ゲームクリア感想112_ウルフェンシュタイン2 ザニューコロッサス(PS4版)

公式サイト(PS)
※ベセスダの公式サイトは重いのでPlaystationの紹介サイトの方にしました。

前作の記事はこちら


他にも先に積んでいるゲームはあったのですが、今年中にシリーズをクリアしてしまったほうがキリがいいと思い、一気に進めました。
DLC3作は遊んでいません。手を出そうとも思ったのですが、やや割高なのと、本編だけでお腹いっぱいになってしまいました。


バージョン 1.0.4
難易度 NORMAL
クリア時間 51時間26分
トロフィー取得率 36%(単体だと55%)
クリア状況 92%


また、前作との間に出た外伝、ザ オールドブラッドもクリアしました。
こちらの感想はザ ニューオーダーとほぼ同じで、文章量が物足りなくなるので単体の記事は作成しませんでしたが、クリア時の状況だけメモ代わりに記載します。

オールドブラッド公式サイト(PS)

バージョン なし
難易度 NORMAL(後半EASYに変更)
クリア時間 07:58:31
トロフィー取得率 30%


【良かった点】

◎良い所は大体そのまま継承

・軽快かつ、解りやすい操作
・洗練されたムービー・イベント
・予想以上のボリューム
・攻略しがいのあるステージと、それを助ける優秀な地図
・すべての武器に出番がある

あたりは前二作からそのまま、あるいは更に改善されており、相変わらず遊びやすかったです。売りの戦闘はますます派手かつスピーディーになり、期待を裏切らない爽快さです。トロフィー収集が一転して困難になりましたが、プラチナ取得を諦めれば気にならないです。


◎セーブがいつでも可能

これが本当に助かりました。戦闘中でも平気でセーブできる上にペナルティやクールタイムもないので、難易度NORMALでも苦戦する身としては小刻みにセーブできるのが有難かったです。


◎(日本語版のみ)ローカライズが高品質

まず小さすぎた主人公のボイス音量は修正され(厳密にはオールドブラッドから)、調整の必要はなくなりました。
このシリーズは日本語吹替が非常に良く、何かと過激なストーリー展開により感情移入してしまいました。ドイツ語以外は全て吹き替えされており、コレクタブルやメニューの文章も解りやすくなっているので、特に困ることはなかったです。


◎ゲームプレイ面の改善

・アイテム木箱の開梱がしやすくなった(ハチェットで一発)

・大型敵の破壊時に飛び散る破片が、踏むだけでアーマーとして回収されるようになった(確か前まではいちいち拾っていたような……)

・敵の射線に敵が入っていると「射線に入らないでくれ!」的なドイツ語ボイスと字幕が流れるようになった(つまり敵が二人以上いることと、敵の後ろにまだ敵がいるという戦況が把握できる)

この射線ボイスは新鮮かつ臨場感を感じられ、パターンも複数あって個人的に好きです。


◎サブ要素・探索要素の強化

拠点で受諾できるサブクエストの他に、上級司令官暗殺というサブ要素も登場しました。
これは中盤から解禁され、司令官を倒すと拾えるエニグマコードをミニゲームで解読して位置を特定し、倒してキルボードを埋めてゆく、といったものです。

上級司令官のいる場所は、本編で一度訪問したエリアになるのですが、敵やアイテム(コレクタブル含む)の場所・時間帯・シチュエーションなどが変わっており、実質新エリアのような感じです。

これがよくありがちなサブクエストよりは面白く、同じエリアに再訪できることでアイテム入手の時限要素も撤廃されているので、探索が非常に捗ります。
この手のジャンルにしては異例の50時間超えというプレイ時間を記録したのも、コレクタブルアイテム収集のためにエリアをしらみ潰しに探し回っていたためです。
戦闘より探索が好きな私のようなタイプの方も、こういう形で楽しめます。


○ストーリーとキャラクター

オープニングと中盤は過激かつ衝撃の展開でした。
キャラクター造型が巧みすぎるというか、ここまで悪役を憎たらしく描けている作品はそうそうないのでは? と思います。相手が相手なので、それくらいで当然なのかもしれませんが……

