ゲームクリア感想138_デイメア:1998(PS4版)

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 クリアタイミングが重なったため、2日連続更新です。
本作に関しては、前身のバイオハザード2非公式リメイクの頃から追っていたので(開発経緯などはこのインタビュー記事に載っています)、無事にオリジナル作品として立て直して発売されることを知って楽しみにしていました。

 途中で不具合に見舞われたり、終盤で難儀してモチベーションが途絶えて中断したりしたものの、ひとまず無事クリアに至りました。


バージョン 1.03
難易度 Normal→Easy ※照準は「支援」
クリア時間 16:37:21 ※総合ランク B
トロフィー取得率 40%


【良かった点】



◎作り込まれたマップ


 予想以上の細かい作り込みで、探索がとても楽しかったです。
自分の中に「市街地を作り込んでいるホラーゲームは良作」という基準があるのですが、本作はそれを完全に満たしていました。大手ゲームと比較するとそこまで高精細グラフィックというわけではないですが、ちゃんと生活感が出ていて、キーンサイトという街の魅力がちゃんと伝わってきます。

 市街地に限らず、研究所や病院などある意味でお馴染みのエリアも探索しがいがあって、飽きませんでした。


○意表を突かれるストーリー


 このへんはさほど期待せずに始めたのですが、なかなか良かったです。序盤から意外な展開を迎えて、そこから一気に引き込まれました。ストーリーに限れば本家バイオハザードを上回っているような気もします。

 主人公(の一人)がホラーゲーム随一の迷惑者なのがツボに入ります。


○恐怖演出


 屋外ステージはそこまでではないものの、屋内ステージはホラーゲームの面目躍如といった感じで、なかなか驚かされました。
 病院が一番怖かったです。ロケーション自体がすでに怖いのもそうですが、閉鎖空間なのもあって一番恐怖演出に力が入っており、先に進むのを躊躇するような局面がありました。
 ちょうどこのあたりからゲームが本格化して、敵の数も増えてくるので弾薬不足の不安も追い打ちをかけてきます。


○敵がすぐオブジェクトに引っかかる


 人によってはマイナス点でしょう。でも腕の良くない自分にとっては助かりました。
なにしろボスであっても簡単にハマってくれます。障害物を挟めばすぐにこちらを見失ってその場に棒立ちになるか、障害物に向かって足踏みを続けるかの2パターンで、ステージを巡回するという行動パターンがほとんどありません。
 一度障害物を挟んでハメてしまえば、遠距離攻撃に気をつける程度で、あとは眼前でゆっくりリロードする余裕を見せつけながらほぼ一方的に銃弾を浴びせられます。ラスボスですら同様です。

 開けた場所のため、その戦法が通用しないボス戦もありますが……
いずれアップデートで修正される可能性もあるので、高難易度を攻略するなら今がチャンスかも知れません。


【気になった点】


×不具合が多い


 入手したショットガンが消失するバグに見舞われました。
チャプター2開始時、主人公がそれまで所持していたショットガンがなくなっているのには気が付いたのですが、当初はサバイバル感を増すための調整だと思い、いずれ改めて入手できると予測してそのままゲームを続けました。

 しかし、進めても一向にショットガンは手に入らず、思い切って調べてみたら単純に不具合ということでガッカリしました。
 低難易度だったのでショットガンなしでもなんとかクリアは出来ましたが、高難易度だったらやり直し必須でしょう。
 アップデート履歴を確認した限り、最新バージョンでは恐らく修正されていると思いますが……

 他にも強制終了が一回、ゲームオーバー後リトライでマップのテクスチャが読み込まれいこと一回と、割と不本意なやり直しが多かったです。


△セーブタイミングの間隔が長め・不定期


 これも結構困りました。オートセーブを採用しているものの間隔が長めで、再開するとかなり戻されます。任意セーブもあるものの、できる場所が限られているので不便ではあります。
 冷静に考えてみると本家も同じ感じではあるので、そこまでマイナス点というわけではないですが、割りかしマップが広いので余計に気になりました。


△ダッシュ操作が硬い


 結構強めにボタンを押さないととダッシュしてくれないので、肝心な時に発動せずに追いつかれてダメージを喰らうことがあり、もう少しでいいから発動しやすければなぁと感じました。


△煩雑なリロードシステム


 このゲームの最大の特徴であるシステムです。端的に言うと、弾薬とマガジンが別の扱いで(一部の武器を除く)、事前に弾薬をしっかりマガジンに込めないと撃てないというリアリティ重視の仕様です。
 「クイックリロード」で他のゲームと同様に素早くリロードできますが、あとでちゃんと拾わないとそのマガジンは失ってしまいます。
 はじめこそとっつきづらいですが、慣れるとそこまででもないです。

 これは緊張感を生んでホラーとは相性が良いと思います。ただ、個人的にはさほど効果的に思えなかったです。面倒臭さのほうが上回ったというか。
 でも悪い試みではないとも思うので、どうにもコメントに困りますね……繰り返しますが、慣れてしまえば特に困ることも少なかったです。


△ラストの追跡パート


 終盤のとあるパートは、ボス敵に追いつかれると即死です。ここで手こずって一旦ゲームを止めました。
 中盤ならともかく、最後の最後まで来て即死はちょっと……

 一応どうやって乗り越えたのかも書いておきます(自分用に)。
 エレベータ最も手前のボンベで敵を足止めして、その間にボタンを押して敵の横を抜けるまでは良かったのですが、そこから追いつかれそうだったのでスタート地点に行ってその場にいるゾンビにあえて襲われることで即死攻撃を回避しました。そうこうしている内に敵がこちらを見失って、エレベータも到着したので、その隙にエレベータまで駆け込みました。

 ボンベで適宜足止めするのが正攻法なのでしょうが、あまり自信がなかったので、雑魚ゾンビにあえて襲われるという力任せのプレイで乗り越えました。


【まとめ】


 何かと粗削りで難ありなゲームではありますが、そこまで悪印象はないです。
世界観やストーリーが予想以上に作り込まれていて、ボリュームもそれなりにあるので、気になった点を差し引いても面白かったです。
 謎解きがちょっと難しめなのも、媚びないスタンスを感じました。

 価格も安く、低難易度なら一部を除いて詰むほどのの苦戦はしないと思うので、この手のホラーゲームが好きな方は買ってみても損しない気もします。不具合や謎解きで手間取るかも知れませんが、それもまた体験ということで……
 バイオハザードが問題なく遊べるなら、さほど困ることもないでしょう。一部ボス戦なんかはハメが効くので楽に勝てますし。

 続編はあってもなくてもおかしくない終わり方だったので、売り上げ次第という感じでしょうか。次回作があれば化けそうなポテンシャルは感じたので、色々と資金や環境に恵まれてほしいところです。



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