ゲームクリア感想186_フー・イズ・ゾンビ(Switch版)

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 もはや事件と言っても過言ではない2022年2~3月の新作ゲームラッシュ、皆様楽しんでますでしょうか? こちらも楽しんでいます。
 とはいえ、大作オープンワールドの直後に別の大作オープンワールドに手を出すと胃もたれ(比喩表現ですが最近は比喩でもなくなり、少しの刺激で腹を壊すことが増えました)するので、このあたりで小作品を遊びバランスを取っています。

 今作は人気作「Papers, Please」に代表される様な"審査ゲーム(関所ゲーム?)”となっています。画面に広がった情報から通過の可否を判断していくというタイプのあれです。
 驚くことに、未だに「Papers, Please」を遊んでいないという人間なので、そのフォロワーであろう本作がこのジャンル初体験と相成りました。原初の作品もいずれ遊びます……

 ちなみにこれの前に遊んだダイイングライト2とは、ゾンビものの世界観で主人公の名前がエイデンという共通点があります。だからどうしたという話ですね。

 ※注意喚起として、子供のゾンビが出てきます。イラストとはいえ感染表現がバッチリなので、人によっては苦手かも知れません。この手の表現に慣れているつもりの自分でも、ポップなイラストとの落差にギョッとすることがありました。


【主なプレイ環境】
ハード Nintendo Switch
バージョン 1.0.2
難易度 設定なし
クリア時間 約2時間半(2周して1周が約1時間15分)

※エンディングは4つまで見ました。


【良かった点】


○サクサク遊べる手軽さ


 一周が約1時間とかなり短めで、気楽に遊べます。Switchの携帯モードにぴったりの手軽さで動作も安定しており、ローディングというものがほぼ無いです。マルチエンディング回収が捗る手軽さ(手動セーブスロットも2つあります)。
 ゲーム自体は中盤から時間制限が厳しくなりますが、慣れてくると必要最低限の質問を選ぶ速度が高まり、また自分なりの確認順が確立されてくるので、繰り返し遊べば遊ぶほど上達してきます。

 ちなみに本編で物足りなければ、やりこみ向けのサバイバルモードも存在します。そちらはクリア時の獲得ポイントで使い捨てアイテムを利用できたりします。


○メインテーマが良い


 雨の日が似合う良曲でずっと聴けます。若干サイレントヒル風味。


○安定した日本語ローカライズ


 画面から漂うチープな雰囲気から不安になる方もおられるでしょうが、翻訳などはかなり安定しており、この点で困ることは一度もなかったです。


【気になった点】


△審査可能時間が短い


 これが結構致命的だなと感じました。なぜなら「質問で感染者か判断する」というシステムを自ら損ねているように思えるからです。

 先達や類似作との差別化、瞬時の判断を重視したゲームデザインにしているなど理由は想像できるのですが、中盤辺りからは本当に数秒で判断しないと制限時間に間に合わず、結局数回やり直してパターンを記憶していくか、通すか通さないかの二択を運に任せるかという状態になりがちです。結果、審査体験というものは希薄で、深い


感慨が生まれる間もなくエンディングを迎えます。


 制限時間は今の2倍と言わずとも1.5倍くらいで程よいのではと感じます。

同じ人間が数秒足らずで人間を審査する非情さ、そうでもしないと世界を保てない余裕のなさを表現したかったのかも……




【まとめ】


 ジャンル初体験の新鮮さもあって満足でした。定価でも1,000円以下の安価なゲームなのもありますが……
 プレイ時間も短く安価なので、複数人で集まってワイワイ楽しむのに向いていると思います。友人なり視聴者なりに条件を覚えてもらって、時間制限の中ああでもないこうでもないと意見交換しながら審査すると楽しそう。もちろんソロでも楽しめます。

 あとこのジャンル、日常の仕事とやることが似通っていて気分転換には向かないかも、と思っていたらそんなことはなく気軽に楽しめました。
 なんというか「ゲーミフィケーション」の概念を身をもって体感した実感があります。

 ちなみにストーリーに関しては「短いながら見るべき点は……」といった感慨が湧くことはなく、ひとまず体裁は整っているので安心といった感じです。カルト宗教の幹部は好き。



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