ゲームクリア感想146_ホテル・ソウルズ(Switch版)

ストアサイトはこちら 
※My Nintendo Store外部リンク

 国内版の報があるまで存在を把握していなかったのですが、
独特のアートワークに惹かれて即購入予定リストに書き加えました。
どんな感じかというとこんな感じです↓

hotelswouls
My Nintendo Storeより抜粋


 こうして画像を挿入すると記事が重くなってしまうので普段はしないのですが、
本作に関してはこのインパクトなしに語るのも寂しいので久々に挿入しました。
 
 しかし、アートワークだけでなく、印象的なテキストやストーリー、程よいゲーム内容など、全体的に完成度が高い良作でした。

低価格・低容量ながら、2020年8月12日まで上記Storeで割引価格という大盤振る舞いなので、気になっている方は早期の購入をおすすめします。
さっき見たら880円→792円でした。


バージョン 1.0.0
クリア時間 約3時間半(2周目は約2時間)

※エンディングは全8つのうち5つ回収しました。


【良かった点】


◎可愛さと不気味さが同居するアートワーク


 グッズ収集の習慣がなく、基本的にゲーム本体さえあれば十分というスタンスなのですが、本作に限っては珍しくグッズ類が欲しいと思いました。

 キャラクターたちの外見は不気味で、見ようによってはグロテスクなのにどこか愛らしさがあり、ちょっとしたアニメーションも癖になります。
 点描(なのか?)テイストのあるホテルの背景も良いです。

 タフガイや美少女のキャラクターが依然として人気な中、これだけ個性を爆発させてもちゃんと通用するんだなという勇気のようなものを貰えました。

 

◎短いながらもまとまったストーリー


 良くまとまっていて、謎解きや分岐もそこまで解りにくくないです。
短いテキストながら、二周目をすると意図が把握できる発言などもあり、よく練られていると感じました。

 本棚の意味深な書物や、各地に散らばっているメモなどから色々と推察するのも楽しかったです。リスト最左上のエンディングはシンプルながら余韻たっぷりで感動しました。


◎日本語訳テキストの抜群のセンス


 男言葉や女言葉といったキャラ付けがほとんどなく、刺々しい言葉や不気味な言葉を使っていてもどこか柔らかさのある絶妙なノリで、自然に世界観に入り込めました。
 あまり落ち込みすぎない主人公の日記や、常に切れ味の鋭いメイドが特に好きです。


○BGM


 BGMが良いので探索も苦になりませんでした。後半の曲が好きです。


【気になった点】


△一部不具合


 オブジェクトを調べたあと、「!」のアイコンが表示されたままになる事態が複数回発生しました。そのままでも他のオブジェクトは調べられるし、一度タイトルに戻ってやり直せば治るのですが、ちょこちょこ動作が危ういかな? というのはあります。
 ただ、短いゲームなのでそこまで悩まされないです。


△操作のわかりづらさ


 シンプルに思えてそうでもなかったです。私はゲーム開始当初、従業員に話しかけてチェックインする、という操作が出来ずに、不具合かと思い何度かソフト再起動してしまいました。

  • 右スティックで矢印カーソルを動かして「調べる」
  • 「使う」を選択したアイテムはその場で即使用、ではなく、一旦手に持っている
 
 の2点に気をつければ何ということはないですが、もうちょっと操作説明を詳しく用意して欲しかった気もします。この手のゲームだとシンプルな方が「らしい」とは思いますが……
 

△セーブが一か所しか作れない


 短いゲームで贅沢、とは思うものの、セーブスロットがせめてもう一つあると助かりました。クリアデータ用と探索用に分けたい。


【まとめ】


 予想以上に良いゲームでした。
一周が3〜4時間程度で、隅々までやり込めば8〜9時間でしょうか。
余韻の残るストーリーと心に残るテキスト、個性的なキャラクターなどでその短さを感じさせないのが素晴らしいです。

 謎解きも詰まることはまず無く、多忙な生活の中でもフラストレーションに悩まされることなしに遊べると思います。操作や動作の面で若干惜しいくらいです。
 その他注意点としては下記の通り。

  • そこまでホラーではないです。ホラーテイストではありますがジャンプスケア(びっくり系)はほぼないのでご安心ください。

  • ストアの説明文ではリアルタイム時間制限がありそうに思えますが、実際はリアルタイムではなくストーリーの進行で進むので、基本的に思う存分探索できます。

  • ゲームを初めてチェックインできない! となったら右スティックで矢印カーソルを動かしてみてください。いわゆる「調べる」はそこで行います。

 余談:こちらのnote記事で知ったのですが、本作は韓国の大学生二人がクラウドファンディングで資金調達した上で卒業制作に出したゲームとのことです。卒業制作でこの高クオリティ!?!?(そのほか詳細は記事をご覧になって下さい)

 
 


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