ゲームクリア感想30:ディスオナード(XBOX 360版)

購入時
「気になっていたソフトのGOTY版がついに出た! DLCも全部入っていてお得な値段! ベセスダだから安全(バグ回避)のためにXBOX 360版にしたし、あとは遊ぶだけ!! 」

序盤
「思っていた通りに攻略できないな。まぁ始めたばかりだし」

中盤
「なんだか単調だな。自由度は高いけどそれがとりわけ面白く感じるわけでも無いし。相変わらず思った通りステルス主体で攻略できないし、遊んでてフラストレーションが溜まる一方。二周目頑張ればイイか」

終盤
「もうステルスもグッドエンドも諦めて、敵は適当に倒そう。アッ予想通りバッドエンドを迎えた。二周目を始める気力も湧いてこないな……」

シングルDLCプレイ時序盤
「やっぱりこのソフト合わないんじゃないか? 」

シングルDLCプレイ時終盤
「もうダメ……辛い……眠くなる……でも折角だからクリアしないと……」


なぜこんな事になってしまったのでしょうか?
色々考えたのですが、私はステルスゲームが好きなんじゃなくて、
ステルス要素に
  • 「RPG要素」
  • 「(ローディングの短さ含む)高いリプレイ性」
  • 「好みの世界観」
の内最低2つが加わったものが好きなんじゃないかと思い至りました。ごちゃついていて解りにくい結論ですが、そう考えるとスプリンターセルあたりの軍事色の強いステルスものにハマりきれなかったのが腑に落ちるんですよね(でもスプリンターセルは再挑戦してみたいです)

 ディスオナードに限れば、良くも悪くもストイック。
ちょっとした成長要素はありますが育成が楽しいという程でもないし、やりこみ度は高いけどローディングが長いのでいちいちやり直すのが億劫だし、世界観は独創性があって凄いと思いますが好みかと問われると……
 
 なんというか、自由度の高さが最大の報酬みたいなところがあるので、ゲーム側が提示するお仕着せシステムに慣れたヌルいプレイヤーにとってはモチベーションが続かなかった、というのが正直な所です。
 ゲームがつまらない訳ではないし、完成度も高いとは思うんですけど、最後まで達成感が得られなかったです。

難易度はNORMAL、クリア時間は多分35時間くらいです。
因みにGame of The Year版なので、各種DLCは同梱されています。

【良かった点】
  • (暗殺対象含む)すべての敵を殺さずにクリアできる。
強制戦闘といったものがプロローグ以外に無く、後はエンディングまで隠密でも戦闘でも自由に攻略できます。

  • 特殊能力によるルート構築の楽しさ。
ワープで高所を伝ったり、魚に憑依して水中から潜入したり、ネズミに憑依して排気口から潜入したりと、ルートを考えるのが楽しいです。

  • オリジナリティ溢れる世界観。
あの音楽機械が好きです。

  • シングルDLCのボリュームが豊富。
2つありますが、どちらも本編と上手く絡みあいつつ愉しめる展開でした。


【気になった点】

  • 二周目引き継ぎなし。
これが一番がっかりだった。

  • 会話やアイテム拾得の判定が狭い。
動きまわっている人に話しかけようと思ったらウィンドウが出ては消え出ては消え、コインを拾おうと思ったら一枚ずつ向きを微調整してチマチマ拾わないといけない場合が多かったです(バイオショックなんかはボタン押しっぱなしでまとまったアイテムはまとめて拾えた記憶があります)

  • ローディングが長い。
「今見つかったからやり直そう」と思った時に10秒弱のローディングを経なければいけないと思うと、わざわざやり直す気力が満ちてこない。
 エリア移動のローディングも長め。

  • ステルスや不殺を意識すると一気にストレスフルになる。
原因1:上記ローディングの長さ故に再挑戦が億劫。

原因2:特殊能力の大半が致死をもたらすもので、全編非致死攻略を行おうと思うと、出来なくなることが一気に増えて(ただでさえ単調気味なのに)単調さが増す。
 ステルスというよりも、あくまで「ステルス攻略も出来る」というだけで、それに最適化されているわけではない為、正直同ジャンルのゲームと比べるとステルスが楽しくないです。

原因3:敵を倒すと他の敵の巡回ルートが変わり、パターンが読めない。
 敵Aを倒す(気絶でも致死でも)と、その敵Aが巡回していたルートまで他の敵Bが足を伸ばすようになるので、予期しない場所でしょっちゅう鉢合わせになり、パターンを見極めて通り抜ける、という遊び方が難しいのも、決まったパターンをじっくり見極めるのが好きな自分には合わなかったですね……その変化を見極めて攻略すれば済む話だろとは思うのですが、そこまでの引力は無いというか……

原因4:接近しての気絶(非致死)攻撃が殺すより難易度が高い。
 階段上では出来なかったり、真後ろからじゃないとアイコンが出なかったりして、焦っている内に見つかって結局戦闘になだれ込むという事が多くてイライラしました。
 
 以上4つの原因が合わさり、ストレスが鬱積する一方だったので、終盤からは開き直って全員殺して回っていました。隠密行動が楽しくない暗殺者プレイは辛い。
 
  • 意外と緊張感の無い展開。
主人公の目的も早々に達成されてしまうし、怪しいキャラクターは予想通りだしで、プレイ前に抱いていた重厚なイメージとは遠かったです。DLCの主人公の方が想像力が掻き立てられて好きです。

  • グラフィックがちょっと粗い。
  • DLCのオーディオグラフの音声が再生されない。入手はできる。 

【まとめ】

ひたすら自分には合いませんでした。

「戦闘でも隠密でも何でもOK!! 後は任せた!! 」もいいけど、もう少しゲームゲームしてシステムを強制してくれた方が自分好みかなと思いました。
 何でもありな本編よりも、DLCのダンウォールチャレンジにある強制縛りプレイの方が面白く感じたので。

 この手の海外のゲームって「子供の自由を尊重しています」とネグレクトを混同しているダメな親を想起させられる、というのは……言い過ぎかと思うので、単に自分に合わなかったという所で留まっておきたいです。

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