ゲームクリア感想157_DESPERADOS 3(PS4版)
初起動からクリアまでの間隔がかなり空いてしまったゲームです。昨年秋ごろに買ってから約半年くらい空きました。
この種のゲームシステムはほぼ初挑戦だったので不安もありましたが、見かけるレビューや感想が悉く高評価だったので、思い切って購入。最初のステージから難易度高めで、それ以降も楽になることなくひたすら難しくなっていくゲーム内容に悪戦苦闘しながら進め、中盤あたりで他のゲームに浮気。
完全に操作を忘れた年明けすぎに改めて再開し、勘を取り戻しながら安全第一で攻略し、なんとかクリアしました。何度も詰みかけましたが、試行錯誤を繰り返して取れる戦略を絞り、難局を越えていく感覚が癖になりました。
ジャンル初挑戦とは言ったものの、これまで遊んだ中で近い作品を挙げるとMutant Year Zeroが近いです。思い返すとこれもなかなか苦戦しましたが、こちらのほうが更に難しく感じました。
バージョン 1.07
難易度 ノーマル
クリア時間 約45時間?
トロフィー取得率 44%
【良かった点】
◎中毒性の高い攻略
色々なアプローチが取れる上にリトライも速いので、試行錯誤が常に新鮮で飽きませんでした(煮詰まってダレることはありましたが)。
ただ、私がRTSジャンルに不慣れなのもあり、本当に難易度が高かったです。序盤から「ここの打開は不可能では?」という状況が多発し、今となってはどうやってあれらの難所を乗り越えられたのか思い出せません。1ステージどころか、ステージ内の一局面を越えるだけで30分~50分はザラです。
それでも、やり続けていれば不思議とクリアできます。こんなの絶対ムリだと思っていた場所が試行錯誤の果に突破できたときの興奮・達成感は凄まじいです。
もう今日は諦めようとコントローラーを置いても、入浴したり家事をしたりしている間に「あのスキルとあのスキルを組み合わせれば突破できるのでは?」「あそこはスキル発動のタイミングをずらせば警戒されずに全員無力化できそう!」と続々とアイデアが湧き、すぐにコントローラーを握り直し……そうこうしているうちにクリアできてしまったというのが実感に近いです。
たしかに難易度は高いものの、複数のアプローチを試していけば攻略できそうと思わせるのがうまく、実際に試しているうちに本当に打開できるバランスにハマリました。
基本はステルス攻略が有効な一方でそれ一辺倒でもなく、状況次第でアクティブに銃撃戦を繰り広げる臨機応変さも問われる匙加減にも懐の深さを感じます。私はステルス9割だったのでダレることもありましたが、今にして思うともっと戦ったほうがキビキビ進められましたね。
◎至れり尽くせりなシステムの充実
上述のリトライの速さとセットで本領発揮しているのがクイックセーブで、タッチパッドひと押しで超お手軽にセーブできます。お手軽セーブ→お手軽リトライで無限に試行錯誤できます。保存スロットは3つなので、気をつけないとあっという間に埋まるのだけ注意点です。
これ以外にも記録系のシステムが充実している印象です。
会話ログやヒントログも完備しており、チュートリアルも細かいので、失敗はほとんどプレイヤーの責任に帰すことになって理不尽さを感じることが少ないです。
また、ステージクリア後に開始から終了までの全行動ログビデオが観られることに驚きました(そういうゲームを初めて遊んだので)。はじめこそあまり意識していなかったものの、このビデオログで有効な行動パターンを見出した結果、次回以降のステージ攻略に少なからず活かせた気がします。
○洗練されたストーリー
なんというか無駄なシーンがひとつもないです。イベントにせよ会話にせよすごく卓越したセンスを感じる。
特に好きなのはオープニングで、タイトルロゴ表示で掴みは抜群、一気に引き込まれました。
話自体は、やたら複雑だったりわかりやすくエモーショナルだったりというよりも、じんわり染みこんでくる内容でした。言葉で語り過ぎず、細かい仕草や行動でキャラクターの感情や性格を伝えてくる作りで、シナリオライターと開発の信頼関係がないとなかなかこうはいかないよなぁ、という丁寧さ。
評判の良いラストバトルも、システムとストーリーががっちり組み合わさっていて良かったです。攻略に制限がかかって大変だったけど……
【気になった点】
×文字が極小
PC環境でのプレイを前提としているのでしょう…というのは理解できるとして、PC並みに目を近づけてもなお小さいです。
せめてオプションで変更できればと思います。会話ログがあって助かりました。
△ハマリが多いなど一部動作面の不安
地形や密集したキャラにハマってリトライ、というのが何回かありました。
また終盤は敵やオブジェクトが増えて処理が重くなり、場合によっては強制終了する時も。
もっとも即リトライできるので、そこまで不満ではないです。
ハマリにしても、こちらが少し操作に気をつければ発生しないので。
△ワンプレイが長丁場すぎる
初見だとステージひとつが短くて約2時間、中盤以降は3~4時間でした。
放置時間もあるし、私が慎重すぎるきらいもありますが、正直ダレます。
ステージクリア後に解放される「バロンチャレンジ」(条件つきステージ攻略)のほうが、適度に制限されてコンパクトにまとまっており、このくらいのボリュームのほうが気軽に遊べたと感じます。可能ならもう少し細分化して欲しかった。
【まとめ】
評判通り、隙のない良作でした。
だけど、また一から遊ぶのは正直気が重いです。あまりにも格調が高いというか、洗練されすぎていて気疲れする。
そもそものワンプレイの長さと難易度の高さが相まって、ワンプレイで体力・気力をごっそり消費してしまうので、本当にまとまった時間があるときにしか進められませんでした。クリアに半年かかったのも、このエネルギー消費の大きさが影響しているように思います。他のゲームを優先していたわけでもなく、単に「今日は疲れたから」という理由で起動すらしなかった日もかなりありました。
難易度イージーにして今よりもサクサク進める手もありましたが、ノーマルで初めた以上は頑張りたいという意地が捨てきれず、なんとかクリアした次第です。
もっともこれは自分の問題なので、ゲーム自体は本当に良く出来ています。
難度高めのゲームにがっつり取り組める方にはオススメです。
実を言うとDLCも購入したので、引き続きそちらをやっていきます。
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