ゲームクリア感想224_In Sound Mind(XSS版)

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2023年もよろしくお願いいたします。それでは早速……

年末年始にストアを巡っていたらかなり安値でセールしていたので、勢いで購入しました。
ジャンルとしてはサイコホラーを謳っていますが、この手の洋ゲーホラーにしては割と世界の色味が明るめで、始終鬱々としたホラーではなかったです。メインビジュアルも見ようによっては楽しそうですし。ストアで最初見た時は愉快な人外たちとお気楽道中みたいなコメディFPSかと思ったほどです。


【主なプレイ環境】
ハード XBOX Series S
バージョン ver.1.0.0.9
難易度 ノーマル
クリア時間 約23時間
実績取得数 18/32


【良かった点】


◎程よい戦闘・探索・謎解き


近年のバイオハザード(7と8)に近いプレイ感でした。バイオハザードよりは敵の出現量は少なく敵のランダム復活もおそらくないと思われるので、バイオハザード7ラストオブアスの中間くらいの感覚です。そこにサイコブレイク2あたりが加わるかも。懐中電灯が電池式だったり、割れた鏡を持ち歩いて謎解きや近接攻撃に使ったりといったオリジナル要素も大きいので、独自性はちゃんとあります。

探索に関しては、拠点となるビルから患者のテープを見つけて、それを再生して各患者の精神世界的なものに入り込んで探索する流れです。ひとつのエリアをクリアする頃には新しいガジェットが手に入るので、それでビル内の新たなエリアを拓いて探索して次のテープを探す…という繰り返しです。ビル内は拠点といっても大して安全ではなく、普通に敵は出てくるしホラー演出はあるし嫌がらせ電話までかかってきます。

この探索がだるすぎず物足りすぎずの範囲で絶妙です。やや狭いよりではあるものの……
また、謎解きも頭を使うというよりかは観察力がものをいう内容で、とにかく画面内の情報と向き合えば自力で突破できる内容です。本作に関してはあまり奇をてらわないほうがスムーズでした。珍しく全行程自力でクリアしました(ちなみに薬全回収の実績は拠点のだけ達成)


この画面の色合い




◎めちゃくちゃ不意をついてくるホラー要素


大きな音で脅かすジャンプスケアの代わりに、なんの予兆もなく静かに不意打ちしてくるので何回か肩が飛び跳ねました。ストーリーとは無関係の探索中など、油断している所で脅かしてきます。全然予測できないところで脅かされるので、もう笑ってしまうくらい。シチュエーションさえハマれば、背後でボソッと呟かれるだけでも十分怖いですね……

ホラーゲームをある程度やっていると大体なにかありそうなタイミングは予測がつくのですが、今作は久しぶりに本気で脅かされました。
また不意打ちだけでなく、暗闇やランダムで鳴る物音など怖い要素はしっかり怖いです。

あとホラー以外の演出も凝っているものがあって面白いです。ヒューズ×9のギミックは笑いました。


◎移動速度が速い


想像していたよりも屋外エリアの探索が多かったので、これは助かりました。ハイスピードなFPS戦闘の副産物なのかも知れませんが、いずれにせよこの手のホラーとは思えないくらいキビキビ動けます。ダッシュのみならず素の移動でもそこそこ速い。

屋外の例


○ストーリー


メインビジュアルなど事前情報の段階では、あまり期待していませんでした。
実際やると情報の出し方がうまいのか、そこそこ先が気になる進行でストーリークリアだけでも十分なモチベーションになりました。

ちなみに患者それぞれにオリジナルのキャラソンが設定してあり、どことなくJRPGの文脈も感じます。精神世界的なモチーフもペルソナ5とかモナークとかその辺を彷彿とさせなくもないですね。


ローカライズは安定しています



【気になった点】


△一部の導線が少々わかりにくい


見る限りでは足場判定があるかどうかも怪しい、壁伝いの細い配線を辿るのが正解ルートだったりして、下手すると詰みかねなかったです。一応オブジェクトでそれっぽい誘導はされているので許容範囲内とは思います。ボス戦の解法もちょっと戸惑いました。ゲームとして全体的に初見殺しが多めで、なんかよくわからない内にヘルスがみるみるうちに減ってゲームオーバー、ということが多かったです。ガスマスクを一定時間以上装着していると息苦しくなってヘルスが減っていくとか、薬でヘルスを回復できるとかは後半になって把握しました(後者は説明があったかも)。



△クリア後の各テープ探索がはじめからになる


一つのテープにおいてボスを倒すと自由探索となり、それ以降はポーズメニューからいつでも拠点に帰れるようになります。それは良いとして、一旦拠点に帰ってしまうと、またテープを起動する時は最初からになります。そのため、探索や実績解除は可能なら初回でコンプリートしてしまうのが一番です。

ボス戦限定の実績などもあるので致し方ないとはいえ、クリア後かはじめからか選べるとより良かった。



【まとめ】


完成度が高さ、まとまりの良さに唸りました。
正直なところ、クリア時間が長いわけではないので単体記事を作るか迷いましたが、埋もれてしまうのは惜しい出来なので単体の記事で感想を書きました。

正直ついでにいうと、完成度は高い一方でシステムもストーリーも新鮮味は薄いので、ジャンルとしてこの手のゲームを好んでいるなどの向きがなければあまりピンとこないと思います。私はこの手のジャンルが好きで、かつ同ジャンル大手(ここではバイオハザードなどを指します)よりもシンプルで遊びやすかったので、個人的には気に入っています。

ホラーと戦闘と探索の各要素が中途半端に思えたり、ちょっと各要素に既視感があって魅力に欠けるきらいはあるもののホラーゲームとしてはなかなかなので、来月(2023年2月16日)の他機種日本語版発売で評価されてほしいです。

あと本文で言いそびれました。白猫を撫でられる要素ありです。







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