ゲームクリア感想220~223_小規模ゲームクリア記事まとめ(2022年12月)

 
2022/1〜7の記事はこちら
2022/8の記事はこちら
2022/10の記事はこちら
2022/11の記事はこちら


5回目かつ年内ラストとなる、ゲームボリュームが短め(クリアまで5時間程度)あるいは、全体の文章量が少ないゲームクリア記事のまとめです。
今回は4作品です。毎年恒例の年間まとめ記事と一緒にしようかとも思いましたが、別にしました。


220_Lake(XSS版)
→公式サイトはこちら(MS Store)

221_Dorfromantik(Switch版)
→公式サイトはこちら(マイニンテンドーストア)

222_人形の傷跡(switch版)
→公式サイトはこちら

223_鳥類弁護士の事件簿(switch版)
→公式サイトはこちら

220_Lake

【主なプレイ環境】
ハード XBOX Series S(Xbox Game Pass)
バージョン 1.0.0.9
難易度 設定なし
クリア時間 7時間48分
実績取得数 8/10


都会で仕事をしている主人公が、かつて住んでいた田舎で二週間の臨時配達員をしながら人々と交流したり仕事したりする内容です。小さい箱庭のオープンワールドで、ストーリーはマルチエンディング。
もとから気になっておりプレイ予定リストに入れていたところ、近日中にXbox GamePassから外れるという情報を12/2にキャッチし、その日の夜から翌日にかけて急いでクリアしました。※現時点では既に外れています。





始める前の印象としては「世界観は良いけどゲーム面の単調さが窺えて不安」というものでしたが、いざやってみたら良くも悪くもその通りでした。
良くも悪くもと言うのは言葉通りで、毎日配達車で地図で示された家に行って郵便物を届けるという業務が最初から最後まで続くのでゲームとしては単調さが否めない一方、、それ故にルーティンをこなす「田舎の配達員」感があって没入感につながっているように感じました。カーラジオ(2日目以降入手)で音楽を流しながら湖畔をドライブするのはなかなかいい感じ。

とにかく流れる時間がゆったりしているのが良いですね。配達に時間制限は一切ないし、どの順番で回るかも自由。業務中に寄り道したり、住人の私用に配達車を用いてもお咎めなし。一日の終りにスコアが表示されたりなどはなく、ToDoリストにある配達先にすべて配り終えた後に配達車で郵便局へ戻れば一日が終了となります。

ちなみに配送のたびに毎回住民との交流が発生するわけではなく、会話はネームドキャラクター相手のみ発生して、業務の7〜8割はポストへの投函や小包の置き配がほとんど。
会話では基本的に選択肢を選ぶ形で返答していきますが、ちょっと強めの口調の選択肢にしてもそこまで拒否反応を返されないので、自分の意向を貫徹しやすかったです。若干の不穏要素はあっても、基本的に穏やかな世界。かわいい猫も出てきます。

グラフィックこそPS2〜PS3初期という感じですが、湖の遠景などは綺麗です。街もよく観察してみると一軒一軒微妙に違ったりして、コピペ感は薄いです。全体的に粗いグラフィックなのに雰囲気はしっかり出ているので、そこまでポリゴンポリゴンした雰囲気ではないです。




難点としては、日本語訳されたテキストが手帳やToDoリストの一行枠からはみ出して下のテキストと重なって可読性が下がっていることと、早歩きでも徒歩の移動速度が遅いことくらい。リアルと同じで、次の配達場所が近所なら徒歩で回ってしまいたいところですが、小走りですら遅いので近場でも毎回配達車に乗ったほうが早いのは気になりました。本格的な配達ゲームではない点に注意です。

単調=悪ではないということを確認させてくれました。個人的には二週間というゲーム内期間もちょうど良かったと思います。これが三週間だったらダレて中断していたかも。


221_Dorfromantik

【主なプレイ環境】
ハード Nintendo Switch
バージョン 1.1.3
難易度 設定なし
クリア時間 1時間15分(ステージ制でスタッフロールが流れるクリアの概念なし)


今年秋頃のIndie Worldの放送で知って購入。息抜きに始めました。同じ地形を隣り合わせてポイントを得るパズルゲームで、操作も簡単で色々なモードがあるので気楽に遊べるのが強み。モードは以下の通りです。

  • クラシック ストーリーモードに当たるがストーリーはない
  • クリエイティブ いわゆるフリーモード
  • クイック スコアを競うモード。時間制限はなく枚数制限
  • ハード 読んで字の如くのモード。考えて配置しないとろくにスコアが増えない
  • マンスリー 月ごとに異なるルールでオンラインで競い合うモード
  • カスタム いわゆるマップ自作モード。作ったマップはオンラインで公開できるらしい

