ゲームクリア感想124_DAYS GONE
公式サイトはこちら(年齢確認あり)
突然で恐縮ですが、下記5作品のうち2作品でも好きな作品、あるいは未プレイでも興味のある作品がございますでしょうか?
ラストオブアス
トゥームレイダー(リブート以降)
ファークライ(3以降)
ダイイングライト
ホライゾンゼロドーン
上記のうち、2作だけでも好みである、あるいは興味があるなら、デイズゴーンは
絶対に買いです。
全部好き? そしたら超超超超超超マストバイなので24時間以内にでも購入すべきです。うっかりネタバレなどを踏む前に体験したほうが良いでしょう。
自分でも意外なのですが、この作品が現状2019年トップです。ハマりすぎてプラチナトロフィーまで取ってしまいました。
このテンションの低いブログでは本作の良さを全く伝えきれないので、とにかく何か縁を感じたら、次の決断は「買う」にしてください。
バージョン 1.0.8
難易度 NORMAL
クリア時間 約70時間
トロフィー取得率 100%(プラチナ取得済)
コレクション達成率 86%
【良かった点】
◎予想以上の大ボリューム
誇張抜きで想像の3倍くらいのボリュームでした。
多くのプレイヤーが似たように感じたでしょう。事前情報では全体マップの広さは解らなかったので(見逃していただけかも知れませんが)、あまり公にしないということはまぁそれなりなんだろうな、と見積もっていました。
完全に甘かったです。全体マップが広いと言うだけではなく、ストーリー自体もこの手のゲームにしては長めです。ストーリー自体も中盤くらいまで緩やかに展開し、以降はなかなかに紆余曲折あって追うのが楽しかったです。
あとはボイスも多いです。モブの会話や敵の煽りゼリフもそれなりに種類があって飽きません。
個人的に驚いたのは、一つのミッションだけで「ミッション依頼」「ミッション中」「ミッションクリアの後日談」の無線が用意されていて、その細かい仕事に感動しました。特に後日談(助けた人は無事だとか感謝の言葉とか)まであるのは珍しい。
◎豊富な収集要素を伴った、圧倒的な探索の楽しさ
あまりに楽しく、ゲーム中全く飽きることがありませんでした。
拾えるアイテムやボイスレコーダーだけでなく、各地で聞ける演説やギター弾きの曲まで収集要素として設定されており、それらはいずれも凝った内容で収集が楽しかったです。数も豊富で中身も充実しているというお得感。ちゃんとストーリーやキャラクターを補完する内容になっています。
また、ゲームの作業感溢れる行為の代名詞とも言えるクラフト素材集めが、このゲームでは一切苦になりませんでした。
まず序盤から中盤まではクラフトできるアイテム自体が少ないため、素材集めの負担はあまりないです。バイクや近接武器の修理などでスクラップは常時不足しますが……
一転して、クラフトできるアイテムが増え、敵も強くなってきた中盤過ぎから終盤にかけては常に何らかの素材が不足している状態になり、道中なり敵のキャンプなりを積極的に探索する必要が出てきます。基本的に素材は店で買えないので自力で見つけ出すしかありません。
いかにも面倒臭そうですが、ミッション達成のついでに集めるのを意識していればやりくり出来る量で、かつ、後半作れるアイテムはいずれも有用なので、むしろ楽しかったです。廃車や廃墟を漁って生き抜いてゆく、というのも世界観にぴったり合致していますし。
このとっつきやすいサバイバル要素がモチベーションの維持に一役買っていました。
また中盤までは、そもそもの移動手段であるバイクのガソリンがタンク容量の関係で不足しがちなので(タンク容量は増やせる)、何かが充足していたという状態がほとんどなかったです。このあたりも世界観にマッチしているのではと。
◎適度に手応えのある攻略
難易度NORMALなのもあると思いますが、序盤から終盤まで、楽すぎず難しすぎずの適度な感じで楽しめました。
実のところ、動画であるような「大群」と戦えるのは意外と後のタイミングで、それまでは人間相手の戦闘のほうが多いです。このステルス攻略がまた非常に楽しい。
なぜ楽しいかと言うと、マップが練られていたり敵の索敵範囲が適切だったりというのもあるものの、個人的には「漁夫の利」作戦が他ゲームよりもしっかり働くからだと考えています。
「敵対勢力と敵対勢力を争わせる戦略も可能!」みたいな触れ込みのシステムは他にもありますが、実際やってみると片方の勢力が弱すぎてあっさり決着がついたり、一人も倒せず大して戦力を削げなかったり、明らかにこっち側への攻撃を最優先してきたり、単に戦ってくれなかったりということがそこそこありました。
しかし本作は、最強集団である「大群」を除けば、誰と誰が交戦してもそこそこいい戦いになります。片方が壊滅して、生き残った一方の集団もそれなりに頭数が減っているので、あとは弱ったところを冷静に突いていく、という戦略が取りやすいです。
敵集団のキャンプ近くで大きな音を出してフリーカーをおびき寄せて戦わせ、成り行きを茂みの中でゆっくり見守る……という戦法が有効で、それが億劫なら罠に注意しつつ、ステルスキルやボウガンで各個撃破する従来どおりの戦法も可能。発見されて銃撃戦になっても、それはそれで楽しめます。
一方、フリーカーの「大群」との戦いは新鮮かつ白熱します。
まずはたむろっている地点を特定し、クラフトアイテムをどう効率的に使って頭数を減らすか戦略を練ります。
そして爆弾のひとつでも投げ入れたら最後、ものすごい数のフリーカーが反応して動き出すので、ここからは隘路などの地形を活用して、なるべく一気に掃討出来るように効率的に動くなり、強い銃の力に任せて弾が切れるまで乱射するなりと色々戦略を取れます。