個人的には、主人公の子供時代や、探索中の独白が切なくて印象に残りました。
悲痛な展開を経てようやく辿り着いたエンディングの爽快感は、是非実際に触れて体験してみて欲しいです。あれを爽快感という言葉で表現していいものかちょっと迷いましたが、さんざん辛酸を嘗めさせられた主人公一行とプレイヤーにとっては爽快としか言えないという。

あと相変わらず文書に読み応えがあり、憎い敵にも人生があるんだなぁという表現を丁寧にしていて好感が持てました。


【気になった点】

△後半ややダレがち

エリアが広くなって一つのパートが長くなったのは正当進化ですが、ゲーム進行に合わせて戦闘の難易度も上昇していくので、広い・長い・難しいの3つ揃いでダレるというゲームにありがちなダレが発生してしまいました。

特にラストダンジョン中盤~実質ラスボス戦にかけては何十回もやられてしまい、難易度を下げてしまいたい誘惑との戦いでもありました。実質ラスボス戦は別に全滅させなくても先に進めることに途中で気がついてやっと救われました。(恐らく)雑魚無限湧きなので小刻みセーブもさほど有効ではなく……

前二作がコンパクトに纏まっていたのでその反動と、あと私がサブ要素を優先しすぎてクリア前にモチベーションを消費してしまった、というのはあると思います。

まずは本編をクリアしてしまい、クリア後に難易度を最低(VERY EASY)に下げて、今までの鬱憤を晴らしつつサブ要素を回収するのが効率的だと気がついたのはそれこそクリア後でした。
トロフィー取得やプライドが邪魔しないなら、EASYあたりが程よく進めるように思います。


△メニュー画面のUIがやや見づらくなった

デザインや演出が凝っているのは良いのですが、シンプルさを意識しすぎて読みづらい域に達しているのと、地図や文章に目を通している時に画面演出で一瞬遮られてしまうのはちょっとモヤモヤしました。慣れれば気にならないです。


△一部の武器が強すぎる

カンプピストーレ」が強力すぎて、敵(大体司令官)にこれを撃たれると為す術なくやられてしまうことが多かったです。

というのも、この武器はグレネードを投擲よりも正確に狙いを定めてかつ連射できるような武器で、自分で使っても強いのですが、敵に使われるとどこから撃たれているのか確認もできないままにゲームオーバーになりがちです。連射されるので逃走も間に合わないことが多いです。
使ってくる敵は司令官くらいなので、司令官にさえ警戒すれば悩まされることはさほどないのが救いです。他の武器はいいのですが、これだけちょっと気になりました。


△エニグマコード解読のミニゲーム

これも慣れれば緊張感をもって挑めるのですが、操作が非直感的でコツを掴むまでセーブ&ロードの繰り返しでした。最初は訳がわからなくて、上級司令官暗殺自体を諦めようかと思うほどでした。
実際これが解禁されたと同時に手を出して「よく解らないから放置でいいや」となったプレイヤーはそこそこ居るのではと予想しています。失敗しても貴重なエニグマコードを消費してしまうので。

コツとしては下記を意識しながらやりました。

・直前セーブ
・焦らない
・スティックを傾けすぎず、1つずつカチカチと動いていく
・必要な図形がある枠までの数を数えながら動かす
(左に3つだったら1,2,3……みたいな感じで)
・揃ったと思ったら即座に決定ボタンを押す
(ミスを修正する時間はないのでミスしたらロードしてやり直す)


【まとめ】

導入からいきなり操作制限パートと辛い展開で人を選びます(個人的に操作制限パートは半分くらいにカットしたほうが良かったと思う)。
中盤までは、綺麗にまとまっていた前二作と比べるとあんまりピンとこないかもしれませんが、中盤になって色々なシステムが解禁されてからが本番です。戦闘のスピード感でいえば過去最高で、まさに流れるように戦えます。
もっとも走り回っているだけでは勝てませんが、ひたすら逃げ回って追い詰められて乱射していたら、流れでなんとなく勝ててしまうこともあります。なので私のような下手の横好きでも、楽しんでクリアまで進められました。

少しばかり気になる点はあるものの、エンディングを迎えれば細かいことはすべて吹っ飛びました。

主人公BJ・ブラスコヴィッチの話としては一区切りついた感がありますが、既に別主人公の新作が発表済みで、日本発売はあるか解りませんがそちらも楽しみにしようと思います。今作をSwitchにも展開するくらいなので多分あるでしょう(希望的観測)。

DLCは……そうですね、割引されたら……




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