ゲームクリア感想180_戦場のフーガ(PS4版)
告白します。サイバーコネクトツーのゲームを人生で初めてクリアしました。最後に遊んだのがアスラズラースの体験版なので、実にそれ以来となります。
難易度 設定なし
クリア時間 65:48:04(約2周と少し。放置を抜くと実質50時間くらい)
トロフィー取得率 100%(プラチナ取得)
【良かった点】
◎難易度高めだが適度なバランスの戦闘
愛嬌のあるケモノキャラクターとは裏腹に、戦闘は序盤からなかなか硬派。
コマンド選択式のRPGバトルですが、シンプルながらも退屈しません。
とにかく敵からの一撃が重く、一挙手一投足に頭を使わないと、判断ミスの積み重ねで雑魚戦ですら壊滅的な状況に陥りがち。
HP大幅減→バッドステータス誘発→立て直しに忙しくジリ貧というパターンが一番多く、なんとかその戦闘を乗り越えても、落ち込んだ仲間の激励や怪我をした仲間の回復でAP(行動ポイント)を消費してしまい、親密度上げなどの育成が遅れ……という悪循環です。特に序盤から中盤にかけてはソウルキャノン(キャラクターの永久ロストと引き換えにボス即死)使用の誘惑に駆られがちでした。
とはいえあまり警戒しすぎる必要はなく、親密度が足りなくても必殺技の効力が落ちるくらいで大幅な影響はありませんし、攻略ルートを難易度別に選択できるので、その時その時の状況を見て進めばクリアには支障ありません。
ゲーム終盤まで来ると、こちらのプレイ練度と敵の強さが程よいバランスとなるので戦闘でダレることもなく、そのあたりも巧いと思いました。
◎充実した二周目引き継ぎ
二周目は仲間の加入タイミング以外ほぼ全てを引き継げます。
クリア直後の状態からそのまま再開されると捉えてOKです。そしてオープニングのチュートリアルを飛ばした地点から再開されるのですぐに操作に戻れます。
加えて、二周目以降限定のドキュメントや、ターボ移動(高速移動)などの追加要素もあり、敵のドロップアイテムや入手経験値も格上のものに変化するため、周回のモチベーションが高く保てます。
とにかく「イチからやり直す」という要素がないです。周回でキャラクターや世界のバックグラウンドを深堀りできる造りなので、これは本当に助かりました。
◎魅力的な獣人キャラクター
こういう可愛らしいキャラクターを操作できるゲーム、コンシューマーでは久々に遊んだ気がします。
(獣人キャラクターと言うと今ではアプリが主戦場なイメージ)
本作は操作キャラクターとなる子どもたちからサブキャラクターに至るまで、ほぼ全員獣人キャラクター、かつ人間に戻ったりするようなことは一切ないので、愛好家の方々にも満足な内容です。
実は最近ケモナーづいており……(前にも言った気がする)、このゲームの購入に至ったのも獣人キャラクターの存在が大きかったりします。タラニス内で見られるモーションも可愛く、当然エンドカードやイベントイラストも魅力的なので、この点も満足です。
◎BGM・効果音
ボス戦で流れるボーカル曲が良かったです。
そしてこのゲームは効果音が良い。
銃撃音がリアリティと聴き心地(危うい表現ですが)の程よいバランスで、妙な中毒性があります。
当然その音の中では人が死んでいる訳ですが、それに高揚感を覚えたのも確かです。ゲームとしての快感を刺激するこの効果音にも、戦争の恐ろしさを伝える意図が込められているのかも知れませんね(考えすぎ)。
◎プラチナトロフィーが取得しやすい
難解な条件の内容がなく、後半加入キャラクターの育成にさえ気をつければ2周〜2周半くらいで終わります。私は全キャラクターレベル50以上のトロフィーが最後に残りました。入手経験値・入手親密度上昇の食事を欠かさなければレベル自体はモリモリ上がります。
タラニスのアップグレードも、無理にダンジョンや砂釣りでアイテム入手を頑張りすぎる必要はさほどなく、二周目道中である程度揃うので安心。
【気になった点】
△バトル中の行動順が把握しづらい
実際プレイして一番悩ましかったのはこの点。
行動タイミングが重なるとキャラクターアイコンも重なって見辛くなってしまいがち。
もっとも行動順の推測は容易ですし、行動選択する際にアイコンも点滅しますが、振り返ると割と判断ミスが誘発される点だった気がします。一手の判断が重いゲームなのでワンミスが響きます。
△中盤でややダレるストーリー
ナレーション中心の進行に不満はないのですが、中盤あたりのストーリーがワンパターン気味なのは気になりました。
家族の手がかりを掴む→現地で戦闘→別の場所に連行されたと判明→が繰り返され、やや食傷気味に感じたのが正直な所です。とはいえストーリー自体はしっかり完結するので、特に内容が悪いというわけではないです。序盤と終盤は王道展開という感じで好印象でした。
【まとめ】
初サイバーコネクトツーでしたが、滅茶苦茶満足度が高かったです。
何というか奇を衒わずシンプルに面白いのが良いですね。
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みたいなのに疲れた身体にスーッと沁み込むようなホームグラウンド感が予想以上に効きました。当然そういうのも楽しいですが、そればっかりだと栄養が偏ってしまうので……
とっかかりこそキャラクターでしたが、実際遊んでみると判断力を試される戦闘システムのほうにハマりました。一周目序盤〜中盤の、ソウルキャノンを使ってしまいたくなるヒリついた難易度もやり応えがありました。
気になる点も0ではないけど、レスポンスも良好でゲームボリュームも短めなので実のところ大したストレスではないです。
獣人キャラクターや(S)RPGが好きな方ならまず楽しめると思います。両方好きだとマスト。パッと見て、横スクロール移動に不安があるかも知れませんが、ゲーム進行度に合わせた適宜の難易度選択と思えば特に気になりません。
これは3部作の1作目ということなので、2作目以降も今後チェックしていこうと思います。
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