ゲームクリア感想62:アサシンクリードクロニクル ロシア(PS4版)

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不遇の外伝シリーズ最終作。
UBISOFTがどういう目的でこの外伝三部作を立ち上げたのか、今となってはよく解りません。
私もここまで追いかけたのはほとんど意地です。
しかも、ただでさえ難易度が高いのに、最終作だけあって更にシビアになったので何回か詰みかけ、その意地すらも折れそうになる始末。

プレイ時間は約15時間、トロフィーは意外と手こずっておりまだ未コンプです。

【良かった点】

  • シナリオ面の演出が強化された
最終作にしてようやく話の展開が面白くなったと思います。チャイナもインディアも話が淡々と進んで淡々と終わりましたが、今作ではシークエンスごとに色々な舞台があって新鮮でした。


  • 採用された新ギミック
舞台が20世紀に進んだのもあって「排水口」「電灯」「電話」「地雷」などのギミックが増えました。排水口の中で陽動すると、敵を排水口の入り口までおびき寄せられたり、電灯の明かりを消して索敵範囲を狭めたり、電話で他の部屋の敵を陽動したり、敵の持つ地雷の認識キーを盗んで通過したりなど、現代的なステルス行動が新鮮でした。


  • 操作キャラクターを二人体制にした
シナリオの序盤で操作キャラクターが一人増えますが、ここで同時にシステムも役割分担されている事に気が付きました。
 前作まではヘリックス関連の特殊能力の解禁が遅く、序盤から使えるグッズと比べると使い所に困ったのですが、今作ではヘリックス関連は新キャラクター、グッズ関連は従来の主人公にそれぞれ割り振られたので、どちらの能力もフル活用できます。
 二周目からは従来の主人公もヘリックス関連の特殊能力が使えるようになります。

【気になった点】

  • シリーズ共通の不満点はそのまま
操作性に対してシビアすぎる制限時間などはそのままです。まぁそれを受け入れた人しかここまで追いかけないと思いますが、時間制限に関しては前作インディアと同じくらいの難易度なのを覚悟したほうが良いです。

  • 個人的に狙撃セクションは要らなかった
もう銃の時代なので仕方ないですが、本編含めこのシリーズにシューター要素は求めていないので、さほど精密さを必要としないところだけが救いでした。

【まとめ】


 売れないのを開き直ったような超難易度で、数えきれない理不尽を乗り越えないとエンディングは見られないと考えたほうが良いかもしれません(個人の腕による)。
全編通して高難易度ですが、特にシークエンス5が鬼門だと思います。時間制限あり発見即ゲームオーバーありで、かなり気を長く持っていないとここで詰む可能性が大です。
 
 もはや本編ファンすらまともに追いかけていないこの外伝シリーズですが、思い返すとゲームプレイというよりも精神修養に近い側面がありました。
 頭の血管が切れそうな理不尽なゲームオーバーを何百回と繰り返した結果、何回ミスしても最終的にクリアできれば問題ないと思うようになり、同時に、しっかりメモを取って進む、まずは行動範囲や警戒範囲を観察してルートを編み出すといった、能動的な楽しみ方を思い出しました。
 ここまでしてこのシリーズにこだわったのは、ゲームとしての面白さ以外に、こうして得るものがあったからなのかも知れないと今は思っています。
 恐らくUBISOFTのプロジェクトとしては失敗の部類なのでしょうが、この時代にこういうオールド風味なゲームを3作もメジャーで出せたのは評価できることなのではないでしょうか。
 取り敢えず、今はやっと解放された気分です。

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