全体的にワンプレイが長めで、例えばスバラシティみたいなテンポの良さよりもじっくり考えて作り込むことを重視している感じ。
基本的には同じ地形を隣り合わせるとポイントが入るので、可能な限り同系統の地形を繋げてハイスコアを目指すという感じです。一度に複数の同系統の地形を隣り合わせるとより高得点で、パネルの全面が一致するとパーフェクトです。まだあまりやり込んでいないので、もっといろいろなテクニックがあると思います。

どんな地形を繋げても綺麗に繋がるので、パズルと言っても綺麗な箱庭づくりをしている感覚があります。田園の地形だけガタガタになってしまいがちなのが少し惜しいくらい。
スコアの要素はあるものの、ハイスコアが必須になるようなことは一切ないので、とても気楽に遊べます。今後も息抜きしたい時に不定期に起動したいと思います。


地形のテーマ変更も可能(配置が下手で恥ずかしい)

パネルを何となくつなげるだけでもそれっぽくなる

222_人形の傷跡

【主なプレイ環境】
ハード Nintendo Switch
バージョン 1.0.2
難易度 設定なし
クリア時間 2時間15分

ホラーADV。クリア後のザッピングシナリオまで読破済。24年ぶりのリメイク作品とのことですが、自分は今回が初プレイです。

短いながらもストーリーは丁寧にまとまっていて、突っ走り気味の主人公と思わせぶりな院生たちが次第に打ち解けつつ、各々が運命に一撃を食らわせていく展開が良かったです。理系大学院というゲームでは物珍しい舞台なのも新鮮でした。ホラーと言っても後味の悪い感じはなく、しんみりとした話でした。大学院生たちがみんな確固とした意志をもって研究しているので、学問っていいなぁという気にさせられました。

選択肢によるゲームオーバーはあるものの、すぐに選択前の場面からやり直せる上に正規ルートへのヒントも表示されるのでストレスはないです。
ホラー演出に関してはいわゆるジャンプスケアは少なく、さりげなくゾッとさせてくるタイプです。個人的にはそこまで怖くはなかったものの、設定で演出の有無を変更できるので安心。

※これといったスクリーンショットが撮れなかったので画像はないです。すみません……
気になる方は公式サイトをご確認いただければ幸いです。


222_鳥類弁護士の事件簿

【主なプレイ環境】
ハード Nintendo Switch
バージョン 1.1
難易度 設定なし
クリア時間 8時間(全エンディング)


獣人たちが生活する19世紀のパリを舞台にした裁判ゲーム。会話やポイント&クリックで証拠収集して裁判に臨み、証言の矛盾点を指摘して弁護士の職責を全うする……この手のゲームによくある流れ(?)で全4章、最終章だけ分岐でマルチエンディングになっています。



裁判の画像を貼ると結構なネタバレになるので止めました


どちらかというとストーリー重視の内容で、そこまでガチガチの推理は要求されず、証拠さえ集めていれば裁判を有利に進められる印象です。実のところ推理よりもスケジュール管理が重要。
各章はカレンダー制で、決まった裁判の日までに証拠集めを行う必要があり、時計アイコンのついた場所に行くとそこでの成果問わず一日が経過します。特定のアイテムがないと非効率だったり、○日後に来てくれと言われたりするので、初回プレイだと思うように捗らないと思われます。

とはいえクリアだけなら証拠を集め切らなくても支障はないです。エンディング回収はそこまで難しくないので、初回はノーヒントで進めるのをおすすめします。分岐がそれぞれかなり異なる展開になっているので回収しがいがありました。
ひとつのルートだけ少々証拠集めが手間だけど、何度かスケジュールを練っていく内に効率的に証拠集めできます。
発売前のイメージに反して結構シリアスなストーリー展開で、翻訳がめちゃくちゃ良いのもあって一気にハマりました。軽妙なやり取りが面白い。


「柵」の写真からここまでのテキストが繰り出される


締めるところは締めるのも魅力


惜しいのがバックログがないこと(見逃してなければ)。また任意セーブするとタイトルに戻ってしまうタイプなので、セーブと言うよりも中断機能に近い点に注意。もっとも短いゲームなのでそこまで困らないです。
あと、強いて言えば裁判当日の日付をどこかしらに表示するか、事務所に戻ったときなんかに把握できたりするとより良かったかも。
全体的にはとても満足感が高かったです。






今月は以上です。
どれも満足感の高いゲームでしたが、個人的には「鳥類弁護士の事件簿」が頭ひとつ抜けていると感じます。元のストーリーの面白さに加えて翻訳がすごく丁寧で、こういうビジュアルにも関わらず声が聞こえてくる自然さがありました。
師走の寒さ忙しさのなか、大作をやる気にならない人には強くおすすめします。Switch版だと温かい布団の中でも楽しめますし。

あと、やっぱり短いゲームはこういう記事フォーマットにして正解だったと思いました。
すべてのゲームをいつもの【良い点】【気になった点】【まとめ】に押し込むのも限界を感じていたので、割と自由に書けるようにして負担が減りました。




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