ゲームクリア感想37:ウォッチドッグス(PS4版)
何を隠そう、2年前のE3にて発表された衝撃のプレイデモを見てからというもの、本作の発売日を指折り数えて待っていた人間の一人です(何しろ2年前なので製品版とはかなり違いますが)。
発売延期などの諸騒動にもめげず、いざ起動して序盤数時間をプレイした後の感想は
「あ、あれ? こんな感じだっけ?」
というものでした。その違和感を埋めようと進めていく内に、少しずつ出来る事も増えてゆき、序盤終了あたりからようやくエンジンが掛かって熱中した次第です。クリア時間は30〜40時間くらいで、メインミッション、サイドミッション、調査(ミニクエスト的な要素)、コレクティブルはコンプリート済です(残るはオンラインとミニゲーム)
【良かった点】
- シームレスに繋がるオンライン
特にオンラインハッキングが新鮮でした。アサシンクリードのマルチプレイのように、ルールも満足に説明されないまま放り出されいざ接続してみたら上級者に瞬殺されるといったこともなく、やることも単純だけど故に白熱します。
相手は生身の人間なので、行動パターンを予測して動くのが非常にリアルというか、隠れんぼの面白さそのものをゲーム上で再現しています。物陰に隠れて左右を窺い、そろそろ近づいてきそうな気配がしたら逃げて、を制限時間まで繰り返すイメージです。
普段、どちらかというとオンライン要素には消極的なのですが、これは何度もやりたくなりますね。
- 街並みがリアル
特にポウニーの地方感は日本の地方都市にも似ていて、どことなく親近感があります。
(メインで動くのは都市部だけど、なにげに自然も豊か)
また、街に居る大量のNPCの挙動も細かい。
- ステルス攻略が楽しい
ちゃんと不殺で拠点制圧も可能。
- エイム補正がある
- プロファイラーの革命感
すれ違うNPC全員にプロフィールが設定され、そのパターンも豊富。
ハッキングすれば銀行口座から金を盗めたり、素材を入手できたり、果てはなんでもない日常会話を盗み見れたりします。プロフィールの文章も短いながら面白い。
- 実在するミュージシャンの曲をゲーム内で聴ける
あと、メインミッションでも何度か流れて非常に盛り上がります(ファークライ3のあれが好評だったのだろうか)
- ドライブが楽しい
操作にクセはあるものの、その内気にならなくなりました。
【気になった点】
- フィクサー契約と犯罪予測がひっきりなしに来る
ゲームとはいえ犯罪を放置しておくのも気になるし。
あと、フィクサー契約だけ他のサイドミッションに比べやたら数が多いのも気になりました。制限時間がシビアで難易度の高いものもあり、全種類の契約達成が条件になっていたらトロフィー取得も諦めていたかもしれません(実際には一定件数クリアでOK)
- シナリオもキャラクターも芯が弱い印象
他のキャラクターも、意味深に登場したと思ったらすぐ退場したり、そこは掘り下げが必要ではという所で会話が終わったりと、第一作という差し引きがあっても消化不良でした。
- 理不尽な警察
殺すと主人公の評判が大きく下がり、ますます通報される可能性が高まるので、悪人プレイでもない限り大人しく降伏するか手間を承知で逃げるか…
- ステルスドライビングを活かせた試しがない
割と楽しみにしていた要素なので少し残念でした。
- ミニゲームやオンラインが進行状況に数えられている
正直な所、UBISOFTのゲーム内ミニゲームが面白かった試しがないんですよね…(どのゲームもそんなものかも知れませんが)
あと、ウォッチドッグスに限らず、ルールの説明が簡素なのも何とかして欲しいですね。
「ポーカーやチェスのルールなんて全員知っているだろ」という姿勢もちょっとモヤモヤします。
【まとめ】
続編に期待が持てる良作でした。全部の要素が洗練されているわけではないので、まだ散漫な部分が残るものの概ね満足。公式の動画やトレーラーで期待し過ぎると、序盤の単調さに困惑する可能性大なので、ある程度メインミッションを終わらせてから(せめてAct1まで)他の要素に手を出した方が良いかも知れないですね。いずれにせよ今後も期待できそうです。
人によっては操作に慣れるまで時間がかかるかも(☓ボタンと◯ボタンの役割が海外準拠なので)
次回作は今頃もう制作してそうですが、今度はカメラ付きラジコン的な物を飛ばせると良いなと思いました。広い街中で監視カメラ探しに苦労したので……
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