでした。プレイ前に想像していた自由度や雰囲気の良さは期待通りでした。
ゲームスタートからスタッフクレジットに至るまで全編が旅情と善性に満ちていて、ネット世界で荒んだ気持ちが凪いだ気分です。特にスタッフロールはグッときました。

ただ定価だと割高に感じるのは否めません。別の選択肢を選ぶなど周回プレイ要素もありますが、正直そこまでのモチベーションは湧きませんでした。雰囲気や要所のイベントは良くても、そこまで追いかけたくなるストーリー設定ではなかったです。

設定が凝っているのは伝わりますが、主人公含めた作中のキャラクターほぼ全員がこの世界の理を当然として受け容れている前提で話が進むため、今ひとつ釈然としないままクリアまで進めてしまったというか。
世界観にしても、ファンタジー要素とリアル要素の混ぜ方にぎこちなさが残ります。

来たる終末に備えてノアの方舟に積載するものを選定する……というよりも一地方のごくパーソナルな終末という印象です。もっともゲームボリュームからすると変に風呂敷を広げるよりもそちらが正解だと思いますし、現に丁寧にまとまっているので、あとはもう合うか合わないかなのでしょう。
個人的には、人に勧められるタイプの面白さではないかなという感じです。悪趣味な言い方ですがスピリチュアル色が強く、そこに疑問を挟む余地がない作りなので。


この手のADVによくある選択肢要素もあります

 

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