ゲームクリア感想116_The Order:1886

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バージョン 1.02
難易度 NORMAL
クリア時間 約8時間
トロフィー取得率 100%(プラチナトロフィー取得)


いつも通りの購入動機及び購入経路(以前から気にはなっていたが発売当日に遊ぶタイミングを逃し、セールで購入した)のため、前文は特に書くこともないので省いてしまいました。
それにしても四年前のゲームなんですね……時が経つのは早い。


【良かった点】

◎世界観設定

円卓の騎士やヴィクトリア朝ロンドン、半人半獣や切り裂きジャックといった頻繁に創作のモチーフとなる設定山盛りにもかかわらず、すごく新鮮な個性が出ていると感じました。もうちょっとこの世界を探索したかったですね。
四年前のゲームながら見劣りしない綺麗なグラフィックにより魅力倍増。

余談ですが、ゲームで円卓の騎士を操作したのはスーパーファミコンの「SDガンダム外伝2 円卓の騎士」以来です。
クリア時間が約8〜10時間程度(確か)というのも共通点でしょうか。


◎比較的リトライが速い

こういった高精細グラフィックのゲームはローディングの長さが気になりがち。
しかし本作はアンチャーテッドシリーズやラストオブアスの如く、ゲームオーバーのあとは数秒で操作に復帰できるので、割とサクサクリトライ出来ます。
戦闘前にムービーが挟まっている場合、それを飛ばせないという欠点はありますが……


◎プラチナトロフィー取得がかなり容易

全部で22個しかない上に、ブロンズが存在しないという大盤振る舞いです。
しかも難しい条件のものは特になく、ノーヒントでもある程度条件に注意して進めていれば、一周目クリア頃には半分以上埋まっています。
探索をしっかりしていれば、コレクタブル全収集系トロフィーも自然と取れてしまうレベル(2つだけ自然に取れました)。
私は、クリア後は引き続きノーヒントでトロフィーを取得してゆき、どうしても見つからないコレクタブルは攻略情報に頼って集めました。


○撃ち負けてもダウンを挟んでくれる

敵に倒されても即ゲームオーバーではなく、ダウンして匍匐状態になってから一定時間経つと全回復薬が使え、×ボタン連打で復帰できます。
遮蔽物の近くでダウンすれば復帰できることが多いので、これは助かりました。



【気になった点】

×操作が気持ちよくない

まず強制歩き移動がかなり多く、もどかしい気持ちにさせられます。
じっくり見る価値のあるグラフィック、聞く価値のある声優の演技なのは解りますが、毎回ちまちまと強制歩きパートが挟まるので、動かしているとより決まったルートをなぞっている感が強かったです。

また近接攻撃の判定範囲が解りにくく、敵に接近していざ近接攻撃というときにアイコンが表示されなくて返り討ちにあうことが結構ありました。
クイックターンがないのも少々気になります。欲しい局面が割とあったので。


△戦闘が今ひとつ

特に見どころのないTPSという印象のまま終わりました。上記の通り操作性も特に気持ちよくないので余計にそう感じます。

あと敵のグレネードが強すぎる。こちらは多くても2個か3個しか持てない上に投擲の隙が大きくて使い勝手が悪いのに対し、敵は無限かつクールタイム数秒で連投してきます。
倒そうにも索敵している間に連投してくるので初見は回避に精一杯。

ゲージ消費の「ブラックサイト」の使い勝手も悪く、

・制限時間中に片手武器しか使えない
・使うと遮蔽物に隠れていても表に出るので、使用後に残った敵に蜂の巣にされがち

と、銃撃戦ではむしろ使わないほうがマシかも知れません。
ライカン戦だとそこそこ有用ですが。


△ムービーが飛ばせない

このゲームに限らないですが、戦闘前のちょっとしたムービーを飛ばせないのはリトライ時=敵に負けた時のささくれだった心だと余計に気になります。
あとトロフィー回収中でも。


△レターボックスが消せない

映画的な上下黒帯のことです。
すぐに慣れたのでさほどマイナス点ではないですが、ゲーム序盤、消せないことが判明した時ちょっと不安になったので、消せる自由があっても良かったかなと思います。


△伏線を残したまま終わるストーリー

話自体は良いものの、なんだか必要なシーンだけ抜粋したダイジェスト版みたいであんまり世界に入り込めなかったというのが正直なところです。なんでライカン(半獣)と昔から戦い続けているかも解らないし、騎士団についてもよく解らないまま終わってしまいました。
作中のキャラクターをよく知る前にエンディングを迎えたので、盛り上がりどころのラスボス戦もあんまりピンとこなかったです。

続編に繋ぐ気ありありなラストでしたが、そもそも続編自体の気配がないので、クリアの満足感は思ったほどではなかったです。
ネットで検索したら、開発スタジオはどうやら完全新規タイトルに着手しているらしく……


【まとめ】

ゲームと言うよりPS4の宣材みたいな内容で、四年前の発売当時に遊んでも同じような感想になっていたと思います。
技術的には相当にハイレベルなのでしょうが、遊びごたえで言うと物足りなかったです。

ただアサシンクリード初代と同じで、不満点を修正した続編が出たら相当な良作になる可能性は感じました。その続編が厳しいので妄想でしかないのが悲しいところ……

多忙だけどPS4でゲームがしたい人・なるべく楽にプラチナトロフィーを集めたい人・そして世界観やキャラクターが気になった人以外はセールで買えばそこそこ楽しめるかな……程度の消極的な感想で落ち着きました。
売りの美麗グラフィックも発売化から四年経とうとしている今となっては目新しくなく、やっぱりゲームは生物(なまもの)というのを再確認しました。
この美麗グラフィックが珍しくないということ自体が進化の凄さと恐ろしさではありますね。

しかし、各地の感想で散々言われている通り一作で終わるのは勿体ないので、なんとかなってほしいところです。


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