ゲームクリア感想130_Observation(PS4版)

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久しぶりにPS4を起動しました。
ただでさえ未プレイのゲームが溜まっているのに、同じゲームを二ヶ月半もやっていたため、更に悪化しました。
という訳で、ウォーミングアップも兼ねて短時間で終わるゲームからやっていこうと思い、本作を選びました。

実を言うと、人生を立て直すために習い事を始めたので、今月からはゲームに割ける可処分時間がかなり減りました。今後しばらくは同じ感じになるので、併せて本ブログの更新も以前より滞りがちになるかも知れません。
義務感ではなく楽しんで更新したいところですが……


バージョン 1.16
クリア時間 約10時間
トロフィー取得率 57%


【良かった点】


◎日本語ローカライズ


 字幕だけではなく、画面上の演出も日本語化されているので、この点で体験が損なわれるようなことは一切ありませんでした。


◯マップとなる宇宙ステーションの作り込み


 場所が場所なので現地取材もそうそう出来ないし、参考資料も限られていると思われる中で、リアルさを感じさせる作りに仕上げているのは凄いと思いました。
宇 宙自体は色々なゲームに出てきますが、リアル志向の宇宙ステーションはなかなか無かったので新鮮でした。リアル志向かつ無重力空間なのでとにかく道に迷います。



【気になった点】


×動作の不安定さ


 まずニューゲームに2回失敗しました。3回目で無事起動できましたが、出鼻を挫かれたことでちょっとテンションが下がってしまいました。


×ぶっつけ本番でやらされるミニゲーム


 謎解き要素としてちょっとしたミニゲームがあります。いずれもノーヒントでいきなりやらされるので、失敗しながら覚えていくという流れになります。
 私でもクリアできたのでさほど難解な内容はないはずですが、多用される専門用語や見づらいインターフェースも相まって、パッと見で何をどうすればいいのか確実に迷います。失敗のペナルティこそ無いものの、訳の分からなさに何度もゲームを投げ出しかけました。

 個人的に辛かったのは、文系お断りと言わんばかりにまったく馴染みのない専門用語を連発されて、何をすれば何がどうなるのか見当がつかないミニゲームが多かったことでした。


×リマインダー機能が大して機能していない


 「もう一度指示を聞く」で目標を再確認できますが、5W1Hの内、ひとつしか聞けないような感じです。何度聞いてもそっけない返答しか聞けないので、オートセーブ地点からやり直して目標を聞き直したこともありました。
 当然、謎解きの解法のヒントなどもほとんど聞けません。


×操作のもどかしさ


 直感的操作とは程遠いです。監視カメラの画面を切り替える固定カメラパートと、ドローンのような球体型デバイスとなって一人称視点で探索するパートの2つがありますが、どっちもストレスが半端なかったです。

 まず固定カメラパートは全体的にスピードが遅くてストレスです。リアルといえばリアルなものの、ゲームに落とし込むと不快さが勝るという洋ゲーにありがちなアレです。

 そして一人称探索パートは要注意です。酔いやすい人は即嘔吐を催すレベルで酔います。
360度視点を動かせる球体型かつ浮遊しており、かつ一人称視点なので、フワフワグラグラと目に地獄のような負荷がかかります。
 しかも床や天井にぶつかると画面乱れが発生するリアルさのため、ただでさえ迷いやすいのにより一層迷います。

 この操作性の劣悪さにより、人によっては開始5分でギブアップも有り得るので、購入には慎重になった方が良いです。因みに私は、序盤で(地図非対応の)宇宙空間に放り出された時に目的地が見つからず、本当にゲームを投げ出す一歩手前まで行きました。
 また、せっかくの探索もこれのせいで苦痛になっています。


△肩透かしのストーリー


 ゲーム面に難ありなぶん、ストーリーが唯一と言っていいほどのモチベーションでした。しかしその思いとは裏腹に話は全く盛り上がらず、キャラクターの誰一人として魅力がなく、短いゲームなのに中盤あたりで期待するのを止めました。

 なんとか迎えたエンディングも、なんか勿体ぶった割には予想の範囲内なオチで、余韻などは皆無でした。ようやくこのゲームから解放されるという解放感はありました。




【まとめ】


 残念ながら、ゲーム面でも物語面でもこれといって印象深いものはないまま終わりました。操作性の問題もあって、とても人には勧められないです。制作陣の勉強熱心さが反映されている宇宙ステーションの作り込みは凄いし、ローカライズは丁寧なのですが……

 世界観やストーリーは一見興味深いものの、いざゲームを始めてみると物語はひたすら淡々と進み、その退屈さ故に劣悪な操作性が悪目立ちします。一周終えたらそれで充分な内容でした。探索も操作にイライラするばかりで楽しくないし……

 ほぼ無人の宇宙ステーションの不気味さとか、宇宙空間の果てなさなんかは良かったものの、操作のストレスが上回ってしまい、常にもどかしさに悩まされました。
 トロフィーも面倒かつプラチナもないので、わざわざ集める意義も薄いです。

 主人公がAIというのは一見新鮮に思えましたが、ゲーム内にそれを上手く落とし込めているとは言い難く、他のゲームにあるかったるい監視カメラパートやデバイス操作パートの寄せ集め程度のプレイ感です。

 人生の時間は有限、という言葉を改めて噛みしめる切欠となった作品でした。

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