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ハマりました。
自分がアクション不得手なのもさほど苦にならないくらい。
発売時期が時期なので埋もれがちですが、今からでもジワ売れして欲しいという気持ちで書きました。
【主なプレイ環境】
ハード PlayStation 4
バージョン 3.06
クリア時間 19:02:10トロフィー取得率 89%
【良かった点】
◎バランスの良さ
アクション操作が相当下手な自覚があるのですが、戦闘もアクションも、適度に難しく適度に勝算を見いだせる程良さがあり、予想以上に楽しく遊べました。
ボスキャラにしても、攻撃方法や動きをよく観察すれば対処法が想像できて、適切に動けばいずれは勝てるという塩梅になっており、何十回もやり直すということはなかったです。アビリティや武器を適宜更新しておくのをサボらなければなお良し。
アクション操作に関しては、終盤あたりから難易度が上昇して試行回数が増えました。
特に終盤の、謎の物体から逃げるパートと重力異常パートは苦戦しました……ただ詰みかねないのはそれらを含めた2~3ヶ所くらいで、全体的にはモチベーションが途切れる前に乗り越えられる感じでした。恐らく、2Dアクションにもとより慣れ親しんでいる人ならそこまで苦戦しないでしょう。
ちなみに戦闘に関しては、シールド破る→シールドゲージが回復仕切るまで一手でも多く攻撃を当てる、の繰り返しです。私は基本、大剣の「破甲」をチップなどでひたすら高くして、シールド破り後のラッシュのために双剣の「攻撃」「クリティカル」を高めていました。後半は弱点属性ダメージが大きいので、面倒でも付け替えたほうが良いなと気付いた頃にはラスボスでした。
◎魅力的な世界観
サイバーパンクとSCP風のノリが混在する、ありそうであまりなかった世界観が新鮮でした。片方だけなら有り触れていても、組み合わせ次第で魅力が深まるという学びがあります。
かといってやたらと奇を衒わず、サイバーパンクは共通認識としての「サイバーパンク」そのままだし、SCP風のノリもほぼあのまま(この辺はあまり詳しくない上に賛否両論になりそうですが)で、探索が楽しいです。
オリジナリティを発揮できるところではあるけど、この世界観の組み合わせ自体にそれなりのオリジナリティがあるので、要素単体で冒険しなかったのはちょうど良かった気がします。某エ○ァンゲリヲンまんまのやつが出てきたのはさすがにあからさま過ぎな気がする。
ちなみにストーリーは続きものを予感させる内容で、今の段階ではなんとも言えないかな……という感じです。とにかく先が気になる! となるまでの求心力はないにせよ、つまらないかというとそういう訳でもなく、興味深いものが伏線として散りばめられた第一章、という印象です。
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完全に「オタクの好きなやつ」といった趣 |
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こういう屋台で注文するの、コミュ力を試されるようで勇気が要りますよね |
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華やかさの裏に(この煙い感じが味) |
◎軽快な操作性
操作面に関してはほとんど理不尽を感じませんでした。なにしろレスポンス良好で、ボタン配置もオーソドックス(コンフィグ可)なので、あとは自分の腕次第である場合がほとんど。
序盤はジャンプなどが少し気になるかも知れませんが、ゲーム進行に従って各操作が段階的に解放されていくので、全て開放された頃には慣れも相まってサクサク進められるのも快適。
◎BGM
サイバーパンクな世界観でもあまりデジタル感強めではなく、耳に心地よい音楽が多くて探索中よく和んでいました。
○日本語吹替がある
手を付ける前は「素晴らしいけど、あまりアニメアニメした声だったらイヤだな」というのが正直なところでした。実際はどうだったかというと……確かにアニメ色強めな吹替ではあるものの、アヤネの百合ノリな会話を除けばそこまで気になりませんでした。特に演技力が引っかかる声優さんもおらず。
【気になった点】
△一部不親切な点がある
オートセーブ間隔やセーブポイントが遠い時がある、相棒のアヤネとの通信会話中はアイテム拾得など各種インタラクトができない、一部のサブクエストが少々理不尽、などが不満点です。
中でもサブクエストはやや理不尽で、序盤で請けられる武器の設計図を探すサブクエストは、最速で請けられる段階ではどうやっても解決できずある程度ゲームを進める必要があり、あちこち駆け回っても無駄足に終わってしまいます。同じく序盤で請けられるアパートの犯人探しも、特定の手順を踏む必要があることになかなか気づけませんでした。コイン収集のサブクエストは現在進行系で放置しています。
もちろん無理にクリアする必要はないのですが、序盤はこれの報酬が美味しいのでやれるならやっておくに越したことはないです。上記の設計図探しなど見当がつかないやつは後回しでOK。
△金策が困難
まとまった金が手に入るのがメインストーリーとサブクエストくらいで、あとはバーのミニゲーム報酬やアイテム売却、雑魚敵ドロップなどの微々たる報酬で賄うしかないです。本当に微々たる額なのであまりモチベーションに繋がらないし、買い物に失敗するとリカバリーが難しいのも不安要素。バーのミニゲームだけはそこそこ稼げますが指が疲れます。
本当に、初めて売却用アイテムを売った時の雀の涙のような金額には愕然としました。店売り武器アイテムが2,000や3,000台なのに、街中からかき集めた売却用アイテムをすべて売って50とかそのくらいで……
ただ、幸いなことに中盤辺りからお金の悩みからは少しずつ解放されます。
何しろメインストーリーにおける報酬が大きいので、無駄遣いしなければ中盤辺りからは余裕が生じ、店売り武器や各種チップにも手を出せます。回復アイテムは道中でも拾えるので、満タンになるまで揃える必要はなかったです。
余談ですが、このゲームのHP回復アイテムはとうもろこしジュース以外すべて時間経過回復なので、使用タイミングにご注意ください。
【まとめ】
このまま見過ごされるには惜しい良作。
戦闘・アクション・ボリュームなど全体的にバランス良くまとまっており、世界観も非常に魅力的でもっと探索したかったです。
細かい不親切さや一部終盤アクションパートの難易度、謎ばかり散りばめられてうまく消化できないストーリーなどの気になる点もありますが、ビジュアルや設定に惹かれるものがあったら十分買いだと思います。プレイ時間のほとんどが操作時間で、約20時間といえどもかなり濃密でした。
ストーリーの結末からして、恐らく続編がある流れだと思います。ただ一作目からこの完成度だと今後のクオリティ維持が大変そうで心配です。個人的には、システム面の基盤は大きく変えず、消化不良なストーリーやピンとこないサブクエストなど、物語面が強化されると嬉しいです。
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夜の海とサイバーパンクは合いますね |
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