ゲームクリア感想327_CAIRN (PS5版)
| サムネイル用。絵はがき感 |
【主なプレイ環境】
難易度 ALPINIST(Normal相当。二周とも)
クリア時間 一周目 19:09:08、二周目 07:43:20
【良かった点】
◎慣れると楽しい登攀システム
| この高さでも序の口 |
| 夜間登攀は危険だが寝て資源を消費するのも避けたかった。画像で見返しても怖い |
| ここ最難関すぎて一周目はアシスト機能を解禁してしまいました(二周目でリベンジした) |
◎語らないが細かい親切さ
| ビバーク中のこの雰囲気好き |
◎臨場感あふれるイイ雰囲気
| サムネイルと同じ地域。この場所写真映えしますね |
| こうした山岳文化のロケーションもあり(JUSANTにもあったので一種の浪漫かも) |
◎良質な日本語訳
◯ストーリー
【気になった点】
△移動全般のファジーな判定
体験版よりも改善された肝心のクライミングですが、楽しいもののまだ粗削りに感じます。
足元の地形が主人公の足で隠れて見えづらく、接地ミスをして焦ることが何度もありました。
また、四肢の操作は自動が推奨されていますが、肝心な時に必要な手足が操作可能とならず、すべて一任するには頼りないです。
ついでに言うと足場の判定やスタミナ切れの条件も判然とせず、行けそうだと思った足場が足場じゃなかったり(逆も然り)、さほどスタミナ消費してないタイミングやスタミナ切れしにくい体勢でもアーヴァがプルプル震え出したりして、今ひとつ釈然としないです。
もっとも、この理不尽がリアルなのだと思います。ひとつの判断ミスで命を落としかねない世界を追体験できるだけでも凄いこと。
またクライミングだけでなく、通常の移動も歩き・小走り・ジャンプの助走ダッシュいずれも使いづらかったです。歩きは遅いし小走りは体力を消費するし、助走ダッシュは勢いが読めず滑落数を増やすのに貢献してくれました。せっかくステージの作りが細かいのに、これも相まって探索しづらいです。どのゲームでも探索大好きなのに、本作に限ってはあまり熱心にはやりませんでした。
△人を選ぶ性格の主人公
よく言えば求道者タイプ、悪く言えば自分勝手で、周囲の人間に対していちいち棘があってイベントのたびに嫌な気持ちになります。二周目、既知のイベントは全スキップでした。
特に不快なのが他人のもの含めて物をしょっちゅう破壊することと、ゲーム最終盤まで相棒のクライムボットにも悪態をつきつづけること。自然は攻略するもので、機械は人間に従うものといった西洋の人間中心主義の体現者なのかも知れません。比較的穏やかな性格の後輩クライマーが現れると対比でますます嫌な奴に。
製作陣が作劇上あえてそう設計しているであろうことを踏まえても、はっきり言って嫌いなタイプです。というか険しい山を前にしてなお他者(機械だとしても)と信頼を結べなかったり、物資が貴重な山で物を意図的に破壊するような業界人が生きていられるイメージが湧かないのですが……
一応、現地人には最低限の礼を尽くしたり、同業者や死者を悼んだりする心はあるのですが、これはこれで、これ以上人間関係が発生しない相手には優しくできるだけなようにも感じてしまいますね。マネージャーとか同棲相手とか後輩クライマーとかクライムボットとか、継続的な関係のある相手に限って塩対応という一番信頼関係を損ねるタイプ。だからこそ生きづらさを抱えたキャラクター、ということなのでしょうが、作中の粗暴な振る舞いはそれで免責される範囲を超えているというのが自分の感覚です。HAVENではこのあたりのヘイト管理というか配分もうまかったのに……
【まとめ】
人を選ぶゲームであると思います。一にも二にも体験版で操作を試したほうがよいです。独創性とゲームのクオリティを両立させている名作だとは思いますが、個人的にはイマイチ刺さりきらなかったです。ファジーな操作にも主人公の性格にも制作上の理由があるのは承知の上で、それでもやっぱり気になります。
主人公に関して付記しますと、この手の自分勝手が許されるアスリートの苦悩よりも、そういう人間に振り回される外界の市井の人々の苦悩に寄り添いたいので、すべてのエンディングを回収した今でも主人公は苦手です。とはいえ愛着が湧かなかったと言えば嘘になりますし、なんだかんだエンディングには心動かされました。
なんだかんだ言ったものの、ゲームとして十分楽しめましたし、何よりもThe Game Bakersの新作が遊べたというだけでも喜ばしいです。
コメント
コメントを投稿