ゲームクリア感想159_ビビエット(switch版)
※2021年5月24日まで、半額の600円とのことです。体験版要らずのお得価格!
緻密なドット絵のホラーゲームというアプローチに加え、頻繁にセール対象になっている点も加わって、前々から購入タイミングをうかがっていました。
数ヶ月前に購入し、Switchの携帯性を活かすために帰省や外泊の機会に一気に進めようと目論んでいたところ、このGWで後者の機会に恵まれたのでようやく起動しました(帰省代わりに家族と近場に出かけました)。
バージョン 1.0.1
難易度 (1周目)ふつう (2周目)難しい
クリア時間 (1周目)04:39:46 (2周目)01:26:01
難易度 (1周目)ふつう (2周目)難しい
クリア時間 (1周目)04:39:46 (2周目)01:26:01
【良かった点】
◎ホラー演出
特に音響が良いです。3Dポジションオーディオなるものを使っているらしく、2周目に初めてヘッドフォン接続してみたら耳が別世界で感動しました。未接続でも充分に雰囲気が伝わってきたのに、その上を行く臨場感。ドット絵だから没入感が削がれるといったことはなかったです。
そう言えば、同じドットホラーのコープスパーティーBCRFも音響に注力していたなと7年前の記事を読み直してみたら、全然そのことに言及してなかったです。
改めて思ったのですが、2Dのほうがさりげないホラー演出に向いているような気がします。「ベッドの上にいたはずの人形が目を離したら別の場所に! 」「絵画の顔がいつのまにか恐ろしげな表情に! 」みたいなありがちな演出でも、3Dだとわざとらしさが出がちというか……どちらも怖いことには変わりないですが……
ちなみに一番怖かったのは、セーブ画面を開いている途中にドアを開ける音がした時です。エイリアンアイソレーションと同様、手動セーブ中もリアルタイムという泣きたくなる仕様っぽいです。ちなみにインベントリを開いている間も同様なので、インベントリ画面で放置しているといつの間にか接近されていたりします(難易度によって使用が違う可能性あり)。
○語りすぎないストーリー
キャラクターの語りと道中拾えるテキストから真相を探ってゆく形で、グッドエンドを迎えないと真相には近づけないです。そのグッドエンドでも、誰がどうしてこうなった、と明確に説明されるわけではなく、適度に謎を残しつつ話としては綺麗に完結、という印象でした。
また、秀逸だと思ったのが序盤に登場した仲間の扱いです。
結構探索したのになかなか出会わないな~と思ってそこそこ進めたあと、ようやく「ある可能性」に辿り着いて心底ゾッとしました。「もしかしてあの時……」という、できれば気づきたくなかった可能性に……
人によっては最後まで気づかないままゲームを終えてしまいそうな可能性ですが、そのさり気なさがじわじわと怖いです。
○マップを廃した思い切り
言うなればSFC後期のプレイ感に近いです。今みたいなわかりやすいマップや小目標表示などは一切なく、オートセーブもなし。その割に謎解きはなかなか手強く、メモやSwitch本体機能のスクリーンショットを活用しながら進めました。もっとも、中盤あたりで観念して攻略情報を解禁してしまいましたが……
もっとも、遊んでいる時はそこまで不便を感じませんでした。セーブポイントは細かめに点在するし(最高難易度で減ることもない)、目標もギリギリ脳内で管理できる範囲だし、マップもなければないで迷っているうちにある程度は把握できるし…と、ゲームボリューム自体がこじんまりしているのが功を奏して、現代の親切なゲームに順応しきった身でもストレスにはならなかったです。
【気になった点】
×ペットの猫ちゃんを助けられない
🙀
(比較的序盤なのでネタバレしました。無垢な動物が殺められる展開がダメな人は避けたほうがいいです)
△微妙に動作が怪しい時がある
軽量な小規模作品にしては、イメージに反してちょっと危うい感じの動作がありました。
自分の体験に限ればエリア切り替え周りで発生し、強制終了が2回、追跡者と揉み合った直後のエリア切り替えでボタン判定消滅などがありました。
セーブも細かく作れる上、ゲーム全体のボリュームがこじんまりしているので、そこまで深刻な怪しさではないのが救い。
△雑な対応に終始しがちな追跡者
屋の仲間で追跡者に追ってこられたので物陰で灯りを消してやり過ごそうとしても、いつまで経っても扉付近をウロウロしていて永遠に出られないので、袋小路なら結局ゴリ押しで通り抜けるのが最適解のようです。黙って待っていたら出ていってくれた例は1.2回くらいしかないです。
追跡者にしても、脅威なのは行動エリアが狭い序盤だけで、行動範囲が拡がるにつれて撒くのが容易になり、正直そこまで恐ろしい存在ではなかったです。序盤にしても、ドアの出入りの時に視界(判定?)が消えるのを利用して、出待ちして入れ替わりに出ると見つからずにやり過ごせます。あえて見つかって広い場所で撒くのもあり。
個人的には追跡者要素なしで、館の探索だけでも充分に怖かったと思います。
【まとめ】
予想以上にのめり込みました。
馴染み深く緻密なドット、臨場感ある音響、歯応えと探索しがいのある謎解きと、濃密な6時間を過ごせました。
そもそものプレイ時間が短いので、気になる点があってもそこまでのストレスにはならず、実質ノーストレスです。一気に集中して進められるのも、集中力が低下した身にはありがたく。
このインタビュー記事によると開発はほぼ兄弟ふたりだけで行ったらしく、超小規模開発であそこまで作り込めるのかと思うと感服しました。
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