ゲームクリア感想270_NG(PS4版)
「死印」に続く心霊ホラー第二弾とのこと。キャラクター設定が前作から異なることが気になって長らく購入を見送っており、昨年思いきって購入してからもやはり積んでいたのですが、PS4ハードのソフトは2024年内になるべく手をつけてしまおうと思い着手。振り返るとこの時期はよくホラーゲームをよくやっている気がします。
【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4(PlayStation 5で起動)
難易度 デフォルト(恐怖演出)
クリア時間 約 25時間
【良かった点】
◎日常とリンクする恐怖
自分の部屋はこれより狭いです |
怪異に関しては死印ほどのインパクトには欠けるかもと感じなくもないですが、おぞましくも背景を感じさせるデザインは継承しており、より元は人間だった悲しさが伝わります。あと一部の怪異は程よくスタイリッシュで、フロム・ソフトウェアのゲームに出てきそう。
◯しっかり探索が必要な攻略
【気になった点】
×キャラクターの稚拙さ
中盤から本格加入する年長組はマシですが、序盤のメンツ、特に主人公の親友が不快極まりないキャラクター描写でゲームを進めるのが辛かったです。「脅迫王子」の異名を持つヤクザの組長の息子で、他人を脅迫して物事を解決する心底不快な輩でコイツの会話だけ飛ばしたいくらい。本当になんの魅力も見いだせない。しかもよりによって一周目はその親友ルートに突入してしまったので更に不快に。
そしてこれに友情を感じている主人公も大概な設定で、裏社会のアングラマッチ常勝の寡黙な高校三年生で、オープニングから美人ヒロインを小物チンピラから助けて警察からワイルドに逃走する、といういかにもな展開で逆に今となっては新鮮でした。このヤクザも主人公も「面倒くせぇ。殺すか?」みたいなノリを真顔でやるので失笑もの。
そもそも序盤のメンツ、脅迫ヤクザ男・その部下の小物チンピラ・オカルトアイドル・テンプレ義妹・理解のある美人の義母と胸焼けする面々で、周回でもこの導入パートが一番苦痛でした。
中盤になってやっと大人組がメインになるとストーリーも面白くなるのですが、そこに辿り着くまでが問題。一応、序盤終わりの選択肢次第で脅迫王子は生存扱いのまま実質的に退場させられるのが救いです。そこからはセリフもなくなるので安心。
正直、この作品の購入を長年見送ったのもこのキャラクター設定のイタさが理由でした。かなり警戒していたのですが直感は的中してしまった感じです。この手のホラーを好む層が好まないであろう方向のキャラクター造型で、冒険したな〜と思いますがそれはそれとして好きではないです。
×ゲームテンポの悪さ
複数の理由でゲームテンポがかなり悪いです。
まず1つ目は手動早送りしかなくて自動早送りや会話スキップがないこと。スキップがないのはシステム的に仕方ないですが、自動スキップがないのは辛い。
2つ目はあまり機能してないカレンダー制。
UIからしてペルソナを意識しているのか、一日ごとに部屋に帰ってセーブが挟まるのですが、探索があって長めな一日と、会話だけで終わる短い一日の区別なく毎回律儀にそれが挟まるので煩わしい。セーブは一日の終わりよりも怪異と対峙する前などの重要なタイミングでしたほうが効果的なので、より徒労感があります。
3つ目はセーブ&ロードそれ自体。確認のウィンドウとシステムデータ保存確認のウィンドウが毎回表示されるのでボタンを押す回数が多くテンポが悪い。
加えてPS5だとボタン配置の問題で、本体デフォルトのセーブ&ロード画面で決定とキャンセルが逆になるので事故を起こしやすいのもハラハラします。
そもそも根本的にオプションに乏しく、あまり自分のペースや体質を反映できないです。
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