このように、どんな敵が相手でも取れる戦略が多彩なので飽きずに楽しめました。
◎丁寧な導入・誘導
とにかく「ミッション」と名のつくものを消化していけばクリアできるようになっており、何をすればいいか解らないという状況がほとんど発生しません。オープンワールドが苦手・あるいは飽きたという意見をかなり意識しているように思いましたが、これは邪推ですね。
いきなり難易度が跳ね上がることもなく、緩やかに上っていくので自分の腕の上達と同期を取りやすいです。難易度で詰むことはほぼない、とは断言しませんが、詰むことのないような誘導になっていると感じました。
メイン及び依頼される各ミッションをこなしていけば、一通りの場所は回れるようになっています。またメインを追っていけばほとんどの要素を体験できるような作りになっており、やり逃しというのがほぼ発生しないのでそこは安心です。
ただ、一部サイドミッションは時限っぽいので、メインを進める前に一通り片付けておいたほうが安心です。
◎達成感あるストーリー進捗管理法
本作のクエストログ(?)は珍しい形式で、キャラクターや陣営ごとにパーセンテージでストーリーラインが管理され、そのキャラクターや陣営に関連するミッションを達成すると進捗のポイントが上昇していって、達成率で武器やバイクのスキンなどが入手できる仕様です。
このスタイルの進捗管理を本作で初めて体験しましたが、達成したら過去ログに消えてしまうクエストログよりも達成感を実感しやすかったです。ひとつのミッションクリアで複数のストーリーラインが更新されることも多々あるので新鮮でした。
またログに表示される主人公の感想やぼやきがミッションごと、更にストーリーライン別にしっかり用意されており、それを読むのも楽しかったです。主人公の一人称で語られるので親しみやすさが上がりました。
◎プラチナトロフィーが取得しやすい
少々面倒なのが3つくらいあるだけで、あとはそれなりの積極性をもってゲームを進めていけば自然に集まる感じです。更に累積系トロフィーはゲーム内で数を確認できるという親切仕様。
◎(日本語版のみ)違和感のないフルローカライズ
吹き替えがあっていないキャラクターというのが特におらず、各々の熱演も相まって没頭できました。
○ポータブル拠点としてのバイク
ゲームのバイクにここまで愛着が湧いたのは初めてです。
バイクは単なる移動手段ではなく、セーブポイントや弾薬補給ポイントでもあり、危険に満ちたキャンプ外の世界ではバイクが命綱です。
だからこそこまめなメンテナンスやガソリン補給が明暗を分けることになり、パーツとなるスクラップやガソリンを探すために探索が捗る……という流れで、バイクを簡易拠点にして探索することになります。
こうした、単なる移動手段にしないデザインが巧みだなと感じました。当然、スキンや色替えなどのカスタマイズも可能です。
○諸々の細かい配慮
・バイクに乗りながらフリーカーの耳(本作の通貨と交換できる)が拾える。
・中断した無線の続きをちゃんと聞ける。
・近くにある素材やまとまったフリーカーの死体からはまとめて素材・フリーカーの耳が拾える。
【気になった点】
△動作が不安定
新しいバージョンではほぼ発生しないです。
ただ初期のバージョンでは、メニューを開こうとしたら固まったまま戻れないという不具合が多発しました。当時はメニュー画面を開くのがフリーカーより怖かったかも知れません。また、強制終了も数回ありました。
新しいバージョンではかなり動作が安定しているので、今から始める人は心配不要です。
△メインメニューが少々使いづらい
慣れるまでやや苦労しました。十字型に割り振られたタッチパッドをスワイプで上下左右選択できるのですが、私自身が不器用なせいかスワイプの誤動作が頻発し、なかなか目的のページを開けませんでした。
あと、コレクション欄の文字色や線が薄くて読みにくく感じました。
付記すると、慣れればどうということはないです。
【まとめ】
2019年激推し作品です。
過去の同ジャンルゲームを非常に研究しているのが窺え、良いところを採用して遊びやすく仕上げ、その上で軽いサバイバル要素やオリジナル要素のバイクを自然に加えて、世界観やストーリーでまとめ上げて強度の高いオープンワールドを構築した、という印象です。
真摯に地道な仕事を重ね、そして常にユーザーのことが念頭にないとここまでの完成度には仕上がらないでしょう。
個人的には、収集物や各ログをしっかり細かく記録してくれるのが超好印象でした。
ボリューム過多のオープンワールドにおいて、過去の足跡がそのまま旅の記録になるので、取りこぼしなく管理してくれるのが嬉しかったです。
どんなゲームでも、道中で読めるテキスト・オーディオ類は全部メニュー画面から再体験できるようにして欲しい派なので、この仕様は心底安心しましたし、他のゲームにも見習って欲しいです。
ただ初期は不具合が多かったのと、面白い要素が中盤以降に集中しているので、発売当時のレビューでの評価は奮わなかったのが惜しいです。
確かに序盤は大群を相手にする戦力もなく、ストーリーの動きも緩慢なので、パッとしない印象を与えてしまうのは解りますが……
とにかく、もう今から続編を遊びたくて堪りません。6月のDLCでもまだ足りないというのが本音です。
続編が出るとしたら次世代機になるのは確実なので、めでたくPS5(仮)も購入決定となりました。
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